ランディングページの費用は、同じ一枚でも、原稿を渡して画面を作ってもらうのか、伝える内容の整理から頼むのかで変わります。金額だけでなく、何が完成し、社内にどの仕事が残るかを比べることが大切です。
この記事では、過去の発注調査と現在の公開料金の読み方、見積もりで確かめる工程、公開後に必要な予算を整理します。LPは、商品やサービスの相談、資料請求、申込みなどへつなぐページとして扱います。
費用の相場を見るときは、調査の対象と時期を確かめる
Web幹事の公表調査では、LP制作の平均発注額は55.4万円、中央値は40.0万円です。対象は同サービスを通じて発注された新規LP166件で、集計期間は2022年1月〜2023年12月となっています。[1]
これは、その期間と発注経路での結果です。現在の全取引を集計した価格でも、原稿・撮影・機能を同じ条件にした料金でもありません。掲載された公表額の税区分は確認できないため、各社の税込見積もりへそのまま当てはめないようにします。
平均より安ければ十分、高ければ成果が出る、と判断する材料にはできません。予算を社内で話す出発点として参照し、自社ではどの作業が必要かを確かめます。統計を見た後に、原稿、素材、フォーム、公開後の対応まで依頼範囲をそろえることが、見積もり比較につながります。
公開料金の例は、構成・文章・別費用まで読む
個別の料金例として、NESTIEの公式案内を2026年10月26日に確認しました。LP制作は、1商材・8セクション程度で、構成と文章案の作成を含み、税別148,000円から、税込162,800円からです。セクションは、特徴や料金、利用の流れなど、ページ内の情報のまとまりを指します。[2]
写真・基本情報は原則として依頼側が用意し、撮影や広告運用、ドメイン・サーバー等の実費は別と案内されています。新しい機能や合意後の構成変更も別見積もりです。これは同社の開始額であり、市場の標準価格や株式会社みやあじよの料金ではありません。
このように、一枚の制作でも、何を支給し、何を考えてもらうかを読む必要があります。「文章作成込み」でも、既存資料の整理、聞き取りからの作成、専門内容の確認は同じ仕事ではありません。自社の資料を見てもらい、今回含む範囲を確かめてください。
見積もりは、企画・原稿から公開確認まで分ける
見積書が「LP制作一式」でも、次の工程が含まれるか、別料金か、自社で行うかを確認します。工程ごとに金額を細分化できない場合も、完成するものと分担が分かれば比較できます。
| 工程 | 確かめる仕事 | 社内で確認するもの |
|---|---|---|
| 企画・構成 | 対象者、流入元、提案、掲載順、必要な根拠を整理する範囲 | 商品資料、よくある質問、ページで受け付けたい行動 |
| 原稿・素材 | 取材、文章案、写真・図、購入素材、掲載確認の分担 | 仕様・料金等の事実、使える写真と資料、確認担当 |
| デザイン・実装 | PC・スマホの表示、ボタン、フォーム、更新方法 | 必要な画面、入力項目、既存環境と編集担当 |
| 公開・計測 | 表示・受付・通知の確認、数える行動の設定とテスト | 受付先、正常な完了の条件、確認用データと担当 |
| 公開後の対応 | 不具合、文章変更、数値確認、改善案と修正の範囲 | 変わる情報、見直す時期、相談窓口と予算 |
ページの長さだけで見積もらないことも大切です。説明する商品、異なる申込先、入力画面、独自の図や動きが増えると、確認する内容も変わります。スマートフォンの表示や公開先への反映を、どの工程で確かめるかも聞いておきます。
制作会社から複数の案が出たときは、写真・原稿・公開確認をどちらが担当するかをそろえます。担当者が付くことと、取材や改善実装まで含むことは別です。会社か個人かという区分だけで判断せず、実際に考える人、作る人、公開後の連絡先を確認します。
原稿がある場合も、依頼する整理の範囲を決める
営業資料があることと、そのままLPに載せられることは同じではありません。資料の情報を選ぶ、順番を変える、見出しや説明を作る、裏付けを確認する仕事が残る場合があります。素材を渡す案と、構成・文章から頼む案では、見積もりだけでなく社内で使う時間も比べます。
架空例:業務サービスの資料請求ページを作るなら
業務サービスを案内する会社が、広告から資料請求を受けるLPを作る例を考えます。社内にサービス資料と担当者の写真はありますが、資料にない効果の数値や顧客の声を作って載せることはできません。対象となる仕事、利用条件、実際に提供する内容を材料にします。実在企業の事例や成果を示す例ではありません。
社内が掲載内容を選んで原稿を渡すなら、制作側には構成の確認、デザイン、フォームと公開確認を頼む案になります。資料のどこを使うか決める時間がないなら、聞き取りと文章整理を含む案を相談します。外注しても、料金・対応条件・実績が正しいかを判断する役割は社内に残ります。
資料請求の受付後も、担当者が手動で資料を送るのか、自動で案内するのかを決めます。既存フォームや送信の仕組みを使う場合も、その調査と設定が見積もりに入るかを確認します。「フォームを付ける」という一項目から、自動配信や顧客管理への連携まで含むとは判断できません。
同じサービスでも、個別相談の受付に変えるなら、必要な説明や入力項目、担当者が受け取る内容も変わります。申込先を一つ増やすだけで済むかは、制作担当と確かめます。ページを作る前に、どこまでを今回の完成範囲にするかを書いておくと、追加の仕事を相談しやすくなります。
フォーム・計測・修正は、完成の条件を言葉にする
フォームは、入力欄が見えるだけで確認完了にはなりません。必要な項目、入力間違いの直し方、正常に受け付けた表示、担当者側の記録や通知まで、今回確かめる範囲を決めます。既存のフォームを使う案も、今の仕組みで必要な受付ができるかを調べます。
計測設定では「何を一件と数えるか」を確認します。申込ボタンを押した回数、正常に受け付けた件数、実際に商談へ進んだ件数は違います。タグを設置する作業、受付と一致するか試す作業、公開後の数値確認、改善の実装を分けると、見積もりの範囲が分かります。
修正は、回数だけでなく何を一回と数えるかを聞きます。社内の意見をまとめた一度の返答なのか、指示一項目なのかで扱いが違います。合意した内容の修正、制作上の不具合、後から変える構成や申込方法を分け、費用と日程への影響を確認してください。
追加を相談する場合は、着手前に対象、見積額、確認日を共有します。口頭で「少し直す」と伝えるだけで進めず、合意した資料も更新します。完成後の認識違いを防ぐには、画面の印象に加えて、何が動けば完了かを両者で確かめることが必要です。
公開後の予算は、更新・分析・広告を分けて確認する
初期制作の後に何を変えるかで、必要な契約が変わります。季節の案内を直すだけなのか、広告の反応を見ながら構成も変えるのかを伝えます。初期費用が高いから更新が含まれる、月額契約なら何でも頼める、と推測しないようにします。
| 公開後に払う費用 | 先に確かめること |
|---|---|
| サーバー・ドメイン・ツール | 既存契約を使えるか、契約名義、更新時の料金と支払先 |
| 文章・画像・フォームの変更 | 誰が変更できるか、対象と回数、超過時の見積もり |
| 分析・改善 | 見る数値、報告、打合せ、修正実装まで含むか |
| 広告 | 媒体へ払う広告費と運用代行料、画像等の制作費、担当を分ける |
予算比較では、同じ期間の初期費用、月額・年額、予定する追加作業を並べます。既存のサーバーへ追加するLPなら、新しい利用料が必ず一契約増えるわけではありません。ただし、今の環境を使えるかの調査や設定は確認が必要です。税込・税別と支払時点もそろえて見ます。
広告との接続を相談することと、広告運用だけを依頼できることは別です。制作、媒体への出稿、日々の運用、LPの改善を誰が担当するかを聞きます。外部の広告担当がいる場合も、広告で案内する内容とLPの条件を一緒に確認できる進め方を決めます。
予算を超えたら、今回と次段階の仕事を分ける
予算を超えたときは、対象商材、撮影、独自の図や動き、公開後の支援を分けます。まず一つの提案に絞る、使える写真を支給する、別商品のLPは次段階にする、といった案を相談します。変えた条件を見積もりへ反映してもらい、必要な仕事が残っているかを確かめます。
費用を下げるためでも、商品の条件を読める説明、スマートフォンの操作、正常な受付の確認まで省いてよいとは考えません。写真や動きを減らすなら、何を伝える材料が残るかを確認します。今あるLPを部分的に直す案も、問題が解消する範囲と残る課題を調べて比べます。
原稿を社内で作る案へ変える場合は、担当者が用意できる日と、制作側が受け取る形式を決めます。外注費を下げても、通常業務と両立できず公開が止まるなら、分担を見直す必要があります。初期の支払額、社内の時間、公開後に追加する仕事を一緒に判断してください。
支払いと引継ぎは、発注前に確かめる
制作費の合計に加え、いつ、何が確認できた段階で支払うかを聞きます。着手、デザインの承認、公開などの区切りと、原稿確認や修正に必要な日程を合わせます。希望日が決まっているなら理由を伝え、未定の素材がどの工程へ影響するかを相談してください。
引継ぎでは、公開URLだけでなく、編集権限、原稿・画像・制作データの受取範囲、計測の管理者、操作資料を確認します。購入素材や外部ツールは利用条件も確かめます。契約を終えた後に何を使え、どの作業と費用が必要かは、契約内容に沿って書面で確認します。
費用対効果は、受付とその先の結果を分けて見る
LPを公開したことと、受注や参加が増えたことは別です。公開後は、どの入口から来たか、申込先へ進んだか、正常に受け付けたか、その後に商談や参加へつながったかを分けて確認します。制作費だけでなく、広告や対応に使った費用と時間も判断材料になります。
フォーム到達後の受付が少なくても、入力欄が多いことだけが原因とは限りません。表示や送信の不具合、案内する条件、流入した人の目的も確かめます。数値だけで原因を決めず、実際の画面や受付内容と合わせて、次の修正を選んでください。
資料請求の例なら、請求件数に加えて、資料が届いたか、営業が対応できる相談だったかを見ます。期間と流入条件が違う数字をそのまま比べず、誰がいつ見直すかを決めます。分析の報告までか、その後の原稿やフォームの変更までかを、公開後の依頼範囲へ戻して確認します。
相談前は、目的と素材、迷う費用を短くまとめる
最初から原稿や予算を確定させる必要はありません。分かることと、相談して決めたいことを分けて伝えます。見積書がすでにあるなら、総額だけでなく、どの項目の範囲が分からないかを残してください。
- 目的と相手:誰に、何の資料請求や相談をしてもらいたいか。
- 入口と受付:広告・営業案内等の流入、フォーム、受付後の担当。
- 今ある材料:営業資料、原稿、写真、事例、既存LPのURL。
- 頼みたい仕事:企画、文章整理、制作、計測、公開後の変更。
- 制約と未定:予算の目安、希望時期、確認担当、不足する素材。
自社に必要な工程と、公開後の予算をご相談ください
ランディングページの費用は、過去の相場だけで決めず、企画・原稿・素材・実装・計測と、公開後に担う仕事から比べます。安い・高いという評価の前に、何を頼み、社内が何を確認するかをそろえると、金額の理由を説明しやすくなります。
株式会社みやあじよでは、現在の資料やページ、伝えたい相手を伺い、必要な工程と分担を整理します。具体的に任せられる範囲は、ランディングページ制作の対応工程でご確認ください。
「原稿が決まらない」「見積もりの差が分からない」「今のLPを直すか迷う」という段階でも、お問い合わせページから分かる範囲でお知らせください。費用を比べる前提と、制作・改善の進め方を一緒に考えます。
参考資料・出典
[1] Web幹事「LP制作の平均費用相場の調査結果・2024年版」。自社経由の新規LP166件、2022年1月〜2023年12月の発注データ。平均・中央値と対象条件を参照。
[2] NESTIE「HP・LP制作のサービス概要・料金プラン」。LPの税込開始額、構成・文章の範囲、素材支給と別費用の条件を参照。
いずれも2026年10月26日確認。過去の調査結果と個別の掲載料金であり、当社の料金や成果を示すものではありません。現在の見積額、含む作業、税区分・支払条件は依頼先へ確認してください。


