金属製品の写真を見て、鋳物を注文できる会社だと思った。ところが、実際に受けているのは、その形を作るための木型の製作だった。完成品の写真だけでは、何を作った会社なのか、何を納品する仕事なのかが伝わらないことがあります。
堺市の鋳造・木型会社がサイトを整えるなら、製品として欲しい形、形づくりに使う型、鋳造後に渡す物を読み分けられる案内にしましょう。この記事では、型を製作する架空のK社が、鋳造後の品物も紹介する場面を例にします。型の設計、鋳造の条件、材質や品質を判断するためのものではありません。
写真の金属製品と、自社が受ける仕事を結ぶ
K社が製作したのは木型で、金属の品物を作る鋳造は別の工程だとします。完成した鋳物の写真だけに「製作事例」と付けると、読む人は金属の品物自体をK社が作ったと受け取るかもしれません。写真の近くへ「当社が担当したのは、この形を作るための木型です」と添える必要があります。
反対に、鋳物の製造を受ける会社なら、型の写真を並べただけで、型だけを作る仕事だと思われないようにします。型の製作、鋳造、後の加工のうち、何を相談でき、どの状態で渡すかを説明します。同じ製品写真が載っていても、相談する仕事は会社によって違います。
堺市堺区柳之町西の田中木型工作所の公開案内は、鋳造用木型を事業として示し、木型と鋳造後の完成品を別の名前で紹介しています。完成品と、そのために作る物を読み分ける地域の例です。木型の掲載があることから、鋳造まで同社が行うとは推測しません。
ページの冒頭も、「幅広いものづくりに対応」の一文で始めるより、「鋳造に使う木型を製作する」「鋳物を製造して渡す」のように、依頼者が受け取る物から書きます。その後に、実際に相談できる型の種類や製品の範囲をつなげます。
欲しい製品の形と、そのために使う型を分ける
型は、作りたい形を得るために使う物です。木型を作る会社が紹介する形と、最後に使う金属の品物は、似た外形であっても別の物として説明します。「何に使う型か」を添えると、型を知らない購買担当者にも、その会社へ頼む仕事が分かりやすくなります。
田中木型工作所は、後工程の砂型製作で使いやすい木型を製作する旨も説明しています。こうした公開案内を参考にするときは、木型と鋳造後の品物を二枚の写真で対応させ、その間には別の仕事があることも補います。二つの写真を、実際の作業手順の全体として見せないことが大切です。

関係を示す図には、型の例と製品の例を別の枠へ置き、それぞれに物の名前と役割を付けます。外形が似ていることを示すための模型でも、そのまま使える設計、同じ寸法、同じ材料という意味にはしません。どの製作物を説明する図なのかを、現場の担当者に確認します。
実物を公開できない場合も、複雑な設備写真へ置き換えるだけでは関係が伝わりません。公開可能な単純な形と短い説明から、型を作る仕事と、その先で金属の品物ができる仕事を区別します。説明図の細かさより、何を依頼する相手かが分かることを優先します。
木型・金型・鋳物を、同じ納品物にしない
「型に対応」という見出しだけでは、何を製作する会社かが残ります。自社で受ける木型や金型などの種類を確かめ、どの用途に使う物か、何を受け取って製作し、何を渡すかを示します。別の種類の型を、見た目が似ているという理由で一つのサービスにまとめないようにします。
堺市堺区南庄町に本社所在地を掲載する共進機型製作所の会社概要・沿革では、鋳造用木型や、金型・樹脂型の製作について説明されています。型の名称を分けて紹介する参考にできますが、沿革にある仕事を、現在すべて同じ条件で受けるという案内へ広げません。
鋳物を渡す仕事も、型の納品と分けて記します。自社で型の製作を受けるのか、依頼者が持つ型について確認するのか、別の担当先が関わるのか。実際の運用に合わせて、最初の相談で何を確認するかを添えます。「型から製品まで」の見出しを使うなら、その間の担当も必要です。
| 紹介する仕事 | 何を作り、渡すか | 掲載前に確認すること |
|---|---|---|
| 型の製作 | 対象の製品づくりに使う型 | 型の種類、用途、自社が製作する範囲 |
| 鋳造 | 鋳造してできる金属の品物 | 型の用意と、鋳物を渡す状態 |
| 後の加工・仕上げ | 必要な加工等を行った品物 | 引き受ける作業、実施担当、確認窓口 |
この表は、すべての会社が三つとも受けるという意味ではありません。型だけを作る会社なら、その仕事を中心に見せます。扱わない工程を、図の空欄を埋めるために加えず、依頼者が次にどこへ何を相談するかを説明します。
例えば「前と同じ物を追加したい」という相談でも、欲しい物が木型なのか鋳物なのかを先に確かめます。K社が木型だけを製作する設定なら、金属製品の追加製造をそのまま受ける表示にはしません。入口の説明で「型を作りたい」と「鋳物を作りたい」の違いを示し、受けない用件にはその旨を伝えます。数量を聞く前に、今回受け渡す物をそろえるためです。
鋳造後の加工・仕上げも、担当を読み分ける
金属の形ができる仕事と、後に必要な加工や仕上げは、同じ言葉にまとめないようにします。鋳物の写真だけで、どこまで加工して渡すかが分かるとは限りません。品物をどの状態で受け取り、どの状態まで仕上げるかを、対象の製品に沿って示します。
堺市西区鳳東町の朝日鋳工の公開案内は、鋳物の製造を紹介し、加工や塗装などの後工程についても説明しています。鋳造という一語に仕事をまとめず、後の工程を別に案内する例です。同社の設備や品質の数値、すべての加工を他社の対応能力へ移すものではありません。

自社が加工を行う場合と、協力先へ手配する場合も、実際の担当に合わせます。相談窓口をまとめる仕事と、すべての作業を自社で行うことは別です。型や鋳物の紹介から詳しい工程案内へ進んだときも、担当の説明が変わらないようにします。
ここで工程名を増やしすぎると、型と製品の関係が埋もれます。最初のページでは、何を作って渡す会社かを示し、加工・仕上げの条件は、その仕事を受ける案内へつなぎます。設備の一覧だけを見て、自社の工程範囲を制作側が決める方法にはしません。
実績写真に、型と製品のどちらを担当したかを添える
K社の掲載例なら、木型の写真には「鋳造用木型の製作」、その先でできる品物の写真には「この形を作るための木型を担当」と、説明の役割を分けます。金属製品の写真を掲載できるかも、型の写真を出せるかとは別に確かめます。
型と製品の写真を一対として見せる場合は、公開用の同じ呼び名や記号を添え、どの型がどの製品の説明に対応するかを示します。木型Aの隣に、無関係な鋳物Bの写真が置かれると、似た形だけで関係を推測させてしまいます。写真の順番が変わる一覧や、スマートフォンで縦に並ぶ表示でも、物の名前と担当の説明が各写真の近くに残るかを確認します。
製品名や図面を公開できない場合は、何を作るための型だったかを、公開可能な範囲で説明します。顧客名を伏せただけで、図面の形状や寸法まで公開してよいとは限りません。写真と文章を一組にして、実際に掲載できる範囲を担当者が確認します。
写真の説明に、型の種類、用途、担当した仕事を添えれば、公開できない詳細を無理に埋めずに済みます。製品の強度や性能、納期短縮といった成果は、型や鋳物の外観だけから加えません。説明用の模型を使う場合は、実際の納品事例との違いが分かるようにします。
一覧に戻ったときにも、型の事例と鋳物の事例を読み分けられるかを見ます。詳細ページにだけ担当を書いても、一覧が完成品写真と「一貫対応」だけなら、入口で受ける印象が変わります。短い見出し、写真の説明、詳しい案内を同じ言葉でつなぎます。
型を持つ相談と、作りたい形からの相談を受ける
相談者が型を持っている場合と、これから作りたい製品の資料だけを持つ場合では、最初に確かめることが違います。図面や型がすべてそろうまで連絡できない形にせず、手元に何があり、何を作る相談なのかを受ける入口にします。
型の製作を受ける会社の掲載文例
鋳造に使う型の製作をお考えの方は、作りたい製品と、手元の図面・データ・型の有無をお知らせください。用途と希望を伺い、当社で製作する型の種類と範囲をご案内します。鋳物そのものの製造も必要な場合は、その予定も併せてお伝えください。
鋳物の製造を受ける会社の掲載文例
鋳物の製造をご相談の方は、作りたい品物と、現在の資料や型の有無をお知らせください。型の用意と、鋳造後に必要な加工・仕上げの希望を分けて伺い、当社が引き受ける範囲と確認する事項をご案内します。
これらは、それぞれの仕事を実際に受ける会社向けの文例です。型を持っていることだけで、その型を使えると回答せず、担当者の確認へつなぎます。機密資料の共有方法も、自社で決めた案内を示します。公開フォームから図面を送ることを、最初の必須条件にする必要はありません。
公開前は、型だけを作りたい人と、金属の品物まで欲しい人の二通りで読みます。写真から自社の担当を理解し、何が手元にあるかを伝え、次に何を確かめるかが分かるでしょうか。依頼を実際に送らず、営業と製造の担当者で、掲載文と最初の返信を読み合わせます。
型と製品の関係から、頼める仕事が伝わるサイトへ
まず一つの製作例で、型の写真と、その先でできる品物、自社が担当した仕事を並べてみてください。何を作って渡す会社なのかが、写真の近くで分かる説明になっているかを確認できます。
みやあじよでは、現在の製作物と営業資料をもとに、型と鋳物の関係、実際の担当範囲、掲載できる写真、相談への案内を整えるサイト制作をご相談いただけます。堺市で製造業の仕事の伝え方を見直したい方は、堺市のホームページ制作・Web制作のみやあじよをご覧ください。


