食品リサイクルのホームページに、回収できる物や対応地域、車両の写真は載っている。それでも取引先から「回収した後は、何に使われるのですか」と聞かれるなら、回収の先の仕事を説明する余地があります。運んで終わりの案内では、資源として利用する事業とのつながりが見えにくいためです。
堺市で食品の回収・再資源化に関わる会社は、食品が不要になる前に減らす取組、発生した物を分けて回収する仕事、処理を経て別の用途へ使われる流れを分けて伝えましょう。自社が担う範囲と、処理施設や利用する側の仕事を対応させることが出発点です。
この記事では、公開情報で確認できる処理と用途を基に、営業ページの構成と文例を紹介します。個々の物の区分、許可の適用、受入可否や処理方法を判断する内容ではありません。
回収車の先で、何につながる仕事かを伝える
回収を頼む担当者が知りたいのは、車が来ることだけとは限りません。社内で委託先を説明するために、回収後にどんな仕事へ進むかを知りたい場合もあります。事業紹介には、回収の対象に加え、その後の処理と利用用途を、確認できる範囲で載せます。
堺市北区南花田町に所在地を掲載する国中環境開発は、食品リサイクルの案内で、排出抑制の提案、分別・保管、処理施設までの運搬を紹介しています。同じページで、再資源化施設での炭化処理と、処理後の工業用途や培養土賦活剤などへの利用も説明しています。[1] [2]
参考にしたいのは、回収の案内と、その先に何として利用されるかを結んでいる点です。同社の流れを、別の会社へそのまま当てはめるものではありません。自社が実際に扱う物、つなぐ処理、確認している用途から、ページに載せる流れを選びます。
取引先へ説明するページでは、「環境にやさしい回収」という見出しだけで終えず、何を回収し、どの仕事を経て、どのような用途へ進むかを短く続けます。許可や施設の詳しい資料が別ページにある場合も、事業のつながりはこのページで読めるようにします。
不要になる前に減らす取組と、発生後の資源化を分ける
まだ食べられる食品が不要になるのを減らすことと、すでに発生した物を資源へつなぐことは、同じ説明にまとめないようにします。どちらも紹介する会社なら、支援する場面と、依頼者に確かめることを分けます。
たとえば、発生する場面を見直す相談と、分けた物を回収する相談では、営業が聞く話が違います。「食品ロス削減」と一つの成果として数える前に、何を減らす取組なのか、何を回収して資源化する仕事なのかを社内でそろえます。回収した量が、そのまま発生を防いだ量になるわけではありません。
堺市の「堺・ごみ減量4R大作戦」のページも、食品ロスを減らすことと、食品系残さのリサイクルを案内しています。この取組は2024年3月31日に終了したと明記されており、ここでは地域の考え方を知る背景として参照します。過去の目標や割合を、現在の会社の成果へ移すものではありません。[3]
自社のページで両方を扱うなら、「発生を抑えるための相談」と「発生した物を分けて回収する仕事」を、別の見出しへ置けます。前者は、実際に提案している内容を担当者に確かめます。後者は、回収と処理後の利用まで、確認できる流れを示します。
処理を経て別の用途へ進む流れを見せる
流れを図にする前に、回収後の処理と利用用途を一件ずつ確かめます。「食品リサイクル」という名称から、どの会社も同じ処理を行う、同じ物ができると考えて図を作らないことが大切です。
今回参照した公開案内は、炭化処理後の利用として、製鋼所でのコークス代替などの工業用途や、培養土賦活剤、土壌改良剤などを挙げています。これは、回収した食品がそのまま畑へ置かれるという説明ではありません。処理を経て、別の用途で使われることを示しています。
用途の名称は、読みやすくするために縮め過ぎないようにします。「培養土向けの資材」を単に「培養土になります」と変えると、処理した物だけで培養土の製品になるように読めます。その用途の中で何として使うかを担当者に聞き、見出しと本文の両方へ同じ意味で反映します。
ページでも、発生した物、回収・運搬、処理、利用用途という順番を保ちます。図を簡単にするために処理を飛ばし、食品の絵から植物の絵へ直接つなぐと、何の仕事をする会社かが曖昧になります。実際の処理を担当者へ確かめ、その名称と役割を図に残します。
利用用途を複数並べる場合は、「確認している利用用途の例」と説明します。枝分かれした矢印だけで、毎回すべての用途へ同じ割合で進むようには見せません。個々の依頼で確認していない利用先や、すべてが同じ製品になる約束を付け足さないようにします。

自社の回収と、処理施設で行う仕事を読み分ける
食品の流れが分かっても、すべてを自社で行うように見える図では、会社の役割が正しく伝わりません。回収・運搬を担う側と、処理施設で行う仕事を分け、どこを自社が担当するかを示します。
写真も同じです。処理施設の写真を使うなら、何をする場所か、自社施設なのか、別の事業者の施設なのかを確かめます。見学した施設や、資料を提供してもらった施設を、自社の設備として載せることはできません。公開できる施設名が限られる場合も、その役割まで隠す必要はありません。
たとえば、「当社が回収・運搬を担当し、確認した処理施設へ搬入します」という説明を置き、施設で行う処理を別の枠へ移します。施設の所有者や詳細な運転方法を推測で補わず、取引先へ説明できる事実に合わせます。自社施設を使う場合も、その施設で行う仕事を確かめてから紹介します。
次の表は、原稿を作る前に、営業と現場で照合する内容の例です。法的な区分や、個々の物を受けられるかを判定する表ではありません。
| 説明する場面 | ページで伝えること | 担当者と確かめること |
|---|---|---|
| 発生を抑える支援 | どんな場面の見直しを相談できるか | 実際に提案する内容と対象 |
| 分別・回収・運搬 | 自社が担当する仕事 | 依頼者と自社、他の担当者の分担 |
| 処理施設での資源化 | どの処理を経て別用途へ進むか | 処理の説明と施設の役割 |
| 処理後の利用 | 確認できる用途の例 | 何を根拠に、どの範囲を説明できるか |

環境の言葉に、確認した仕事の説明を添える
「循環」「再資源化」といった言葉は、事業の方向を伝える見出しに使えます。その下に、対象となる物、担当する処理、利用用途を具体的に置くと、取引先は自社の依頼と関係があるかを確かめられます。
以下は、実際の業務を確認してから使う掲載文の例です。どの会社にも同じ対応や結果を約束するものではありません。
回収後の利用を紹介する文例
事業所から出る食品を、確認した処理施設へ運びます。施設で炭化処理された資源は、工業用途や培養土向けの資材などに使われます。対象となる物と利用の流れは、ご相談内容に応じて確認します。
この文例は、炭化処理へつなぐ流れと用途を確認できる会社を想定しています。「回収した物はすべて同じ用途へ戻ります」という説明ではありません。利用先の紹介を見た担当者が、今回も同じ流れかを確認できる窓口へつなぎます。
発生を抑える支援を紹介する文例
食品が不要になる場面を伺い、発生を抑える取組と、発生した物の分別・回収を分けてご相談いただけます。現在の発生状況と、ご相談いただく仕事を確かめ、担当者から進め方をご案内します。
こちらは、排出抑制の提案も実際に行う会社向けの文例です。回収のみを受ける会社が、そのまま支援範囲へ追加するものではありません。自社で受ける相談と、別の担当者へ確認する相談を、営業資料とそろえます。
環境効果を数値で載せる場合は、対象期間、対象となる物、集計や計算の根拠を確認します。回収量を二酸化炭素の削減量へ独自に置き換えたり、数量を確認せず再資源化率を付けたりしません。数値がない場合も、担当する仕事と用途を具体的に説明できます。
一つの食品の流れから、営業ページを読み合わせる
制作の最初は、公開できる一つの流れを選びます。どんな事業所で何が発生し、自社がどの仕事を担い、どの処理を経て、何として使われるかを、営業と現場の担当者が同じ順番で説明できるか確かめます。
原稿と図を読む際は、何を相談できる会社か、その後に何を確認するかまでたどります。回収の写真から処理施設へ移るところで担当が分からなくなるなら、役割の説明を補います。利用用途の絵だけが目立つなら、その前の処理と、用途を説明できる範囲を戻します。
取引先の食品を今回どう扱うかは、実際の受付と担当者の確認へつなげます。公開した利用例を理由に、どんな物でも回収できるように読ませないことが必要です。分別や保管の詳しい方法は、自社の担当者が案件に応じて案内する内容と合わせます。
公開後は、何について聞き直しがあったかを残します。回収後の行先なのか、自社と施設の分担なのか、発生を減らす相談まで受けるかだったのか。理由を分けると、次に足す説明を選べます。会社の事業を伝えるページを、回収の受付条件だけの一覧へ戻さないようにします。
同じ流れの図を営業資料や取引先向けの説明にも使うなら、どの時点の内容かを残します。処理先や紹介する用途が変わったとき、Webページだけを直して古い図が配布資料に残らないよう、更新する原稿と図の保管先を決めておきます。最新の案内を確認する窓口も、その資料から分かる形にします。
回収の先まで、仕事が伝わる食品リサイクルのサイトへ
食品の回収を紹介するときは、不要になる前の取組、回収・運搬、処理、利用用途をつなぎ、自社が担う部分を示します。確認できる一つの流れから、取引先へ返している説明を整理してみてください。
みやあじよでは、現在の事業資料と営業での説明をもとに、処理後の用途、各社の役割、写真や図、相談の案内を整える制作をご相談いただけます。堺市で環境事業の伝え方を見直したい方は、堺市のホームページ制作会社みやあじよをご覧ください。


