「質の高いコンテンツ」とは?コンテンツSEOの仕組み

2020.05.01

はじめに

「質の高いコンテンツを発信しましょう」「質の高い運営を積み重ねることが大事です」 こんな言葉をセミナーで聞いたり、文献で読んだりしたことがある方、多いんじゃないでしょうか。

今回は、「質の高いコンテンツ」を作成する際に重要な「コンテンツSEO」についてその仕組みを簡単に解説します。 「質の高いコンテンツって何?」 「どうなれば質の高いコンテンツって言えるの?」 そんな疑問を解消できる一助になれば幸いです。

「コンテンツSEO」とは

「マーケティングとは」「SEOとは」など、その概要はこれまでに聞いたことがあるのではないでしょうか。

とてもざっくり簡単に言えば、

「マーケティング」=「どうすればお客さんが来てくれるかを考える作業全般」 「SEO」=「Webサイトにお客さんを呼び込むための施策」です。

今回のキーワード「コンテンツSEO」は、「コンテンツ」を上手に使って「Webサイトにお客さんを呼び込む」、マーケティング活動のひとつです。

今やスマホでなんでも出来てしまう時代ですから、コンテンツSEOを意識して情報発信を重ねることで、実店舗やイベントの集客など、Web上にとどまらない効果にもつながります。その仕組みを見ていきましょう。

コンテンツをクローラーは確認し、検索された方に最適なコンテンツを提案しています。

上のイラストは、ネットで検索をして検索結果が表示されるまでの大まかな仕組みのイメージです。

検索エンジンロボット(クローラー)は日々世界中のWebサイトを巡回し、それをデータベースという本棚に整頓しています。

検索ユーザーが使った検索ワードを見て、本棚の中から一番役立つであろう順番に情報を並べ直し、検索結果を表示しているのです。

先述したように、ホームページやECサイト、SNSなどにおける情報発信は、 Web上にとどまらず実店舗やイベントなどへお客さんを呼び込むことにもつながります。

しかし、そのためにはまずWeb上でサービスや商品に興味を持ってもらわなくてはいけません。 興味を持ってもらうためには、検索結果で上位に上がるWebサイトにしなければいけません(上位に上がらないと、まず見てもらえないため)。

上位に上がるWebサイトにするには、質の高いコンテンツを発信し続けることが必要です。 ※「どうして質の高いコンテンツを発信し続けると、上位に上がるの?」と思われた方、次の段落で説明しますね!

つまり、「コンテンツSEO」をもう少し詳しく言うと、質の高いコンテンツを発信し続けることで、 自社サイトを検索結果の上位に表示させてより多くの人に見てもらえるようにすることや、SNSからの集客を図ることということになります。

「質の高いコンテンツ」て結局なに?

ここで重要なのが、「誰にとって」質の高いコンテンツを発信するのか、という点です。

もちろん、「見てくれるお客さん」や、「お客さんになるかもしれない人たち」にとって、ということは言うまでもありません。 どんな内容を載せるか、どういう人に知ってほしい情報なのかなど、しっかりと考えることが大切です。 ※関連記事:ペルソナとは?正しい使い方は?詳しく解説!

そしてもうひとつ、意識をしなければいけないのは、先述した「検索エンジンロボット(クローラー)」です。 ロボットが「この検索ワードを見る限り、この情報を表示すれば役立つはずだ」と判断すれば それは「質の高いコンテンツ」ということになり、検索結果の上位に表示されます。

コンテンツをクローラーは確認し、検索された方に最適なコンテンツを提案しています。

つまり「質の高いコンテンツ」とは、

  • 「知らなかった!」「これが知りたかったんだ!」「もっと見たい!」「すごい!」…etc.と思うような、見る人にとって有益なコンテンツ
  • 検索エンジンロボット(クローラー)に認めてもらえるコンテンツ

この2点を兼ね備えたコンテンツ、ということになります。 このため、コンテンツの内容を吟味することのほか、 ロボットに認めてもらうために、人々がどんなワードで検索しているのかを知った上で戦略を立てることが必要です。

※「どんなワードで検索してる人が多いの?」「うちのサイトに来る人はなんて検索してるの?」を調べる方法や手順についてはこちらをご参照ください。
【初心者向き】ブログをアクセスアップできる5つの方法!
アクセス数激増!ホームぺージの課題がみつかる「Googleアナリティクス」

また先述したように、このロボットは世界中の何百億ものサイトを巡回しているので、いつ自分のサイトに来るかわかりません。

もし、巡回に来た時に「このサイトのコンテンツは質が低い」と判断されてしまうと、 せっかくの検索結果上位に上がるチャンスを台無しにしてしまうことにもなりかねません。

よって、質の高いコンテンツを発信し続けることは、サイト自体の信頼性を勝ち取るためにも必要なのです。

そもそもコンテンツとは?文章だけではない?

検索エンジンの仕組みには「検索ワード」が大きくかかわっていることをお伝えしましたが、 「コンテンツ」=必ずしも文章というわけではありません。

コンテンツとは、直訳すると「内容」や「中身」です。 このうち、Webサイト上にあるサイトや記事、サービスなどを「Webコンテンツ」といいます。

コンテンツの種類はモバイルコンテンツ、WEBコンテンツ、デジタルコンテンツに別れそれぞれをイメージすることが重要です。

いずれも具体的な「情報の中身」を表し、そこに含まれる情報が重要視されている傾向にあります。 その理由は、検索エンジンの高性能化です。

「Webコンテンツ」はWeb上で展開されるコンテンツであり、素早く情報の拡散ができる利点があります。 SNSもこのWebコンテンツに分類されますが、ここから情報を得ている人の割合は高そう、ということは容易に想像ができますね。

つまり、情報を「見ている人にとって最適な順に表示する」ために働いている検索エンジンロボット(クローラー)も、 このWebコンテンツの中身を評価できるよう、次のようなことができるようになってきているのです。

  • コンテンツの内容を理解する
  • 文脈を理解する(キーワードをピンポイントで拾うだけではない)
  • ページのインデックススピードが向上している (本棚の整頓スピードが上がっている)

よって、「キーワードをとにかくたくさん書く」といった対策は意味がなく(意味がないどころかマイナスです)、 SNSの内容や、掲載する画像にも質の高さが求められています。

※「マイナスになってしまう投稿内容って!?」と気になられた方はこちらの記事も読んでみて下さいね! 【パンダアップデート】

パンダアップデートによってコンテンツの内容は大きく様変わりしました。

SNS更新はコンテンツSEOとして効果があるの?「サイテーション」とは

では、Instagramなど、特に画像がメインのSNSは、どのようにしてSEO対策の効果が現れるのでしょうか。

キーワードは「サイテーション」です。

直訳すると引用や言及といった意味で、ネット上で企業名や店舗名、電話番号、Webサイト名などを言及されることを言います。

SEO対策のひとつとして、「被リンク(自社WebサイトのURLをいろんなところに貼ってもらい、そこから新たに訪問客を呼び込む)」が 有効である、ということを聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この被リンクもまた、先述した検索エンジンロボット(クローラー)の高性能化によって進化しているのです。

リンクを貼られなくても言及されるだけでSEO効果があり、ひいては検索順位にも影響があるといわれています。   つまり、「いいね」やコメントなど、エンゲージメント(投稿に対する反応)がすべて、サイテーションに繋がります。

サイテーションにつなげるためには、ターゲットを定めることや、ハッシュタグに使うキーワードの選定のほか、 いわゆる「映える」画像を用意するなど、見ている人に有益な情報反応をもらえる内容を考えて投稿を重ねることが、コンテンツSEOとなります。

※InstagramのSEO対策についてはこちらをご参照ください!
【超基本】InstagramのSEO対策5選!【集客効果】

※質の高いアカウントの育て方や、目的に合わせたSNSの使い分け、投稿のポイントはこちらをご覧ください。
SNSマーケティングを活用しよう!【集客に繋がるSNS】

まとめ

いかがだったでしょうか。 「質の高いコンテンツ」を考えるときに大事なのは「誰にとって」という点です。

もちろん画面の向こうにいる人々にとって、ということは言うまでもありませんが、 その理由を深堀すると「求めている人に、求めている情報を届ける」という目的にたどり着きます。

検索エンジンの性能向上などによって、今後ますます質の高いコンテンツが求められるでしょう。 重要なのは、ひとりよがりな情報にならないよう「見ている人にとって心が躍るような情報かどうか」 という視点を持ち続けることではないでしょうか。

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