「無料点検」と大きく書いたページから申し込みが入り、訪問前の電話で「駆除まで無料ではないのですか」と聞かれる。シロアリ対策のサイトでは、無料という言葉が目立つ一方で、何を調べ、どんな報告を受け取り、どこから施工の依頼になるかが離れた場所に書かれていることがあります。受付担当が毎回補足しているなら、ページの説明を見直す手掛かりになります。
料金ページでは、点検、結果の報告、施工見積を分け、それぞれの対象と費用条件を示します。無料か有料かだけでなく、確認できない場所がある場合や、申込後に何が決まるかまで、同じ案内として読めることが大切です。本稿は、防除会社の経営者・Web担当者が掲載項目と改修範囲を決めるための記事です。実際の調査方法や料金条件は事業者が確定し、制作側はその内容を画面へ整理します。
「無料」がどの作業に掛かるかを冒頭で示す
最初に確認したいのは、「無料点検」の見出しの近くに対象作業が書かれているかです。電話相談、現地訪問、床下調査、結果説明、見積作成は、同じ言葉ではありません。自社ではどこまでを含めているかを確かめ、利用者が申し込む前に区別できる表現へ整えます。
アサンテのシロアリ駆除ページでは、床下診断と見積が無料であることに加え、施工は有料である旨を案内しています。無料の対象と、その後の施工の扱いを別々に示す公開例です。この区切り方は参考になりますが、他社の条件をそのまま自社のサービスとして掲載することはできません。アサンテの床下診断・見積の案内
冒頭の説明は、短くても対象が分かる形にします。たとえば、事業者が診断と見積作成を無料、施工を別途見積と確定している場合は、その二つを同じ場所に置きます。これは表示の考え方であり、すべての会社へ無料点検を勧めるものではありません。有料の調査を提供する会社なら、調査料金と受け取れる内容を正面から説明します。
対象となる建物や地域に条件がある場合も、無料という文字から離しすぎないようにします。住宅向けの初回点検なのか、既存契約者の定期点検なのかを区別してください。住宅の初回点検の条件を、店舗・施設の継続管理や施工後の点検へそのまま当てはめるようなページ構成は避けます。
出張費、駐車に関する費用、再訪問などについて条件があるなら、事業責任者と受付担当へ確認します。発生するか分からない項目を制作側が一律に「無料」と補うことも、念のためとしてすべてを「別途費用」と書くことも適切ではありません。現在の運用で説明できる項目を確定し、未確定の条件は公開前に確認します。
調査する場所と、確認できない場合を分ける
「建物を点検します」だけでは、利用者が家全体のすべてを確認してもらえると受け取る可能性があります。ページには、自社が通常確認する場所、現地の条件によって変わる範囲、今回の点検には含まれない作業を分けて記載します。調査場所の名称は、実際に訪問する担当者が確認したものを使います。
協立の床下無料調査のページには、点検内容や方法の説明に加え、床下へ入るための条件や、点検孔に関する案内があります。報告書と提案書を提出し、検討後の依頼を受けて工事へ進む流れも示されています。調査の紹介と、実施条件、その後の説明を分ける構成の参考になります。協立の床下無料調査の案内
自社ページへ反映する際は、「床下への入口が分からない場合」「入れない区画がある場合」など、受付で確認する場面に置き換えます。別の会社が行っている作業を、自社でも当然行うものとして書かないようにします。点検口を設ける作業や建物を加工する作業の扱いは、調査の説明から独立させ、事業者が確認した案内を掲載します。
問い合わせ前の準備を伝える場合も、利用者へ床下に入ったり、床材を外したりする確認を求める必要はありません。分かる範囲の情報を受け取り、不明な項目は担当者が連絡して確かめる形にできます。入口の場所を必須回答にするなら、分からない人が先へ進めなくならないかを見直します。
調査時間を載せる場合は、建物の条件や確認範囲によって変わることを添えます。受付の所要時間、現地での点検時間、結果説明を含む滞在時間を同じ数字で扱わないようにします。自社で確認していない目安を他社ページから借りるより、何によって前後するかを具体的に示すほうが、訪問前の案内として使えます。
調査できない場所があったときの報告も、先に説明しておくと分かりやすくなります。「確認した範囲」と「今回確認できなかった範囲」を分けて伝える方針なら、そのことをページに残します。見えなかった箇所を問題なしと扱ったり、点検したという事実から建物全体の安全まで保証する表現へ広げたりしないようにします。
点検・結果の報告・施工見積の区分を表にする
料金と調査の説明が長くなる場合は、利用者が受け取る内容ごとに表へまとめます。次の表は、掲載項目を決めるための設計例です。特定の会社の料金表ではなく、自社の条件を確認して書き入れる欄を示しています。無料の範囲や金額は、この表から推測して決めないでください。
| 区分 | ページで説明する内容 | 事業者が確定する条件 |
|---|---|---|
| 点検・調査 | 対象建物、確認する場所、訪問時の流れ | 訪問と調査の費用、対象地域、実施できない場合の扱い |
| 結果の報告 | 写真や記録による説明、受け取れる資料、未確認箇所 | 点検に含む報告内容、資料の形式と渡す時期、別対応の有無 |
| 施工見積 | 提案する作業、施工範囲、見積の項目 | 見積作成の費用、施工料金の決まり方、依頼を確認する時点 |
この三つを分けると、調査を申し込んだ時点で何が含まれ、どこから別の判断になるかを説明できます。点検と結果説明が一つのサービスになっているなら、費用欄ではその関係を明記します。表の行を分けたことが、必ず別料金であるという意味にならないよう、見出しや補足を添えます。
施工見積については、「見積を作ること」と「記載された施工を行うこと」の費用を分けます。見積無料という案内の隣に施工の扱いがなければ、全体が無料だと受け取られる余地が残ります。施工金額を現地確認後に決めるなら、その理由と、何の条件を確認して見積へ反映するかを、事業者の説明に沿って掲載します。
最低価格や面積当たりの価格を載せる場合は、何の面積を使い、どの作業が含まれるかを併記します。点検の対象面積と施工の積算に使う面積が同じとは限りません。制作担当が図面の数値を拾って価格例を作らず、実際の見積書の項目と価格責任者の説明を対応させます。
変更や追加確認が必要になる条件も、表の外へ一括して「現地による」と逃がさないようにします。条件をすべて列挙できない場合でも、訪問前に確認することと、現地で説明してから決めることを分けられます。費用が確定していない作業については、実施前の説明と確認がどの段階で行われるかを、自社の運用に合わせて示します。

報告で受け取るものを、施工の提案と区別する
点検を受ける人にとって、作業後に何が分かるかも申込前の判断材料です。「詳しく説明します」だけでなく、確認した場所と状況をどのように伝えるか、写真を見ながら説明するのか、資料を渡すのかを整理します。紙、電子データ、その場での画面説明は同じ受け取り方ではないため、実際の提供方法を明記します。
報告資料の見本を掲載するなら、実際の個人情報や住宅の特定につながる内容を公開しないよう、事業者が確認した素材を使います。架空の見本を作る場合は、その旨を明示します。被害写真や診断結果を創作して、自社の実際の点検報告として見せることは避けます。見本では、どの欄で場所・確認内容・未確認事項を伝えるかを示すだけでも役立ちます。
調査で確認した事実と、提案する施工は、見出しを分けて伝えます。結果報告のすべてが工事の申込を意味するようなページでは、点検だけを相談したい人に意図が伝わりません。施工を提案する場合の説明、その見積を検討する段階、正式に依頼する手続きを、自社の受付の流れに沿って区別します。
資料を渡す時期にも注意します。その場で説明する内容と、後日まとめて送る書類があるなら、両方が当日に手に入るように書かないことです。別用途の証明書や追加の資料作成を扱う場合は、通常の点検報告に含まれるかを確認し、別の依頼窓口や条件が必要なら分けて案内します。
初回の点検報告と、施工後に受け取る記録や保証書も分けてください。施工後のサービスを魅力として伝えることはできますが、無料点検を申し込むだけでその内容まで付く印象にならない掲載位置を選びます。保証の詳しい説明は、事業者が確定した施工サービスのページへつなぎます。
申込ボタンと受付後の案内を同じ条件にそろえる
本文に条件が書いてあっても、ページの下にあるボタンが「無料で解決する」だけなら、違う意味を伝えてしまいます。今回受け付けるのが点検の相談なのか、訪問希望なのか、施工依頼なのかを、ボタンの文言とその近くの説明でそろえます。受付後に担当者が日程を調整するなら、送信だけで訪問が確定したように見せないことも必要です。
入力欄には、担当者が訪問前の確認に使う情報を置きます。建物の所在地、建物の種類、気になる状況、連絡方法などから、自社の受付に必要な範囲を選びます。写真を受け付ける場合も、手元にあるものを送れる案内にし、新たな危険な場所での撮影を求める形にしないようにします。
不明な情報を受け取れることも大切です。点検口の有無、以前の施工時期、建物の面積を知らない人に、推測の数値や回答を入力させると、その後の確認が難しくなります。「不明」「担当者に相談したい」といった選択肢が自社の受付で扱えるかを確認し、空欄の意味と合わせて決めます。
送信前の確認画面には、申し込んだサービス名と、その時点で確定していることを示します。自動返信でも同じ名称を使い、担当者からの連絡方法と次に決める内容を案内します。点検の相談を送った人へ、施工予約を受け付けたような定型文が届かないかを確かめてください。
トップページのバナー、料金ページ、よくある質問、電話の案内、フォームの説明が別々に管理されている場合は、無料の条件が異なっていないかを並べて確認します。一か所の注記を直しても、入口の広告やバナーに古い表現が残れば、受付で同じ質問が続く可能性があります。変更箇所と確認担当をまとめておきます。

一つの申込経路をたどって表示を確かめる
制作会社へ依頼する前に、現行の料金ページ、申込画面、受付の説明文、個人情報を除いた報告書と見積書の書式をそろえます。その資料から、無料と案内している範囲、現地条件で変わる内容、別途判断する施工を抽出します。資料とWebの説明が食い違う場合は、制作側が都合のよい文言を選ばず、事業責任者へ確認します。
確認版では、「初めて点検を頼む人」「入口の場所が分からない人」「調査後の資料を知りたい人」のように、質問の異なる場面を用意します。無料の対象を見つけ、調査の条件を読み、申込内容を確認するまでをたどり、どのページで説明が途切れるかを見ます。料金表だけを切り出して確認するより、入口からの誤解を見つけやすくなります。
スマートフォンでは、無料という見出しと条件が離れすぎていないか、表の右側に費用の条件が隠れないかを確認します。横に動かす表なら、その操作を案内し、どの区分の説明かを追える見出しを用意します。重要な条件は画像だけに入れず、通常の文字としても読める形で残します。
公開後は、受付で繰り返し説明した内容を記録し、どの表現を見て問い合わせたかを確認します。ただし、質問が減っただけで点検サービスの成果が上がったとは断定できません。料金条件が伝わったか、申込の種類が正しく区別されたかを、受付の記録と画面の変更内容から見直します。
最初に直す一か所は、「無料」の見出しと申込ボタンの周辺です。そこに対象作業と施工の扱いが読めるかを確認し、点検・報告・施工見積の区分表へつなぎます。事業者が説明している実際の範囲を、訪問前にも同じ意味で読めるページにすることが、今回の改修の目的です。
点検の範囲と費用の説明をサイトで整える
みやあじよでは、実際の受付資料・報告書・見積項目をもとに、点検の説明と申込までの画面を整理します。自社の無料範囲が伝わりにくいと感じる方は、害虫防除・シロアリ対策のホームページ制作をご覧ください。現在のページと、受付で補足している内容をお聞かせください。
参考・出典
- アサンテ:シロアリ駆除 — 床下診断・見積と有料施工を分ける表示を参照。
- 協立:床下無料調査(点検) — 調査内容・実施条件・報告と工事依頼の区分を参照。
確認日:2026年9月17日。各社の公開案内の構成を参照したもので、他社へ共通する無料条件や施工方法を示すものではありません。表は掲載項目の設計例です。実際の料金・調査範囲・報告内容は事業者が確認してください。


