大阪府内の複数拠点で同じ職種を募集している企業を想定します。求職者が「営業職」を選び、募集詳細を読み終えて応募しようとしたところ、勤務地は希望していない拠点だった。あるいは会社案内に載った本社住所を勤務地だと思い、応募後に配属候補が別の場所だと分かった。募集要項には場所が書かれていても、選ぶ画面から詳細へ進む順番が曖昧だと、このような行き違いが起こり得ます。
この記事は、大阪府内で採用する企業の人事・Web担当者が、勤務地と職種の組み合わせから一件の募集詳細へ進める構成を決めるためのものです。拠点ごとの仕事内容や募集状態を確かめ、勤務地から探す人と職種から探す人に同じ正しい詳細へ着いてもらう入口を作ります。本文の一覧と図は架空の企業を使った編集例で、実在する募集、住所、採用成果を示すものではありません。
本社住所と「実際に働く場所」を別の情報にする
みやあじよの採用サイト制作ページは、仕事の内容だけでなく働く場所と時間、募集情報の更新、応募までの導線を扱っています。本稿はその中でも、複数勤務地の求人を求職者が選ぶ一覧画面と遷移に絞ります。会社紹介の所在地や地図を充実させることと、各募集の勤務地を正しく示すことは別の作業です。
最初に人事が用意するのは、会社の拠点一覧ではなく、現在の募集を「職種×勤務地」で分解した表です。会社の本社は一つでも、実際に働く場所は営業所、店舗、現場など複数あり得ます。逆に拠点があっても、その拠点で今すべての職種を募集しているとは限りません。会社概要の住所を機械的に募集欄へ複写すると、応募者が通う場所の説明にはなりません。
厚生労働省の募集時の労働条件明示資料は、就業場所について雇入れ直後と変更の範囲を分けた明示例を示しています。サイトの設計でも、まず働き始める場所の情報と、将来の変更範囲の情報を混ぜないことが大切です。どの表現が自社の募集条件に合うかは人事・労務の担当者が確認します。画面設計だけで労働条件を確定させたり、法的な適否を判定したりしません。
所在地には、少なくとも「会社の所在地」「その募集の雇入れ直後の就業場所」「変更の範囲」という異なる役割があります。たとえば会社情報では本社を示し、募集一覧では求職者が選ぶ勤務地名を示し、募集詳細では確認済みの就業場所と変更の範囲を載せる、という順序です。特定の住所が未確定なら本社住所で空欄を埋めず、どこまで決まっていていつ案内できるかを人事に確認します。
勤務地と職種、二つの入口を同じ募集一覧につなぐ
「家から通える場所」を先に決めたい人は勤務地から探します。「自分の経験を使える仕事」を先に決めたい人は職種から探します。どちらか一方の入口だけにすると、もう一方の探し方をする人が長い一覧を見渡す必要があります。採用トップには両方の入口を置き、選択後は共通の募集一覧へ進めます。二つの入口で別々の原稿を管理する必要はありません。
一覧の一行は、職種名、勤務地名、募集状態、詳細へのリンクを一組にします。たとえば「営業職」とだけ大きく表示し、勤務地を詳細ページの末尾に隠すと、同じ職種が複数拠点にあるときに選択を誤りやすくなります。逆に勤務地カードの中に全職種を詰め込むと、希望職種がどの拠点にあるのか見比べにくくなります。見出しの順は入口によって変えても、リンク先が指す募集の組み合わせは変えません。
次の表は架空の企業の編集用の一覧見本です。「拠点A」「拠点B」は実在の地域や住所を表しません。空いていない組み合わせも表示し、候補と現状を一目で分けるための例です。実際には自社の募集台帳から、人事が公開できる内容だけを転記してください。
| 勤務地 | 職種 | 募集状態 | 一覧での案内 | 遷移先・確認担当 |
|---|---|---|---|---|
| 拠点A | 営業職 | 募集中 | 拠点Aで募集している営業職 | 拠点A×営業職の詳細/人事 |
| 拠点A | 事務職 | 停止中 | 現在は募集していない | 状態案内へ。応募ボタンは出さない/人事 |
| 拠点B | 営業職 | 募集中 | 拠点Bで募集している営業職 | 拠点B×営業職の詳細/人事 |
| 配属先未定 | 技術職 | 条件確認中 | 配属候補・決定時期を確認中 | 確定情報の案内へ/人事・現場 |
「募集状態」は見た目の飾りではありません。募集中の行だけを応募可能な詳細へつなぎ、停止中や条件確認中の行はその状態に合う案内を置きます。すべての行に同じ「応募する」ボタンを付けると、停止中の募集へ誤って進みます。状態の名称と更新する担当をサイト公開前に決めておくと、募集が切り替わっても入口と詳細の内容をそろえやすくなります。

募集詳細では「選んだ組み合わせ」を繰り返す
一覧から詳細へ移った直後に、選んだ勤務地と職種を同じ名称で示します。人が一覧で「拠点Bの営業職」を選んだのに、詳細の見出しが「営業スタッフ募集」だけになると、本当に拠点Bの情報を開いたのか確かめにくくなります。見出しの下に雇入れ直後の就業場所、仕事内容、募集状態を置き、応募ボタンの前にも対象の募集が分かる表示を検討します。求人媒体から詳細へ直接入る人もいるため、一覧を経由したことを前提にしません。
同じ職種でも拠点によって仕事内容、勤務時間、受け入れるチーム、通勤の案内が違う場合があります。その違いを一つの詳細に折り畳むか、組み合わせごとの詳細を分けるかは、実際の募集条件で決めます。完全に同じ条件を複数ページに複写するために分けるのではなく、選択に必要な違いがあるかを確認します。一つの募集が複数勤務地を選べる場合も、配属の決まり方を曖昧にしたまま「選べる」とは書きません。
Google検索セントラルの求人情報の構造化データ案内は、jobLocationを求人の掲載場所ではなく実際に勤務する場所として説明し、一つの募集に複数の物理的勤務地がある場合の記述方法を示しています。また、個別の求人を表すJobPostingは求人一覧ではなく、その一件を説明するページに置くよう案内しています。検索向けのデータも、画面に表示する勤務地・職種・募集状態と食い違わないように確認します。構造化データを付けたから特別な検索表示が必ず出るわけではありません。
一覧ページを「営業職」「事務職」「技術職」の文字だけで構成し、各募集の就業場所が分からない状態にしないことも重要です。厚生労働省の募集広告の表示案内は、募集広告で募集主の情報、業務内容、就業場所、賃金などを表示する考え方を説明しています。どの一覧・広告に何を載せる必要があるかは掲載形態によって確認が必要です。少なくとも、求職者が詳細へ行かないと勤務地を取り違えるような表現は、設計段階で見直せます。
停止・異動・勤務地未定を、それぞれ別の状態として扱う
募集が止まった場合は、一覧の表示、詳細の表示、応募ボタン、外部の求人媒体からのリンクを一緒に確認します。「募集中」の文字だけ消しても、詳細のフォームが開いたままなら応募が届いてしまいます。反対に詳細を突然消すと、保存したリンクや求人媒体から来た人には何が起きたか分かりません。停止した時点で表示する説明と次の行き先を決めておきます。募集終了後の更新手順そのものは別の記事で扱われているため、ここでは複数勤務地の選択一覧に状態をどう返すかに集中します。
異動の可能性がある募集は、現在の勤務地を消して「大阪府内各所」とだけ書くのではなく、雇入れ直後の場所と変更の範囲を担当者が確認します。人事が候補拠点を示せるなら、その候補と決定方法を分けて説明します。「必ず希望勤務地に配属」「転勤なし」などは、実際の条件が確定しない限り使いません。勤務地がまだ決まっていない募集では、未定の範囲、決定する時期、応募前に確認できる窓口を明らかにします。空欄を本社住所で埋めたり、確定した募集と同じボタンを並べたりしません。
更新用の台帳には、募集ごとに職種、雇入れ直後の勤務地、変更の範囲、公開状態、確認担当、最終確認日、詳細ページの行き先を持たせます。拠点名の表記揺れも統一します。「北支店」「北営業所」が同じ場所なら求職者に別の勤務地と誤解されないようにし、異なるなら違いを説明します。勤務地だけ変えたときに過去の職種ページへ古い場所が残らないよう、一覧と詳細の両方を点検します。
勤務地の表示単位も、一覧を作る前に決めます。市区町村名だけでは通勤の判断に足りない募集もあれば、施設名を公開できない募集もあります。どの段階で詳しい住所やアクセスを案内できるかを人事に確認し、一覧では確定した範囲だけを示します。都道府県名を繰り返すだけで各拠点の違いが分からないなら、勤務地を選ぶ入口として機能しません。逆に、実際には配属が選べないのに拠点名を選択ボタンとして置くと、希望がそのまま確約されるように見えます。選べる勤務地と希望を伝えられる勤務地は、ラベルを分けてください。
応募フォームにも選択した組み合わせを引き継ぎます。一覧では拠点Aの営業職を選んだのに、フォームの募集名が「中途採用」だけでは、本人にも受付担当にも選択内容が伝わりません。フォーム上に応募対象を再表示し、送信後の確認画面や人事の受付記録でも同じ募集として扱えるか確かめます。希望勤務地を複数選べる運用なら、その選択が応募先の指定なのか、配属希望の申告なのかを明記します。サイトに入力欄があることと、会社がその希望に応えられることを混同しないためです。

制作依頼では、画面数より先に募集台帳を渡す
制作会社へ「勤務地で絞れるサイト」とだけ伝えると、地図を置くのか、拠点別ページを作るのか、職種と勤務地の検索条件を組むのか、設計範囲が定まりません。最初に人事が確認済みの組み合わせ表を作り、求職者がどの順番で選ぶかを決めます。募集数が少なければ、勤務地別と職種別の短いリンクから同じ一覧へ進める構成でも足ります。組み合わせが増減しやすければ、同じ台帳から絞り込みと詳細を更新できる運用を検討します。画面の形は募集の数と更新体制を見て決めます。
依頼時には、各行の募集詳細、応募窓口、停止時の表示、更新権限、求人媒体からの流入先を渡します。本社住所と就業場所が異なる行、複数候補がある行、勤務地未定の行を一つずつ選び、スマートフォンでも誤らず読めるか確かめます。入口を勤務地から選んだ場合と職種から選んだ場合に、同じ組み合わせなら同じ詳細へ着くかも確認します。制作後の画面を人事だけでなく、募集を行う現場担当者と照合すると、拠点名や仕事内容の取り違えを見つけやすくなります。
千早赤阪村の小規模事業者の採用ページ記事は、一つの勤務場所で仕事の範囲や通勤を伝える考え方を扱います。本稿の判断材料は、複数拠点と複数職種の組み合わせを選ぶ一覧です。また、職種名と地域名の検索設計の記事は検索語とページの対応を扱います。ここでは検索順位を狙うために勤務地ページを増やすのではなく、実際に募集中の組み合わせへ迷わず進めるかを先に決めます。
公開前の確認は、一つの「正解画面」を眺めるだけでは足りません。募集中、停止中、勤務地未定の三つを実際のテスト内容で開き、入口から詳細までの名称、状態、リンクを照合します。採用状況が変わるたびに人事が台帳を更新し、Web担当が一覧と詳細へ反映できる流れを決めておけば、ページを作った後も情報が食い違いにくくなります。応募数の増減だけでこの構成の効果を断定せず、勤務地の問い合わせや応募時の選択誤りが起きていないかも確かめます。
勤務地と職種の組み合わせから採用サイトを考える
まず、自社で募集中の職種、雇入れ直後の勤務地、募集状態を一行ずつ確認してください。二つの入口と募集詳細のつなぎ方、更新の担当範囲を整理する際は、みやあじよの勤務地と職種を整理する採用サイト設計をご覧ください。対応する制作工程と社内で確認する内容は、実際の募集資料に合わせて相談できます。
参考にした公開情報
- みやあじよ:採用サイト制作
- 厚生労働省:募集時などに明示すべき労働条件の追加
- 厚生労働省:労働者の募集広告の表示について
- Google検索セントラル:求人情報の構造化データ
- みやあじよ:千早赤阪村の採用ページ
- みやあじよ:採用ページの募集終了後
- みやあじよ:採用ページSEOで職種名×地域名
2026年9月23日確認。表と図は架空の企業の編集例です。実際の募集条件、就業場所、変更の範囲、広告の表示内容、応募受付の状態は各社の担当者が確認します。検索上の表示や採用成果は保証しません。