「パンフレットを外国語にしたい」という相談には、文章を翻訳してほしい場合と、別言語の冊子として紙面を仕上げてほしい場合があります。訳文のファイルを受け取れることと、文字や写真を配置した紙面ができることを、サービスページでも分けて伝えましょう。何を任せ、何を受け取るかを、依頼者が考えやすくなります。
大阪市で翻訳と多言語DTPを受託する会社の経営者、営業担当者へ、元の紙面・翻訳文・組み直した紙面という三つの資料の関係を、サイトで説明する方法をご紹介します。DTPは、文章や画像を紙面へ配置して整える仕事です。本稿は営業案内の作り方を扱い、翻訳や各言語の組版規則を教えるものではありません。
翻訳文と、組んだ紙面を別の成果物として示す
サービス一覧に「翻訳」「DTP」「印刷」が並んでいても、初めての依頼者がそれぞれの納品物を想像できるとは限りません。「会社案内の翻訳を頼めば、今の冊子と同じ形で印刷できる」と受け取る人もいるかもしれません。最初に、別言語の文章を作る仕事と、その文章を紙面へ組む仕事を示します。
翻訳文は、元の言葉の内容を別の言語で伝える文章です。組んだ紙面は、その文章を見出し、本文、図の説明などへ配置したものです。両方を受ける会社でも、文章を確認する段階と、配置された紙面を確認する段階を分ければ、依頼者が次に見る資料を読み取れます。
大阪市生野区のケイビーエスは、翻訳、DTP、印刷などを扱う事業を公式サイトで公開しています[1]。また、大阪市中央区のTENインターナショナルは、翻訳と外国語DTPを組み合わせる案内を掲載しています[2]。地域で複数の仕事を提供する公開例ですが、各社の対応や契約内容が共通だという根拠にはしません。
自社の案内でも、「一貫対応」の言葉の近くに、翻訳文までか、組んだ紙面までか、印刷も受けるのかを添えます。一つの窓口で相談できることと、あらゆる作業が同じ料金や納期に含まれることを、同じ説明にしないことが大切です。
元の紙面と訳文が、組み直す作業へつながる
架空の会社案内を例に考えます。元の紙面には、会社紹介の文章、見出し、写真、図に添えた説明があるとします。翻訳する文章を受け取り、そのまま印刷するのではなく、どの文章をどこへ入れるかを対応させ、別言語の紙面として整える仕事が残ります。
説明図では、元の紙面、翻訳文、組み直した紙面を別の枠に置きます。文章が変わっていくことと、紙面の見出しや図との関係を引き継ぐことが分かる構成です。元の紙面を捨てて訳文だけを見る図にせず、配置を考えるときにも元資料との対応が必要だと、本文で補います。

元の紙面しかない場合と、文字や画像を編集できる元データもある場合では、確認することが異なります。どの状態の資料を受けられるか、自社の実際の対応を示します。「PDFがあれば同じようにすぐ組み直せる」と一括して案内せず、資料を見て確かめる項目があるなら、その順番を伝えます。
元資料のすべての文字が本文にあるとは限りません。写真の中に入った表記、図に組み込まれた説明、見出しや脚注なども、翻訳や編集の対象としてどこまで扱うかを確かめます。サイトでは細かな作業一覧を先に選ばせるより、現在の冊子と、使える元資料から相談できるようにします。
依頼者側で翻訳文を用意する仕事を受ける場合は、その入口も別に示せます。ただし、自社が訳文の内容確認まで受けるか、支給文を配置する範囲かは、文章を受け取れるという一語から補わないようにします。
文字の収まりと、図との対応を仕事の説明にする
別の言語へ置き換わると、文章の長さや文字の組み方が元の紙面と同じになるとは限りません。文字を貼り替えるだけの説明より、見出し、本文、図の説明などが、紙面の中でどう読める形になるかを伝えます。専門の設定名を知らなくても、依頼者が相談の内容を理解できます。
TENインターナショナルの外国語DTP案内も、日本語とは異なる編集上のルールがあることや、印刷物の組版・編集を扱うことを説明しています[3]。ここで参考にするのは、翻訳した文章に加えて紙面へ整える仕事があるという点です。掲載されている対応言語やソフトを、どの会社でも使える条件に移すものではありません。
会社案内の例なら、短い日本語の見出しに対し、訳した見出しが同じ枠へ収まらない場面が考えられます。そのときの仕事は、単に文字を小さくして押し込むことだけではありません。実際の制作方針に合わせ、配置や余白、見出しと本文の関係を見直す相談が必要です。内容を削ったり言い換えたりする場合は、配置の都合だけで決めず、文章を確認する担当へ戻します。
図に付いた説明も、図と正しい組で並んでいるかが関わります。文章が翻訳されていても、違う写真の下へ入れば、何の説明か変わってしまいます。営業ページでは、文章の正しさを説明する章を長く繰り返すより、文字と写真や図との対応まで、どこを見て紙面を整えるかを示します。
見本を載せるなら、実際に公開を許可された資料を使います。外国語らしい文字を生成して、正しい翻訳や組版の比較例にはしません。一般的な説明では、白紙の紙面と役割の名称だけでも、三つの資料が違う物だと示せます。
訳文の確認と、紙面に入った文字の確認を分ける
文章の内容を確認した後でも、紙面に配置された状態を見る仕事は残ります。翻訳文がどの欄へ入り、途中で欠けず、見出しや図との関係が合っているかを、組んだ紙面で確かめるためです。訳文への回答を、そのまま紙面全体の確認済みへ広げない案内にします。
| 見る資料 | 説明する仕事 | この資料だけでは決まらないこと |
|---|---|---|
| 元の紙面 | 文章・見出し・写真・図の関係を把握する | 別言語の文字がどう収まるか |
| 翻訳文 | 別言語で伝える文章を確認する | 紙面に配置された文字の状態 |
| 組み直した紙面 | 文字の収まりと、見出し・図との対応を見る | 印刷や製本までの受託範囲 |
この表は、サービスを説明するための整理例です。確認手順や合否基準を各社共通に定めるものではありません。誰が、どの言語や資料について確認するかは、自社の制作体制へ合わせます。紙面を見せることと、すべての言語の内容を自動的に確認できることも分けます。

両方を受託する場合、掲載文は次のように考えられます。実際に対応する作業へ書き換えて使う架空例です。
翻訳した文章と、その文章を配置した紙面を分けてご案内します。訳文の内容を確認する段階に加え、紙面に入った文字の収まりや、見出し・図との対応を確かめる範囲をご相談いただけます。
修正の連絡では、どの紙面とどの訳文を見ているかが合うよう、版や対象の呼び方もそろえます。サイトで専用の管理機能まで約束する必要はありません。現在の受渡し方法でも、文章だけを直した状態と、紙面へ反映された状態が分かる案内から整えられます。
翻訳・紙面編集・印刷を、受ける範囲へ結ぶ
紙面ができることと、印刷や製本も発注に含まれることは別です。Webサイトのメニューでは、文章、組んだ紙面、印刷した冊子のどこまでを受けるか示します。紙面データを納める仕事なら、印刷物が届くような写真や文だけで説明を終えないことが大切です。
一括の相談を受ける場合も、各部分の担当と、依頼者へ確認してもらう物を伝えます。対応する言語、元データの状態、必要な編集、納品物によって相談する範囲が変わるなら、「多言語対応」の一語の下に、その違いが読める短い説明を置きます。
TENのDTPページには、ローカライゼーションのみの依頼は受けないという注記もあります[3]。サービスを組み合わせる案内があっても、それぞれを単独で頼めるかまで同じとは限りません。自社サイトも、一括で受ける仕事と、単独で受ける仕事を実際の受付範囲に合わせます。
ソフトや書体の名前を載せるときは、自社の担当者が現行の対応と利用条件を確認します。提供者の紹介ページにある名称を、そのまま自社の対応表へ移しません。営業ページでは、依頼者が先にソフト名をそろえることより、使える資料を見て担当者が説明する入口を用意できます。
完成見本を作り込む前に、相談できる材料を示す
初回の問い合わせでは、何の冊子を、誰に届けたいか、どの言語を考えているか、現在の紙面や元資料があるかを伺えます。翻訳文を既に持つ人と、翻訳から頼みたい人が、同じ入口で希望を伝えられるようにします。言語や納品物が未定なら、相談後に確認できる範囲も明記します。
受付の近くに置く文なら、次のように考えられます。資料の提出方法や受託範囲は、各社の実際の業務へ合わせる架空例です。
現在の冊子と、別言語で届けたい内容をお聞かせください。翻訳文をお持ちか、紙面の編集も希望されるかを伺います。元資料の確認方法と、翻訳・紙面制作・印刷のどこまでご案内できるかは、担当者からお伝えします。
初回から未公開の原稿や編集データの一式を、一律に公開フォームへ送らせる形にする必要はありません。相談の用件と、制作に進む際に確認する資料を分け、受け渡しの方法を案内します。見積もり前に何が必要かは、現在の受付担当と確かめます。
公開前には、訳文だけが必要な人と、組み直した冊子の紙面まで必要な人の二通りで読みます。どの資料を渡し、何を確認し、何を受け取るかを説明できるでしょうか。印刷物の写真や「一貫対応」という見出しが、契約に含めていない仕事まで示していないかも照合します。
多言語制作の仕事が、受け取る物まで伝わるサイトへ
翻訳とDTPを扱っていても、専門語の一覧だけでは、依頼者が何を相談できるか分かりにくいことがあります。現在の制作メニューと公開できる資料から、訳文と紙面を分けて説明できます。
みやあじよでは、確認済みの受託範囲をもとに、資料の関係、納品物の説明、見本と問い合わせをつなぐサイト制作をご相談いただけます。翻訳・組版の技術面は専門担当が確認する内容として扱い、その仕事の伝え方を整えます。大阪市のホームページ制作をご覧ください。


