林業のホームページでは、木材を買う人の案内と、所有する山の手入れを相談したい人の案内を分けます。所有者向けには、相談できる内容、最初に話せること、資料や現地を確かめる進め方を示します。作業名が分からない人も、困っていることから相談を始められる入口にします。
千早赤阪村で山林の手入れ・管理などの相談を受ける林業事業者に向けて、会社サイトの説明を考えます。自社が受ける仕事と専門担当が確認することを整理し、所有者の相談から、現地の条件に合う方針を話す流れへつなぐ方法です。
木材を買う人と、持っている山を相談したい人を分ける

木材を探す人は、樹種、寸法、加工、数量、納期などを見て、自分の用途に合うかを考えます。一方、山林所有者は、しばらく手入れができていない、山の状態を把握していない、今後どう関わればよいか迷っている、といった用事から相談先を探します。
木材の紹介や製品の写真が中心のサイトでは、所有者は山の相談を受けてもらえるかを判断しにくくなります。自社が両方の仕事を扱うなら、「木材・加工を相談する」「山林の手入れ・管理を相談する」など、目的が分かる入口を置きます。
千早赤阪村の森林整備計画は、2020年4月から2030年3月を計画期間とし、森林所有者から森林組合などへの森林経営管理の受委託を扱っています。所有する山について、手入れや管理を誰へ相談するかは、木材を購入する場合とは別の説明として考えられます。
山の風景や作業の写真を使うときも、何についてのサービスかを添えます。素材の産地を紹介する写真なのか、所有者から受ける仕事の説明なのか。写真と見出しがそろうと、同じ林業会社のサイトでも、自分の用事に合う案内を選べます。
作業名が分からない所有者も、困りごとから読めるようにする
所有者が、最初から必要な作業を選べるとは限りません。家族が管理してきた山について詳しく聞けていない、現地へ通えていない、以前の手入れから時間が空いている。そうした相談を受ける事業者なら、相談者が分かる範囲から話せることを伝えます。
サービス名だけを並べるより、「現在の手入れ状況を把握したい」「自分で通えない山について相談したい」など、実際に受けている用事と仕事を対応させます。所有者が作業を決めてから問い合わせる構成ではなく、話を聞いて次に何を確かめるかが分かる案内にします。
| 所有者が話せること | 最初に伺う内容の例 | 次の確認へつなぐこと |
|---|---|---|
| 山の場所がはっきりしない | 分かる地域、手元にある資料 | 場所を確認する担当と必要な資料 |
| 手入れの状況が分からない | 最後に把握している状況、気になること | 資料や現地で確認する内容 |
| 自分で現地へ通えない | 相談する目的、現地へ行ける関係者の有無 | 現地確認の方法と連絡の進め方 |
| 今後の管理を考えたい | 現在の関わり方、希望すること | 自社が受ける範囲と方針の相談 |
| 費用を知りたい | 気になっている内容と分かる条件 | 見積もり前に確かめることと説明の時期 |
表は、自社の受付で使う内容を整理するための例です。どの相談を受け、どこから別の担当へつなぐかは、現在の業務に合わせて決めます。所有者の言葉と、自社が確認することを対応させると、専門用語を知らない人にも進め方が伝わります。
たとえば、以前の手入れの記録がある人と、何をしたか分からない人では、最初の話の進み方が変わります。どちらも同じ作業名を選ぶフォームへ送るより、「分かることを知らせる」「資料を見て相談する」など、自社が実際に受けている相談方法を案内できます。
手元の情報から、資料と現地の確認へ進む道筋を示す

所有者向けのページには、最初の相談、手元の資料の確認、現地確認の相談、方針や仕事の範囲の説明を、一続きで示します。最初に資料を送ってもらうのか、電話などで状況を聞くのかも、自社の受付に合わせて書きます。
大阪府森林組合の指導事業のページでは、組合員が所有する森林の経営・管理について、事業提案を行うことを案内しています。相談する対象者と、どんな内容を提案する仕事かを示す公開例です。自社の説明でも、誰の、何についての相談を受けるかを具体化します。
場所や範囲、相談する人の立場などは、担当者が必要な資料から確かめる内容です。手元に資料があることと、その資料だけで作業する場所や依頼の条件が決まることは別です。ホームページには、専門担当が何を確認し、どの段階で説明するかを示します。
境界や依頼する権限などについて確認が必要になった場合も、自社が確認する内容と、別の専門担当・窓口へ相談する内容を分けて案内します。所有者が問い合わせた時点で何を答えられるかが分かると、最初からすべてを説明できない人も話を始められます。
資料がそろっていない場合の入口を用意する
資料の名称をいくつも並べると、手元にない所有者は、そろえてからでなければ相談できないと思うことがあります。資料が不足した状態でも相談を受けるなら、最初に分かることと、後から担当者が案内することを読み分けられるようにします。
自社が初回に使う資料は、その資料で何を確かめるかと一緒に説明できます。たとえば、以前の手入れの記録や写真を受け取るなら、どの時点の情報かも伺います。担当者が内容を見て、次に必要な資料と、提出する方法や原本の扱いを案内する流れへつなぎます。
現地を確かめた後に、受ける仕事と費用を話す流れにする
山林の相談では、所有者の希望を聞いた後、現地の状況や関係する条件を確かめて、仕事の範囲を相談することがあります。現地確認を行う事業者なら、何のために確認し、どう調整するかを、申込み前にも読める形にします。
現地へ行く日時や方法、連絡する相手、同席について相談することなど、実際の確認に向けて調整する内容を示します。ホームページを見た人が自分で山へ入って詳しく調べる流れではなく、担当者と進め方を話せる案内へつなぎます。
確認後の説明には、所有者の希望、確認できた状況、自社が受ける仕事、別に相談する内容を対応させます。手入れを一度相談する場合と、継続して管理について話す場合でも、所有者が決めたいことは変わります。実際のサービスに合わせ、それぞれの相談の範囲を伝えます。
たとえば、まず山の現在の状況を知りたい所有者には、状況確認から相談を受けるサービスの内容を説明できます。自社が確認後に方針を提案するなら、どんな内容を話し、仕事の範囲をどう相談するかを示します。所有者が何を頼むかを考えるための順序を作ります。
相談・現地確認・作業の費用を読み分ける
費用を案内するときは、どの段階の仕事に対するものかを示します。最初の相談、資料や現地の確認、その後に受ける作業では、内容が異なります。料金を掲載する場合も、個別の見積もりを案内する場合も、何を確かめて説明するかを添えます。
見積もりを出す前に現地確認が必要なら、その理由と進め方を伝えます。確認自体に費用がかかる場合は、調整する段階で分かるようにします。問い合わせを送っただけで、現地の確認や作業まで一括して申し込んだように見えない案内にします。
サービスの説明と、個別の山の資料を分けて扱う
所有者向けのサービスページでは、相談できる内容と進め方を説明します。個別の山の所在地、所有者や関係者の情報、手元の資料などは、相談のためにやり取りする内容として扱います。公開ページの説明に、個別の依頼情報をそのまま使う必要はありません。
事例を紹介する場合は、掲載できる範囲を依頼者などと確認し、どんな相談から何を確認した仕事かを伝えます。山の詳しい位置を載せることより、所有者の希望と、自社が行った仕事の関係が読めることが大切です。
写真には、何を説明するための場面か、どの時点の様子かを添えます。所有者向けサービスの案内に使う写真と、個別の状況を担当者が確認する写真では、目的が違います。仕事の紹介に必要な写真を選び、個別の資料を受け取る方法は受付の流れで案内します。
問い合わせフォームを用意する場合も、最初から詳しい資料の添付を必須にするかは、受付で必要な情報から考えます。電話などで相談を始める方法があるなら、その案内も置けます。所有者が持っている情報から、担当者とのやり取りへ進める形にします。
所有者の一つの相談から、サイトの入口をたどってみる
自社が、山の状況を詳しく説明できない所有者からも相談を受けるなら、入口では次のような案内が考えられます。
所有する山林の手入れや管理について、ご相談を受けています。分かる範囲の地域と、気になっていること、手元にある資料の有無をお知らせください。内容を伺い、担当者から次に確認することと進め方をご案内します。そのうえで、現地確認の方法や、今後の方針についてご相談します。
この文例は、記載した流れで所有者の相談を受ける事業者の説明例です。相談する地域や内容、資料の受け取り方、現地確認に進む方法を、現在の受付に合わせて補います。受付担当が案内することと、専門担当が確認して説明することもそろえます。
たとえば、自分で現地へ通えず手入れ状況も分からない所有者が、サイトを開くところから考えます。会社がどんな相談を受けるかを読み、最初に話す内容が分かり、所有者向けの窓口へ進めるか。木材の種類や販売数量を選ぶフォームへ迷い込んでいないかを見ます。
相談を受けた後の説明もページへ戻して点検します。資料が足りない場合、別の担当へ相談する場合、現地を確認して方針を話す場合に、どの案内が必要だったかを確かめます。日々の受付で出る質問を補うと、林業会社が所有者へ提供する仕事を伝えられます。
山林所有者へ、相談できる仕事が伝わるサイトへ
山の手入れや管理の相談を受けていても、木材販売の案内に埋もれている。そんなときは、事業の役割とお客様の用事から、会社サイトの入口やサービスの説明を整えられます。
みやあじよでは、事業の目的や相談を受ける流れを伺い、伝わる文章、写真や図、ページ構成、問い合わせへの案内を考えます。所有者向けのサービス案内を補うのか、木材販売も含めて会社サイト全体を整理するのかも、現状に合わせてご相談いただけます。


