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コラム

食品メーカーのレシピ、購入先まで伝わる?

チップス

食品メーカーのレシピが読まれても、使用商品や購入・仕入れ相談へ進めないときのサイト設計。材料の一般名と自社品名、使用量、販売容量、代替時の確認、販売先を結ぶリンク表を作ります。

料理と調味料にレシピから使った商品へ進む見出しを重ねた画像

食品メーカーの販促・Web担当の方は、自社レシピから使った商品や購入先まで案内できていますか。料理の作り方は読めても、「この味を作るには、どの商品を使うのか」と探したときに、材料欄には「たれ」「だし」「香辛料」とだけ書かれていることがあります。商品名が本文の末尾に一度出るだけでは、料理のどの材料に対応するか分かりません。商品へ進めたとしても、レシピで使う量と店頭で買える容量が混ざると、選ぶ前に迷います。

当社は、レシピを商品への入口にするために、材料の一般名、実際に使った自社商品、料理で使う量、販売する単位、購入・仕入れ先を一続きで確認します。エスビー食品の公式レシピにも、料理と使用商品を結ぶ表示があります。この記事では、特定の商品がどのレシピに使えるかを推定せず、確認済みの使用商品を商品詳細や販売先へ案内するWebページの作り方を説明します。当社がメーカーの担当者に伺い、材料欄・商品紹介の原稿と写真構成、購入先や仕入れ相談へのリンクを制作する進め方です。

材料欄から、使った自社商品が分かるように

レシピの材料欄には、調理する人が分かる一般名が必要です。一方、商品ページに進んでもらうには、そのレシピの試作や撮影で実際に使用した商品を特定する必要があります。「しょうゆ」と書くだけでは自社のどの品か分からず、逆に商品名だけでは初めて見る人が材料の役割を判断しにくくなります。一般名と商品名を併記し、それぞれの役割を分けます。

当社は商品担当・レシピ担当に、どの商品を使ったレシピなのかを伺います。公開済みの原稿だけで確定せず、試作記録、撮影時の使用品、現行の商品台帳を突き合わせます。同じシリーズに味や容量の違いがあるなら、品番や包装も確認します。過去の撮影で使った品が終売になっている場合、現行品を「当時使用した商品」として自動的に置き換えてはいけません。代替して調理したか、表記を変えるかは担当者が決めます。

自社品を使っていない材料まで、販売する商品に無理に結び付ける必要はありません。レシピ全体が宣伝文に見えると、材料と手順を知りたい人にとって読みにくくなります。商品リンクを付けるのは、使用を確認できた材料に限ります。複数の商品を紹介したい場合も、実際に使った品と「関連商品として紹介する品」を区別します。

レシピから購入先まで進めるページを作る

レシピの使用品を特定し、商品詳細、販売容量、販売先へ進む図
一般名から実際の使用品へ、容量と販売先を確かめてつなぐ。

当社は材料欄で一般名と使用商品を対応させ、商品名から現行の商品詳細へ進めるページを制作します。次に、レシピの使用量と販売される容量を分け、商品詳細から購入先または業務用の相談先へつなぎます。この順序を守ると、レシピを作るための情報と、商品を手に入れるための情報を取り違えにくくなります。

当社がリンクの文言を作る際は、進む先も明示します。「こちら」だけでは、材料の説明、商品情報、購入先のどこへ進むか判断できません。W3Cのリンクの目的に関する解説を踏まえ、「使用した○○の商品詳細を見る」「家庭用商品の販売先を確認する」のように、周囲の文脈と合わせて目的が分かる表示にします。商品名が長いときは、材料欄では短い名称と商品詳細へのリンクを置き、正式名や品番は詳細ページで示す方法もあります。

レシピの冒頭に全商品の購入ボタンを並べるだけでは、作り方を見たい人が必要な商品を見つけにくい場合があります。当社は材料欄の該当箇所に商品詳細のリンクを置き、調理手順の後に「このレシピで使用した商品」をまとめる構成などをご提案します。どちらも同じ現行商品へつながるか、ページ公開前に確認します。スマートフォンでは材料欄が縦に長くなるため、商品名と使用量が離れない表示にします。

料理に使う量と、買う商品の容量を分けて伝える

レシピで「大さじ一杯」と書く量は、その料理に使う目安です。商品ページの「○g入り」は、販売する一包装の容量です。両者を同じ欄に置くと、料理で一袋使うのか、買う単位が大さじ一杯なのか分かりにくくなります。レシピには調理に使う量、商品ページには一包装の容量を記載し、リンクでつなぎます。

家庭用と業務用、複数の容量、異なる容器がある商品は、当社が担当者と掲載する品を確認します。レシピで使った品がどれか分かるなら、その品を先に示します。別容量も販売するなら「容量違いを見る」として商品詳細で整理し、レシピで別容量を実際に使用したと誤認させないようにします。家庭用の人を業務用の問い合わせへ直接送るかどうかも、販売経路と窓口を確認して決めます。

容量違いでも配合や表示が同一とは限りません。商品ページに掲載する原材料、アレルギーに関する表示、保存方法、調理上の注意などは、現行の商品情報を担当部署が確認します。当社はその確認をもとに、商品詳細の掲載項目と、スマートフォンでも読める原稿・画面を作ります。消費者庁の食物アレルギー表示に関する情報を参照しつつ、サイト制作側で「この容量なら同じ」「別の商品でも安全に代用できる」と推測しません。レシピ本文の表現と商品表示に違いが生じたら、公開前に商品担当へ確認を依頼します。

レシピと商品をつなぐ、掲載内容の確認例

レシピカードと異なる容量の包装、商品画面を並べた机
使用量と販売容量を分けて案内する。

以下は、当社がレシピ担当・商品担当・販売担当と、ページに載せる情報を確認するための掲載設計の例です。商品名や分量を仮に作って埋める表ではありません。各レシピの試作記録と現行の商品台帳を参照し、実際の値を入力します。ご相談前に表を完成させる必要はありません。今のレシピページや商品資料を見ながら、当社が確認先と掲載項目を整理します。列を横に並べて照合すると、材料欄で紹介する品と商品詳細、販売先がずれていないかを見つけやすくなります。

表は左右にスクロールして確認できます。

照合する欄 レシピで確かめること 商品側で確かめること ページ上の案内
材料の一般名 調理する人が分かる呼び方 商品分類との対応 一般名を先に表示
実際の使用品 試作・撮影で使った品 現行の商品名と品番 使用商品として詳細へリンク
料理で使う量 一人分・全量の表記と計量方法 容量表示と混同しないか 材料欄に使用量を表示
販売する単位 レシピで使った包装か 家庭用・業務用と容量違い 商品詳細で容量を選ぶ
購入・仕入れ先 読者が誰か 販売先と業務用の窓口 目的別に行先を表示
更新の担当 レシピの改訂時期 終売・仕様変更・販売先変更 両ページとリンクを再確認

この表で空欄が残る商品は、急いで販売先ボタンを付けるより、誰に確認すれば埋まるか決めます。たとえばレシピの材料名は分かるが撮影時の商品が分からない場合、今売っている品を「使用商品」と決めつけられません。記事では一般名にとどめ、確認が済んでから使用商品を追加する判断もできます。商品詳細が存在しない場合には、当社が正式な商品情報を掲載するページから制作します。

一つのレシピに複数の自社品を使う場合は、各材料に対応する商品を別々に示します。商品カードを一列に並べるだけでは、どの材料にどの商品を使ったか分からなくなります。当社は材料名、商品名、使用量の対応を維持し、材料欄と商品カードの間を行き来できる案内も作ります。長い商品名や複数包装があるときは、スマートフォンで表やカードが読めるか実機に近い幅で確かめます。

代替品の案内は、メーカー側の確認をもとに

使った品が手元にない読者へ、別商品を案内したくなることがあります。しかし「同じシリーズなら代用可能」「味は変わらない」といった記述は、試作や商品確認なしには書けません。原材料やアレルギーに関する情報が異なる可能性もあります。代替を案内するなら、レシピ担当が調理結果を、商品担当が現行表示を確認した上で、どの品をどの分量で使う説明なのか明確にします。

当社は代替を確認できないとき、無理に候補を並べず、元のレシピで使った商品と現在の商品情報を示します。終売品を使ったレシピなら、レシピを残す目的、現行品への更新可否、購入ボタンの扱いを判断します。「類似商品」を紹介する場合も、その商品でレシピを再現できるという意味に読まれない位置や文言にします。読者からの問い合わせを受ける窓口があるなら、商品の選択について回答できる範囲を担当者と決めます。

商品ページには現行の原材料や表示があり、レシピ記事には公開時の料理情報が掲載されています。二つの更新時期がずれると、レシピに古い包装や品名が残ることがあります。成分や表示に関わる変更は商品担当からレシピ担当に伝わるようにし、食材の代替や使用量の書き換えが必要ならレシピ側で改めて確認します。サイト上の自動リンクだけで内容の整合が保証されるわけではありません。

家庭用の購入先と、業務用の相談先を案内する

家庭で料理を作る人と、飲食店や小売店で仕入れを検討する人では、次に知りたいことが違います。前者は購入できる店舗や公式通販、後者は業務用の規格や取引条件の相談先を探すでしょう。当社はレシピから商品詳細へ進んだ後、確認済みの販売経路に応じて行先を分けます。販売先を持たないメーカーが、サイト制作の都合で通販ボタンを置く必要はありません。

当社が外部の販売先へのリンクを設ける場合、メーカーの担当者と、リンク先の商品、容量、販売形態がレシピで紹介した品と合うか確かめます。在庫と価格は変わるため、メーカー側で確認できない情報を固定表示しないようにします。販売先一覧を用意するなら、更新担当と点検頻度を決めます。業務用の相談では、レシピ閲覧者をいきなり取引申込フォームに送るより、商品規格や用途の案内を読んでから問い合わせられる形が適切な場合があります。

既存のBtoB記事の内部リンク設計は記事同士のつながりを、卸売の商品ページの設計は在庫・ロット・納期などの商品情報を扱います。レシピの役割は、その手前で「料理のどの材料がどの商品か」を確かめられるようにすることです。商品詳細で必要な情報が揃わないなら、レシピに一時的に説明を増やすだけでなく、商品ページ自体も整備します。

商品が変わったら、関連レシピも更新できるように

レシピの作り方が変わらなくても、商品名、容量、包装、販売先が変わることがあります。商品台帳の更新時に、どのレシピからその商品へリンクしているかを探せるようにします。商品詳細のURL変更や終売時には、レシピから古い購入先へ進まないか確認します。関連レシピを商品詳細に集めている場合は、逆向きのリンクも点検します。

レシピ担当だけに更新を任せると、商品側の変更を把握しきれません。商品担当は現行の品名、容量、表示、終売を、販売担当は販売先と窓口を、レシピ担当は使用品と作り方を確認します。当社はメーカーのWeb担当と、三者の確認結果をページとリンクに反映し、変更日と確認者を記録します。複数の商品に関わるレシピから着手し、空欄や古いリンクを一覧で管理すると、点検対象を絞れます。

当社がレシピと商品を一緒に点検できるようにする際は、管理表にレシピURL、使用商品の品番、商品詳細URL、販売先URLを一行に記録します。商品名だけをキーにすると、同名で容量や包装が違う品を取り違えかねません。品番が変わった際には、該当レシピを一覧から探し、使用品の表記、写真、リンク先を一緒に見直します。ページを消すか残すかの判断も、検索流入だけで決めず、そのレシピを今の材料で案内できるか、商品担当とレシピ担当が確認します。

公開後は当社とメーカーの担当者で、レシピから商品を探せるかを確かめます。閲覧数だけでは導線の良し悪しは分かりません。材料欄の商品リンクが押されているか、商品詳細から販売先や相談先へ進めるかを、計測できる範囲で見ます。押されていない場合も、リンクの位置、文言、商品情報の不足など複数の理由が考えられます。クリック数だけで購入や仕入れの成立を判断せず、読者がどこで立ち止まるかを確かめ、確認済みの情報を足していきます。

当社は公開前に、材料欄から商品詳細へ、商品詳細から販売先または相談先へ実際に進み、案内が途切れないか確認します。パソコンだけでなくスマートフォンで商品名と使用量が離れて見えないか、表の各列が読めるか確認します。リンク切れだけでなく、行先が別容量や別商品になっていないかを見ます。読まれるレシピを増やす前に、既存レシピの使用品を正しく示すことが、商品を選ぶ人の迷いを減らします。

参考資料

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