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コラム

ホームページに写真を使わない選択|東大阪市の制作事例から考える、読み手に合う見せ方

チップス

東大阪市の一二三様の公開インタビューをもとに、写真を前提にしないホームページの見せ方を考えます。写真・図・言葉の選び方と、本人や家族が必要な説明へ進む案内例を紹介。読む方に合わせた制作を相談する材料をまとめます。

イラストと短い案内文の画面を机の上で確かめ、読む方に合うサイトを考えるイメージ

ホームページに写真を使わないという選択もあります。大切なのは、写真の枚数を増やすことより、読む方が知りたいことを確かめられるかです。場所の様子を伝えたいのか、利用までの流れを知ってほしいのかによって、写真、図、言葉の役割は変わります。

東大阪市の株式会社一二三様は、利用者ご本人への分かりやすさを重視して、写真を使わないサイトの設計を希望されました。その公開インタビューをもとに、一般的な見栄えだけで決めず、読み手に合わせて表現を選ぶ考え方をご紹介します。

写真で、何を伝えたいかから考える

施設の入口や部屋の様子など、実際の場所を確かめてもらう場面では、写真が説明を助けることがあります。一方、写真だけでは、そこで何を相談できるか、初めて利用する人が何から始めればよいかまでは伝わりません。

写真を置く前に、「この画面を読んだ方に、何が分かってほしいか」を一つずつ考えます。部屋の広さや雰囲気なら写真、相談の順番なら図、相談できる内容や連絡先なら言葉、といった選び方ができます。必要に応じて、写真に短い説明を添える方法もあります。

写真があると情報が増えるからよい、写真がないと簡単になるからよい、とは一律に決まりません。伝える内容と、読む方がどう確かめるかを見て選びます。

読み手が確かめたいことから、場所の様子を伝える写真、順番を伝える図、内容や連絡先を伝える言葉を選ぶ関係図。どれか一つだけを使う決まりではない。
伝えたいことに合わせて、写真・図・言葉の役割を考える。

一二三様が、写真を使わない設計を望んだ理由

大阪府東大阪市の株式会社一二三様は、自閉症の方などの地域での生活を支える事業を行っています。一二三様の公開インタビューでは、サイトを見る利用者ご本人に分かりやすく伝えることを、制作で重視したとお話しいただいています。

そのために、使う色を白と黒を含む三色までに絞り、写真を使わず、アイコンやイラストでデザインすることを希望されました。写真の細かな部分へ関心が向くことで、伝えたい内容を受け取りにくくなることを、お客様が気にかけていたためです。

これは、一二三様が利用者の方を思い浮かべて選んだ、その案件の方針です。写真や色への感じ方、分かりやすい表現を、すべての人へ同じように当てはめるものではありません。

この事例から考えたいのは、写真を外すという方法そのものより、誰に読んでもらいたいかを制作の判断へ反映することです。見た目の好みだけでなく、普段どんな案内が伝わりやすいか、どこで説明を補っているかも、制作会社に伝えられます。

写真を外したあとに、必要な情報が残るかを見る

写真を減らすときは、余白を埋めるために別の絵を入れるのではなく、読者が確かめたい内容を残します。写真に代えて図を置く場合も、その図が何を表すかを言葉で示すことが必要です。

確かめたいこと考えられる表現残したい説明
どんな場所か写真、間取りや位置の図、場所を説明する言葉。何を写した・描いたものか。利用する場所との関係。
相談はどう進むか順番を示す図と、それぞれの短い説明。最初に連絡する先と、その後に行うこと。
どんなことを相談できるか具体的な言葉と、内容を補うイラスト。相談の対象と、対応する範囲。
一つの案内画面で、表現を選ぶ例

たとえば、電話の形のアイコンだけでは、「電話で相談できる」のか、「予約のために電話する」のかが分かりません。「電話で相談する」「見学を申し込む」のように、そこで何をするかを添えます。

図やイラストの意味が伝わらなければ、説明を足す、別の表現にする、言葉だけにすることも考えられます。すべてをイラストへ置き換えることを目的にせず、その画面から必要な情報を読めるかを見ます。

本人と家族が、同じ案内から必要な説明へ進めるようにする

利用するご本人と家族では、最初に確かめたいことが違う場合があります。ただし、読む方の立場だけで、見せる内容を決め切る必要はありません。ご本人も家族も、知りたい説明を選べる入口を考えます。

以下は、架空の生活相談サービスを説明する、一画面の案です。一二三様の実際の画面や、利用者の方の発言を再現したものではありません。

相談できることを知りたい人へ

生活のことで、気になることを相談できます。まずは、どんなことを話せるかをご覧ください。

初めての連絡方法を知りたい人へ

初めて相談する方へ。連絡する窓口と、相談までの流れをご案内します。ご本人からも、ご家族からもお問い合わせいただけます。

実際には、サービスの対象や受け付け方に合わせて文章を作ります。詳しい対象条件が必要なら、その説明へ進めるようにします。最初の画面にすべてを書き込まず、内容を知る入口と、利用について確かめる入口を見つけられるようにする考え方です。

同じ相談案内の画面から、相談できる内容と初めての連絡方法という二つの説明へ進める関係図。本人と家族を固定的に分けず、知りたい内容を選べるようにする。
立場だけで内容を分けず、知りたいことから説明を選べる入口にする。

実際に読む方が、どこで迷うかを確かめる

画面の案ができたら、実際に読んでもらう方を思い浮かべて確かめます。可能であれば、ご本人や普段案内する担当者に見てもらい、「どんな相談ができそうか」「初めてならどこから連絡するか」を尋ねる方法があります。

こちらが先に説明して答えへ導くより、どの言葉や絵を手掛かりにしたか、どこで迷ったかを聞きます。短い表現が分かりにくければ説明を戻し、目立つ絵が別の意味に受け取られるなら表現を選び直します。

案を見せられる相手がまだ決まらない場合も、普段の案内で聞かれることや、説明し直している箇所から考えられます。

色数や写真の有無だけで分かりやすさが決まるわけではありません。文字の読みやすさ、項目の並び、リンクの言葉、スマートフォンで使うときの操作も、その案に合わせて確認します。

新しいページでも、同じ見方を引き継ぐ

一二三様のインタビューには、後に制作した相談サポートのランディングページでも、既存サイトとデザインを合わせたことが書かれています。ランディングページは、一つのサービスや相談内容を案内するためのページです。

サイトに新しい案内を加えるときも、最初に決めた読み手や表現の考え方を共有しておくと、ページごとに異なる見せ方へ戻ることを防ぐ材料になります。写真の有無だけでなく、見出しの言葉、図の意味、問い合わせへ進む案内まで、同じ読者に向けた内容として確かめます。

掲載する写真が足りない段階でも、伝える内容から制作を始められます。まず必要な案内を考え、その内容を説明するのに写真が役立つか、図や言葉の方が合うかを検討しましょう。

読む方に合う見せ方から相談する

みやあじよでは、写真を増やすべきか迷っている段階から、ホームページの見せ方をご相談いただけます。今のサイトや普段の案内を見ながら、伝えたいことと読む方のことを伺い、表現を一緒に考えます。

東大阪市でホームページ制作・リニューアルを相談するをご覧ください。原稿や写真をそろえてからお問い合わせいただく必要はありません。

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