BtoB企業サイトで事例ページをどう作る?

2026.04.12

Last Updated on 4月 16, 2026 by myajo

BtoBの事例ページを作りたいと思っても、何を載せれば営業に役立つのかが見えず、手が止まりやすいものです。サービス紹介はあるのに、実績の見せ方だけ後回しになっている会社も少なくありません。

結論から言うと、BtoB企業サイトの事例ページは、実績を並べる場所ではなく、見込み客が「自社に近いケース」を見つけて、相談前の不安を減らす場所として作ると進めやすくなります。すでに営業資料や導入資料がかなり整っている会社は、その内容を土台に短く作る方が早いこともあります。

この記事では、事例ページの役割、型の選び方、費用差の見方を順に整理します。読み終えるころには、自社で先に決めることと、相談した方が早いことが切り分けやすくなります。

BtoB企業サイトの事例ページは何のために作るのか

事例ページの役目は、見込み客に「この会社は自社の状況を分かってくれそうだ」と感じてもらうことです。BtoBでは検討期間が長く、担当者一人で決めないことも多いため、サービス説明だけでは判断材料が足りません。

そこで事例ページが役に立つのは、課題、対応内容、結果の流れを見せられるからです。商品説明では伝わりにくい「どんな相手に合うか」「どこまで任せられるか」が、事例だとかなり伝わりやすくなります。

サービスページは何を提供するかを伝える場所で、事例ページはその価値がどんな場面で役立ったかを伝える場所です。比較の不安を減らす場所 と考えると、載せる内容の優先順が決めやすくなります。

たとえば、製造業向けの問い合わせを増やしたい会社と、採用応募を後押ししたい会社では、見せるべき事例が変わります。読者が見ているのは「すごい実績か」だけではなく、「自社に近い状況か」「相談したあとが想像できるか」です。

まずは、自社サイトの中で事例ページにどの役割を持たせるかを決めてください。問い合わせの前で背中を押すページにしたいなら、事例ページを含めたサイト全体のリード獲得の考え方もあわせて読むと、他ページとの役割分担が見えやすくなります。

まず決めたい「誰に何を伝える事例ページか」

作り始める前に決めたいのは、事例の数ではありません。誰が見たときに、何が伝わればよいかです。ここが曖昧なまま進めると、営業資料の切り貼りになり、読者にも社内にも使いにくいページになりやすくなります。

先に決めるのは、読んでほしい相手、その人が知りたいこと、公開後に取ってほしい行動の3つです。たとえば、比較中の担当者に向けるなら、会社紹介より先に、課題、対応の進め方、結果を見せた方が伝わりやすくなります。

型の違いを先に押さえると、どこから作るか決めやすくなります。

向く場面先に載せる情報注意点
一覧型件数はあるが詳細は薄い業種・課題・成果の要約一件ごとの説得力は弱い
詳細型まず1本を見本にしたい課題・対応・結果・担当範囲素材不足だと止まりやすい
一覧+詳細型今後も継続して増やす一覧の分類と詳細導線最初の設計に手間が要る
課題別型悩み別に探してほしい課題名と近い事例分類が細かいと迷う

この表で見たいのは、最初の一歩をどの型で切るかです。最初の1本なら詳細型か一覧+詳細型が進めやすく、まだ詳しく出せる事例が少ないなら一覧型から始める方が止まりにくくなります。

反対に、型を決めずに案件だけ集めると、見せ方が毎回ぶれて、あとから増やしにくくなります。最初に決めるのは件数ではなく型 です。

次にやることは、候補の事例を3件ほど並べて、共通して見せられる情報が何かを確認することです。ここが見えると、必要な素材も早く洗い出せます。

BtoB企業サイトで事例ページを作る費用と依頼内容の違い

費用の差が大きく出るのは、ページ数そのものより、誰が素材を集めて、誰が文章を整えて、どこまで公開作業を担うかです。見た目だけ整える依頼と、取材から任せる依頼では、同じ1ページでも工数がかなり変わります。

BtoBの事例ページは、一般向けの紹介文より確認事項が多くなりがちです。掲載許可の確認、数値の表現、固有名詞の扱い、担当範囲の切り分けが入るため、原稿作成の負担が想像より大きくなりやすいからです。

費用感は金額そのものより、どこまで頼むかで見ると判断しやすくなります。

進め方含まれやすい作業向く会社費用の見方
テンプレ中心見た目と投稿枠の整備原稿と画像がある初期負担は抑えやすい
構成まで依頼導線設計と見出し整理何を書くか迷う設計分で差が出る
取材込みで依頼ヒアリングと原稿化社内で言語化しづらい工数差が大きい
公開後も伴走追加掲載と改善提案継続して増やしたい単発より長く見る

この表で判断したいのは、どの作業を社内で持てるかです。写真や原稿があるならテンプレ中心で進めやすく、素材集めから止まるなら構成や取材まで含めた依頼の方が早く進むことがあります。

とくに最初の1本は、安く作ることより、あとで増やせる型を作る発想が向いています。費用差はページ数より作業範囲で出ます。ここが見えると、見積もりを比べるときも迷いが減ります。

依頼前に準備すると話が早い情報

事例ページづくりで先にそろえたいのは、きれいな原稿より判断材料です。社内で止まりやすいのは、文章が書けないことより、何をどこまで公開してよいかが決まっていない場面です。

とくにBtoBでは、顧客名、数値、写真、担当範囲の出し方で確認が増えやすくなります。ここが曖昧なまま進むと、構成が固まっても公開直前で止まりやすく、修正の往復も増えます。

もうひとつ見落としやすいのが、今後も増やす前提で考えることです。最初の1本だけ形にしても、次の事例で毎回見出しや項目が変わると、更新しにくいページになります。WordPressで運用するなら、入力項目をそろえやすい形にしておくと、あとがかなり楽です。

この段階で見たい項目を、先に絞っておきます。

用意する情報具体例ないと止まりやすい点優先度
掲載目的比較支援、問い合わせ増役割がぶれる
事例候補業種、課題、成果の一覧選定に時間がかかる
公開可否社名、数値、写真の範囲確認待ちで止まる
素材一覧画像、ロゴ、担当メモ原稿化が遅れる
更新方法投稿担当、公開手順公開後に止まる

この表は、上から順に埋めると話が早くなる並びです。先にそろえるのは原稿より判断材料 と考えると、相談時も社内確認も進めやすくなります。

依頼前に何を整えると話が速いかをもう少し広く見たいときは、依頼前に整理しておきたい情報もあわせて読むと、抜けやすい項目を確認しやすくなります。

内製・外注・伴走で進め方はどう違うか

進め方を選ぶときは、費用より先に、誰が言葉にできるかを見る方が現実的です。現場のことをよく知っていても、それを読者向けに言い換えるのは別の作業だからです。

内製が向くのは、案件の背景や顧客の反応を社内で整理できて、公開後も更新を回せる会社です。反対に、忙しくて素材集めの段階で止まりやすいなら、最初の数本は外に頼んだ方が結果として早いことがあります。

その中間にあるのが伴走型です。構成や見せ方は一緒に決め、社内で出す情報と外で整える情報を分ける進め方です。最初から全部任せるのが不安な会社でも、型を残しやすい進め方として使いやすい場面があります。

違いを一度並べると、自社に合う進め方を選びやすくなります。

進め方良い点向く状況気をつけたい点
内製現場感が出やすい社内で書ける人がいる更新負担が偏る
外注形になるまで早い人手が足りない素材確認は必要
伴走型を残しやすい今後も増やしたい最初の調整が要る
段階依頼小さく始めやすいまず1本試したい役割がぶれやすい

この表で見たいのは、良し悪しではなく、続けやすさです。最初の公開だけでなく、2本目、3本目も回せるかまで見て選ぶと、途中で止まりにくくなります。

社内で持つ作業と外に頼む作業の分け方に迷うなら、内製と外注の判断基準を見ると、自社の人手や更新体制に合わせて考えやすくなります。

失敗しやすい事例ページの作り方と避け方

事例ページがうまく働かない原因は、見た目より情報の並び方にあることが多いです。読者が知りたい順に並んでいないと、実績があっても「自社に合うか」が伝わりません。

よくあるのは、会社紹介から長く始まり、肝心の課題や対応内容が後ろに回る形です。これだと比較中の担当者は途中で離れやすくなります。BtoBの事例ページでは、まず対象、次に課題、そのあとに対応内容と結果を見せる方が読みやすくなります。

また、成果だけを目立たせて、なぜその結果が出たかを書かないページも少なくありません。数値を大きく見せるより、どんな状況で、何を変えて、どんな反応があったかが分かる方が、相談前の不安は減りやすくなります。

見直しの順番は、次のように考えると進めやすくなります。

よくある状態起きやすい原因先に直す場所緊急度
実績の羅列だけ課題と対象がない導入と見出し
抽象表現が多い現場の話が薄い具体例と手順
一覧だけで終わる詳細ページがない1本だけ深掘る
更新が止まる担当が曖昧投稿ルール
相談につながらない次の行動がない関連導線

この表で決めたいのは、どこから直すかです。見せ方より先に、何を判断させるか を整えると、ページ全体がかなり読みやすくなります。

最初から件数を増やすより、まず1本を深く作って、そこから一覧につなげる方が失敗しにくい進め方です。次は、公開したあとに何を見れば前進と判断できるかを整理します。

公開後に見るべき数字と成果の確かめ方

公開後に見たいのは、事例ページが何回読まれたかだけではありません。見込み客の比較が前に進んだか、相談内容が具体的になったかまで見ると、ページの役目が見えやすくなります。

BtoBでは、問い合わせ件数がすぐ増えないこともあります。そのため、事例ページからサービスページへ進んだか、問い合わせ前に読まれているか、営業の初回相談で話が具体的になったかを合わせて見る方が、続けるか直すかを判断しやすくなります。

公開後は、次の数字を追うと直す場所が見えやすくなります。

見る数字分かること見直しの合図次の動き
事例ページの閲覧数入口があるか増えないタイトルや導入を見直す
サービスページへの移動比較検討に進んだかほぼ移動しない関連導線を見直す
問い合わせ前の閲覧後押しに使われたか読まれずに相談が来る配置と内部リンクを見直す
滞在時間と途中離脱読み進められたか冒頭で離れる導入と順番を見直す
相談内容の具体性質が上がったか話が広すぎて絞れない課題と対象の書き方を補う

この表で見たいのは、読まれたかより次のページへ進んだかです。問い合わせ件数が大きく動かなくても、相談内容に業種や課題の具体語が増えたなら前進です。

次にやることは、弱い数字を1つだけ選び、タイトル、導入、導線の順で見直すことです。一度に全部直すより、どこで止まっているかを切り分けた方が、改善の手応えが分かりやすくなります。

自社で決めることと相談した方が早いこと

事例ページづくりで、最初から全部を社内で固める必要はありません。止まりやすい会社ほど、社内で決めることと、相談しながら決めた方が早いことを分けると進みやすくなります。先に分けるべきは社内判断と外部判断 です。

自社で先に決めたいのは、事例ページの目的、最初に出す事例、公開できる範囲の3つです。ここが決まると、制作側も必要な項目を絞りやすくなります。反対にここが曖昧だと、見た目を整えても判断しづらいページになりやすくなります。

相談した方が早いのは、一覧ページと詳細ページの分け方、WordPressで増やしやすい投稿の形、どのページへつなぐかという導線です。とくに、今後も事例を増やしたい、業種や課題で探しやすくしたい、サービスページとのつながりを強くしたい場合は、最初の設計で手戻りの量が変わります。

いま社内で答えられるのが「誰に見せたいか」までなら、構成や投稿設計は早めに相談した方がムダが出にくくなります。反対に、公開したい事例も素材もまだ定まっていないなら、先に社内で1件だけ候補を決める方が動きやすくなります。

依頼先を比べる段階に入ったら、制作会社を比べるときの見方を先に確認しておくと、どこまで頼みたいのかを言葉にしやすくなります。BtoBの事例ページの作り方で迷うときは、いきなり完成形を目指さず、最初の1本をどう設計するかから考えるのが現実的です。

ここまで見て、自社で決めることが見えたなら、まずは候補事例を1件選んでください。そこで止まるなら、構成や導線の設計から相談した方が早い場面です。

まとめ

BtoBの事例ページの作り方で迷いやすいのは、事例を何件載せるかより、誰の不安を減らすページにするかが決まっていないときです。まずは1本でもよいので、対象、課題、対応、結果が見える形を作ると、自社で続けるか相談するかの判断がしやすくなります。

事例ページ設計で商談化を進める方法
商談につながる見せ方まで整理したいときは、商談につながる事例ページ設計の考え方も続けて見ると、事例ページをどこに置き、どこへつなぐと動きやすいかが見えやすくなります。

一覧ページと詳細ページの分け方、WordPressで増やしやすい形、事例ページを含めたサイト全体の進め方まで見たい場合は、事例ページを含めたコーポレートサイト制作の進め方をご覧ください。依頼範囲の切り分けにも使いやすいはずです。

自社の事例でどこまで出せるか、どの順番で整えるかを具体的に整理したい場合は、BtoBの事例ページの作り方を相談するという進め方もあります。株式会社みやあじよでは、公開前の整理から導線設計まで、判断が止まりやすい部分を一緒に言葉にしていきます。

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