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ECサイト制作の相場と見積もりの見方

チップス

ECサイト制作の相場は、機能、商品点数、デザイン、運用の範囲で差が出ます。この記事では費用帯ごとに頼める内容、見積もりの見方、外注先を比べる基準を中小企業向けに分かりやすく解説します。

ECサイトの構築費用を比べるときは、制作会社へ支払う初期費用、使い続ける固定費、注文や売上に応じる費用を分けます。月額0円のサービスを使っても、商品写真や登録、決済の設定まで無料で依頼できるわけではありません。

この記事では、公式に掲載された構築料金と利用料の例を読み、見積もりの条件をそろえる方法を整理します。商品数だけで予算帯を決めず、売り方、用意できる素材、注文後の社内作業まで一緒に考えてください。

構築費用は、制作と利用・販売の費用に分ける

ECサイトは、商品を見せるページに加え、購入手続きや受注管理を動かす仕組みが必要です。利用する土台をEC基盤と呼びます。同じ基盤でも、標準機能を設定して使う案と、独自の画面や外部連携を作る案では、依頼する仕事が変わります。

  • 制作・公開の初期費用:構成、デザイン、商品素材、登録、決済配送の設定、移行、購入確認、操作説明。
  • 継続する固定費:EC基盤、アプリ、ドメイン、保守、更新代行、改善相談などの月額・年額。
  • 販売に伴う費用:決済・サービスの手数料、売上金の入金、処理件数等に応じる料金。

見積書では、制作会社への支払額と、自社がサービス会社へ直接払う金額を分けます。保守料に基盤の利用料を含む契約なら、別に足して二重計上しないよう確認してください。本体のソフトが無料の方式でも、環境の用意、構築、保守を誰が担い、何に費用がかかるかは別の確認です。

制作料金の公開例は、商品登録と作る範囲まで読む

構築そのものの料金例として、2026年10月26日に確認したショップアイズの案内を見ます。同社の掲載開始額であり、市場全体の相場や、株式会社みやあじよの料金ではありません。同じShopifyを使う二案でも、含まれる仕事と数量が違います。[1]

掲載プラン・税込開始額制作と数量の条件公開後の案内
スモールスタート
33万円から
公式無料テーマと基本機能。商品登録10点まで、アプリ設定3個まで、操作説明・運用アドバイス公開後1か月の問い合わせサポート
スタンダード
77万円から
公式テーマをもとにデザインを調整。商品登録30点まで、アプリ設定5個まで、操作説明・運用アドバイス公開後3か月の問い合わせサポート

有料テーマを使う場合のテーマ代は別途と案内されています。商品登録やアプリ設定の追加も有料対応があり、「アプリ設定を含む」ことと、アプリ自体の利用料をずっと含むことは別です。サポートは使い方等への回答であり、商品追加や更新代行が無制限に付くとは読めません。

自社の写真撮影、原稿、移行、必要な決済や配送条件まで、この金額に入るとは決めつけず、依頼内容に合わせて確認します。公開例を「33万〜77万円が標準」とまとめるより、どの作業と数量でその金額なのかを、自社の見積もりへ置き換えて読むことが大切です。

月額利用料は、契約期間と手数料を合わせて見る

次はEC基盤の料金例です。2026年10月26日の公式案内を参照しています。制作費込みの比較や推奨順位ではなく、月額の数字だけでは判断できない理由を示すものです。使う機能、販売方法、請求条件に合う総額は各提供元へ確認してください。

公式案内の例固定費と契約条件別に確認する費用
BASE [2]スタンダードは初期・月額0円。グロースは12か月一括198,960円(税込)、月換算16,580円決済・サービス利用・入金等。決済方法やPAY IDアプリ経由で条件が違う
STORES [3]フリーは月額0円。スタンダードは年間契約で月3,300円、月額契約で3,960円(いずれも税込)決済手数料、入金等。年間契約の月額表示を、いつでも解約できる月契約と混同しない
Shopify Basic [4]年払いで月換算3,650円(日本向けページのJPY表示)。税区分と実際の請求額は確認する決済、必要なテーマ・アプリ等。外部決済には別の取引手数料が発生する場合がある
futureshop 50 [5]登録50商品まで。初期22,000円、月27,000円(いずれも税別)の基本料金EC制作費、オプション、決済に関する費用。基本料金だけで総額としない

月額0円でも、売上や入金に費用がかかることがあります。手数料は、売上に掛かる率だけでなく、注文ごとの定額、対象になる送料等、返金時の扱いも確認します。Shopifyの公式説明も、月額料金、カード手数料、外部サービス取引手数料を分けています。[6]

年間契約や年払いは、月ごとに自由に止められる契約とは限りません。STORESのスタンダードは、期間途中の解約申出でも契約中は利用が続き、途中解約による返金はないと案内されています。課金開始日、更新、終了の条件も、初期費用と同じように比べます。

見積もりでは、商品数を作業の数量へ置き換える

「20商品を売りたい」だけでは、登録費用を比べにくい場合があります。色やサイズ、写真、説明文、移行元のデータの状態も伝えます。同じ構成の商品ページを増やす仕事と、商品ごとに見せ方から考える仕事を分けてください。

見積もる範囲自社で伝える条件確認する仕事
商品とページ種類、色・サイズ、分類、必要な説明登録数の数え方、共通と個別の構成、追加単位
写真と原稿使える画像、説明・価格の一覧、不足素材撮影、加工、文章整理、登録を誰が行うか
決済と配送支払方法、送料、発送、ギフト等の例外契約・審査、標準設定、追加機能、動作確認
在庫・受注の連携店頭や倉庫の管理方法、注文後の担当手作業の範囲、連携先、更新のタイミング
移行と公開旧EC、移したいデータ、残したいURL変換・照合、切替、購入・通知、戻す判断
運営と引継ぎ更新担当、相談窓口、必要な操作説明、資料、管理名義、保守と追加改修

架空例:10種類を各2色で販売するなら

生活雑貨の販売店が、10種類の商品を各2色で売り始める説明用の例を考えます。色の組み合わせは20ありますが、見積書で10商品と数えるか、色別に登録作業を数えるかは、基盤や依頼先に確認します。原稿10本で足りるか、色ごとの写真も必要かを分けて伝えます。

初回は通常配送とEC専用在庫で始め、ギフト対応や店頭在庫との自動連携は次段階の候補とします。この条件なら、今の見積もりに含む設定と、後で検討する作業が分かれます。ただし、ギフトを外せば必ず安い、後から連携すれば同じ費用、とまでは言えません。将来の希望も伝え、作り直しが必要かを確認します。

同じ商品の登録でも、見積もりが違うとき

この架空例で、A社は完成した商品データと画像の支給を前提とし、B社は色別のデータ整理や画像との対応付けまで含むとします。登録対象が同じでも、請け負う準備が違います。合計額を値下げしてもらう前に、両社へ同じ材料を示して、範囲を聞き直します。

商品は10種類・各2色です。商品名、価格、色の一覧と写真はありますが、登録用の形式や画像名は整理できていません。
この状態から、登録できるデータへ整える作業と、登録・公開後の照合は含まれていますか。社内で準備するもの、別料金の仕事、数量が増えた場合の扱いを分けて教えてください。
通常配送とEC専用在庫での販売を初回の範囲とし、ギフトと店頭在庫連携は将来の候補として相談したいです。

返答を受けたら、どちらの案で社内が何を用意するかを書き足します。事前の調査が必要なら、その費用と調査後に決まる項目も確認します。分担を変えた見積もりは改訂版を受け取り、前の金額だけが社内資料に残らないようにしてください。

追加費用は、変更・移行・公開確認から確かめる

商品登録の件数、独自デザイン、撮影、決済追加、在庫連携などは、依頼範囲が変わると費用も変わります。「一式」の場合も、対象ページ、素材の担当、数量、修正の考え方、納品物を書面で確認します。変更時には、追加費用と日程を案内してもらい、了承してから着手する順を決めておきます。

作り直しでは、商品だけでなく、会員・受注・画像・既存URLのどこを引き継ぐかを調べます。旧ECから出力できても、新しい基盤へそのまま入るとは限りません。データ変換、件数や内容の照合、切替中の注文、元へ戻す判断まで、調査と実作業を分けて確認してください。検索順位の維持が保証されるとは扱いません。

公開確認には、購入者が選ぶ画面と運営側の処理の両方を入れます。色・数量・送料を変えた注文、決済の中断、購入者と担当者への通知、在庫や発送の処理など、自社の販売条件で必要な確認を決めます。画面が見えるだけで、実際に受注・対応できるとは判断しないようにします。

予算を調整するときは、社内に残る仕事も書く

費用を抑える相談では、写真と商品情報を支給する、同じページ構成を使う、独自機能を後に回すなど、外す作業を具体的にします。送料・返品・支払方法の正しい案内や、購入の確認、必要な管理と引継ぎまで省いてよいとは考えません。

社内で登録する案なら、誰が価格と在庫を確認し、画像を整え、公開後に点検するかを決めます。素材の準備に時間が取れないなら、その整理から頼む案も比べてください。制作会社か個人かという区分だけで、品質や負担を決めつけず、今回の担当と不在時の連絡・引継ぎを確認します。

公開後の商品追加、特集変更、保守、改善相談も、必要な仕事ごとに分けます。操作説明を受けるだけで更新が続くとは限らず、担当交代時に使える資料も必要です。契約終了時にサイトやデータをどう使えるか、管理名義、取り出せる内容、移管費用は契約に沿って確認します。

同じ期間の予算と、公開後に見る結果を決める

社内比較は、制作・初期設定に、比較する期間の固定費、想定する注文での手数料、予定する追加作業を足して考えます。月額の差だけで決めず、少ない注文と増えた注文の両方で、何が増えるかを確認します。売上が未確定なら、仮定と未定部分を残した試算にしてください。

ここで比べる構築・運営の料金とは別に、仕入れ、送料・梱包、人の作業、広告等の事業費用もあります。サイトの支払額だけで利益や回収を判断しないことが大切です。確認する期間と税区分をそろえ、含まない費用も社内へ伝えます。

公開後は、商品を見た、カートへ進んだ、注文・支払いが確認できた、といった段階を分けます。売上には、商品、価格、知ってもらう経路、在庫、配送なども関わります。制作が完了したことを売上増の証明にせず、購入者の疑問と受注後の作業を見て、次に直す範囲を決めます。

相談用メモには、金額の前提と未定を残す

見積もりを頼むときは、次の内容を分かる範囲で共有します。完成した仕様書である必要はありません。確認先が違う項目には担当を付け、回答が必要な時期を相談します。

目的と現状:誰に何を売りたいか、現在のURL、困る作業
商品と素材:種類、色・サイズ、写真・原稿・データの状態
販売条件:決済、配送、在庫、注文後の担当
依頼する仕事:設計、素材、登録、移行、公開確認、操作説明
費用と期間:初期・固定・注文に応じる費用、比較期間、税区分
今回と次段階:公開時に必要な範囲、将来の希望
未定と確認事項:相談したいこと、社内の確認先、希望時期

売り方と社内の仕事から、構築範囲をご相談ください

ECサイトの費用は、制作・利用・販売の料金と、社内で担う仕事を並べると判断しやすくなります。特定の予算帯に当てはめる前に、商品と素材、購入までの流れ、公開後の運営から必要な範囲を選んでください。

株式会社みやあじよでは、見積もりの比較軸づくりだけで終わらせず、必要なら制作や改善の進め方まで一緒に切り分けられます。ご相談はこちらから、対応できる範囲は、ECサイト制作・改善の対応内容でご確認いただけます。

使うECサービス、予算、原稿や写真が未定でも、現在分かることからご相談いただけます。商品や売り方、困っている状態を伺い、必要な工程と社内の分担を整理します。大規模な連携や個別の運営代行は、内容と対応範囲を確認して進め方を考えます。

参考資料・出典

[1] ショップアイズ「構築・運用サービスと料金」。税込開始額、登録・アプリ設定の数量、サポートの条件を参照。

[2] BASE「料金プラン・手数料」。年払いの総額・月換算、決済や販売経路による違いを参照。

[3] STORES「ネットショップの料金プラン」。契約期間、税込料金、決済手数料と解約条件を参照。

[4] Shopify「料金プラン」。日本向け表示のBasic年払い料金と別費用を参照。

[5] futureshop「料金」。50商品までの税別基本料金、制作・オプション・決済費用の区分を参照。

[6] Shopifyヘルプセンター「料金プランと請求の概要」。月額・カード・外部サービス取引の費用と請求の考え方を参照。

いずれも2026年10月26日確認。料金は掲載条件に基づく例で、提供元への推奨や当社の見積もりではありません。最新の税込請求額と対応範囲は、契約前に各提供元へ確認してください。

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