CAEを受託する会社のホームページでは、計算で得た結果と、実物を測って得た情報を分けて紹介します。解析画像に、どのような対象や条件をモデルにして計算したかを添え、実物の情報と照らして何を考える仕事かまでつなげると、図の見栄えだけでは伝わらない受託範囲を説明できます。
大阪市で解析や計測・評価を受ける会社の経営者・営業担当者に向けて、技術資料の見せ方をサービス案内へ生かす方法を紹介します。依頼者が知りたいのは、画像を作るソフトの名前だけでなく、何について、どの仕事を相談できるかです。
解析画像に、どのように得た情報かを添える
色の付いた解析図は、専門家には意味が分かっても、初めて依頼する人には実物を撮影した画像に見えることがあります。「解析事例」という見出しだけで終えず、計算で得た図なのか、実際に測った情報なのかを、画像の近くで読めるようにします。
大阪市中央区城見に拠点を置くSiM24は、CAEに加えてデータ解析や計測・評価・分析を組み合わせる事業を公開しています。同社はCAEを、コンピューター上の試作品を使ってテストや実験を模擬し、分析する技術として説明しています。計算と実物の情報を組み合わせる仕事を案内する公開例です。
自社のページでも、計算の画像には「計算による結果」、実物を測った資料には「実物の計測情報」といった区分を添えます。その上で、何を確かめるために使った資料かを説明します。測定した画像と計算の図を並べる場合は、二つの由来が見出しや説明文で分かるようにします。
色の濃い場所が何を意味するか、見えている形がどの対象かなど、公開する図の読み方は技術担当者に確かめます。色の付け方や画面の印象だけで「危険な部分が分かる」「実物でも同じ結果になる」といった説明を足すことは避けます。図が示している情報に合わせて言葉を選びます。
計算のモデルと、実物から得た情報を読み分ける

CAEは、実物に関わる形や条件をコンピューター上のモデルとして扱い、計算して検討する方法と説明できます。ここでいうモデルは、検討するために対象を表したものです。実物のすべてを、そのまま完全に再現していると受け取られない案内にします。
依頼者に向けては、計算へ用いる対象と条件、計算で得た情報、実物を測った情報を別々に示します。たとえば、モデルの図と計算結果の図を同じ「製品データ」と呼ぶより、何を表している資料かが分かる見出しを付ける方が、相談したい内容を考えやすくなります。
電通総研の「実験・解析コリレーション」の案内は、解析と実験をそれぞれの仕事として紹介し、両者を結びつける支援を示しています。自社のサービスでも、計算と実物の情報を照らして考える仕事を受けているなら、その関係を説明できます。他社が掲げる精度や効果を、自社の成果の約束へ置き換える必要はありません。
図では、計算から得る情報と実物から得る情報を二段に分け、照らして考える場所を結びます。工程の順序を一つに固定するより、二つの情報がどこから来るかを伝えることが目的です。図を見た人が、計算結果を実測値だと思わず、両者の関係を質問できる状態を目指します。
入れた条件と、得られた結果を一組で説明する
計算結果の画像だけを大きく置くと、どのような想定で得た結果かが離れてしまいます。公開する範囲を担当者と決め、画像の近くに対象と前提、その図で説明したいことを短く添えます。すべての解析条件を一般公開する必要はありませんが、結果の意味が変わる前提を抜き落とさないようにします。
対象の形と、検討する条件を対応させる
何をモデルとして扱ったかと、どのような条件で計算したかを対応させます。モデル作成を含む依頼なのか、依頼者が用意したモデルから計算する仕事なのかでも、受ける相談は変わります。形のデータを渡せば、そのまま必要な計算がすべてできると思わせない説明にします。
条件を説明する際は、一般の依頼者に数値や手法を先に選んでもらう構成にしないことも大切です。何を確かめたいか、どのような対象か、手元にどんな資料があるかを起点にし、計算の前提や方法を決める仕事は技術担当者との確認へつなげます。
一つの計算の説明を、対象全体の保証に広げない
事例で確認した内容と、まだ扱っていない内容が分かるようにします。一つの条件で得た結果を、どの条件でも成り立つ製品全体の説明に縮めないことが重要です。自社が公開できる見本の範囲を決め、その資料で説明できる仕事を紹介します。
資料名やページの見出しもそろえます。本文では「想定した条件による計算」と説明していても、画像のタイトルだけが「実証済みの性能」になっていれば、読み手の受け取り方は変わります。本文、画像説明、事例一覧の短い紹介まで、同じ範囲の説明になっているかを確かめます。
計算結果と実測の資料は、由来を残して並べる
実物を測った情報を紹介するときは、何を対象に、どの範囲の情報を得た資料かを添えます。計算結果との比較を見せる場合も、見た目の似た図を並べるだけでなく、何を照らすための比較かを技術担当者に聞き、公開できる言葉へ整理します。
「計算と実験が一致する」という短い説明にまとめる前に、自社の資料が何を示しているかを確かめます。違いが小さいほど常に正しい、または一度合えば別の対象でも同じように使える、といった判断の基準をサイト制作側で作ることはできません。比較する仕事と、そこから説明できる範囲を対応させます。
| 見せる資料 | 近くに添える説明 | 担当者と確かめる範囲 |
|---|---|---|
| 計算に使うモデル | 何を表し、何を検討するための物か | 扱った対象と、表していない部分 |
| 計算で得た結果 | 想定した条件と、その計算で得た情報 | その結果から説明できること |
| 実物の計測情報 | 実際に確かめた対象と資料の役割 | 測った範囲と、計算との対応 |
| 両者を照らす説明 | 何を比較し、検討する仕事か | 比較の目的と、まだ確認が必要なこと |
見本の資料を一つ選び、この表のように由来と役割を分けると、説明が足りない場所を見つけられます。すべての事例に四種類を載せるという意味ではありません。公開できる物と自社の受託内容に合わせ、載せる行や言葉を選びます。
掲載する画像を制作する場合も、実在の図を使うのか、役割を伝えるための説明図を作るのかを分けます。計算していない分布や、測っていない数値を加えて、本物の解析・計測の結果に見せる必要はありません。説明用の図は、情報の由来や受渡しの関係を伝える用途へ絞ります。
画像を差し替えるときは、図と一緒に説明文も確認します。別の対象や条件の図へ替えたのに、以前の説明だけが残ると、どの情報かを取り違える原因になります。事例一覧の小さな画像でも、計算と実測の区分を保ち、詳細ページで対象や前提を確かめられるようにします。図と説明を一組で技術担当者へ確認すると、更新する範囲を共有しやすくなります。
モデル作成・解析・計測の、どこを任せられるかを示す

解析と実験を組み合わせる説明に、どこを自社へ頼めるかを添えます。モデルを作る仕事、計算する仕事、実物を測る仕事、情報を照らして検討する仕事を、営業資料と技術担当者の説明から分けてみます。すべてを自社で受けるのか、一部を受けるのかが見えると、依頼者は相談先を考えやすくなります。
たとえば、手元のモデルを使って解析したい相談と、モデルの作成から相談したい場合では、最初に確認する資料が変わります。実物の情報も必要になる仕事なら、すでに資料があるのか、計測や試験をどこが担うのかを確認する場面があります。実際に行っている仕事と、依頼者側に確認することを並べます。
納品する資料も、仕事の範囲と一緒に紹介します。画像を受け取るのか、条件の説明を含む報告なのかなど、実際の成果物が分かる見本を選びます。受け取った後に何を確かめられる物かを添えると、解析画像だけを制作して終わる仕事との違いを伝えられます。
協力先が関わる場合は、自社が窓口として案内する範囲と、別の担当が行う仕事を確かめます。一つの図で関係を示しても、それだけですべての工程を同じ会社が実施するという説明にはなりません。依頼ごとの役割分担があるなら、何を相談した時点で確認するかも案内します。
手法が未定でも、確かめたいことから相談できる入口へ
依頼者が、最初から解析の名前や条件を決められるとは限りません。相談の入口では、対象、困っていること、確認したいこと、手元の資料を伝えられるようにします。「何の解析を希望しますか」という選択だけでなく、まだ方法が決まっていないことも伝えられる構成にします。
たとえば、依頼者が持っている情報と、任せたい仕事の範囲を聞く案内文は、次のように書けます。
検討している対象と、どの点を確かめたいかを、分かる範囲でお知らせください。計算用のモデルや実物の計測資料がある場合は、その有無もお聞きします。方法や必要な資料がまだ決まっていない場合は、その段階からご相談ください。
この案内を使う場合も、自社がその段階から受ける体制かを確かめます。資料の共有は、営業・技術担当者が実際に使う方法へつなげます。一般公開の問い合わせ欄へ、顧客の非公開モデルや詳細な試験資料を一度にすべて送ってもらう前提にはしません。
制作会社への相談では、解析方法を選んでもらうより、現状の説明でどこが伝わりにくいかを示すと、ページの改修範囲を考えやすくなります。
解析画像は掲載していますが、計算で得た結果と実物の情報の違いが伝わりにくいと感じています。公開できる資料を見ながら、図の説明、受託する仕事、相談の入口をつなぐ構成に見直したいです。
公開前には、画像の由来、前提、実際の受託範囲を技術担当者に確認し、依頼者の立場からも読み直します。何を計算し、実物で何を確かめ、どこを自社へ相談できるかがつながるでしょうか。ソフト名を増やす前に、その関係を一つのサービスで確かめると、直す説明を選びやすくなります。
解析画像から、任せられる仕事が分かるサイトへ
みやあじよでは、現在の技術資料と営業・技術担当者の説明をもとに、計算と実物の情報、受託範囲、相談の入口をつなぐホームページの制作や改修をご相談いただけます。
どの資料を公開するかが決まっていなくても、今あるサービス案内からお聞かせください。大阪市のホームページ制作・リニューアルのご案内をご覧いただけます。


