ホームページの道案内は、地図で目的地を示し、写真と短い説明で「どの入口から、どの受付へ進むか」を伝えると、来訪者が現地と照合しやすくなります。住所が正しくても、駐車場が建物の裏にある、来客用と搬入用の扉が分かれる、といった事情は地図だけでは伝わりません。
この記事では、アクセスページに必要な情報、道順と入口写真の作り方、制作会社への依頼、公開前の確認を説明します。店舗・事務所・施設それぞれの現地条件に合わせて、現在の案内に何を足すべきかを判断するためのガイドです。

まず、来訪者が目指す場所を決める
最初に決めるのは、地図の大きさより到着地点です。「建物の前に着く」「来客用駐車場に止める」「2階の受付で担当者を呼ぶ」は、それぞれ必要な説明が違います。
普段電話で案内しているスタッフに、どこで迷う連絡が来るかを聞きます。駅の出口、最後の曲がり角、駐車場入口、建物内の受付など、困る地点を具体的に挙げてもらいましょう。
| 来訪する方法・場面 | ページで伝えること | 現地で確かめること |
|---|---|---|
| 駅やバス停から徒歩 | 駅・停留所名、出口、迷いやすい分岐 | 写真を撮った向き、歩ける経路 |
| 車で来訪 | 駐車場入口、利用条件、駐車後の行き方 | 入れる車両、利用できる区画、満車時の対応 |
| 建物の前に到着 | 来客用入口、看板、階数、受付方法 | 閉まっている扉や別の入口との違い |
| 段差を避けて来訪 | 利用できる入口と経路、事前連絡の要否 | 段差・扉・エレベーターなど実際の設備 |
使わない交通手段を無理に並べる必要はありません。来訪する人に必要な経路を優先し、納品業者向けの搬入口は一般のお客様の案内と分けます。「バリアフリー」とだけ書かず、確認できた設備と、事前に相談してほしい条件を示します。
道順は「どこを見て、どう進むか」を書く
「駅から徒歩圏内」「建物の裏へお回りください」では、初めて来る人が判断する材料が足りません。出発する出口、向きを変える地点、入口で見えるものを一組にします。
道順の原稿は、次の順に書くと整理できます。
- 起点:どの駅のどの出口、またはどの駐車場から出発するか。
- 分岐:何を目印に、どちらへ曲がるか。
- 入口:扉や看板をどう見分けるか。
- 受付:入った後、どこへ進み、誰を呼ぶか。
所要時間を載せる場合は、使う経路を歩いて目安を確認します。信号待ちや歩く速さで変わるため、地図に出た時間をそのまま到着の約束にしません。階段を使う経路と、段差を避ける経路が異なるなら、それぞれの案内が必要です。
入口が二つある事務所の書き方
以下は、同じ建物に来客用入口と搬入口があり、2階で受付する説明用の架空例です。実在する施設への道順ではありません。
「交差点側のガラス扉が来客用入口です。シャッター側は搬入口のため、ガラス扉からお入りください。入って右側の階段で2階へ進み、受付の呼び出しボタンで担当者をお呼びください。」
この説明に、来訪する向きから撮ったガラス扉の写真と、受付の写真を添えます。階段を使えない方への案内は、この例から想像で足さず、現地で利用可能な経路や対応を確認して別に記載します。

車の案内は、駐車場から受付までつなげる
住所をカーナビに入力しても、車両が入れる駐車場入口へ着くとは限りません。自社の案内リンクを開き、車で来る人が最後にどの道路から入るか、現地の入口と照合します。
駐車場が建物と離れている場合は、駐車後の徒歩案内も必要です。駐車場の写真だけで終わらせず、「どの出口から歩き、どの扉へ入るか」まで伝えます。
| 確認する項目 | 掲載内容の決め方 |
|---|---|
| 使える場所 | 来客用区画と従業員用区画を区別し、必要なら区画番号を記載 |
| 利用条件 | 料金、利用時間、予約の要否、車両制限を管理者に確認 |
| 満車のとき | 指定駐車場、受付への連絡など、施設が実際に案内できる対応を記載 |
| 駐車後の経路 | 歩く出口、入口、受付までの案内を写真と文章で接続 |
高さや幅などの制限が未確認なら、数値を推測して公開しません。近隣の駐車場を紹介する場合も、提携や駐車料金の補助があるかを区別します。他店の駐車場や路上を待機場所として案内しないよう、現場の運用と合わせましょう。
写真は、来訪する人の視点で撮る
建物全体のきれいな写真だけでは、扉の位置が分からないことがあります。迷う場所へ実際に立ち、来訪者が見る向きから、目印と進む先が一緒に写る写真を撮ります。
例えば、通りからガラス扉が見えにくいなら、扉だけの接写より、通りと看板と扉の位置関係が分かる写真が役立ちます。入口を見分ける写真と、入館後に受付を見つける写真では役割が違います。必要な地点を選び、枚数だけを増やさないようにします。
写真の下には「交差点側のガラス扉から入ります」のように説明を置きます。矢印を使う場合も、色や矢印だけに意味を任せず、文章で進む先を示します。スマートフォンで縮小したときに看板や扉が見えるかも確認します。
実際のアクセス案内には、現地で撮影した写真を使います。 生成AIの建物や入口を実在の場所として掲載すると、来訪者が現地と照合できません。本記事の写真は制作作業を説明する架空の編集イメージです。

Googleマップは、リンク先を開いて確かめる
地図をページ内に表示する方法と、Googleマップを開くリンクを置く方法があります。周辺の位置関係を見せたいなら埋め込み、別の画面で地図を操作してもらうならリンクが候補になります。どちらを使っても、住所・建物名・入口の説明はページ内の文字で残します。
Googleの地図と経路の共有方法では、パソコンで場所や経路を選び、共有機能からリンクや埋め込み用HTMLを取得できます。
- 正しい施設を開き、名称・住所・地図上の位置を照合する。
- 共有機能でリンクをコピーする。ページ内に表示する場合は、地図の埋め込み用HTMLを制作担当へ渡す。
- コピーしたリンクを別の端末でも開き、同名の別施設や旧住所を指していないか確認する。
ボタンは「来客用駐車場をGoogleマップで開く」のように、目的地が分かる名前にします。ただし、そのリンクが実際に駐車場を指していることを確認してから使います。建物全体の地図を、入口へ正確に案内するリンクのように表示しないことが大切です。
制作担当が経路リンクを組み立てる場合は、GoogleのMaps URLsの公式仕様で目的地や移動手段を指定できます。このURL方式にはAPIキーは不要ですが、地図APIを使った独自開発とは方式が異なります。リンク設置だけで、すべての地図機能が無料・無制限になるという意味ではありません。
地図のロゴや出典表示を隠す加工は避け、Googleの地図利用ガイドラインに沿った共有・埋め込みを使います。オリジナルの案内図を作る場合は、独自に確認した位置関係を簡潔に描き、Googleの画面をそのまま描き直した図として扱わないようにします。
制作会社には、現地確認と画面制作を分けて頼む
依頼時は、現在のアクセスページのURLと「どこで迷われるか」を渡すと、必要な修正を話し合えます。地図の追加だけで足りるのか、道順の取材・撮影・ページ構成まで必要なのかを決めます。
| 社内で確定する情報 | 制作会社へ相談する作業 |
|---|---|
| 施設名、住所、建物名、階数、来客用入口 | ページ冒頭の要点、見出し、地図と写真の配置 |
| 駅・駐車場からの経路、受付方法、利用条件 | 道順の文章整理、案内図、撮影・画像調整 |
| 当日の連絡先、対応できる時間、更新担当 | スマートフォン表示、リンクと地図の動作確認 |
写真がない場合は、撮影する人と現地へ行く工程を見積に含めるか確認します。画面だけの確認では、道路から入口が見えるか、駐車場が使えるかは分かりません。施設側で事実を確認する担当も必要です。
複数の交通手段を詳しく載せる場合は、鉄道・バス・車の来訪情報を整理するアクセスページの例も参考になります。地域固有の路線や時刻を自社へ流用せず、自施設の交通事業者の公式情報を確認してください。
公開前に、ページを見ながら入口までたどる
公開する内容がそろったら、普段その場所へ来ない人の視点で、案内の起点から受付まで確認します。スマートフォンでページを開き、次の点を順に確かめます。
- 駅や駐車場から、次に進む方向が分かるか。
- 写真の向きと現在の看板・扉が一致しているか。
- 来客用入口と搬入口を取り違えないか。
- 地図が読み込めなくても、住所と連絡先を確認できるか。
- 文字や写真を拡大でき、必要なボタンを操作できるか。
- 当日の連絡先に、表示した対応時間内につながるか。
入口や駐車場が変わったときは、アクセスページだけでなく、予約案内や社内の電話案内も同じ確定情報に直します。写真の撮影日と確認担当を残すと、看板の変更や工事で古くなった説明を見直せます。
公開後は「駐車場を通り過ぎた」「搬入口へ行った」など、困った地点を受付で記録します。地図リンクのクリックは、リンクが使われたことを示すだけで、到着や来店の証明にはなりません。電話の件数だけでも判断せず、来訪者数や困りごとの内容と合わせて、足りない案内を直しましょう。
みやあじよでは、文章・写真・導線の整理から公開後の更新まで、必要な範囲をご相談いただけます。アクセスページを含め会社の情報を整えたい場合は、コーポレートサイト制作をご覧ください。現在のページと迷われる地点を添えて、お問い合わせからご相談いただけます。


