パブリックドメインとは?
パブリックドメインとは、写真やイラストなどの作品にあった著作権が、「無くなった」あるいは「放棄された」状態です。つまり、もともとは著作者の許可無しで使えなかった作品が、著作者の許可を得なくても自由に使用できる状態になったことを言います。現在パブリックドメインとなっている作品の数々も、もとは著作権によって保護されていたものでした。その著作権が「作者の没後70年を経過した場合」あるいは「作者自身が著作権を放棄した場合」、パブリックドメインとなって誰でも自由に使えるようになるのです。
そもそも著作権とは、「著作者人格権」と「著作権(財産権)」の2種に分けられます。特に重要なのが「著作者人格権」で、以下のような決まりがあります。
- 著作者の許可無しに作品を公表してはいけない
- 著作者の許可無しに作品の名前や内容を変えてはいけない
「著作者人格権」はパブリックドメインと言われている作品でも関わってくるものです。作者が著作権を放棄したパブリックドメインの状態でも、作者が「公表していい」と許可していなければ、勝手に公表してはいけません。また、作品の内容を変えたり手を加えたりするのも、作者の許可が無ければ著作権法違反になってしまいます。パブリックドメイン画像を扱う際は「著作者人格権」に十分注意しましょう。
パブリックドメインの安全な使い方
ここでは、パブリックドメイン画像の安全な使い方について以下4つにまとめました。
- パブリックドメインの画像掲載サイトで規約を確認する
- クレジット記載をすべきかどうか確かめておく
- フリー素材との違いを理解する
- パブリックドメイン画像の加工・改変は避ける
次から順番に解説します。
パブリックドメインの画像掲載サイトで規約を確認する
パブリックドメインを安全に使うには、画像掲載サイトで利用規約を確認しておきましょう。利用規約には、「商用利用可能か」や「許可なく使っても良いか」など、画像の使い道の注意点が記載されています。ブログやホームページの装飾として画像を使う際も関わってくるため、よくチェックしておいてください。また、各画像ごとにそれぞれ注意点が書かれているサイトもあります。掲載サイトごとに確認しておきましょう。
クレジット記載をすべきかどうか確かめておく
パブリックドメイン画像を使う際は、クレジット記載をすべきかどうか確認しておきましょう。商用利用が自由にできるパブリックドメインでも、「クレジット記載ありならOK」のものと「クレジット記載なしで使える」ものがあります。前者の場合、クレジット記載のルールを無視すれば、著作権法違反になりかねません。クレジット記載の必要性は、以下のような場所から確認してください。
- パブリックドメイン画像掲載サイトのトップページ
- ヘルプページ
- 利用規約
正しい利用方法を理解して、パブリックドメイン画像を安全に使用しましょう。
フリー素材との違いを理解する
パブリックドメインとよく間違えられやすいのが「フリー素材」です。どちらも自由に使用できる画像であることには変わりません。しかし、フリー素材は「商用利用」を自由にしてはいけない場合があります。というのも、フリー素材はパブリックドメインのように「著作権が完全に放棄された状態」とは言えないからです。フリー素材をパブリックドメインと勘違いして商用利用すると、著作権法違反になる可能性があります。
フリー素材もパブリックドメインも、非営利目的の利用なら特に問題ありません。しかし、収益が発生するものに使う場合は、フリー素材とパブリックドメインの違いをよく理解し、注意して使う画像を選びましょう。
パブリックドメイン画像の加工・改変は避ける
パブリックドメイン画像は、勝手に加工・改変をして使わないように注意しましょう。冒頭でも触れましたが、パブリックドメイン画像にも「著作者人格権」が存在します。著作者人格権とは「著作者の意に反するような加工・改変・表現をしてはいけない」というものです。仮に、作者が不快になるような加工・改変・表現をすると、最悪の場合訴えられる可能性があります。パブリックドメイン画像の使い方には十分に注意を払いましょう。
パブリックドメインと間違えないで!誤解しやすい3種の画像
ここでは、パブリックドメインと間違えられやすい3種の画像についてまとめました。
- クリエイティブ・コモンズ
- ロイヤリティフリー
- CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)
以下から順番に紹介します。
クリエイティブ・コモンズ
クリエイティブ・コモンズとは、画像に関する4つの利用条件を組み合わせて作った6種のライセンスです。4つの利用条件には以下のものがあります。
- 表示:作品のクレジット記載をする
- 改変禁止:作品の改変をしない
- 非営利:営利目的で使わない
- 継承:もとの作品と同じ利用条件の組み合わせで公開する
上記の利用条件を組み合わせて作られた6種のライセンスが、以下の画像の通りです。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン「クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは」より引用
- 表示
- 表示+継承
- 表示+改変禁止
- 表示+非営利
- 表示+非営利+継承
- 表示+非営利+改変禁止
著作権のある画像に上記のいずれかのライセンスが付与されていれば、「このルールを守れば、この作品は自由に使用していいですよ」と言われていることになります。パブリックドメインとして完全に著作権が放棄された画像に比べたら、商用利用できる可能性は低いでしょう。その反面、パブリックドメインかどうか曖昧な画像に比べたら、法律違反の心配なく安全に利用できます。クリエイティブ・コモンズのライセンスが付与されている画像は、どの種類のライセンスが適用されているのかをよく確認して利用しましょう。
ロイヤリティフリー
ロイヤリティフリーの画像は、著作物の「利用権」を購入することでダウンロードが可能になります。ダウンロード後は何度でも無料で使用可能です。ロイヤリティフリー画像の初回ダウンロードは、ほとんどの場合で料金がかかります。パブリックドメインのように「最初から無料で利用できる」ものとは限らないため、注意しましょう。
CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)
CC0とは、著作者自身が作品に対して「著作権に関するいずれの権利も所有しない」と表明したものを言います。言い換えれば、著作者が自ら著作権を放棄して「この作品は誰でも自由に使えるパブリックドメインです」と意思表示できる手段です。CC0では主に以下3つのことが許されています。
- 商用利用できる
- クレジット記載不要で利用できる
- 加工・改変できる
なお、CC0のライセンスを所有している画像かどうかは、掲載サイト内の利用規約やヘルプページなどの中から確認してください。
パブリックドメインの画像検索サイトおすすめ7選|写真編
ここでは、パブリックドメイン画像の中でも特に「写真」を探す際におすすめのサイトを7つまとめました。
- photoAC
- pixabay
- O-DAN(オーダン)
- GIRLY DROP
- ぱくたそ(PAKUTASO)
- Pexels
- Unsplash
以下から順番に紹介します。
photoAC
photoACは、800万人を超える会員が利用しているフリー画像掲載サイトです。人物・植物・風景・イメージ画像など、多種多様な写真が掲載されています。検索もキーワードで簡単にでき、求めている画像が見つかりやすくて好評です。運営元が国内であることもあり、人物写真は日本人が多くあります。掲載されているヘルプページを見ると、photoAC内の掲載画像に関する利用方法・注意点が書かれているため、利用前によく確認しましょう。なお、photoACは無料会員か有料会員かによって1日の利用制限が異なります。
無料会員 | サイト内での画像検索が上限4回/1日 |
有料会員 | 1日何回でも画像検索ができる |
お金をかけたくない場合は、無料会員として登録し、他の画像検索サイトと併用するのがおすすめです。
pixabay
pixabayは、ドイツが運営するパブリックドメイン画像掲載サイトです。photoACとは違い、外国人の人物写真が多くあります。また、その他のイメージ画像や植物の画像についても、おしゃれな雰囲気のものが多い印象です。また、pixabayの特徴として、「WordPressのプラグインがある」ことが挙げられます。WordPressでブログを書く際に、pixabayのプラグインを追加すれば、ブログ投稿画面から画像挿入ができ、時短に繋がるでしょう。なお、無料会員でも検索回数に制限はありません。ブログを書く際など、メインの画像検索サイトとして使うのもおすすめです。。
O-DAN(オーダン)
O-DAN(オーダン)は、多数の画像掲載サイトをまとめて検索できる画像検索サイトです。O-DAN(オーダン)自体が海外のサイトのため、検索できる画像掲載サイトはほとんどが海外のサイトになっています。検索して出てくる画像は、芸術的な雰囲気ものが多く、デザイン性が高いと好評です。検索回数には特に上限がありません。ブログやホームページの雰囲気をおしゃれでシックにしたい方は、ぜひ使ってみてください。
GIRLY DROP
GIRLY DROPは、トップページで「女の子による女の子な写真素材」とも載せている通り、可愛らしい画像が多く掲載されているサイトです。サイトを運営している女性2人自身が写真家・Webデザイナーとして活動しており、写真撮影から編集まで全て本人たちで行っています。掲載されている写真は色彩が鮮やかで、女性に好まれるガーリーな雰囲気の画像が多い印象です。また、アニメーション付きの画像があるのもGIRLY DROPの大きな魅力と言えます。検索回数に関しては特に上限がありません。可愛らしくて華やかな画像を使いたい場合は、GIRLY DROPを利用してみしょう。
ぱくたそ(PAKUTASO)
ぱくたそ(PAKUTASO)は、97名の登録カメラマン(2022年8月現在)が撮影した写真を無料で掲載している画像検索サイトです。プロのカメラマン・趣味で撮影活動をしている人・地域の情報発信者など、様々なジャンルのカメラマンから写真を集めています。掲載されている写真は、1枚ずつサイトの運営者がチェックしたうえで公開しているため、品質の高さが保証できます。また、ユニークな表現として使える「パロディ画像」も豊富にあるのが特徴です。他の画像掲載サイトでは見つからないような「面白おかしい写真」が多く見つかるため、気になる方はぜひ覗いてみてください。
Pexels
Pexelsは、掲載されている全ての写真・動画が無料利用できる海外の画像掲載サイトです。海外のサイトのため、上品でおしゃれな画像が多く掲載されています。会員登録も無料でできるため、サイトを利用する際は登録しておきましょう。なお、登録・利用ともに無料ですが、利用時のライセンスに関する注意点がいくつかあります。利用前にサイトの「ライセンス」のページでよく確認しましょう。
Unsplash
Unsplashは、日本も含む世界中の写真が掲載されている画像検索サイトです。無料でダウンロードできるのにハイクオリティな画像ばかりで、多くのユーザーから人気を集めています。会員登録の必要もなく、いつでも簡単に検索・ダウンロード可能です。しかし、ダウンロードした画像を複製・販売するなどして商用利用することは禁止されています。ブログなどに装飾画像として使う分には特に問題ないため、クオリティの高い画像を使いたい場合はぜひ利用してみましょう。
パブリックドメインの画像検索サイトおすすめ5選|イラスト編
ここでは、パブリックドメイン画像の中でも特に「イラスト」を探す際におすすめのサイトを5つまとめました。
- ちょうどいいイラスト
- イラストナビ
- イラストAC
- Loosedrawing
- いらすとや
以下から順番に紹介します。
ちょうどいいイラスト
ちょうどいいイラストは、シンプルなデザインでどんなシチュエーションにも合う、まさに「ちょうどいいイラスト」が掲載されているサイトです。色使いも、シンプルながら地味過ぎないという特徴があります。また、描いてほしいイラストのリクエストも募集しているようです。リクエストしたユーザーたちからの評判も良いため、オーダーメイドのイラスト発注におすすめです。なお、イラストの著作権は作者にあるため、商用利用する際は利用規約をよく読みましょう。
イラストナビ
イラストナビでは、Webサイトの画像挿入や学校のプリントなどに活用しやすいシンプルなイラストが掲載されています。ペンのタッチも様々で、シーンごとに合わせたイラストを選びやすいです。「サイトマップ」を見ると、素材ごとの具体的なタイトルが一覧で並べられています。検索で、欲しい画像がうまくヒットしない場合、サイトマップから画像を探す方法は目的のイラストを探すのに便利でしょう。使用条件に違反しない限りは、クレジット表記や許可なく無料で利用できます。使う前に使用条件はよく確認しておきましょう。
イラストAC
イラストACは、総会員数900万人を超えるACworksが運営しているイラスト掲載サイトです。写真掲載サイトの「photoAC」と同じ運営会社で、質の高いイラストが無料でダウンロードできます。作風もジャンルも違う多くのイラストレーターが作品を公開しているため、好みのタッチやデザインのイラストが見つかるでしょう。その中で気に入ったイラストレーターがいたら、直接イラスト作成依頼もできます。専属のイラストレーターを探している方や、ホームページの新設したい方にもおすすめです。気になる方はぜひサイトを見てみてください。
Loosedrawing
Loose Drawingは、どんな場面でも違和感なく使える、汎用性の高いイラストが掲載されているサイトです。検索したイラストのメインカラーを「赤色・緑色・黄色・黒色・水色・白色」の中からカスタムできます。イラスト1つあたりに使われている配色は3色のみであることが多く、シンプルです。また、ホームページやブログ向けにオリジナルのイラスト依頼も受け付けています。サイトのデザインに悩んでる方は、Loose Drawingでイラスト作成依頼してみるのもおすすめです。なお、著作権はイラストの作成者にあるため、商用利用したい場合は利用規約をよく読みましょう。
いらすとや
いらすとやは、親しみやすく可愛らしいイラストが2万5000点以上掲載されたサイトです。作家・みふねたかしさんが1人で10年間に渡って多くのイラストを公開してきており、今もなお多くのユーザーから人気を集めています。授業やプレゼンテーションなどで使われていることも多いため、サイトを見れば、見たことのあるなじみ深いイラストが見られるでしょう。イラストのジャンルは、人物・食べ物・スポーツ・建物・イベント事・職業など、多種多様なデザインがあり、欲しいイラストがすぐに見つかるのも魅力の一つです。気になる方はぜひサイトからチェックしてみてください。
パブリックドメイン画像の使用は信頼できるサイトから!
パブリックドメイン画像を使用したい場合は、画像の使い方が明確に記されたサイトが信頼できておすすめです。掲載画像に対するライセンス状況や、著作権の所在などが明確になっていないサイトでは、知らないうちに法律違反となる使い方をしてしまうリスクがあります。掲載サイトで画像をダウンロードする前に、サイトごとの利用規約やヘルプページなどをよく確認しましょう。また、サイトによっては「クレジット記載の必要性」や「課金制」など、利用条件が異なることがあります。様々なサイトを見比べて、自分に合った画像掲載サイトを見つけてみてください。
【注意!】パブリックドメイン画像の商用利用について
ここでは、パブリックドメイン画像を商用利用する際の注意点を以下3つにまとめました。
- 課金が必要な場合がある
- 著作権について理解しておく
- 判断に迷う画像は商用利用しない
以下から順番に説明します。
課金が必要な場合がある
数あるパブリックドメイン画像の掲載サイトの中には、利用に課金が必要なものがいくつか存在します。課金の範囲も幅広く、サイトの利用自体に課金が必要なものや、画像のダウンロードにお金がかかるもの、さらには課金すれば検索回数無制限になるものなど、様々です。また、商用完全無料の画像サイトもあれば、非商用のみ無料の画像サイトもあります。ブログやホームページの装飾で画像を使う程度なら、わざわざ課金をする必要も無いでしょう。無料でも多くの高品質な画像がダウンロード・利用できるサイトはいくつかあります。使う画像のバリエーションを増やためにも、気に入ったサイトをいくつか併用してみてください。
著作権について理解しておく
パブリックドメイン画像を利用するときに一緒に理解しておくべきなのが「著作権」です。冒頭でも触れましたが、パブリックドメインは「著作権が放棄された状態」のことを指します。作者が著作権を放棄していなければ、パブリックドメインとして自由に利用できない可能性があるため注意が必要です。仮に、著作権が放棄されていない画像をパブリックドメインだと間違えて使った場合、著作権法違反に問われる危険性があります。法律違反になってからは、言い訳は通用しません。著作権の所在に関しては、利用規約やヘルプページ、ライセンスページを見てよく確認しましょう。
判断に迷う画像は商用利用しない
パブリックドメインとして商用利用できるのか判断が付かない画像は、あえて使わない方が安全です。パブリックドメインだと思って商用利用してしまってからパブリックドメインではないと気づいたとしても、公開してしまったものは取り消せません。画像をダウンロードする前に、「本当に商用利用して問題ないのか?」をしっかり確認しましょう。そのうえで、明確に商用利用の可否を示していないサイトの画像を使わない方がおすすめです。
【厳選5つ】美術館サイトもおすすめ!世界的な絵画のパブリックドメイン
世界の絵画にも、実はパブリックドメイン画像が存在します。ここでは、パブリックドメインとして利用できる絵画が掲載された美術館サイトを5つまとめました。
- バイオダイバーシティ遺産図書館|世界最高の作品数200万件
- 大英図書館|多種多様な作品の宝庫
- ニューヨーク公共図書館|日本の作品も閲覧できる
- メトロポリタン美術館|世界最大級の美術館
- ナショナル・ギャラリー・オブ・アート|世界的有名作家の作品が利用できる
次から順番に紹介します。
バイオダイバーシティ遺産図書館|世界最高の作品数200万件
バイオダイバーシティ遺産図書館は、掲載作品総数が世界最高の200万件を誇るデジタル上の博物館です。イギリスとアメリカにある14か所の図書館・博物館・研究機関によって共同で作られました。バイオダイバーシティ遺産図書館の専用サイトでは、世界の歴史的な絵画・イラストが検索できます。ジャンルは動物や植物などが多く、自然関連の画像を使いたい人におすすめです。ダウンロードは無料ででき、商用利用も許可されています。使ってみたい方は、バイオダイバーシティ遺産図書館のサイトをチェックしてみましょう。
大英図書館|多種多様な作品の宝庫
大英図書館は、多種多様な作品が1億5,000万件以上納められている、世界最大級の図書館です。イギリスにあり、美術品の勉強・研究をするために訪れる人や、観光のために訪れる人などで常に人気を博しています。絵画・イラストの他にも、地図やタイポグラフィなど、見る人を飽きさせない作品の豊富さが魅力的です。なお、パブリックドメイン画像としてサイトに載っている作品数は総数100万件以上あります。自由に使えて商用利用もできるため、大英図書館のパブリックドメイン画像が気になる方は、サイトを覗いてみましょう。
ニューヨーク公共図書館|日本の作品も閲覧できる
ニューヨーク公共図書館は、アメリカの観光名所として世界中の人から親しまれている図書館です。「New York Digital collection」という特設サイトを構えており、ネット上でおよそ88万件以上もの作品を閲覧できます。取り揃えられた作品のジャンルは「絵画」だけに留まらず、書物・写真・原稿・地図・楽譜など種類豊富です。ブログやホームページの装飾に使うのにも便利でしょう。また、日本が誇る「浮世絵」の作品が閲覧できるのも大きな魅力となっています。ダウンロードは無料で、商用利用も可能です。世界中の多様なジャンルの作品を楽しめるので、気になる方はニューヨーク公共図書館の特設サイトをぜひ見てみてください。
メトロポリタン美術館|世界最大級の美術館
メトロポリタン美術館は、美術品のコレクションが総数300万点以上も集う、世界最大級のアメリカの美術館です。ネットに特設サイトがあり、およそ40万6,000件以上もの作品が閲覧可能です。なお、パブリックドメインとして利用できる画像には決まりがあります。各作品ページの下に「Public Domain」という表記があれば、パブリックドメインとして誰でも利用可能です。商用利用も許可されているため、ブログやホームページの装飾画像などにぜひ使ってみてください。
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート|世界的有名作家の作品が利用できる
ナショナル・ギャラリー・オブ・アートは、観光地としても人気を誇る、アメリカ・ワシントンD.C.の国立美術館です。19世紀に活躍した有名作家である「ゴッホ」や「モネ」の作品も多く取り揃えられています。その他の世界的有名作家の作品も多数あり、サイトではおよそ5万件以上が無料公開中です。個人利用・商用利用のどちらの目的でも、無料でダウンロードできます。世界の歴史に名を残すアーティストの作品が見たい方は、ぜひナショナル・ギャラリー・オブ・アートの無料サイトを覗いてみてください。
パブリックドメイン画像の安全な使い方まとめ
パブリックドメインの画像を安全に使うためには、「著作権」についての理解を深めておきましょう。パブリックドメインは「著作権が無くなったあるいは放棄された状態」ですが、著作者の人格権については注意を払う必要があります。自由に使っていい画像とはいえ、著作者が不快に思うような加工・改変は絶対に避けておくべきです。
また、パブリックドメインの写真やイラストを画像掲載サイトで探す際は、利用規約やヘルプページなどにて、使用時のライセンスをよく確認しておいてください。作っているブログやホームページの雰囲気に合わせて、自分に合った画像掲載サイトを見つけておきましょう。