発送代行の料金ページでは、出荷一件の単価に加えて、月全体で何を数えて費用を見積もるかを示します。注文の数、取り出す商品の点数、使う箱の数、保管する量は同じではありません。最初にかかる費用、毎月の費用、物量や作業で変わる費用を分けると、荷主は自分の依頼に当てはめて相談できます。
摂津市でEC事業者から保管・発送の委託を受ける物流会社の経営者・営業担当者へ、料金の見せ方を具体例でご紹介します。金額の相場や安くなる割合を示す記事ではありません。現在の見積書と請求項目をもとに、荷主と同じ単位で話せる案内を作るための提案です。
一件の出荷単価と、月全体の費用は違う
荷主が「月に百件くらい発送する予定です」と伝えても、出荷単価を百倍するだけで月の費用が分かるとは限りません。入庫する商品の量、保管する在庫、一注文に入る商品点数、箱や袋などの資材、届け先によっても、見積もる内容が変わります。月額の基本料金がある場合は、それも別の項目です。
ページでは、まず掲載した出荷単価が何に対する料金かを示します。商品を取り出して箱へ詰める作業の料金なのか、資材や配送まで含むのか。一件とは一注文なのか、一箱を発送することなのか。この説明がそろわないと、同じ「百件」で話していても、営業と荷主は違う仕事を思い浮かべることになります。
地域の公開例として、摂津市に物流センターを置くスズシゲの公式サイトは、アパレル・通販物流について、保管や入出庫・発送と、検品・加工などの仕事を紹介しています。自社の料金案内でも、どの作業を依頼されるかと、その費用の数え方を結び付けることが大切です。
出荷単価は入口として残し、その近くから月の見積項目へ進めるようにします。「ほかに何がかかるか」を別ページの奥へ置くより、標準の発送で含む仕事と、商品や依頼によって加わる仕事が続けて読める構成にします。金額をすべて公開できない場合も、相談する項目は示せます。
最初だけ・毎月・作業ごとの費用を分ける
最初に、費用が発生する時点を分けます。登録や導入に関する初回の費用、月額の基本料金、入庫や出荷に応じる費用では、荷主が見込む回数が異なります。自社にない費用を項目をそろえるために追加せず、実際の請求体系から、何がいつ発生するかを書き出します。

サポートBBのEC事業発送代行の案内では、基本料金、発送代行手数料、配送料金に加え、入庫、資材、追加ピッキングなどを分けて掲載しています。ピッキングは、出荷する商品を保管場所から取り出す作業です。ここでは公開金額を転記せず、作業ごとに料金項目と単位を分ける構成を参考にします。
月額の料金がある場合は、月に何を利用できるかを同じ場所へ書きます。基本料金を払えば、保管、梱包資材、追加作業がすべて含まれると読める案内にはしません。含む作業や量が決まっているならその範囲を、超えた場合に別の料金や見積が必要なら、その条件を近くに示します。
月の費用例を載せる場合は、初回費用が入る利用開始月と、継続して利用する通常月を分けます。同じ物量を想定していても、初回だけの項目を毎月掛かる費用として読ませないためです。出荷がない月の扱いも、自社の契約条件で案内できる内容を確かめ、月額料金と出荷作業の説明を合わせます。
作業ごとの項目には、金額と並べて単位を置きます。商品一点、段ボール一箱、明細書一部では、荷主が掛ける数量が違います。「梱包料」とだけ書いた行に、作業と資材と配送を集めず、どの費用をどの数で見るかを、自社の見積書と同じ言葉で案内します。
セットの料金に含む作業を内訳として並べる場合は、追加で支払う項目と区別します。「基本料金に含む」と「別途見積」が同じ欄の空白になっていると、荷主は加算するのか判断できません。内訳を足してセット料金へもう一度加えるような読み違いがないか、一件の見積書と照合します。
一注文・一商品・一箱を、同じ数量にしない
次は、数え方だけを説明する架空の例です。一つの注文で二つの商品を購入し、その二点を同じ箱へ収めて発送できることを確認済みとします。この例では、箱は一つ、送り状も一枚です。実際の梱包方法や、すべての商品を一箱で送れることを示すものではありません。

「商品一点」が何を指すかも、自社の運用に合わせます。複数の中身をあらかじめ一組にした商品を、一点として管理している場合と、注文ごとに別の商品を取り出して組み合わせる場合は、同じ説明では足りません。商品名の種類の数と、実際に出庫する点数を分けて聞けるようにします。
料金が、最初の一点を基本作業に含み、二点目から追加する方式なら、そのことを明記します。すべての商品点数を数える方式なら、どの作業に対して数えるかを示します。「二点だから二倍」とは限りません。商品点数は、棚へ取りに行く回数や作業時間そのものを表す数字でもないため、料金の単位と混ぜないようにします。
反対に、一注文を複数の箱へ分ける場合は、注文数と箱数が変わります。出荷の一件を何で数えるか、配送についてどの情報を使うかを、営業と現場で確認します。荷主に知られている「注文番号」を、そのまま請求単位に置き換える前に、実際の発送と費用の関係を確かめましょう。
保管量と繁忙時の条件を、料金表の近くに置く
月の出荷数が同じでも、倉庫へ入れておく商品の量が同じとは限りません。少量を何度か補充する依頼と、まとめて入庫して長く保管する依頼では、見積相談で確認する在庫の情報が異なります。出荷予定だけを入力するフォームでは、この違いを受け取れません。
保管料のページには、自社が量を測る単位と対象を示します。箱や棚、容積など、実際に使っている単位を掲載し、期間の数え方も合わせます。月の途中で量が変わる場合に、どの時点の量を確認するかが決まっているなら、その説明を添えます。単位を制作側の判断で統一したり、箱数から容積を推測したりする必要はありません。
一定量まで基本料金に含む場合は、その対象と、超過時の相談方法を示します。「保管無料」だけを大きく載せると、対象量や期間を見落とされる可能性があります。サポートBBの公開案内にも、保管量の条件と、条件を超える場合の個別見積が分けて示されています。自社で同じ条件を設けるという意味ではなく、含む範囲を料金と一緒に読める案内例として参照します。
繁忙期や販売企画で発送が増える予定は、月の平均と別に相談できるようにします。月に百件でも、特定の日に集中するのか、日々分散するのかで、受ける作業の確認が変わる場合があります。追加料金があると決めつけず、自社が事前に確認する物量と時期、標準条件で案内できない仕事を示します。
同じ出荷数の二つの依頼を、数量から見比べる
一か月に百件の注文を受け、一注文を一箱・一枚の送り状で発送する、二つの架空の依頼を考えます。依頼Aは一注文に商品一点、依頼Bは別々に取り出す二種類の商品を一点ずつ入れる設定です。どちらも一注文分が一箱に収まる条件を確認済みとし、価格や現場の作業時間は設定しません。
| 見比べる数 | 依頼A | 依頼B | 料金案内で確かめる点 |
|---|---|---|---|
| 月の注文数 | 100件 | 100件 | 注文を料金の一件として扱うか |
| 出庫する商品点数 | 100点 | 200点 | 基本に含む点数と、追加の数え方 |
| 発送する箱数 | 100箱 | 100箱 | 使う資材の種類と数量 |
| 送り状の数 | 100枚 | 100枚 | 配送の料金を判断する条件 |
| 保管する量 | 別途確認 | 別途確認 | 出荷数からは決められない在庫と期間 |
最初の一点が基本作業に含まれ、二点目から追加対象になるという設定なら、Aの追加対象はなく、Bは百点です。すべての商品点数を対象にする項目なら、Aは百点、Bは二百点で確認します。自社がどちらの数え方を採用しているかによって説明は変わるため、この表から金額の差は算出できません。
箱数が同じでも、箱の種類や大きさ、配送先が違えば、資材や配送の条件は別に確かめます。ギフト包装や印刷物の同封などを希望する場合も、作業名だけでなく、何点・何部に対する依頼かを伺います。二つの依頼例は、月の出荷数だけで見積が決まらない理由を、荷主と話す材料になります。
料金のご相談では、月の注文数、一注文の商品点数、商品と梱包の概要、入庫・保管する量の見込みをお知らせください。追加の包装や同封物がある場合は、その内容も伺います。現在分かる範囲からご相談いただき、担当者が見積に必要な条件をご案内します。
上の文は、見積相談への掲載文例です。初回にすべての数量を確定させるという意味ではありません。予測の数字と実績を分けて受け取り、未定の保管量などは、その後に何を確かめるかを営業が案内できる構成にします。
料金表から、商品と物量の相談へ進める
まず、現在の見積書や請求明細から、料金名、数える単位、含む作業、条件によって追加する作業を拾います。次に、荷主が普段使う「注文」「商品」「箱」の言葉と対応させます。同じ意味の作業にページと見積書で別の名前を使っているなら、営業の説明に合わせて整えます。
料金表のすぐ後には、商品と物量を伝える窓口を置きます。フォームの項目名も、「月間件数」だけでなく、何の件数を伺うかが分かる書き方にします。現在の在庫、通常月の出荷、増える時期の予定など、初回に使う情報を選び、詳しい資料の受渡し方を案内します。
簡単な料金計算を設ける場合も、入力した数字が何を数えているかをそろえます。未入力の保管や配送を勝手にゼロ円として扱い、月の総額のように表示しないことが大切です。自社の条件で計算できる項目と、担当者が確かめる項目を先に決めてから、必要な画面を考えます。
最後に、百注文の二つの依頼例でページを読み通します。商品点数と箱数の違い、定額に含む量、個別に相談する仕事が分かるかを見ます。荷主との聞き直しが多い単位を一つ選ぶと、料金表の行を直すのか、作業の説明や相談項目を足すのかを判断できます。
料金の単位を、荷主と共有できる案内へ
出荷単価は載せていても見積条件がそろいにくい場合は、現在の料金表と実際の請求項目を並べるところから始められます。作業の単位、料金原稿、見積相談の画面を一緒に整える際は、摂津市のホームページ制作・Web集客支援をご覧いただけます。


