成人マーケターが無記名のWeb制作事例と担当工程のメモを見比べる場面

NOTES

大阪のマーケターがWeb制作の協業先を選ぶときの実績の確かめ方

大阪のマーケターがWeb制作の協業先の実績を確認する際、完成画面と担当工程を分け、ヒアリング・提案・顧客対応・運用の役割を比較票で照合する方法。

チップス

大阪の企業から「新しいサービスのサイトを作りたい」と相談されたマーケターが、制作会社の実績ページを開く。完成画面のデザインは分かる。しかし、顧客の話を誰が聞き、事業上の提案を誰がページ構成に変え、公開後の修正を誰が受けたかは画面から見えません。同じ「制作実績」でも、自分の提案を受けて実装した案件と、制作会社が最初から顧客窓口を担った案件では、協業先として確かめたいことが違います。

この記事は、大阪のマーケター・コンサルタント・広告支援担当者が、Web制作の協業先を比べるための確認方法です。完成サイトの好みだけで判断せず、ヒアリング、提案の具体化、顧客対応、公開後の運用という工程ごとに「公開情報で確認できること」「面談で聞くこと」「自分が残す役割」を一枚の比較票にします。ここで示す票と案件例は説明用です。実在案件の担当範囲や成果を推定するものではありません。

完成画面から分かることと、協業で確かめることを分ける

制作実績の画面からは、デザインの方向、掲載情報、導線や機能をある程度見られます。説明文に課題と提案があれば、なぜその表現を選んだかも読めます。一方、顧客への質問を誰が作ったか、複数案の決定に誰が関わったか、マーケターの方針をどう実装へ渡したかは、担当工程が明記されない限り分かりません。見た目の評価と、協業中の動き方の評価を同じ欄に入れないことが出発点です。

みやあじよのWebトータルパートナーページには、顧客のアピールポイントのヒアリング、マーケターやコンサルタントとの連携、顧客との直接連絡、制作進行、公開後の保守を支援範囲として記載しています。また、問い合わせ・案件紹介から提案と見積り、顧客を交えた打ち合わせ、制作、納品、運用支援までの流れを示しています。これは相談できる工程を知る材料です。ただし、どの工程を特定の案件で誰が担当したか、どの連絡方法を採ったかは、このサービス説明だけでは確定しません。

同ページの制作実績には、新井塗装店の新サービスを伝える表・アイコン、岡崎の事例を探せる仕組み、Zen京都のプラン案内の導線など、制作上の考え方が書かれています。各案件の「どの課題にどう表現で応じたか」を見ることはできますが、その説明から外部のマーケターが参加したか、参加した場合の分担まで結論づけないようにします。同ページの提携パートナーの声は、事業の方向性を一緒に具体化した経験を述べています。それでも、ヒアリング記録、承認者、運用担当までを特定する資料ではありません。公開されている証拠の粒度をそろえて読むことが大切です。

一般企業の発注者向けには、制作会社を比較する7つの証拠や制作会社の選び方と比較軸が、目的、提案、見積り、体制などを整理しています。SEOコンサルと制作会社の違いは、既存サイトを改善するか作り直すかという依頼先の判断を扱います。マーケターが協業先を選ぶ本稿では、顧客の依頼を受けた後に、自分と制作側の役割がどうつながるかへ範囲を絞ります。

事例ごとに「担当した工程」を確かめる

まず、候補会社の事例を一つ選び、完成した画面、説明文、担当者の話を別々に記録します。「制作会社ができると言っている工程」と「その事例で実際に担ったと確認できる工程」も分けます。特定の事例が近い業種であることより、今回任せたい仕事をどの程度説明できるかが判断材料になります。顧客名や未公開の資料を出せない場合でも、固有名詞を伏せた進め方の説明なら聞けることがあります。

たとえばマーケターが顧客の市場調査と訴求方針を担当し、制作会社にサイト構成と実装を任せたいとします。過去事例について「ヒアリングから関わりました」という答えだけでは、顧客の事業課題を聞いたのか、原稿に必要な商品情報を確認したのかが分かりません。「最初に受け取った依頼は何で、誰に何を追加で聞き、どの資料に整理して、誰がページ構成を承認しましたか」と、工程の前後関係で聞きます。完成画面では見えない受け渡しが分かります。

提案の具体化も、アイデアを出したことと採用を決めたことを区別します。マーケターの広告方針から必要なページを洗い出したのか、顧客の営業担当から聞いた説明を図にしたのか、既存サイトの導線を整理したのか。提案書そのものを求める必要はありません。「当初の目的、提案で変えた点、顧客が判断した点」を、公開可能な範囲で話してもらうと具体性を比較できます。成果指標が公開されていないなら、表示回数や売上が伸びたと推定しません。

顧客対応では、打ち合わせへの同席と窓口の担当を混同しないようにします。制作会社が顧客へ直接質問できても、方針変更をマーケターが確認してから返す形かもしれません。逆に、顧客への進捗連絡まで制作会社が引き受ける案件もあります。どちらがよいかは自分の顧客との関係によります。事例を聞くときは「質問は誰が集めたか」「決定事項はどこに残したか」「費用や期間に影響する変更を誰が伝えたか」を、連絡の実績として確かめます。

公開事例の記述をヒアリング、提案具体化、顧客対応、公開後運用の担当確認へ移し、自分と協業先の役割を照合する図
架空の協業検討例です。公開事例で確認できない担当工程は「未確認」とし、面談で確かめます。

自分が残す役割と任せたい役割を比較票にする

候補を探す前に、自分の仕事を一行で決めます。たとえば「事業と集客の方針、広告運用、顧客の最終確認は自分が担い、サイトの要件整理と制作進行、実装、公開直後の操作説明を制作会社へ相談する」です。実際の契約や顧客との約束に合わせて書き換えます。制作側へすべて渡す前提にする必要はなく、マーケターが顧客窓口を続けるなら、その前提で比較します。

次の表は架空のマーケターが使う比較票の記入例です。「事例で見る証拠」は公開ページ、面談での説明、許可された資料のいずれかで確認します。事例に記載がない場合は空欄のまま高く評価せず、「未確認」として質問へ移します。

工程 自分が残す役割の例 協業先へ相談する役割の例 事例で見る証拠・質問
初回ヒアリング 事業目標と集客方針を整理 サイトに必要な情報を聞き出す 誰に何を聞き、要件をどの形に残したか
提案具体化 訴求の優先順位を決める ページ構成・導線・機能へ落とす 当初案から何を変え、誰が承認したか
顧客との確認 方針と予算の判断をつなぐ 制作に必要な質問・進捗を共有 直接連絡の範囲と変更時の戻し先はどこか
デザイン・実装 広告や施策との整合を見る 画面・CMS・フォーム等を制作 どこまで自社で担い、何を確認したか
公開・運用 計測と改善の優先順位を決める 公開作業、更新説明、保守を相談 公開後の窓口、更新範囲、改善提案の事例は何か

一社ごとに「確認できた事実」「確認手段」「今回の依頼で希望する分担」「未確認事項」を書き添えます。たとえば公開実績にフォームの説明があっても、フォームの設計、実装、テスト、公開後の修正を同じ会社が担ったとは限りません。「フォームを制作した」と「問合せ後の営業の動きまで設計した」は異なる役割です。どちらが必要かは、今回の顧客の課題から決めます。

表の目的は会社に点数を付けることより、面談で同じ質問をすることです。一社には「顧客との打ち合わせに同席できますか」、別の会社には「実装に何人入りますか」だけを聞くと比較できません。まず工程ごとに、過去案件での担当、今回対応できる範囲、対応できない場合の進め方を聞きます。その後に、案件規模や期限に合うかを見ます。過去に担当したことと、今回同じ体制を確保できることも別に確認します。

ヒアリングと提案の実績は、受け渡しの形で聞く

マーケターが整理した訴求は、サイト制作の最初の材料です。ただし、ターゲット、広告の訴求、営業資料がそのままWebのページ構成になるとは限りません。制作側が不足している商品情報、写真、FAQ、法務確認が必要な表現をどう見つけたかを聞きます。「情報が足りないときは誰へ質問し、回答を誰が採用したか」という聞き方なら、成果物の秘密を開かずに進め方を説明してもらえます。

事例の説明で「課題を理解した」と書かれていたら、次に「理解した内容をどの選択に使ったか」を見ます。たとえばサービス内容が複雑なら、対象者別の入口にしたのか、費用や流れを先に示したのか。事例の画面と説明文がつながるなら、提案が制作に反映された証拠の一部になります。ただし、見た目だけから提案者を特定しません。面談では、マーケターが渡した方針と制作会社が新たに提案した箇所を分けて話してもらいます。

顧客がまだ目的を言語化できていない案件なら、制作会社にすぐ画面案を求めるより、最初の質問項目を聞く方が有効です。誰が顧客の課題を整理し、仮のページ構成を作り、優先順位を決めるのか。初回面談に誰が同席し、後で顧客へ何を持ち帰るのか。ここまで説明できれば、協業開始後の最初の作業を具体化できます。「相談しながら進める」という説明だけなら、次回面談までに役割の下書きを作ってもらいます。

顧客対応と公開後の運用は、事例の「その後」を聞く

顧客との直接連絡を頼みたい場合、連絡できることと判断できることを分けます。制作に必要な素材の確認は制作側から直接聞き、広告方針の変更はマーケターへ戻す、といった線引きが考えられます。あるいは顧客窓口を一人にまとめる方法もあります。どの方法でも、質問の記録、回答の確認、仕様変更の伝達先を決めないと、同じ顧客へ矛盾する説明をするおそれがあります。過去の事例では、予定外の変更が出たときの対応を一つ、公開できる範囲で聞くと実務の様子が分かります。

公開後については「保守対応あり」という一語で判断しません。サイトの不具合への対応、原稿や写真の差し替え、CMS操作の説明、検索や広告の改善提案は違う仕事です。過去案件で公開後に誰が窓口となり、どんな依頼を受け、どこまで制作側が変更したかを確認します。今回の案件でも、公開から一定期間の修正と継続運用を同じ条件にするか、別に相談するかを決めます。運用の成果値が示されていない事例について、改善が成功したと書き足さないことも大切です。

マーケターが無記名の制作事例カードと担当工程の比較票を机上で照合する場面

大阪の企業からの依頼でも、協業先の拠点だけで決める必要はありません。顧客を交えたヒアリングをオンラインで行えるか、訪問や取材が必要なら誰がどこへ行き、準備と確認をどう進めるかを案件ごとに聞きます。現場撮影や関係者への取材がある案件と、支給素材だけで制作できる案件では条件が変わります。「大阪対応」という表記から訪問回数、交通費、納期を推定せず、見積りと進行案に書いてもらいます。

公開できない実績は、無理に資料を求めず工程で確認する

協業案件には、顧客名や企画書を出せないものもあります。事例を見せられない理由だけで適否を決める前に、匿名で説明できる工程を聞きます。「誰から依頼を受けたか」「初回に決めたこと」「途中で変わったこと」「公開後の窓口」を、固有名詞や数値を伏せて説明できるかです。説明の具体性は判断材料になりますが、秘密情報の提示を選定条件にしません。候補会社が公開できる範囲を尊重し、必要な確認は今回の提案書と体制表で補います。

公開事例が豊富でも、今回求める工程の実績が明確とは限りません。反対に同業の事例が少なくても、マーケターの提案を受けて要件へ変える手順を示せる会社は候補になり得ます。まず必須工程を比較票に残し、候補ごとに「過去の説明で確認済み」「今回の進め方として提案あり」「未確認」を分けます。見積りでは、今回の担当者、提出物、顧客打ち合わせ、公開後の対応を同じ項目で照らします。役割の違いが分かれば、金額だけを横並びにするより相談が進めやすくなります。

最後に、自分が顧客へ約束している範囲と、制作会社が引き受ける範囲を一度読み合わせます。マーケターが戦略と成果指標を担い、制作側が要件整理と実装を担うなら、提案が変わったときに誰がサイトへの影響を判断するかまで決めます。顧客と直接話すこと、最終判断を代行すること、公開後の運用を請け負うことは、それぞれ別の確認です。紹介報酬や契約の代理があると、サービス説明から推定しません。

比較票を一枚作れば、完成画面に魅力を感じた理由と、協業先として任せられる根拠を別々に説明できます。まず近い事例を二つ選び、確認できる担当工程に印を付け、空欄だけを面談で聞きましょう。自分の役割と任せたい役割が合えば、次は案件の条件を伝え、担当者と進め方を具体的に確認できます。

協業したい工程を持ち寄って相談する

ヒアリング、提案の具体化、顧客との連絡、公開後の運用について、自分が担うことと相談したいことを比較票にしてみてください。みやあじよが案内する対応工程は支援範囲から選ぶWebトータルパートナーで確認できます。個別案件の担当者、連絡方法、訪問・取材条件は相談時にすり合わせます。

参考にした公開情報

2026年9月23日確認。比較票と場面例は説明用です。公開事例に書かれていない担当者、協業形態、運用成果は推定していません。