ホームページのデザイン案を見て、きれいにまとまっているけれど、何かしっくりこない。そう感じたら、写真や色を指定する前に、その画面から何が伝わったかを確かめてみましょう。何をする会社に見えたか、誰に何を伝えたいか、そのために見せるものが合っているかを分けると、違和感の理由を制作会社と話しやすくなります。
好みも、表現を考えるための大切な情報です。うまく説明できない部分があっても、感じたことを共有するところから始められます。堺市の公開制作事例をもとに、会社に合う案へ近づけるための考え方と、伝え方の例をご紹介します。
まず、何をする会社に見えたかを言葉にしてみる
デザイン案を見るときは、制作の経緯を知っている自分と、会社を初めて知る人の両方を考えます。初めて見た人は、目立つ写真、見出し、最初に読める説明から、どんな仕事を頼める会社かを捉えるためです。
たとえば、設備の写真が大きく使われている画面なら、設備の充実が印象に残るかもしれません。相談に対応する人や、仕事の進め方も大切に伝えたいのに、それが見つけにくいなら、見せる対象と伝えたい会社の姿にずれがあります。
最初に目に入ったもの、そのために感じた印象、自社として大切にしたいことを順に話してみます。細かなデザイン用語を使う必要はありません。どこを変えるかを決める前に、どの印象を考え直したいのかを共有します。
製作工房様では、部品を見せる案から人の姿へ考え直した
堺市堺区の東邦エンジニアリング株式会社様の受注サービスサイト「製作工房」では、トップページのメインビジュアルについて話し合いを重ねました。製作工房のサイト制作事例でご紹介しているのは、当初の案をきっかけに、会社の強みを改めて考えた過程です。
最初は、加工部品を大きく見せたり、並べたりする案をご提案しました。そこに会社らしさが出ていないというご意見をいただき、改めて何を強みとして伝えるかを伺っています。
話し合いを通じて、製作への丁寧で真摯な姿勢を伝える方針が決まりました。そこで、製作や品質管理を担う社員の皆様をメインビジュアルに採用しています。設備や技術を支える人の姿を、会社らしさとして伝える見せ方へ考え直しました。
この事例で見直したのは、画面の中心に置く対象と、それによって伝える会社の姿です。写真の種類を選ぶ前に、何が十分に伝わっていないと感じたかを共有したことが、案を考え直す起点になっています。自社の案を見る場合も、今の写真から何が伝わり、何をもう少し見せたいかを考えてみてください。

同じ誠実さでも、会社に合わせて表し方を考える
堺市堺区の株式会社福井様の制作でも、会社の誠実さをどう伝えるかを考えました。福井様の企業サイト制作事例では、取引先に会社の魅力を伝え、必要な情報へたどり着きやすくするため、写真・余白・メニューの言葉・会社情報を合わせて見直しています。
デザインは、広めの余白と直線を中心に整え、堅実な印象を大切にしました。会社概要や沿革の内容も充実させ、会社の背景を確かめられる情報を用意しています。雰囲気を整えることと、その印象を支える内容を伝えることを、一緒に考えた制作です。
伝えたい言葉が同じでも、使う写真や説明、読む人が確かめる情報は会社ごとに変わります。参考事例を見るときも、見た目が好きかに加え、何を伝えるための形なのかを考えると、自社へ取り入れたい部分を選びやすくなります。
好み・会社として伝えたいこと・読み手の判断を分ける
違和感の理由を整理するときは、自分が感じたこと、会社として大切にしたい内容、読み手が判断することを分けます。次の表は、理由を話すための一般的な整理例です。二社の打ち合わせでの発言を再現したものではありません。
| 見て感じたこと | 会社として伝えたいこと | 一緒に確かめたい点 |
|---|---|---|
| 色が強く感じる | 落ち着いて相談できる印象を大切にしたい。 | 色を使う範囲、文字と背景の読みやすさ、写真との組み合わせ。 |
| 部品の形は分かるが、会社の姿が見えにくい | 仕事へ向き合う人や、その姿勢も伝えたい。 | 写真の役割と、それに添える説明が、伝えたい内容に合っているか。 |
| 文字が少なく、何を頼めるか分かりにくい | 初めての取引先が、相談できる内容を確かめられるようにしたい。 | 見出し・事業の説明・相談先を、どの順で見せるか。 |
色が好きか、写真が好みかという感覚も、そのまま伝えて構いません。そのうえで、会社の印象として気になることなのか、説明が足りず読み手が判断できないことなのかを話せると、制作会社も確かめる場所を考えやすくなります。
すべてを表に埋める必要はありません。どこに引っ掛かったかだけ分かる場合も、画面を指して、その部分から相談できます。自分の中で結論を出してから修正を依頼しようとせず、理由を探すところも共有します。

修正の指示に、理由を一文添えてみる
直してほしい部分と理由を合わせると、伝え方も変わります。以下は、制作会社へ相談するための仮の文例です。色や写真を変更することを決定する前に、画面を一緒に確かめる問いにしています。
色が強いと感じたとき
落ち着いて相談できる印象を大切にしたいです。今の案は色の強さが先に目に入るので、写真や見出しを見ながら、色を使う範囲も相談できますか。
写真から会社の姿が伝わりにくいとき
仕事に丁寧に向き合う姿勢を伝えたいです。今の写真は製品の形が分かりますが、どんな人が仕事に取り組む会社かは見えにくいと感じました。写真と説明のどこを変えると伝わるか、一緒に考えたいです。
理由を添えると、色を薄くする方法だけでなく、色を使う面積や、周囲の写真との関係を考える余地が生まれます。写真も、差し替えるかに加え、見せる範囲や説明文を変えることで伝わるかを確かめられます。
制作会社の提案についても、なぜその写真や配置にしたかを聞いてみましょう。自社で伝えたつもりの内容と、制作会社が受け取った意図が同じかを確かめると、次の案を考えるための材料になります。
参考画面を見ながら、取り入れたい部分を話す
好きな参考サイトがあれば、URLと一緒に、どの画面の何が気に入ったかを伝えます。余白があって読みやすい、仕事の写真を大きく見られる、相談したい内容へすぐ進める。その中から、自社でも大切にしたい部分と理由を選びます。
読む人や扱う仕事が違えば、同じ形でも伝わる内容は変わります。参考の見た目と、自社で用意できる写真や原稿を並べ、意図した印象や情報を伝えられるかを制作会社と確認します。
まだ言葉にならない違和感が残るときは、今の案を見ながら話してください。初めて読む相手に何を知ってもらいたいか、会社として何を大切にしているかへ戻ると、表現を考え直す手掛かりになります。発注中の制作会社とも、このように理由を共有しながら進められます。
堺市で、会社の意図からデザインを相談する
ホームページで伝えたい会社の姿を、写真や言葉にどう表せばよいか迷っている。みやあじよでは、事業や大切にしていることを伺い、原稿・写真・デザインを合わせて考えるところからご相談いただけます。
イメージや参考サイトがまだそろっていなくても、困っていることからお聞かせください。堺市のホームページ制作とデザインの相談先を見る


