小規模店舗の担当者2名が無記名のSEO見積資料を比較する場面

NOTES

SEO対策の費用と見積もり比較|相場より先に見る10項目

SEO対策の費用を、2026年8月31日時点の公開料金例と10項目の見積比較表で整理。月額・スポット・記事単価・成果報酬の違い、社内負担、契約前の確認事項を解説します。

チップス

SEO対策の費用は、月額だけで比べると判断を誤りやすくなります。同じ「SEOコンサルティング」でも、診断と提案だけの契約、CMSの修正まで含む契約、記事制作まで含む契約では、外注費だけでなく社内に残る作業も違うからです。

見積もりは、目的、対象ページ、作業、成果物、契約条件を同じ表へ写し替えて比較します。この記事では、2026年8月31日に確認した各社の公開プランを観測例として使いながら、見積書の読み方と小さく始める範囲を整理します。表示料金は市場平均や成果を保証するものではありません。発注時には最新の公式ページと個別見積を確認してください。

SEO対策費用は「金額」より「含まれる仕事」をそろえる

SEO対策の見積もりで最初に確認したいのは、「月額がいくらか」ではなく「誰が何をどこまで実行するか」です。外注先が改善案を出しても、自社に原稿を直す人やCMSを更新する人がいなければ、提案は実行されません。反対に、自社で更新できるなら、診断と優先順位づけに予算を集中できる場合があります。

まず、SEOの仕事を次の6つへ分けてください。

  1. 診断:技術、コンテンツ、重複、計測の現状を調べる
  2. 設計:目標、読者、検索意図、対象ページ、優先順位を決める
  3. 実装:タイトル、構造、内部リンク、CMSなどを修正する
  4. コンテンツ:企画、取材、執筆、監修、画像、入稿を行う
  5. 計測:Search ConsoleやGA4と問い合わせ・商談を結び付ける
  6. 伴走:定例、意思決定、社内教育、変更管理を支援する

同じ月額でも、この6項目のうち二つだけを頼む場合と、実装・記事・計測まで頼む場合では総工数が違います。見積書に「SEO対策一式」としか書かれていないなら、作業名、回数、対象ページ、担当者、納品物へ分解してもらいましょう。

SEO見積を目的から契約条件までそろえる5段階

2026年8月31日に確認したSEO料金の公開例

公開プランは、相場を一つに決めるためではなく、支援範囲によって価格が変わることを確かめる材料として使います。次の表は各社公式サービスページを2026年8月31日に確認した結果です。

事業者・公開プラン表示価格・期間公開ページで確認できる範囲
PLAN-B
スタンダード
50万円/月〜
半年〜
サービスサイト、記事メディア等向け
PLAN-B
戦略設計
150万円/式
1か月
初期分析、SEO戦略・戦術、スケジュール作成等
PLAN-B
コンテンツライティング
8万円/記事〜
半年〜
記事制作。取材、監修、入稿等の範囲は要確認
ナイル
SEOコンサルティング
40万円/月〜
6か月〜
内部技術調査、解析・KPI、戦略、実装支援、効果検証、定例等
ナイル
コンサル+コンテンツ制作
70万円/月〜
6か月〜
コンサル範囲とコンテンツ制作
サクラサクマーケティング
SEO/LLMOコンサル
40万円/月〜サイト規模・課題等に合わせた個別見積
サクラサクマーケティング
ショットSEO分析・診断
50万円〜状況・要望を確認したうえで都度見積

出典:PLAN-B SEOコンサルティングナイル SEOコンサルティングサクラサクマーケティング SEOコンサルティング

この比較から分かるのは、「SEO」という名称だけでは金額を比較できないことです。戦略設計だけのスポットと、月次の実装支援、記事制作を同じ行へ並べても判断できません。表示価格の税込・税別、初期費用、契約期間、対象サイト数、記事本数、CMS更新、会議回数も個別に確認する必要があります。

月額・スポット・記事単価・成果報酬の違い

料金体系向く状況含めたい内容見落としやすい社内負担
月額固定課題を継続的に発見し、実装と検証を回したい毎月の対象ページ、提案数、実装支援、レポート、定例提案の承認、原稿確認、CMS更新
スポット診断、リニューアル設計、重要ページ改善など範囲が明確調査範囲、納品物、説明会、修正回数、実装後確認納品後の実装と効果測定
記事単価テーマや本数を調整しながら制作したい企画、構成、取材、執筆、監修、画像、入稿事実確認、専門監修、サービスページへの導線
成果報酬成果条件を明確に定義し、変動費を受け入れられる対象ページ・指標・計測方法・上限・不正対策成果の質、ブランドリスク、契約終了後の引継ぎ

月額固定は「毎月レポートが届く契約」ではなく、改善が実装される仕組みまで含むかで判断します。スポットは対象が絞れていれば使いやすい一方、納品後に誰も動けないと止まります。記事単価は本数を計算しやすいものの、専門家の確認、独自画像、入稿、既存ページとの重複監査が別料金になることがあります。

成果報酬は、何を成果とするかを細かく読む必要があります。順位、クリック、問い合わせ、商談、受注は同じではありません。対象外のキーワードで順位が上がっても事業成果につながらないため、対象ページと検索意図、計測方法、支払上限を契約前にそろえます。

月額・スポット・記事単価・成果報酬を支援範囲と社内負担で比較

依頼先タイプで含まれやすい範囲が変わる

会社名の知名度だけでなく、自社が必要とする仕事を得意とする依頼先かを見ます。次の表は一般的な役割の整理であり、個々の事業者を評価するものではありません。

依頼先タイプ含まれやすい範囲別途確認したい範囲向く相談
SEO専門会社診断、戦略、優先順位、計測、定例CMS実装、デザイン、記事制作サイト全体の課題と改善順を決めたい
ホームページ制作会社設計、デザイン、CMS、実装、公開継続的な記事企画、月次分析改修やリニューアルも同時に進めたい
記事制作会社企画、構成、取材、執筆、編集技術SEO、サービスページ改修、計測専門記事の制作体制を補いたい
小規模・地域伴走型相談、優先順位、更新支援、社内調整大規模サイト分析、大量制作、専門開発担当者と近い距離で小さく始めたい

複数社の特徴や実績から候補を探したい場合は、大阪市のSEO対策に強いホームページ制作会社17選も確認してください。この記事では会社ランキングを繰り返さず、候補が決まった後の見積比較に役割を絞ります。

SEO見積もりを比較できる形にする5ステップ

1. 増やしたい成果を一文で決める

「SEOでアクセスを増やす」だけでは、対象ページも評価方法も決まりません。「大阪の製造業から、月3件の具体的な見積相談を増やしたい」のように、顧客、相談内容、目標を一文にします。件数をまだ置けない場合でも、「採用応募」「資料請求」「既存顧客の問い合わせ削減」など増やしたい行動は決められます。

2. 対象サイトとページをそろえる

サイト全体、サービスページ10件、記事20件では調査と実装の量が違います。ドメイン数、ページ数、言語、店舗・地域ページ、ECや会員機能の有無をそろえます。「重要ページを選ぶところから依頼する」場合は、その選定作業も見積範囲へ入れます。

3. 作業と成果物を分ける

「内部対策」「コンテンツ支援」「レポート」といった言葉を、実際に受け取るものへ変換します。診断書、優先順位表、修正指示、完成原稿、画像、更新済みページ、計測ダッシュボード、変更履歴などです。成果物があると、社内の担当者と次の作業を決めやすくなります。

4. 社内に残る作業を時間で見積もる

外注費が安くても、社内の確認と実装に毎月多くの時間がかかれば、総費用は小さくありません。窓口、事実確認、決裁の3役を決め、原稿確認、素材準備、CMS更新、法務・表現確認に必要な時間を見積もります。兼務担当者の時間も、比較表では費用として扱います。

5. 契約条件と総額をそろえる

月額40万円と50万円を比べるときは、最低契約期間、初期費用、記事・改修の追加費用まで含む総額へ直します。たとえば月額が低くても実装が別発注なら、必要な期間の総額と社内工数は高くなる場合があります。更新や解約、停止時のデータ引渡しも同じ表に入れます。

見積書を1枚へ写す10項目

比較項目見積書で確認する内容質問例
1. 目的問い合わせ、商談、採用などの成果順位以外に何を成果として確認しますか
2. 対象ドメイン、ページ、地域、言語、キーワード群対象外になるページはどれですか
3. 初期診断技術、内容、競合、計測の調査範囲診断結果はどの形式で受け取れますか
4. 改善提案提案数、優先順位、根拠、更新頻度提案の理由と期待する変化を説明できますか
5. 実装CMS更新、コード、公開、動作確認の担当提案後の修正は誰が行いますか
6. 記事制作企画、取材、執筆、監修、画像、入稿、本数追加料金になる工程はどれですか
7. 計測・報告指標、レポート、定例、変更履歴施策と結果をどう結び付けますか
8. 権利・引渡し原稿、画像、データ、アカウント、設定契約終了後も自社で利用・管理できますか
9. 追加費用ページ・本数・会議・修正の超過単価どの条件で追加費用が発生しますか
10. 契約期間、更新、解約、停止時の引継ぎ途中見直しと終了時の手順は何ですか

各社の見積をこの10行へ転記すると、「安いが実装は自社」「高いが記事と更新まで含む」といった違いが見えます。比較できない項目があれば空欄のままにせず、質問して回答を記録します。口頭回答は、契約書や作業範囲表へ反映されるかも確認してください。

月額を契約期間の総費用へ直す計算例

月額の比較が難しいときは、見積期間中に必要な現金支出と社内工数を一つずつ足します。次は計算方法を示す架空の例で、実際の相場や特定社の見積ではありません。

項目見積A見積B
月額・期間30万円×6か月45万円×6か月
初期費用30万円0円
月額に含むもの診断、提案、レポート診断、提案、重要ページの更新、レポート
別費用CMS実装、記事、画像記事、画像
社内に残る主な作業実装、公開、確認、計測事実確認、決裁、記事監修
6か月の外注費210万円+実装等270万円+記事等

表面上は見積Aの月額が15万円低いものの、実装費と社内作業を足すまで安いとは判断できません。見積Aで毎月20時間の社内実装が必要なら、その担当者がほかの仕事に使えない時間も記録します。見積Bでも記事制作が別なら、必要本数と単価を足します。

比較式は「契約期間の月額+初期費用+追加発注+ツール費+社内工数」です。さらに、契約終了後も利用料が続くツール、外注先だけが管理するアカウント、納品されない原稿・画像があれば、引継ぎ費用や再制作リスクも確認します。金額に換算できない項目は、少なくとも「自社」「外注先」「別会社」の担当欄を埋めてください。

費用対効果は初期・中間・成果の3段階で見る

SEOの費用対効果を最初から売上だけで判定すると、どこで詰まっているか分かりません。反対に、順位やアクセスだけを成果にすると、事業への貢献を説明できません。段階ごとに指標を置きます。

段階確認するもの判断したいこと
初期計測設定、対象ページ、修正完了、公開・インデックス状況決めた施策を安全に実行できたか
中間表示回数、対象クエリ、クリック、次ページ遷移、相談導線適切な読者へ届き、次の行動へ進んだか
成果有効問い合わせ、商談化、受注寄与、粗利事業成果に結び付いたか

BtoBでは、問い合わせ件数だけでなく質も見ます。対象業種、案件規模、相談内容、商談化、受注までを追うと、少ない流入でも価値の高いページを見つけられます。SEOと広告を同じ予算の中で比べたい場合は、SEOと広告の予算配分で時間軸とKPIの違いを確認してください。

Googleは、変更の影響が現れるまで数時間から数か月かかる場合があり、一般には数週間待って確認するよう案内しています。したがって、「何か月で必ず成果が出る」と固定せず、初期・中間・成果のレビュー日を契約前に決める方が実務的です。

予算を抑えるなら重要ページから小さく始める

初めて外注する会社が、サイト全体と記事制作を一度に頼む必要はありません。まず、相談に近いサービスページ、問い合わせ前によく読まれるページ、表示回数はあるが相談につながらないページを少数選びます。

  • 対象を3〜5ページに限定する
  • 診断、改善、実装、計測の担当を決める
  • 変更前の数字と本文を保存する
  • レビュー日と判断基準を先に決める
  • 結果と社内負担を確認してから対象を広げる

記事を増やす前に、相談の受け皿となるサービスページが役割を果たしているかも確認します。情報記事とサービスページの役割が混ざっている場合は、中小企業SEOで記事とサービスページを住み分ける方法を参考にしてください。

順位保証・優先登録・見えない作業に注意する

Googleは、検索順位1位を保証できる人はいないと案内し、Googleとの特別な関係や検索結果への優先登録を主張する業者に注意を促しています。広告費を払っても、オーガニック検索の順位を買えるわけではありません。

出典:Google 検索セントラル「SEO業者の利用を検討する」Google SEOスターターガイド

注意したいのは、順位保証という言葉だけではありません。対象ページ、毎月の変更、根拠、計測方法が説明されない契約も判断材料が不足します。提案された大幅な変更は、Google公式ガイダンスと照合できるか、変更前後を戻せるか、実施内容が記録されるかを確認してください。

相談前にそろえる7項目

  1. 対象サイトURLと、重要だと思うページ
  2. 増やしたい問い合わせ・商談・応募の種類
  3. 現在困っていることと、すでに試した施策
  4. Search Console、GA4、問い合わせ記録の有無
  5. 社内の窓口、事実確認者、決裁者
  6. 自社でできる更新と、外注したい更新
  7. 希望時期と、無理なく続けられる予算

狙うキーワードや記事本数を先に決め切る必要はありません。先に決めたいのは、誰からどの相談を増やしたいかです。その目的が分かれば、必要なページ、作業、料金体系を提案側と一緒に絞れます。

SEO対策費用のよくある質問

安い見積もりは避けた方がよいですか

安いこと自体が問題ではありません。自社で更新できる会社が、専門家へ診断と設計だけを頼むなら、範囲を絞った見積が合理的です。問題は、必要な作業が範囲から抜けているのに、その担当が決まっていないことです。安さではなく、目的に必要な作業がすべて「自社・外注先・別会社」のどこかへ割り当てられているかを見ます。

最低契約期間が長いほど成果が出やすいですか

契約期間の長さだけで成果は決まりません。サイトの状態、実装の速さ、競合、検索需要、社内確認によって進み方は変わります。長期契約では、最初の診断後に対象や優先順位を見直せるか、毎月の作業と変更履歴が残るか、中間レビューで継続・修正を判断できるかを確認してください。

記事を多く作れば費用対効果は上がりますか

本数だけでは判断できません。既存記事と検索意図が重なると、同じサイト内で役割が競合することがあります。記事を増やす前に、既存ページの棚卸し、統合・更新の判断、サービスページへの導線、問い合わせに近いページの不足を確認します。見積書では新規記事数だけでなく、既存記事の監査と改稿が含まれるかも見てください。

生成AIを使う会社なら安く早くできますか

下書きや整理の時間を短くできる場合はありますが、事実確認、専門家の知見、独自素材、読者への責任まで自動で満たせるとは限りません。使用ツール名より、誰が一次情報を確認するか、既存ページとの重複をどう防ぐか、誤りをどう直すか、原稿と画像の権利をどう扱うかを確認します。

まとめ:SEO費用は同じ比較表へ写して決める

SEO対策費用を比べる順番は、次のとおりです。

  1. 増やしたい成果を決める
  2. 対象サイトとページをそろえる
  3. 診断・設計・実装・記事・計測・伴走へ分ける
  4. 成果物と社内工数を確認する
  5. 最低契約期間と追加費用を含む総額で比べる

月額が高いか安いかは、必要な仕事をそろえた後に判断します。複数の見積書を10項目の比較表へ写すと、外注先の違いだけでなく、自社が準備すべき人と時間も見えてきます。

見積もりの範囲がそろわない、診断と実装のどちらを先に頼むべきか分からない、重要ページを絞れない場合は、対象サイトURL、増やしたい相談、現在の困りごとを整理したうえで、株式会社みやあじよへご相談ください。発注を前提にせず、比較に必要な作業範囲を言葉にするところから整理できます。