本院のページを複製して分院を追加した後、料金表だけ本院のまま残っている。院一覧では祝日の受付時間が変わったのに、予約画面とGoogleの店舗情報には前の時間が出ている。複数の整骨院・接骨院を運営するサイトでは、共通の説明を増やすほど、どの表示がどの院の情報かを見失いやすくなります。料金、施術日・時間、最終受付、予約先を院ごとに整理し、改訂の責任者を決めます。閲覧者が選んだ院の条件だけを確認できる設計が必要です。
この記事は、整骨院・接骨院の経営者、複数院のWeb担当者に向けて、院ごとの料金と時間をホームページで案内し、変更時の更新漏れを防ぐ方法を示します。料金・保険給付・個別負担額の適用や施術内容を判定する記事ではありません。院が確認した現行資料を案内ページと予約受付へ反映し、変更時の責任を分けるための台帳を扱います。以下の表は架空の設計例であり、実在院の料金や受付条件を示しません。
みやあじよの整骨院・接骨院向けホームページ制作では、院別ページと予約への案内、料金・休業日などの更新項目を整理します。院を取り違えずに料金と時間を更新するには、院ページ・予約・外部情報が同じ院を案内しているかの照合が必要です。この記事では、内部の院IDで各掲載先を対応づけ、どこを共通化し、どこを院別に直すかを制作担当と決める方法を紹介します。
院名・料金表・予約先が、選んだ院と一致する設計にする
「駅前院」「本院」という表示名は、移転や名称変更で変わります。同名や似た名前の院がある法人では、コピー元の文章を見ただけで対象を判断できません。内部の更新台帳では、院ごとに変わらない院IDを設け、公開ページのURL、正式名称、所在地、連絡先、予約先、Google ビジネス プロフィールの管理対象をそのIDに対応づけます。院IDは内部の照合用であり、利用者へ数字だけを見せる必要はありません。
本院の共通テンプレートを使う場合も、料金・施術時間・担当者・予約方法・アクセスは院別の項目として切り出します。共通の文章を修正したときに、院別の例外を上書きしない仕組みが必要です。たとえば「土曜も受付」と共通ページに書いても、院によって時間や最終受付が違えば、院別ページに正確な時刻を表示します。反対に、共通で決めた方針がある場合は、どの院に適用するかを台帳で確認します。
院IDとURLの対応は、サイトの構造を変える時にも役立ちます。院一覧から分院を選んだ後、料金表のリンクだけ本院へ飛ぶなら、閲覧者は選んだ院を見失います。予約ボタンに渡す店舗コードも同じ院を指しているか確かめます。受付担当が電話で案内する院名と画面の名称が違う場合は、略称と正式名称の対応を決め、ページや予約メールで名称がばらつかないようにします。
一覧のカードには、院名、所在地、連絡先、今日の受付状況など、院を選ぶための情報だけを置きます。詳細ページには、その院の料金と時間、予約方法、例外を置きます。共有パーツで「全院共通」と表示する場合は、内容を承認した時点の適用院を管理し、新しい分院が追加された時に自動で対象に含めない設定が必要です。サイトの制作仕様には、院IDを変えずに院名やURLを変更できること、廃止した院の予約リンクを残さないことも書いておきます。管理画面の入力欄が多いほど、院の選択を画面上部に固定するなど、入力時の取り違えを減らす工夫ができます。
料金と受付時間を、どの画面で直すか確認する

台帳の一行は「一つの院で、どの項目を、いつから、どの画面へ反映するか」を表します。料金表を一枚の共通画像として全院へ置くと、院別の違いが小さな脚注へ埋もれます。院IDを必須にしたうえで、施術メニューや自費サービスの説明、料金の正本、施術日と時間、最終受付、更新担当、承認者、改訂日を分けます。医療保険に関わる費用や適用条件は、院が専門の担当者へ確認する範囲として別管理にします。
表は左右にスクロールして確認できます。
| 台帳の列 | 記録する内容 | 公開前の確認 |
|---|---|---|
| 院IDと院名 | 内部ID、正式名称、院ページURL、所在地 | 選んだ院と予約先が一致するか |
| 料金の正本 | 院が承認したメニュー・費用・適用条件の版 | 別院の料金を流用していないか |
| 時間の正本 | 施術日・時間、休み、最終受付、予約可能時間 | 用語と時刻が画面で一致するか |
| 反映先 | 院一覧、院ページ、予約、確認メール、外部情報 | 各画面に旧値が残らないか |
| 担当と改訂日 | 内容の承認者、更新者、適用日、公開確認者 | 変更と受入の記録が残るか |
この表に数字や架空の料金は入れていません。実際の値は各院の承認資料から写し、単位や対象も同時に確かめます。同じ施術名でも院によってメニュー内容が異なるなら、項目名だけ合わせて金額を並べません。複数の院で共通価格を使う場合は、共通の正本に、適用する院IDの一覧を対応づけ、対象外の院を明示します。最終的な専門内容の確認者が分からないままWeb担当だけで公開しないことが重要です。
台帳の反映先は、「院ページ」の一行だけにしません。院一覧の短い紹介、料金専用ページ、院別の予約導線、初回案内、よくある質問、ダウンロード資料など、利用者が同じ情報を見る場所を列挙します。どこに料金を直接記載し、どこから正本ページへリンクするかを決めると、次の変更時に修正する画面数を減らせます。ただしリンクだけにして、利用者が院を選んだ後に重要な条件が見えなくなるなら、院名と主要な判断材料を残します。改修依頼書には、入力元と表示先の対応が見える画面図を添えると、制作担当と院側の確認範囲がそろいます。
料金変更の記録には旧値と新値の両方を残します。公開ページには現行値を表示し、内部台帳ではどの版から切り替えたかを追えるようにします。単なる「改訂日」だけでは、いつ承認され、いつ公開され、いつ院内の掲示や予約画面に反映されたかが分かりません。承認日、適用日、公開確認日を必要に応じて分け、遅れている反映先を特定します。予約を済ませた人へどの条件が適用されるかは、院の決定と現行案内に基づいて確認します。
料金の説明は院の専門担当者が確認する
料金表を作る際に、施術の適応、保険の利用可否、負担額を単純な選択表として確定させることはできません。院の自費施術の内容と通常必要な費用、関連するリスクなどは、院の専門担当者が内容を確認してから原稿へ載せます。厚生労働省の「あはき・柔整広告ガイドライン」も、自費施術の内容や費用等の情報提供、虚偽・誇大な表示を避けることを扱っています。どの表現が個別の院に適切かの判断を制作会社だけで保証しません。
「保険適用」「初回料金」などの短いラベルは、対象条件や費用の範囲を省くと誤解を招く可能性があります。院側で確認された説明、問い合わせ先、個別確認が必要な場合の案内を一緒に設計します。院ごとに取扱いが違うなら、共通ページで全院同じ条件のように書かず、院別の案内へ移動できるようにします。料金の表現は法令・ガイドラインを踏まえて専門担当者が確認し、費用の安さを過度に強調する見出しや、治療効果を約束する文章は追加しません。
料金を画像だけで載せると、修正箇所を検索しにくく、スマートフォンで小さな注記が読めません。文字で読める表を基本にし、対象院、メニュー、料金単位、改訂日を画面の近くに置きます。PDFを使う場合は、そのPDFにも院名と版を入れます。院ページだけ新料金にして共通PDFや予約確認メールが旧値のままなら、公開は完了していません。台帳の反映先に沿って確認します。
専門確認の記録には、原稿のどの版を誰が見たかを残します。「料金表を確認済み」とだけ記すと、後から見出しや注記を変更した時に再確認の要否が分かりません。金額を変えずにメニュー名を短くした場合も、利用者が別の施術と受け取る可能性があります。院の担当者が内容、対象、費用の説明を再確認し、制作担当は承認後の版を各画面へ反映します。広告を出す場合は、その見出しや短い文面も別途確認対象に含めます。サイト本文の承認を広告文面の承認へ自動で広げないためです。
施術時間・最終受付・予約枠を分けて表示する
「営業時間」という一語の中には、施術を行う時間、受付を終える時刻、電話対応の時間、オンライン予約の表示枠が混ざることがあります。院が実際に分けている時刻を確認し、ページでは意味の違うものとして表示します。午前と午後の間に休みがある日、曜日によって終了時刻が違う日、祝日だけ変更する日も、院別の正本から反映します。別院の表をコピーして曜日だけ直す運用では、小さな時刻差が残りやすくなります。
Google ビジネス プロフィールの公式ヘルプは、検索・マップに表示する通常の営業時間を編集でき、休憩時間や特別営業時間も設定できると案内しています。Google上の営業時間は自社サイトの施術時間表を自動で置き換えるものではありません。各院のプロフィール、院ページ、予約画面で、何の時間を表示しているかを照合します。Googleの表示を使っていない院には不要な更新を増やさず、実際の反映先だけ台帳に載せます。
休日や臨時の変更は、通常の時間表を黙って上書きするか、対象日を示したお知らせとして置くか、変更の性質で決めます。通常時間が変わった場合は院ページの基本情報を直し、特定日だけなら日付と対象院を明記します。予約を既に入れている人への連絡が必要かは院が決めます。Webでは予約可能な枠と、飛び込みで受け付ける時刻が異なる場合に区別し、予約ボタンの先でも同じ院・同じ日を見ていると分かるようにします。
検索結果から分院のページへ直接入った人にも、他院の時間を見せない設計にします。ページの上部と時間表の見出しに院名を示し、祝日のお知らせには対象日と対象院を一緒に書きます。共通の「本日受付中」という表示を付けるなら、どの院のどの時間帯に基づくかを確認し、予約システムの空き状況と混同しないようにします。自社サイトの時間変更が外部プロフィールへ自動で反映されるかどうかは使用中の仕組みによるため、連携を前提にせず、公開後の各画面を見て記録します。
院ページから予約先まで、変更後の案内を確かめる

変更依頼には院ID、変える項目、旧値・新値、適用日、承認者、反映先をまとめて記録します。「本院と同じに」という依頼は、どの版の何を共通にするか不明です。Web担当は依頼を受けたら、台帳を基に院ページ、院一覧、共通料金表、予約システム、メール、外部プロフィールの更新箇所を確認します。変更する権限が別の担当者や外部事業者にある場合は、提出先と確認予定を記録します。更新済みと公開確認済みを同じ状態にまとめません。
公開後は、管理画面だけでなく閲覧者として院を選び直します。本院の一覧から分院のページへ進み、料金、時刻、住所、予約先を見ます。別の院から同じページへ入っても、選んだ院が画面上で分かるか確認します。スマートフォンでは表の列が隠れやすいため、院名と料金単位を読める位置に残し、横スクロールが必要なら案内を添えます。リンクの文字も「予約はこちら」だけではなく、どの院の予約か分かるようにします。
変更を急ぐ場合でも、料金や施術内容の専門確認を省略して公開しません。事実確認が済んだ時間の情報だけを先に更新するなら、未確認の料金は旧版を新しい条件のように見せず、担当者が掲載方針を決めます。院内の掲示や電話案内とWebが食い違った場合、確認者がどの画面で何を見たかを記録し、正本まで遡ります。改善後の問い合わせ減少や予約増加は、実測していないうちは成果と書きません。
参考資料
- 厚生労働省「あはき・柔整広告ガイドライン」(Web掲載、自費施術の費用等、虚偽・誇大表現に関する指針を確認)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「営業時間を編集する」(通常・休憩・特別営業時間の設定方法を確認)


