はじめに
「Webサイト」ときいて、あなたはどのようなものを思い浮かべますか?
企業ホームページや検索サイト、ネットショップを思い浮かべた方もいるかもしれません。
このようにたくさん存在するWebサイトの種類ですが、ビジネスの目的によってどのタイプのWebサイトを作るかが決まってきます。
今回の記事ではWebサイトの種類と目的について、初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。
WEBサイトの種類1.コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、直訳すると「会社のWebサイト」となり、会社が公式に運営・管理するWebサイトのことを指します。
主に会社概要や沿革、事業案内、企業理念など、その会社が「どんな会社でどんなことをしているのか」を伝えるための、いわば名刺代わりにもなりうるものです。
スマートフォンの普及により、何か分からないことや興味のあることはすぐにネットで検索するのが当たり前の現代。
もちろんそれは会社についても例外ではありません。
そんな中、コーポレートサイトのない会社だと「少し怪しいな」と思われてしまったり、会社について調べても何の情報も出てこなければ、せっかくの興味も失われてしまいます。
「より多くの人に会社の実態を知ってもらい、信用を得ること」がコーポレートサイトの目的なのです。
WEBサイトの種類2.ブランディングサイト
ブランディングサイトとは、商品やサービスなどにブランドイメージを構築するために制作されるWebサイトのことです。
「Webサイトを通じて商品やサービスをより魅力的に発信し、ブランドのイメージや認知度を向上させること」が主な目的です。
それ以外にも、先述したコーポレートサイトへの誘導や、ECサイトの購入促進など様々な役割を担っています。
一般的には、商品やサービスの詳細な説明よりも、ビジュアルを多用することで「ブランドのもつ雰囲気を伝えること」に重点を置いて制作されます。
WEBサイトの種類3.プロモーションサイト
プロモーションサイトとは、商品やサービス、イベントへの認知度を向上させるためのWebサイトです。
主な目的は「認知度の向上による集客や購買率の上昇」であり、消費者に対して商品やサービスなどを宣伝する、いわば「広告」のような役割を担っています。
先述したブランディングサイトとよく似ているように聞こえますが、ブランディングサイトは商品の「株を上げること」が目的なのに対し、プロモーションサイトは商品の「売り上げを良くすること」が目的です。
結果が似たものになるので混同されがちですが、それぞれの意味と目的は若干異なるものになります。
また、長期的にプロモーションを行う場合もありますが、基本的には「新商品として売り出す期間のみ」などの決められた期間限定で公開されるのがプロモーションサイトの特徴です。
WEBサイトの種類4.ECサイト
ECサイトとは、eコマース(Electronic Commerce)のサービスを提供するWebサイトの通称です。
eコマースとは、ネットワークを介して行う売買の総称であり、極端に言うとECサイトとはネットを使った販売サイト(いわゆるネットショップ)のことです。
ECサイトには「モール型」と「自社サイト型」の2種類が存在します。
モール型ECサイト
モール型の代表的なものとしては、楽天市場やAmazon、ヤフーショッピングなど、既存のモールに出店するタイプものを指します。
モール型ECサイトの最大のメリットは、「圧倒的なブランドネームによる集客力」と言えるでしょう。
また、ショップのひな形や店舗管理システムがあらかじめ用意されており、出店者が自分でWebサイトの構築をする必要がないのもモール型の魅力です。
ただし、システムの利用料や売り上げに対するロイヤリティを支払う必要があり、最初からリスクを伴うという部分がデメリットになります。
自社サイト型ECサイト
一方、自社サイト型は自分でECサイトを構築するタイプのものです。
こちらは運営ルールやデザインなど自由度が高く、利用料やロイヤリティがかかるモール型と比べて割安な費用で開設することができます。
また、モールそのもののネームバリューによりショップ自体にブランド力がつきにくいモール型ECサイトに対し、自社独自のブランディングができるのもメリットのひとつです。
デメリットとしては、集客が難しいことや、自らネットショップを構築する必要があることが挙げられます。
WEBサイトの種類5.リクルートサイト
リクルートサイトとは、求職者に対して自社の採用情報をアピールするためのサイトです。
信用性の証明をするため全体的に堅い印象のコーポレートサイトに対し、リクルートサイトは求職者が企業を身近に感じ、実際に自分が働いているイメージを持てるようにするため、求職者目線のデザインや情報に特化されています。
1日の仕事の流れや働く環境、仕事のやりがいなど、入社前に知ってもらいたい情報をWebサイトに記載し、事前に求職者に伝えることでミスマッチ採用を防ぐという役割も担っており、企業イメージや内定承諾率の向上にも繋がります。
WEBサイトの種類6.ランディングページ
一般的にランディングページとは、検索結果や広告、リンクをクリックした際にユーザーが最初にアクセス(着地)するページのことで、略してLPとも呼ばれます。
しかし、Web業界におけるランディングページ(LP)とは「商品やサービスを売るための、1枚で完結するWebページ」のことを指します。
特徴としては、集客から問い合わせまでを1枚のページで行えるように設計されているため、情報量が多く縦長のページになることと、他のページへのリンクが少ないことが挙げられます。
ランディングページの最大の目的は「ユーザーの購買意欲を高め、コンバーションを獲得する」ということです。
コンバーションとは、「ユーザーが商品やサービスの注文や問い合わせといったアクションを起こしてくれた状態」のことで、目指すゴールやコンテンツによってコンバーションの定義は異なってきます。
先ほど、ランディングページの特徴として「他のページへのリンクが少ない」とご紹介しましたが、これはユーザーが「会社案内」などのコンバーションに繋がらないページに移動してしまうのを防ぐためであり、ランディングページではページの出口を商品注文や問い合わせなどのコンバーションに繋がるページに限定されています。
WEBサイトの種類まとめ
いかがだったでしょうか?
一言に「Webサイト」といっても様々な種類があり、それぞれに違った目的があるということがお分かりいただけたと思います。
「誰のため」の「何のため」のWebサイトなのか?
Webサイトの種類を明確にすることで、おのずと作りたいものに合ったサイトの種類が見えてくるかと思います。
本記事が少しでもWebサイト制作の参考になれば嬉しいです!