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コラム

パブリックドメインの絵画を使いたい!無料ダウンロードできるサイト7選と商用利用の可否も調査

チップス

パブリックドメインとは?

パブリックドメインは、著作権の保護期間が終了した場合など、著作権による利用の制限がない状態を指します。日本では、個人の著作物の保護期間は原則として著作者の死後70年ですが、作品の種類、期間の数え方、国や地域によって確認点が異なります。古い絵画の原作品と、美術館などが提供する画像データの利用条件は分けて確認しましょう。CC0で提供される画像もありますが、商標や人物の権利などまで一律になくなるという意味ではありません。

使いたい絵画がパブリックドメインか調べる必要はある?

使いたい絵画は、原作品の保護期間と、利用する画像の権利表示を確認しましょう。制作された年代や作者の没年だけで、世界中のすべての用途に使えるとは判断できません。特に海外の美術館や図書館の案内は、その国の法律を前提にしている場合があります。まずは、次の2か所を見て、商用利用や加工など、予定している使い方に合うかを確かめます。

  • 画像の掲載サイトの利用規約やヘルプページを読んで調べる
  • 画像掲載サイトで見つけた作品のページに飛んで、ライセンス情報を探す

もし使いたい絵画がパブリックドメインなのか曖昧な場合は、あえて使わないという安全策も視野に入れておくと良いでしょう。

パブリックドメインの絵画がダウンロードできるサイト7選

絵画や図版の画像を探せる7つの公開コレクションを紹介します。所蔵資料数と、画像として公開されている点数、自由利用の対象となる点数は同じではないため、掲載点数のランキングとしては扱いません。

  • バイオダイバーシティ遺産図書館
  • 大英図書館
  • ニューヨーク公共図書館
  • メトロポリタン美術館
  • ナショナル・ギャラリー・オブ・アート
  • ParisMusées
  • ニュージーランド国立博物館

美術館や図書館の公式サイトでは、作品の情報と利用条件を一緒に確認できます。ただし、公開画像がすべて自由利用の対象とは限りません。以下では、各機関が示す対象画像と条件を分けて案内します。

バイオダイバーシティ遺産図書館

バイオダイバーシティ遺産図書館(BHL)は、生物多様性に関する文献や図版を公開するデジタル図書館です。パブリックドメインの資料と、権利者の許可を得て公開している資料があります。公式案内では、作品ごとの著作権情報を確認するよう求めています。パブリックドメインなら商用での再利用もできますが、非営利などの条件が付いた資料まで同じ扱いにしないようにしましょう。

≫バイオダイバーシティ遺産図書館のサイトはこちら

大英図書館

大英図書館は、写真や図版、書籍などの資料を公開しています。同館の利用条件では、パブリックドメイン、Creative Commons、権利者が別に定める利用条件などを区別しています。Flickrなどで画像を探す場合も、図書館名だけで自由利用と判断せず、使う画像に付いた権利表示を確認しましょう。所蔵資料の数を、そのまま商用利用できる画像の数として数えないことも大切です。

≫大英図書館のサイトはこちら

ニューヨーク公共図書館

ニューヨーク公共図書館は、Digital Collectionsで歴史的な資料の画像を公開しています。公式の研究ガイドは、多くの画像がパブリックドメインである一方、公開・配布する資料の著作権を調べ、必要な許可を得るのは利用者の責任と案内しています。作品を見つけたら、その資料の権利表示を確認しましょう。公開件数と、予定する用途で利用できる画像の数を同じものとして扱わないようにします。

≫ニューヨーク公共図書館のサイトはこちら

メトロポリタン美術館

メトロポリタン美術館では、Open Accessの対象となる作品画像をCC0で公開しています。公式案内にあるOpen Accessのマークが、対象を探す際の目印になります。ただし、サイト内のすべての画像が対象ではありません。著作権や契約などで制限される画像もあるため、作品情報と画像の利用条件を確認して選びましょう。

≫メトロポリタン美術館のサイトはこちら

ParisMusées

Paris Muséesは、パリの美術館などのコレクションを公開するサイトです。CC0と表示された対象画像は、許可を得ずに改変・配布や商用利用ができます。一方、権利が留保されている画像もあるため、全掲載画像が同じ条件ではありません。作品名、作者名、Paris Muséesと所蔵館名の表示は、公式案内で推奨されています。対象画像の表示とあわせて確認しましょう。

≫ParisMuséesのサイトはこちら

ニュージーランド国立博物館

ニュージーランド国立博物館テ・パパのCollections Onlineでは、資料ごとに権利の説明が示されています。Creative Commons、All Rights Reserved、No Known Copyright Restrictionsなどで扱いが異なり、画像を見られることと商用利用できることは同じではありません。条件付きの利用や許可が必要な画像、文化的な配慮が求められる資料もあります。点数や割合だけで選ばず、利用する画像と目的に合う条件を確認しましょう。

≫ニュージーランド国立博物館のサイトはこちら

ナショナル・ギャラリー・オブ・アート

アメリカ・ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー・オブ・アートでは、Open Accessの対象画像を、商用・非商用とも無料で利用できると案内しています。ただし、その扱いを全掲載画像へ広げないようにしましょう。対象外の画像や、新たな撮影・画像調整などの追加サービスは、別の条件や費用が生じる場合があります。作品ページと公式の利用案内をあわせて確認します。

≫ナショナル・ギャラリー・オブ・アートのサイトはこちら

商用可能な絵画のダウンロードには美術館サイトがおすすめ

絵画の画像を探すときは、美術館や図書館の公式コレクションで、作品情報と権利表示を確認する方法があります。ただし、公式サイトならどんな利用も保証されるわけではありません。見つけた画像が自由利用の対象か、別の許可や条件があるかを確認しましょう。ほかの素材サイトで見つけた場合も、元の所蔵館や配布元の説明へ戻って確かめると、対象を取り違えにくくなります。
公開される画像や利用条件は、追加・改訂される場合があります。以前に見た作品でも、実際に利用する時点の作品ページと条件を確認し、出所と確認日を控えておきましょう。

「Artvee」で探す場合も画像の利用条件を確認する

Artveeは、美術館や図書館などが公開する画像を集めて紹介するサイトです。利用規約では、パブリックドメインの画像を探し、ダウンロードや再利用ができると案内しています。ただし、原作品と使う画像の出所、利用する国の条件を分けて確認しましょう。掲載元へたどれる場合は、その機関の権利表示も確かめます。点数や検索言語を固定の利用条件と考えず、現在の案内に沿って探してください。

≫Artveeのサイトはこちら

パブリックドメインの絵画を使用する際の注意点

パブリックドメインの絵画を利用する際は、主に以下の3つを注意しましょう。

  • 著作者の死後も人格的利益に配慮する
  • ダウンロードが有料か無料か確認する
  • 営利目的の場合は商用利用が可能なのか要確認

順番に説明します。

著作者の死後も人格的利益に配慮する

日本の著作権法は、著作者の死後に作品を公に提供・提示するときも、著作者が生きていたなら人格権の侵害となる行為を原則として禁じています。保護期間が終了したことだけで、すべての使い方に問題がないとは判断できません。
また、「孫の代まで権利が続く」「遺族が亡くなっていれば改変できる」という一律のルールでもありません。死後の人格的利益の保護と、差止めなどを請求できる人の範囲は分けて考えます。具体的な改変や使い方で判断が難しいときは、作品と用途を整理して専門家に確認しましょう。

ダウンロードが有料か無料かを確認する

画像を取得する料金と、取得後に何へ使えるかは別の条件です。無料でダウンロードできても、商品化や再配布まで認められるとは限りません。また、有料データやロイヤリティフリーの素材も、支払えば著作権そのものがなくなるわけではありません。画像の用途、必要なサイズ、利用条件と費用をそろえて確認しましょう。紹介記事や翻訳は読む手助けになりますが、利用の判断は元の配布元の説明に戻って確かめることが大切です。

営利目的の場合は商用利用が可能なのか要確認

商用利用を予定している場合は、使う画像がその用途に対応しているかを確認します。原作品の保護期間が終了していることと、取得する画像や追加サービスの条件は分けて考えましょう。確認する場所は次の2か所です。

  • 画像の掲載サイトの利用規約やヘルプページを読んで調べる
  • 画像掲載サイトで見つけた作品のページに飛んで、ライセンス情報を探す

権利が留保されている画像などは、許可の申請が必要な場合があります。一方、CC0などで対象画像の利用を認める案内がある場合まで、一律に申請が必要という意味ではありません。画像ごとの権利表示と、利用予定の用途を照らして判断しましょう。

あの有名な著者の絵画にもパブリックドメインがある!

世界中の多くの人が知る有名な著者の絵画も、パブリックドメインとして流通しているものがあります。ここでは、例として以下の3人についてまとめました。

  • フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 歌川広重
  • 葛飾北斎

順番に紹介します。

フィンセント・ファン・ゴッホ

オランダ人画家として数々の名作を残したフィンセント・ファン・ゴッホは、著名作を知る人も多いでしょう。代表的な作品として、「ひまわり」や「星月夜」、自身を描いた「自画像」などがあります。作品を探す際は、画家の紹介と、使う画像データの条件を分けて確認しましょう。ゴッホは1890年に生涯を終えています。ゴッホ美術館の公式FAQは、生前に売れた点数は正確には分からず、複数の販売や交換があったと説明しています。しかし、没後130年以上経った今、ゴッホの作品は世界中の人が知る名作となっています。そして彼の名作の数々は、今ではパブリックドメインとして多くの美術館サイトや画像素材サイトに掲載されています。気になる方はぜひ探してみてください。

歌川広重

江戸時代に浮世絵師として活躍した歌川広重は、数々の名作を残しています。よく知られているものでは、「東海道五十三次」があります。歌川広重の作品は、有名なオランダ人画家・ゴッホも絶賛したと言われるほど、繊細で魅力的なものが多数です。そんな歌川広重の名作もパブリックドメインとして利用できるものが多くあります。画像素材サイトだけでなく、海外の美術館サイトにも掲載されていることがあるため、ぜひチェックしてみてください。

葛飾北斎

葛飾北斎は、若い頃から輝かしい才能を放ち、数々の名作を生み出してきた、江戸時代の天才浮世絵師です。代表作として「富嶽三十六景」を知る人は多いでしょう。また、大胆な色使いや躍動感あふれる画風のものもあれば、シンプルかつ繊細な筆使いの画風のものなど、多様な雰囲気の浮世絵があります。気になる方はぜひ探してみてください。

まとめ

絵画の画像を使うときは、原作品の著作権と、画像データの利用条件を分けて確かめましょう。美術館や図書館が公開する画像にも、自由利用の対象と、別の条件があるものが含まれます。作品ページの権利表示を起点に、商用利用、改変、クレジットなどを確認し、予定する用途に合う画像を選ぶことが大切です。

参考資料(2026年10月30日確認):文化庁:パブリックドメインと死後の人格的利益/文化庁:保護期間Q&A/Creative Commons:CC0/Adobe Stock:利用とライセンス/BHL:著作権と再利用/大英図書館:利用条件/NYPL:転載と許諾/メトロポリタン美術館:画像の利用案内/ナショナル・ギャラリー・オブ・アート:Open Access/Paris Musées:画像の利用条件/テ・パパ:画像の権利表示/Artvee:利用規約/ゴッホ美術館:生前に売れた作品について。

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