コンバージョン/コンバージョン率

コンバージョン(Conversion)とは

コンバージョン(Conversion)とは、変換、転換、交換といった意味を持つ英単語です。
サイトを訪問した人が、商品を購入したり、資料請求したり想定した結果の行動をすることです。
例えば、ECサイトであれば商品購入や、情報提供サイトやコミュニティサイトでの会員登録、
企業サイトや商品情報サイトでの問い合わせ、リクルートサイトの応募などがコンバージョンに当たります。
元は「顧客転換」=(見込み客)を意味する言葉でしたが、
今では、Webサイト運営や広告出稿の目的となる特定のアクションを訪問者がとることを「コンバージョン」と言います。
そのため、コンバージョンとみなすアクションを「サポートページでプログラムの更新ファイルをダウンロードすること」「アンケートに回答すること」「メールマガジンに登録すること」などに設定する場合もあります。

サイトの種類によって、成果は一般的には変わってくるため、コンバージョンの言葉の指すことは異なります

  • インターネットの分野では、Webサイト上で獲得できる最終的な成果のことを指します。すなわち、成果を何に定義するかによって、言葉の意味が変わってくるのです。
  • 広告出稿の視点に立つと、広告をクリックしたこと自体をコンバージョンという少し間違った使い方をする場合もあれば、広告が掲載されているサイトを基点とし、そこで広告をクリックし上記のサイトの目的を達成した最終的なユーザーのことをコンバージョンというケースもあります。この場合は、ユーザーの基点を広告を掲載しているサイトと見るのか、自社サイトと見るのかにより、コンバージョンの指すものが異なります。

コンバージョン(Conversion)率とは

一般的には訪問数のうちコンバージョンを達成した件数の割合のことです。
『CVR』または『展開率』ともいいます。
またシチュエーションによっては『注文率』ともいいます。
例えば、10件がコンバージョンした場合、コンバージョン率は10%となります。

《 コンバージョン率、目安の考え方について 》

コンバージョンレートの目安を考える時にまず、検索ワードが『指名ワード』か『一般ワード』で分けて考えなければいけません。

『指名ワード』は10%以上で合格ライン

指名ワードとは企業名や商品名、サービス名、その企業が独自で有しているキーワードの事を呼びます。
指名ワードに関しては、既にあなたの会社や商品、サービスといったものを検索してくる“モチベーション”高いユーザーがターゲットとなっているため、
コンバージョン率は 「10%」が合格ラインになり、 他のワードよりも高くなります。

『一般ワード』は1%以上で合格ライン

例えば、「ダイエット」や「スイーツ」「旅行」等、広義なワードで検索してくる段階のことです。
この段階ではまだ、『どのような方法なの?』『何があるの?』『いつから?』『場所は?』と、ざっくりした情報収集の段階です。
この段階ではユーザーニーズは「情報収集」に価値を置いているので、
どれか一つに絞りそのままコンバージョンというモチベーションではない場合が多からです。
そのため、コンバージョン率は低い事が多くおおよそ「1%」が合格ラインになります。

※コンバージョン率 計算式

コンバージョン率(%)={ 注文・問合せ数(コンバージョン数) ÷ セッション数}×100

計測方法

GoogleAnalyticsをはじめとした、アクセス解析ツールを使用することにより、
コンバージョンの数や、それに至った経緯など細かく分析することができます。
これによって、サイトのリニューアルや広告の効果測定を正しく運用することが可能となり、
サイトの目的であるコンバージョンを多く獲得することができるようになります。
競合状況やコンバージョンが「無料」なのか?「有料」なのか?でも変わりますが、“100人来訪して10人”がコンバージョン。
合格基準と考えて良いでしょう。

《 コンバージョン率が低迷する7つの主な要因 》

①    季節的な要因

閑散期 ( 一年の中で、ひまな時期 ) に入るとコンバージョン率は下がります。
※この時期はコンバージョン率が下がった事に焦らずに、次の需要期に向けてランディングページや広告文等の検証をし、備えましょう。

②    サイトリニューアルやランディングページの変更

良かれと思って実施するサイトリニューアルが逆にコンバージョン率が下げる事になってしまう事もあります。
※コンバージョンまでの導線や申し込みページをリニューアルするとコンバージョン率に大きな影響を与える事があるのでリニューアル前後は注意深く数値をチェックしておく必要があります。

③    競合他社が有利な訴求を打ち出している

他社が大きなキャンペーンを実施している等、大きく広告や販売などで、消費者の購買意欲に働きかけ、変更してきた場合には要注意です。
※獲得数が多いワードで『広告文やランディングページを大きく変更している競合はいないか?』をパトロールすると良いでしょう。

④    指名ワードに他社の広告出稿が増加している

特に多いのは、自社で別途実施しているアフィリエイトサイト(広告)が『指名ワード』を購入し、競合となってしまっている場合があります。
※広告が増えた分だけユーザーの興味関心は分散しますからコンバージョン率は低迷します。
もし、このパターンが要因となっている可能性がある場合はアフィリエイトサイトに指名ワードのリスティングでのキーワード登録をやめてもらうように、交渉をして下さい。

⑤    マッチタイプによる拡張のしすぎ

部分一致で入稿しているキーワードが関係ない検索ワードに掲載されて無駄なクリックが発生していたりしませんか?
※入札価格等により拡張ワードの幅も大分変動するのでクエリワードを月に1度はチェックするようにしましょう。
登録しているキーワードは変動していなくても、マッチタイプの拡張で思いもしない検索ワードでクリックがされていたなんて事があるかもしれません。

⑥ タグの設定ミス

意外と多く見かけるのがこのパターンです。
※サイトリニューアルやスマホページの追加作成時などにシステム部門と連携がとれておらず、『タグが挿入されていなかった』という事があります。
必ずコンバージョンページで何か変更を行った場合には再度タグが反応しているかどうかのテストを実施してください。

⑦    商品・サービス自体の衰退

目新しい商品・サービスが次々と出てくる昨今では、『以前人気が高かった商品・サービスがいつの間にか売れなくなってしまった』という事もあります。
『指名ワード』からのコンバージョン率が下がった場合です。
※コンバージョン率だけではなく、検索数自体が下がってきているようであれば、 商品・サービス自体の認知度やニーズが下がっている可能性があるためキャンペーンを打つ、別商品・サービスを考える等、根本から見直す必要があります。

✦特に④~⑥がコンバージョン率が下がった原因として気付かれない事が多いです。要因が分からない場合はまずこの項目をチェックしてみて下さい。

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