動画広告の種類と効果的な動画広告にする為の3つのポイント

2021.12.22

1.動画広告とは

動画広告とは、動画を利用した広告のことを指します。
分かりやすくお伝えするとYouTubeやWebサイトを閲覧してる際に、出てくる動画の広告のことです。
動画広告はマーケティング戦略の選択肢としてさまざまな企業が取り組み始めています。動画サイトの成長と共に動画広告市場も成長を続け、プロモーションのひとつとして動画広告はなくてはならない手段の一つとなってきています。YouTubeをはじめとした動画広告では、アパレルや食品といったBtoC向けの商材から、ビジネスアプリやビジネスマッチングサービスといったBtoB向けの商材まで幅広く扱われています。業界に関わらず、動画広告の活用は今後ますます活発化していくでしょう。

2.動画広告の種類

動画広告にもいくつかの種類があります。特に代表的な4種類の動画広告についてご説明させて頂きます。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、YouTubeといった動画コンテンツの動画枠で配信される広告のことです。
特徴は、YouTubeなどの動画サイトで動画コンテンツと同じ画面で配信できることです。音声も初期設定でオンになるので、静止画のバナー広告と比べ、大画面で商品やサービスの魅力を伝えられます。また、YouTubeだけでなく、Facebookでもインストリーム広告の配信が可能です。
「プレロール広告」「ミッドロール広告」「ポストロール広告」の3種類があり、挿入される場所や目的が異なります。 「プレロール広告」は動画の最初に挿入されるので認知獲得を目的とします。「ミッドロール広告」は動画の途中で配信でき、YouTubeでは8分を超える動画に対して配信できます。複数回にわたって挿入が可能です。 また、動画広告が配信されてから最初の5秒はユーザー側でスキップできない仕組みであることが特徴です。「ポストロール広告」 は閲覧後に挿入される広告で、動画を途中離脱されたら流れない可能性があります。

インバナー広告

インバナー広告とはバナーの広告枠に出稿できる動画広告のことです。インバナー広告の特徴として、そのWebページを開くと同時に、メインコンテンツの外で自動的に再生が開始されます。音声は基本的に流れず、クリックすると音が流れます。有名なものとしては、デスクトップ版Yahoo!のトップの右上にある広告となります。

インリード広告

インリード広告とは、ニュース記事の間に差し込まれている動画広告のことです。インバナー広告との大きな違いは、画面に表示されないと動画広告が流れないことです。コンテンツの間に挟まれた場所に挿入され、スクロールをした時点ではじめて動画広告が流れます。メインコンテンツを閲覧していく中で、自然と目に入ってくるものなので、インバナー広告と比較しても、ユーザーの注目を引きやすい動画広告といえます。

インフィード広告

インフィード広告とは、FacebookやTwitterのようなSNSなどのタイムラインに埋め込まれている広告です。基本的に、掲載される画面の形式に沿って自動的に表示方法が調整されます。そのために、ページのコンテンツになじみやすく、自然にアピールすることが可能です。

3.動画広告の3つのメリット

動画広告にはたくさんのメリットがあります。ここでは3つのメリットをご紹介させて頂きます。

画像やテキストよりたくさんの情報を伝えることができる

視覚と聴覚から情報を伝えられるので テキストよりたくさんの情報を伝えることが可能です。
音楽や映像などで複雑な表現ができる動画広告では、テキストだけの静止画広告よりも多くの情報を伝えることができます。そのため、商品やサービスなどの魅力を伝えやすいメリットがあります。

拡散効果が期待できる

Facebook やTwitterなどのSNSで掲載されている広告動画は、ユーザーにより拡散されやすいという特徴を持ちます。ユーモアのある動画や、インパクトのある動画おもしろい動画などは思った以上に拡散されることがあります。

コスパが良い

テレビCMやその他の大型広告と比べ、YouTubeやSNSなどを活用した動画広告は低コストでの運用が可能です。課金の仕方によって異なりますが動画広告が1回再生されるごとに課金が発生する課金形態の「CPV」を利用すれば、ユーザーに何秒見てもらえたら再生回数としてカウントされるのかは、掲載する媒体ごとに異なりますが、基本的には広告がスキップされた場合は課金が発生しません。ユーザーにしっかり見てもらえた場合のみ課金が発生するので、無駄な費用が発生しづらく、高いコストパフォーマンスが期待できます。動画広告が最後まで再生された場合のみ課金される、「CPCV」という形態もあります。

4.動画広告が出稿できる代表的な7つの媒体

動画広告は各プラットフォームで特徴やフォーマットなどが変わってきます。
広告の配信目的に合わせてどれを使うと効果的かを判断できることは動画広告を始めるに当たって非常に重要なことです。
主な配信媒体7つは下記になります。

1.YouTube

YouTubeのユーザー数は、国内だけで5,000万人を超えると見られています。圧倒的な母数にリーチできるので、広告の出稿先としては非常に魅力的です。

2.Facebook

Facebookは2019年7月時点で2600万人ほどのユーザーが利用している実名制のSNSです。
SNSの動画広告はほとんどがそのままシェアできる形式のため、話題性のある動画であればユーザーが拡散してくれます。そのため認知拡大を目的とした動画の配信は向いているといえます。

3.Instagram

Instagramは2019年3月時点で3300万人ほどのユーザーが利用している写真投稿がメインのSNSです。
特に若い層や女性にリーチしやすく、美容・飲食・旅行・アパレルなど視覚的に分かりやすい商材を扱う企業と相性抜群です。

4.LINE

LINEは2020年10月時点で、月間利用者が8600万人ほどのアプリです。
利用ユーザーが非常に多いことから、広告を配信する際に圧倒的に有利です。他のSNSは利用してなくてもLINEは利用してるユーザーも多くいます。

5.TikTok

TikTokは2018年12月時点で国内月間利用者が950万人の動画共有SNSです。
若い層に向けた商品・サービスを扱う企業に効果が出やすい傾向があるでしょう。

6.Twitter

Twitterにはリツイートによる拡散機能があるため、ターゲット以外の潜在層にもアプローチできるでしょう。

7.アプリ

アプリ動画広告とは、アプリ内にさまざまな形で出てくる動画広告でマンガアプリ・ゲームアプリなどがあります。
より広い層へ、より多くの商材の情報を届けることができます。

5.動画広告のデメリット 

制作費用・時間がかかる

自社に制作ができる人材がいない場合には、その制作や修正を、専門家や代理店に依頼する必要があるでしょう。また、定量的な効果検証ができることは動画広告のメリットですが、対応できる人材がいなければ同様に外部に依頼することになり、その分のコストがかかってしまいます。

スキップされれば視聴すらされない可能性もある

YouTube などの動画では、5秒以降にスキップすることが可能です。そのため興味がない動画はスキップされてしまいます。初めから広告を見たいと思っているユーザーはいないので、注意を惹きつけられるようにスキップされにくい、短時間で魅力が伝わる広告動画どうやって作るか、工夫が必要です。

6.効果的な動画広告にするための3つのポイント

目的を明確にする

制作に入る前にまずは動画広告の目的を明確にしましょう。ゴールがはっきりしていないと内容が薄くなったり、ぶれてしまったりします。認知の拡大が目的なのか、商品を買ってもらうことが目的なのか、問い合わせを増やすことが目的なのか、まずはその目的を明確にすることからはじめましょう。
目的によってどのような動画広告を作ればよいのかが変わってきます。

  • 認知が目的:モデルやタレントを起用してインパクト重視の動画をつくる
  • 興味関心を持ってもらうことが目的:商品の開発秘話や利用者インタビューの動画をつくる
  • 購入してもらうことが目的:キャンペーン情報や商品の詳細を伝える動画をつくる

ペルソナを設定

動画広告の制作はペルソナ(サービスや商品を考える上で象徴的となるユーザーのこと)を設定することが非常に重要です。極端な例ですが、30代の女性向けの商品を宣伝しなければならないのに体験談を語っているのが60代の女性では説得力がありません。そのため、「誰に」何を伝えたいのかをしっかりと考えてから動画広告を作成しましょう。

ペルソナの作り方
・年齢や性別、職業など詳細なユーザープロフィールを設定します。ユーザーが抱えている悩みや不安、考えそうなことを書き出す。
・ユーザーの趣味や平日・週末の過ごし方など、どのようなことに興味があるのかを書き出す。
・ペルソナは最終的に一人の人物像を作り上げます。一人の心に響く動画を制作することで、結果的に人の心に響く動画となります。

最初の5秒で心を動かす

現在、市場に出回っている動画広告の多くはスキップ機能があり、ユーザーがほとんど広告を見なくても良いような仕様となっています。動画広告のデメリットでもお伝えしました様に、ユーザーに興味を持ってもらわなければ視聴すらしてもらえないということになります。例えば、動画広告の主流であるYouTubeの広告には5秒で広告をスキップものがあります。初めの5秒で興味を持ってもらえないとスキップされてしまいますので、その5秒の使い方がとても大切です。スキップされないためには、冒頭でインパクトを与えたり、ストーリー性を持たせて続きを気になるように構成するという施策があります。ユーザーに問いかけるようなメッセージを投げかける方法やこれから何かがはじまりそうと期待感を持たせることも、視聴を促す方法として効果的です。

7.まとめ

動画広告の種類やメリットデメリットはご理解頂けたでしょうか?
視覚と聴覚の両方にアプローチする動画広告は、視聴者が受け入れやすいので、うまく活用すれば、短時間で多くの情報を伝えられ、認知度アップやブランディング効果が期待できるでしょう。動画広告の市場規模は年々拡大しており、今後ますます需要が高まることが予想されます。ユーザーの心を動かす動画広告を作成し、たくさんのユーザーに見てもらえる動画広告を効果的に配信をしましょう。

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