堺市・大阪府内の中小企業でWeb集客を担当し、SEO会社への相談を考えているものの、社内で何から決めるべきか迷っている方へ向けた記事です。相談前には、増やしたい成果と優先サービスを一つに絞り、対象顧客・対応地域・最初に直すページを決めます。さらに、社内窓口と、Search Console・GA4の管理者を確認し、七つの項目を一枚へ記入してください。決まっていない項目は推測で埋めず、担当者と確認期限を付けて相談条件から分けます。
この準備ができていると、相談の場で「SEOをしたい」という希望だけを伝えるのではなく、何の成果を、誰に向けて、どのページから増やしたいかを共有できます。計測環境や社内確認の詰まりも早い段階で見つけられるため、調査・設計・改善のどこから話すべきかを整理しやすくなります。
この記事では、費用相場やSEO会社の優劣ではなく、相談前に社内で確定する項目と確認順に範囲を限定します。最後にある「SEO開始前の社内決定シート」へ記入し、未決事項の担当者と期限まで決めることが読了時のゴールです。
制作前に確認する要点は次のとおりです。
- 増やしたい成果と優先サービスを1つに絞る
- 対象顧客・対応地域・優先ページを決める
- 社内窓口と計測権限の管理者を確認する
このページで作るのはSEO開始前の社内決定シート
SEOの効果、費用、依頼先の比較は、相談前の社内整理とは別の論点です。そこから調べ始めると、会社ごとの提案内容は見えても、自社が何を依頼したいのかが曖昧なまま残ることがあります。
このページで作るのは、相談条件を一枚にまとめた社内決定シートです。記入するのは、増やしたい成果、優先サービス、対象顧客、対応地域、優先ページ、社内窓口、計測権限の七項目。各項目に確認資料、担当者、期限を添えます。
七項目をすべて確定できなくても、相談を止める必要はありません。確定した事実と未決事項を分け、未決事項には「誰が、何を見て、いつまでに判断するか」を付けます。専門家へ確認したい論点も同じ欄へ残せば、社内で決めることと相談先へ尋ねることが混ざりません。
増やしたい成果と優先サービスを1つに絞る
SEOで増やしたい成果は、「アクセス」ではなく、事業上の行動で表します。問い合わせ、来店予約、見積もり依頼、採用応募など、Webサイトを見た人に最終的に取ってほしい行動を一つ選びます。閲覧数が増えても、その行動へ結び付くページや導線がなければ、相談時の優先順位を決めにくいためです。
成果を決めたら、最初に扱うサービスも一つに絞ります。複数の事業や商品を同時に対象にすると、顧客像、検索語、競合ページ、必要な説明が広がり、どこから改善するかが曖昧になります。全社のSEO方針を一度に完成させるのではなく、最初の相談範囲を切り出す考え方です。
記入文は、「誰からの、どのサービスに関する、どの行動を増やすか」が読める形にします。たとえば「法人向けの○○サービスについて、見積もり相談を増やす」のように、成果とサービスを一文で結びます。社内で複数案が出た場合は、売上への近さ、対応体制、サービス情報の整備状況を確認し、今期に扱える一案を選びます。
ここで決めるのは将来の全施策ではありません。相談時に検討する最初の仮説です。途中で変更する可能性がある場合も、「現時点では何を優先するか」を明記しておくと、調査結果と社内事情を照らして見直せます。
対象顧客と対応地域を具体的にする
対象顧客は、年齢や業種だけでなく、検索する状況まで言葉にします。「堺市の企業」だけでは幅が広いため、どの立場の人が、何に困り、どの条件を比較しているのかを確認します。既存の問い合わせ内容、営業担当がよく受ける質問、見積書の項目などが判断材料です。
記入するときは、「誰の、どの状況に応えるか」を一文にします。法人向けなら担当部署や意思決定の段階、個人向けなら利用目的や緊急性など、サービス選びに影響する条件を含めます。顧客像を細かく作り込み過ぎるより、優先ページに何を説明すべきか判断できる粒度が適切です。
対応地域は、実際に受注・訪問・提供できる範囲で決めます。堺市全域、堺市内の特定エリア、大阪府内など、営業やサービス提供の条件と一致させます。所在地を含む地域名を増やすことが目的ではなく、問い合わせを受けた後に対応できる範囲を先に確定するためです。
地域が未決なら、営業責任者や現場担当者が、訪問可能範囲、配送条件、商圏、既存顧客の分布を確認します。「大阪ならどこでも」と仮置きせず、例外条件や対応外地域を残しておくと、ページ上の表現と実際の受付条件のずれを防げます。
最初に直すページを1つ決める
最初の対象をサイト全体にすると、調査項目も修正候補も増え、相談後の着手点が見えにくくなります。成果と優先サービスに最も近いページを一つ選び、そのページで不足している情報と導線を確認する方が、社内の判断を具体化できます。
候補は、サービス詳細ページ、地域別ページ、問い合わせにつながる記事などです。選ぶ際は、優先サービスの内容を説明しているか、対象顧客の疑問へ答えられるか、問い合わせや予約へ進めるかを見ます。古い情報、リンク切れ、現在は使っていないフォームがあるページは、URLだけでなく現行性も確認してください。
記事とサービスページでは役割が異なります。検索前の疑問へ答える記事と、提供内容・条件・相談方法を示すサービスページの使い分けは、記事とサービスページの役割分担を確認するで確認できます。本記事ではページ種別の詳細には広げず、最初に改善対象とする一ページを社内で選ぶところまで扱います。
一ページに決め切れない場合は、成果までの距離で比べてください。「このページを読んだ人が、優先サービスについて相談できるか」を基準にし、最も近いページを第一候補にします。関連ページは候補一覧へ残し、初回相談の対象には含めないと明記します。
社内窓口と素材の確認者を決める
SEOの相談では、Web担当者だけで判断できない事実が出てきます。サービス内容、対応範囲、価格の表示条件、写真の使用可否、実績掲載の承認などは、営業、現場、採用、経営者など別の担当者が確認する場合があります。
社内窓口は、相談先との連絡を受け、質問を社内へ振り分け、回答をまとめる人です。すべての情報を一人で判断する役割ではありません。誰に確認すればよいかを把握し、回答期限を管理できる人を置きます。
素材の確認者は、事実と公開可否を判断する人として分けます。サービス資料は事業責任者、写真は管理部門、問い合わせ導線は営業担当など、確認対象ごとに氏名または役職を記入します。担当者が休職・異動している、承認者が複数いるといった事情も、相談前に把握しておくことが重要です。
期限は「できるだけ早く」ではなく日付で置きます。未決事項が残る場合も、確認者と期限があれば、先に進められる調査と回答待ちの項目を分けられます。社内窓口には、回答そのものより、確認経路を止めない役割を持たせてください。
Search ConsoleとGA4の管理者を確認する

Google Search Consoleは、検索結果での表示やクリック、サイトの登録状況を確認するツールです。GA4は、サイト内で閲覧されたページや行動を確認するアクセス解析ツールです。相談前には、データがあるかだけでなく、誰がどの権限で管理しているかを確認します。
Search Consoleでは、対象サイトの設定が存在するか、社内の誰が利用者の権限を追加・変更できるかを見ます。GA4では、対象のアカウントとプロパティ、権限を管理できる人、計測対象のドメインを確認します。制作会社や退職者のアカウントだけで管理されている場合は、社内で引き継ぐ方法の検討が必要です。
見るべき期間のデータが欠けている、サイト改修後に計測が途切れている、複数ドメインが同じ設定に混在しているといった状態もあり得ます。原因を推測して修正するのではなく、「いつから何が見えないか」「どの画面まで確認できたか」を記録します。相談時には、計測の再設定が先か、既存データで調査できるかを切り分けてもらえます。
権限付与は、社外へ無条件に管理者権限を渡すという意味ではありません。初回相談の準備として、閲覧可否、共有方法、必要になった場合の承認者を決定シートへ記入します。社内の情報管理ルールがある場合は、その手順と所要日数も添えてください。
そのまま使えるSEO開始前の社内決定シート

決定シートは、空いている欄を無理に埋める書類ではありません。確定した内容、根拠にした資料、確認する人、期限を同じ場所に置き、相談時の前提を共有するために使います。以下の順で記入すると、後の項目が前の判断から外れにくくなります。
- 増やしたい成果を一つ書く
- 成果に最も近い優先サービスを一つ選ぶ
- そのサービスを探す対象顧客と状況を書く
- 実際に対応できる地域を確定する
- 成果と検索意図に最も近いページを一つ選ぶ
- 社内窓口と、事実・素材の確認者を決める
- Search ConsoleとGA4の管理者、閲覧可否、欠損を確認する
七項目を記入した後、成果、顧客、ページの三つがつながっているか読み返します。たとえば、採用応募を増やしたいのに優先ページが別サービスの説明ページになっていれば、対象ページを選び直します。計測権限が未確認なら、改善案の決定とは分けて担当者と期限を置いてください。
| 決める項目 | 記入内容 | 確認資料 | 担当者・期限 |
|---|---|---|---|
| 増やしたい成果 | 問い合わせ、来店、応募などから一つ | 事業計画、営業目標、採用計画 | 決定者と確定日 |
| 優先サービス | 最初にSEOで扱うサービスを一つ | サービス資料、提案書、現行ページ | 事業責任者と確定日 |
| 対象顧客・対応地域 | 誰のどの状況へ、どこまで対応するか | 問い合わせ記録、営業範囲、提供条件 | 営業・現場担当と確認期限 |
| 最初に直すページ | 現行URLと、このページを選ぶ理由 | サイト構成、ページ内容、相談導線 | Web担当と確定日 |
| 社内窓口 | 連絡担当と、事実・素材の確認者 | 組織図、承認手順、素材保管先 | 窓口名と回答期限 |
| 計測権限 | Search Console・GA4の管理者、閲覧可否、欠損 | 各管理画面、アカウント一覧 | 管理者と確認期限 |
この表を見て、七項目の内容または確認経路がそろっていれば相談へ進めます。空欄があっても、担当者と期限が入っていれば、未決事項として共有できます。
相談前チェックで未決事項を止める
未決事項を推測で確定すると、相談後に前提が変わり、対象ページや調査範囲を選び直すことになります。分からない項目は「未決」と表示し、社内で確定するのか、専門家の調査を踏まえて決めるのかを分けてください。
相談前には、次の五点を記事単位・ページ単位で確認します。
- 事実:サービス内容、対応条件、掲載情報が現在も有効か
- 担当:誰が回答し、誰が公開を承認するか
- 権限:Search Console、GA4、WordPressなどを誰が管理しているか
- 現行URL:相談対象が公開中のページか、旧URLや重複ページではないか
- 相談導線:問い合わせ先、フォーム、電話リンクが現在の受付方法へつながるか
確認結果は「問題なし」「未決」「修正が先」のいずれかで記録します。今回増やしたい成果を一つの仮説として置き、使われていない旧ページや壊れた導線を対象から外すと、相談範囲を必要以上に広げずに済みます。
| 確認項目 | 確認方法 | 未決時の扱い | 相談時に伝えること |
|---|---|---|---|
| 掲載事実 | 現行ページと社内資料を照合する | 事実確認者と期限を付ける | 確定済み・確認中の範囲 |
| 社内担当 | 窓口、回答者、承認者を確認する | 役職だけでも仮登録する | 回答経路と承認日数 |
| 計測権限 | 各管理画面で管理者と閲覧可否を見る | 権限回復の担当を決める | 見られる画面と欠損期間 |
| 現行URL | 公開状態、転送、重複の有無を見る | 旧URLを対象外として分ける | 第一候補URLと関連URL |
| 相談導線 | フォーム送信先や電話リンクを確認する | 修正担当へ切り分ける | 現在の受付方法と不具合 |
この表は、情報不足を隠すためではなく、どこで判断を止めるかを決めるものです。社内だけで確定できない項目は、根拠と制約を添えて相談先へ共有してください。
依頼先の比較条件は、SEO会社を比較するときの確認点を見るへ分け、本記事では比較前の社内整理を完了させます。
まとめ
SEO会社へ相談する前に決めるのは、施策の数ではありません。増やしたい成果と優先サービスを一つに絞り、対象顧客、対応地域、最初に直すページをつなげます。そのうえで、社内窓口、確認者、Search ConsoleとGA4の管理者を確認します。
社内決定シートの七項目を記入し、空欄には担当者と確認期限を付けてください。確定した内容と未決事項が分かれていれば、相談先は調査が必要な範囲、設計から始める範囲、先に直すべき導線を判断しやすくなります。
参考資料一覧
- Google Search Console管理画面(対象サイトと利用者の権限確認)
- Google Analytics 4管理画面(対象アカウント・プロパティと利用者の権限確認)
- みやあじよ「記事とサービスページの役割分担を確認する」
- みやあじよ「SEO会社を比較するときの確認点を見る」