字幕と音声解説を扱う制作会社のサイトでは、何の情報を、どんな形で受け取れるようにする仕事かを分けて伝えます。会話や音に関する情報を文字で届ける字幕と、人物の動きなど画面にある情報を言葉で補う音声解説では、伝える情報の出発点が異なります。
大阪市で映像の字幕・音声解説を受託する会社の経営者・営業担当者へ、二つの役割と、原稿・収録・映像への反映のうち何を頼めるかが読めるサービスページの作り方を紹介します。利用する人に合う方法は一律に決めず、希望する受け取り方と、実際の提供内容を確かめる案内にします。
サービス名の前に、何を伝える仕事かを示す
一覧に「字幕制作」「音声ガイド制作」と並んでいても、初めて映像の支援を頼む人が違いを理解できるとは限りません。「映像を分かりやすくする」という共通の説明だけでは、会話を文字で読みたい相談と、画面の動きを音声で受け取りたい相談の、どちらに対応するかが見えにくくなります。
まず、各サービスの名前の下に、伝える情報と受け取る形を短く添えます。字幕なら「会話などの音の情報を文字で伝える」、音声解説なら「映像にある動きや状況を言葉で補う」と、自社が受ける仕事に合わせて書きます。専門名称を選べることを、問い合わせの条件にしません。
映画館向けのHELLO! MOVIEの導入案内は、場面解説の音声ガイドとバリアフリー字幕を紹介し、監督や俳優によるコメンタリー配信も別に案内しています。音声を使うサービスでも、場面を補う解説と、制作者などの話を聞く内容は同じではないと伝える参考になります。個別のアプリの導入や操作を、制作会社のサービス説明へそのまま移すものではありません。
自社が字幕だけを受けるのか、音声解説も扱うのか、一緒に相談できるのかも示します。二つの役割を分けて説明することが、必ずどちらか一方しか選べない案内にならないようにします。依頼する映像で両方を考えている人には、その希望から話せる入口を残します。
字幕は、音に関する情報を文字で伝える
字幕の見本では、どんな情報を文字として届けるかを説明します。会話の内容を読むための文字なのか、話している人や場面の音についても示すのか。自社が扱う範囲と、対象の映像に合わせて見せることが大切です。「文字を付けます」という一文だけでは、依頼する人と制作側で想定が違うまま進むことがあります。
たとえば、係員が「こちらへどうぞ」と話す架空の短い場面を考えます。この発言を文字で示す見本なら、音で流れた言葉を文字で受け取る役割が分かります。一方、その文字だけで、誰がどんな動作をしているかまで、すべて伝わったとは考えません。
サイトに見本を置くときは、会話や音のどの情報を示した例かを添えます。作品の言語を別の言語へ訳す字幕も扱っている場合は、翻訳する仕事と、音の情報をどこまで文字で表す仕事かを区別して案内します。どちらも「字幕」と呼ぶからと、同じ制作内容・確認範囲にまとめないようにします。
ここで説明したいのは、字幕を使う役割です。文字を映像そのものへ入れるか、再生時に切り替える形で渡すかは、その後に確かめる納品・利用の話としてつなげます。形式の略称を先に並べて、何のための字幕かが後まで読めない構成を避けましょう。
音声解説は、画面にある状況を言葉で補う
音声解説では、映像の人物の動きや場面の状況などを、言葉と音声で伝える仕事を説明します。会話をそのまま読み上げることや、作品への感想を話すことと区別すると、依頼する側が何を相談できるかを考えやすくなります。
大阪市北区に本社を置くレジスタX1は、映像の状況や登場人物の動きをナレーションで補う音声解説を案内しています。映像を制作する仕事の中でも、画面の情報をどのように言葉で補うかを、別の役割として紹介している地域の例です。他社の実績年数や制作体制を、自社の実績として使うものではありません。
先ほどの架空の場面で、係員が扉を開ける動作を映像で見せているとします。「係員が扉を開く」という説明は、その場面の動きを言葉にした例です。「こちらへどうぞ」という発言を文字で伝えることとは、情報の出発点が違います。
実際に何を説明し、どこで言葉を入れるかは、作品と制作の担当者が確かめます。営業ページの短い例を、そのまま音声解説の台本や、言葉を入れるタイミングの手順にしません。伝える役割を説明する見本と、作品に合わせて原稿を作り確認する仕事を分けます。
同じ場面を、二つの情報の流れで比べる

関係図では、字幕と音声解説を一本の作業の前後に並べず、二つの流れで示します。上段を「会話や音→字幕の文字」、下段を「画面の動きや状況→解説音声」とすれば、字幕を作った後に、その文字を読むだけで音声解説も完成するという誤解を減らせます。
見本に使う場面は一つにそろえます。字幕側に会話の例、音声解説側に別の作品の紹介を置くと、役割の違いより作品の違いに目が向くためです。実在作品を使わなくても、短い架空の場面で、何を文字にし、何を言葉で補うかを説明できます。
掲載文としては、たとえば次のように考えられます。
字幕では、会話などの音の情報を文字で伝えます。音声解説では、映像にある人物の動きや状況を言葉で補います。どちらの名前を選ぶか決まっていない場合も、対象の映像と、どんな情報を受け取れるようにしたいかからご相談ください。
これは二つの制作を扱う会社の掲載文の例です。片方のみを提供している会社や、相談できる内容が異なる場合は、その範囲に合わせます。「文字か音声があれば全員に同じ効果がある」と決めず、利用する人の希望や、作品を届ける場面を聞ける説明にします。
比較する見本には、必要な情報が伝わるかを確かめる担当も考えます。自社が当事者の確認や専門の監修を含む場合は、その関わり方を説明できます。ただし、確認体制が違う他社の紹介を借りて、自社も同じ方法で確認済みと表示しないようにします。
原稿・収録・映像への反映を、頼める範囲へ結ぶ

二つの役割が分かっても、「音声解説を頼むと、何を受け取るか」が読めなければ、相談の内容を決めにくくなります。とくに原稿作成、音声の収録、映像への反映を扱う場合は、それぞれの仕事と渡すものを対応させます。
音声ガイドットのサービス紹介は、ガイド原稿のみの制作、音声入り映像、生ナレーションなどを分けて案内しています。制作の流れでも、原稿、確認、収録・編集、納品を説明しています。工程を並べるだけでなく、どの形で頼めるかを示す参考例です。同社の確認体制や提供範囲が、すべての制作会社に当てはまるという意味ではありません。
| 相談する仕事 | 受け取るものの例 | 合わせて確かめること |
|---|---|---|
| ガイド原稿を作る | 確認したガイド原稿 | 収録する担当と、原稿の確認方法 |
| 原稿を音声として収録する | 収録・編集した解説音声 | 映像に反映する担当と、渡す方法 |
| 解説音声を映像へ反映する | 音声を反映した映像 | 納品後に使う場所と、公開する担当 |
この表は、全工程を必ず別々に発注するという意味ではありません。自社で一緒に受ける範囲を示したうえで、含まない仕事の引継ぎ先が分かるようにします。音声のデータを渡したことと、上映・配信先で利用できる状態になったことも分けて伝えます。
作品に変更がある場合は、どの版の映像をもとに原稿や音声を作るかを確認します。営業ページでは、映像がまだ完成していない段階の相談を受けられるか、完成後に何を確認するかを説明できます。変更があっても無条件に全工程を直せるような約束にはしません。
方法を決める前に、作品と利用場面から相談できるように
問い合わせでは、サービス名や納品形式を知っていることより、対象の映像と、どこで使いたいかを伝えられることを大切にします。作品の種類、使う場面、現在の制作段階など、自社が最初に相談を受けるために必要な項目へ絞ります。
たとえば、企業紹介の映像を上映する架空の相談なら、次のような文が考えられます。
企業紹介の短い映像を説明会で上映する予定です。会話の内容を文字でも伝え、画面に映る動きや状況も音声で受け取れるようにしたいと考えています。字幕と音声解説で、どの制作を相談できるか伺いたいです。映像は編集中のため、相談を始める段階と、用意する資料も教えてください。
初回から公開前の映像や、利用者の個人情報を無条件に送ってもらう案内にはしません。概要で相談を受け、その後に必要な素材と渡し方を確認する流れにできます。問い合わせフォームに素材欄を設ける場合も、自社が実際に受け取れる方法へ合わせます。
公開前は、サービスの一覧から見本へ進み、二つの情報の流れを読み、頼める仕事と相談先までたどります。字幕を頼めば音声解説も付く、原稿を頼めば上映先の準備まで終わる、と読めないかを確認しましょう。名称の説明だけでなく、利用する場面と制作物を結ぶことが、相談の始め方を伝えるサイトになります。
映像支援の役割が伝わる、制作会社のサイトへ
字幕や音声ガイドの名称は載っていても、何を伝え、どの仕事を頼めるかが分かりにくい。みやあじよでは、現在のサービス資料と公開できる見本から、仕事の説明、図、制作物と相談への案内を整えるサイト制作・改修をご相談いただけます。
大阪市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。原稿や見本が全部そろっていなくても、普段の営業で説明しにくい違いからお聞かせください。


