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コラム

LPに動画は必要?撮影前に考えたい伝え方

チップス

ランディングページに動画を入れるかを、伝える内容、尺、再生しない人向けの文章、表示速度で判断します。動画・静止画・文章の比較表と公開後の確認方法を示します。

動画と静止画・文章の資料を並べ、LPでの動画選択を考える見出しを重ねた画像

商品やサービスのランディングページ(LP)を担当する方は、「動画を入れた方がよいか」「撮影まで頼む必要があるか」と迷うことはありませんか。みやあじよは、伝える相手と申込み前の疑問を伺い、文章、写真、動画の役割を決めてLPを制作します。きれいな風景や施設の雰囲気が流れていても、訪問者が申込み前に確かめたい価格、対象、使い方、所要時間が分からないなら、動画は判断を助けません。一方、手順の動きや操作の順番を静止画だけで説明しにくい商品では、短い映像が役立つ場合があります。動画を使うかは、申込み前に伝える情報と、動きを見せる必要があるかで決めます。

当社との企画段階では、説明目的・尺・代替文章・表示速度の比較表を作ります。動画で示す情報、静止画や文章で示せる情報、再生しない人向けの要約、公開前後に確かめる表示と操作を、一つずつ比べる資料です。W3Cの動画アクセシビリティ案内は、企画段階から字幕、文字起こし、視覚情報の説明、プレイヤーを考えるよう示しています。web.devの動画性能ガイドは、動画の読み込み方やポスター画像、外部プレイヤーの追加リソースに注意を向けています。どちらも「LPには動画を入れるべき」という根拠ではありません。伝える内容と見る環境を先に決めるために使います。

動きが必要な説明か、写真で足りるかを考える

当社は商品やサービスの説明を伺い、「何を見たら申込みの迷いが減るか」を原稿にします。動画の候補も、その疑問から選びます。たとえば機器の操作順、組み立てで部品が動く様子、画面上の操作から結果が表示されるまでの流れなど、時間と動きが重要な情報です。動画の冒頭数秒で何を見せるかも決めます。説明したい箇所が映像の後半まで出てこないなら、短い切り出しや手順の静止画の方が探しやすいかもしれません。映像の美しさより、訪問者の具体的な疑問への答えを優先します。

反対に、価格、対象者、納期、持ち物、申し込み条件は文章や表の方が見返しやすいことがあります。これらを動画内のテロップだけに置くと、必要な場面を探して停止・巻き戻しをする手間が生じます。音声だけで伝えると、音を聞けない環境では確認しにくくなります。映像を再生できない場面でも申込み判断に必要な条件が読めるよう、本文へ同じ要点を置きます。説明を動画だけに任せず、テキストで先に答え、動きが必要なところだけ映像で補う構成を考えます。

当社は現在のLPや手元の写真、図も拝見し、それで何が伝わり、何が説明できていないかを確認します。「操作前」「操作中」「操作後」の三枚で十分なら、動画制作の費用と更新負担をかける理由は弱くなります。逆に動きの速さ、画面遷移、手元の角度が重要で、静止画を何枚並べても順番を追いにくいなら動画を試す価値があります。自社の製品やサービスにある確かな情報から企画し、実際にない結果や利用者の反応を演出しません。

雰囲気を見せる動画にも、料金と利用条件を添える

店舗や施設の空気感を見せる映像にも役割はあります。ただし、風景だけが流れる動画を製品の説明や申込み条件の代わりに置くと、訪問者は次に何を確認すればよいか分からなくなります。当社が雰囲気動画をLPへ組み込む場合も、映像で伝える印象と、本文で読める申込み条件を分けて構成します。「落ち着いた空間」という印象を伝える映像の近くに、利用時間、対象、料金、場所、予約方法を文章で置く方法です。

また、動画の題材が実際の施設やサービスを示すのか、一般的な演出なのかを編集段階で確認します。実際の利用場面と異なる設備や人数が写ると、雰囲気づくりのつもりでも提供内容の約束に見えることがあります。撮影場所、出演者、商標、顧客の映り込み、利用許諾を確認し、公開できる素材だけを使います。サービス内容が変わりやすい場合、毎回撮り直しが必要になる映像に重要条件を焼き込まない構成が扱いやすくなります。

動画が初期画面に自動で流れる構成も、見る人が止められるか、音が突然出ないか、読み込みで文章や申込みボタンが遅れないかを確かめます。印象を強めるためにページの最初を動画だけにすると、再生しない人には何のLPか伝わらないことがあります。見出し、要約、主な条件、次の行動を、映像が止まった状態でも読めるようにします。動画の上に重ねた文字は、場面が切り替わっても十分なコントラストと表示時間を保てるか確認します。

動画を見られないときも、必要な説明が読めるように

W3Cは、聞こえない人向けの字幕、視覚情報を見にくい人向けの説明、音声情報の文字起こしや、視覚情報の説明も加えた文字起こしなどを案内しています。必要な手段は動画の内容によって異なります。音声で価格や手順を説明するなら字幕と本文の要約が重要です。画面操作の位置や動きが説明の中心なら、音声や文章でも手順を把握できるようにします。公開後に字幕だけ足す予定ではなく、撮影前の台本と画面構成で考えます。

当社がLPの本文原稿をつくるときは、動画のあらすじを紹介する前に、申込み判断に必要な結論を置きます。「動画で詳しく見る」だけでは、再生できない人が情報から外れます。「三つの手順で予約を完了」「操作は専用の機器を使わずに進む」など、事実として確認できる内容を自社の資料から書きます。動画にしか載らない制限や注意事項を残さないようにし、文章から詳細条件のページへ進めるリンクを置きます。説明が長い場合は、動画の章や目次も検討します。

字幕や文字起こしには更新担当が必要です。価格や営業時間を動画内で話している場合、変更のたびに映像、字幕、文章の三つを直す必要があります。頻繁に変わる情報を映像に固定せず、本文で更新できる場所へ置く方法もあります。事業責任者がどの文言を確定し、制作担当がどのメディアへ反映するかを決めます。単なる「字幕あり」の表示ではなく、実際に重要な音声情報が字幕へ入っているか、無音再生でも分かるかを確認します。

動画・写真・文章を、同じ質問への答えで比べる

動画の場面と静止画、文章の資料を机上に並べた構図
動画の役割と静止画・文章で伝える情報を比べる。

次の表は、LPの各要素を選ぶための設計例です。秒数や表示速度の合格値を一律に決める表ではありません。動画案が決まっていなくても、現行ページと利用者の疑問から比較できます。当社が掲載する情報と素材、更新する担当を確認し、必要な制作範囲を御社と決めます。実測していない改善率や再生率は入れません。

表は左右にスクロールして確認できます。

伝えたいこと 動画が担う場合 静止画・文章の代替 公開前に見ること
操作の順番 手元や画面の動きを短く示す 番号付きの連続写真と手順文 再生しない人も実行を理解できるか
製品の形 複数角度を回して見せる 写真と寸法・仕様の表 映像でしか分からない点は何か
施設の雰囲気 空間を移動して見せる 実際の写真と利用条件 提供内容と違う印象にならないか
料金・対象 映像では補助的に触れる 本文や表で常時読める形 情報変更時に誰が更新するか
尺と配置 要点が出る時点を決める 見出しと要約を先に示す 途中で止めても要点が残るか
表示速度 配信方法と読み込みを調整 ポスター画像と文章を表示 実端末で表示と操作を測る

「動画にすれば伝わる」と決めてから項目を埋めると、静止画や文章の役割が抜けます。まず訪問者の質問を書き、その答えに動きが必要かを判断します。動画を作る場合も、尺は「30秒が正解」のように固定しません。最初に要点が現れ、必要な動作を追える長さを試し、不要な導入や繰り返しを削ります。見終えた後に次の行動へ進めるよう、動画の近くに料金、条件、申込みボタンへの導線を置きます。

動画が重くて申込みに進めない画面にしない

動画はファイルだけでなくプレイヤーや埋め込み先の読み込みも必要です。web.devは、再生を利用者が始める動画について、ポスター画像や読み込み設定を使い、初期表示時の不要なダウンロードを抑える方法を説明しています。外部サービスの埋め込みプレイヤーが追加のリソースを読み込む可能性にも触れています。ただし、どの設定がよいかは配置と動画の役割で変わります。当社の制作担当がLPへ実装し、表示速度と再生開始までを測って決めます。

スマートフォンでは、初期画面に見出しと要約が読めるか、ポスター画像が意味のある場面か、再生ボタンが押せるかを確認します。通信が遅い場合や動画が読み込めない場合でも、料金・対象・申込み方法を読めるか試します。動画をタップしたときにページが意図せず別サービスへ移動しないか、戻ったときに申込み位置を見失わないかも見ます。音量、停止、字幕、全画面の操作が実際の端末で使えるか確認し、プレイヤーの見た目だけで判断しません。

動画を複数置く場合は、全部を最初から読み込ませる必要があるか検討します。ページの下部にある補足映像なら、訪問者がそこへ来たときに読み込む方式もあります。一方、最初の画面の主役にする動画では、ポスターや見出しの表示を遅らせない設計が必要です。web.devのガイドにある設定を機械的に当てはめず、配置した場所と実測値で選びます。動画を再生しない人も必要な説明を文章で読めるよう、読み込み方法にかかわらず案内を残します。

確認時には、動画を使う案と使わない案で、同じ質問への答えがどこにあるかを比べます。動画案だけが説明を増やしていれば、比較しているのは媒体ではなく情報量です。両案に同じ料金・対象・手順を置き、動画案は動きの理解をどれだけ補うかを見ると判断しやすくなります。費用のご案内では、撮影と編集が必要な範囲、字幕の確認、圧縮、実装、端末検査、情報変更時の更新を分けて確認します。社内で更新できる範囲と外部へ依頼する範囲を決め、公開後に古い映像を放置しない体制まで検討します。

動画の位置と、前後に読める原稿まで考える

訪問者の質問を特定し媒体を比較、代替を用意して実画面で測る順序図
質問から媒体を選び、代替を用意して表示と操作を測る。

最初に、LPで答えるべき訪問者の質問を一つ決めます。次に動画、静止画、文章のどれがその質問に合うか比較します。動画が必要なら、再生しない人向けの要約と必要な字幕・説明を用意します。最後にスマートフォンとパソコンで、表示、操作、申込み導線を測って公開します。この図は映像制作の工程表ではなく、LPでの表現を選ぶ判断の順番です。

当社から構成をご提案するときは、動画を置く位置と、その前後に読める原稿も示します。ファーストビューでの主役か、手順の節の補足か、よくある質問の回答かで、必要な尺、ポスター、文章量、読み込み方法が変わります。LPの上部を動画で占めても、下の重要条件に到達できなければ役割を果たしません。逆に動画が下部にあり、そこまで読んだ人の疑問の一つに答えるなら、見出しから動画の内容を予告できます。再生ボタンの周囲に「何が分かる動画か」を短く示します。

再生数に加え、料金の確認や申込みへの進み方を見る

公開後に見るのは再生数だけではありません。動画を見た人が申込み条件や料金へ進んだか、再生しない人も同じ情報へ進めるかを分けて確かめます。動画の途中離脱が多い場合、尺が長いのか、必要な場面が遅いのか、そもそも訪問者の質問に合っていないのかを検討します。申込み率を動画だけの効果と決め付けず、同時期の訴求、流入、フォーム変更も記録します。比較する記録がなければ、当社はまず現在の画面と問い合わせ内容を確認し、どこを見直すか御社と決めます。

商品の仕様やサービス条件が変わったときは、動画内の映像・字幕、ポスター、本文、申込みフォームの説明を一緒に見直します。利用者の声や成果の数値を動画に入れる場合も、掲載許可、対象期間、根拠を確認してから使います。更新できない動画に古い条件が残るなら、一時的に非表示にし、文章で最新条件を案内する判断も必要です。事業側が事実を確定し、制作側がそれを各表示に反映する分担を決めます。

LPの動画は、動きで理解が深まる情報があり、再生しない人にも同じ判断材料を示せるときに選びます。静止画と文章で伝わることは常に読める形で残し、動画は不足する説明を補います。目的、尺、代替文章、表示速度を一枚の表で比較すれば、撮影前に何を作るべきかを決めやすくなります。

参考資料

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