SEO対策は、自分で進められる部分があります。顧客の疑問を整理し、既存ページの説明、タイトル、次に読むリンクを直す作業は、自社の商品やサービスを知る担当者が取り組みやすい範囲です。まずは編集・公開確認・元に戻す方法が分かる1ページを選び、変更した内容と結果を残します。
一方、検索に出ない原因が分からない場合や、URL・サイト全体の設定を変える場合は、文章の修正と技術の調査を分けて進めます。この記事では、兼任のWeb担当者が既存ページを直す例を使い、自社で着手する仕事、公開前後の確認、専門家へ相談する境目を説明します。

自社で進める条件を、最初に確かめる
「知識が少ないから全部外注」「無料ツールがあるから全部自分で」と決める必要はありません。今回のページで、次の条件がそろうかを見ます。
| 確かめること | 着手できる状態 |
|---|---|
| 商品・サービスの事実 | 対応範囲や条件を、現場の担当者に確認できる |
| 更新する場所 | 対象ページの編集権限と通常の公開手順が分かる |
| 公開後の確認と復元 | 表示とリンクを確認でき、変更前へ戻す方法も分かる |
| 続ける時間 | 原稿・事実確認・公開・後日の振り返りを担当できる |
編集画面へ入れない場合でも、顧客の質問の整理や原稿づくりは進められます。公開だけ制作会社へ依頼する、内容は社内で決めて構成の助言を受ける、といった分担も可能です。自社対応の範囲は、担当者の肩書より、実行して確認できる仕事から決めます。
GoogleのSEO業者に関する案内も、小規模なローカル事業者は多くの作業を自分で行える場合があると説明しています。ただし、すべてのサイトで同じ作業量になるわけではありません。社内の時間と、必要な支援にかかる費用を合わせて考えます。

最初の1ページと、答える疑問を決める
この実践例では、すでに公開しているサービスページを対象にします。説明の不足を直す目的なら、先に同じサービスの新規ページを増やす必要はありません。対象URLを記録し、本文や画像の変更前を保存して、通常のバックアップ・復元手順を確かめます。
たとえば、飲食店向けの椅子張り替え会社を架空の例にします。増やしたいのは、店内の椅子をまとめて張り替えたい店主からの相談です。社内資料にある「張地更新」という言葉だけで考えず、問い合わせで使われる「椅子の張り替え」「営業を続けながら交換できるか」「写真で見積もりできるか」を書き出します。
これらは検索語句の候補で、検索需要が確認できた数値ではありません。実際の検索結果を開き、料金を知りたいのか、依頼先を探しているのか、DIYの方法を知りたいのかを見ます。自社で回答できる疑問と、提供しているサービスが重なるものを選びます。
Search Consoleを利用できるなら、対象ページに表示されている検索語句も確認します。利用できない場合は管理者へ確認を依頼し、まず顧客の質問とページの不足を整理します。データがないことを、検索されていない証拠にはしません。
文章を直すときは、依頼できる条件まで書く
架空の現行文が「椅子の張り替えに柔軟に対応します」だけなら、読み手は、自店の椅子を頼めるか判断できません。現場へ確認するのは、対応する椅子の種類、張地の選択、引き取り条件、営業中の交換相談、見積もりに必要な情報です。
確認できた条件を使い、冒頭を次のように直します。この例では、写真での事前相談に対応しているという設定です。
書き換え例:「飲食店で使う椅子の座面・背もたれの張り替えを相談できます。椅子の全体写真、傷みの分かる写真、台数、店舗所在地、希望時期をお知らせください。写真をもとに対応可否と、現物確認が必要な点をご案内します。」
実際には、写真だけで価格や納期を確定できるとは限りません。追加確認が必要な条件も書きます。「休業せずに交換可能」「最短翌日」「すべての椅子に対応」といった表現は、社内で裏付けられる場合だけ使います。
本文は、依頼できる対象、相談から作業までの流れ、料金が変わる条件、相談前に用意する情報の順など、顧客の判断に沿って整理します。実際の写真や事例がある場合は、掲載してよい範囲を確認し、どの部分を張り替えたのか説明を添えます。事例がなければ、架空の成果を足す代わりに、対応条件や確認方法を詳しくします。

生成AIを下書きに使う場合も、対応条件、料金、納期、事例は担当者が確認します。自然な文章になっていても、自社で実施できる内容かは別の確認です。
タイトル・画像・リンクを、本文と合わせる
タイトルは、ページで何を相談できるかが分かる言葉にします。例なら「飲食店の椅子張り替え|写真での事前相談」のように、提供内容を正確に表します。ページ上部の大見出しと冒頭も同じ主題に合わせ、対応していない地域やサービス名を足しません。
管理画面でSEOタイトルやdescriptionを別に設定できる場合は、本文と一致する要点を入れます。descriptionは、対象や相談条件を短く説明する欄です。設定した文章がそのまま検索結果へ出るとは限らないため、本文にも必要な説明を残します。
画像は、その段落の説明に役立つものを選びます。たとえば座面の張り替え前後なら、ALTにも何を示す写真かを書きます。順位を上げるために地名や検索語句を羅列せず、飾りの画像と説明用の画像を区別します。
リンクは「こちら」だけにせず、「張地の種類を見る」「写真を添えて張り替えを相談する」など、移動先が分かる文言にします。実在する関連ページへつなぎ、公開後に実際のリンク先を開きます。細かな点検は、内部SEO対策の点検方法も参考になります。
公開した直後と、後日の評価を分ける
公開直後は、検索順位より先に、変更が正しく表示されているかを確認します。編集画面のプレビューだけで終えず、公開URLをパソコンとスマートフォンで開きます。見出しと本文、表の横はみ出し、写真の読込、問い合わせへのリンク、古い説明の残存を見ます。画像やページが出ない場合は、通常の復元手順で戻すか、更新担当へ確認します。
検索での評価は、同じページと比較条件で後日確認します。Search Consoleの検索パフォーマンスでは、表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位を確認できます。ページを対象URLへ絞り、必要なら検索語句・国・端末もそろえ、比較期間を残します。平均掲載順位は、すべての検索で固定された順位ではありません。
例えば変更前後でそれぞれ28日を比べるのは、記録の方法の一つです。データが少なければ観察期間を延ばします。季節性、広告、ほかのページの変更も併記し、数値の増減を今回の修正だけの効果と断定しません。Googleのスターターガイドも、反映には時間がかかり、一般に数週間待って影響を確認する考え方を示しています。
クリックが増えても、希望する相談が増えるとは限りません。問い合わせの受付記録では、相談内容が対応範囲に合うかも見ます。検索経由だったか確認できない問い合わせは、SEOの成果として数えません。
迷ったときは、調べたいことを絞って相談する
検索で見つからない場合は、本文が短いからと決めつけず、Search ConsoleのURL検査で登録状況と理由を確認します。公開URLのテストと、すでにインデックスにある情報は別です。表示された理由が判断できなければ、対象URLと確認画面を添えて技術の調査を依頼します。
URLの変更、ページの削除・統合、サイト全体の公開設定、共通テンプレートの修正は、影響するページや戻し方を把握してから進めます。本文を直す作業と同じ感覚で設定を変更せず、社内で内容の整理を続けながら、必要な箇所を相談します。
相談時には、対象URL、増やしたい相談、変更前後の内容、困っている表示や数値、社内で担当できる作業をまとめます。「原稿の助言が必要」「公開作業だけ頼みたい」「検索に出ない原因を調べたい」と依頼範囲を分けると、提案も比べやすくなります。みやあじよのSEO対策の支援内容では、現状調査や既存ページ改善など、課題に応じて範囲を決める進め方を案内しています。
最初の作業は、対象ページを一つ開き、顧客が依頼前に知りたいのに書かれていない条件を探すことです。その条件を現場へ確認し、原稿にするところから始められます。公開を担当できる人、後日の確認日、変更の記録まで決めれば、次の修正を判断する材料も残ります。
参考資料
- Google検索セントラル:SEOスターターガイド
- Google検索セントラル:SEO業者の利用を検討する
- Search Consoleヘルプ:検索パフォーマンスの概要と基本設定
- Search Consoleヘルプ:URL検査ツール
2026年10月2日確認。椅子張り替え会社と書き換え例、図、写真は説明用の架空例で、実在顧客の事例や成果ではありません。実際の対応条件は各社で確認してください。


