【実はSEOにも効果アリ!?】今、多くの企業がSNSを使っている理由とは?

2019.05.30

皆さんは広報活動をする上でSNSを活用していますか?

現在、大手・中小問わず多くの企業がSNSアカウントを使った広報活動に取り組んでいます。
しかし、Webサイト制作でよく使われている言葉「SEO」の面において、SNSの関係性は薄いとも言われています。

では、何故多くの企業がSNSを使うのかSEOとSNSの関係性やそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

そもそもSNSって何?

SNSとは

広義には、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやウェブサイトであれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)またはソーシャル・ネットワーキング・サイトと定義される。この為、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログや、電子掲示板も広義的にはSNSに含まれることがある。
狭義には、SNSとは人と人とのつながりを促進・サポートする、「コミュニティ型の会員制のサービス」と定義される。あるいはそういったサービスを提供するウェブサイトも含まれる。
SNSの主目的は、個人間のコミュニケーションにある。利用者はサービスに会員登録をすることで利用できるが密接な人の繋がりを重視して、既存の参加者からの招待がないと参加できないシステムになっているものも存在する。

【引用:wikipedia】

概要としましては、コミュニケーションや人との繋がりを目的としたネットワークサービスの総称です。

現在SNSの種類はFacebook,Twitter,LINE,Instagram,Snapchat,Youtube,ニコニコ動画などとても多くのものがあり、それぞれのユーザーにも年齢層などの特徴があるので、目的やターゲット別に使い分ける必要があります

「SNSの利用」は本当にSEOの面で効果が薄いのか

続いて、SEOに関しての簡単な解説と「SNSの利用」は実際にSEOの面で効果があるのかを見ていきましょう。

Webサイトをお持ちの企業様であれば

SEO

という言葉を耳にしたことがあると思います。
Webサイトでの集客を考えたときに、非常に重要な部分でもあるのですが多くの人が躓くポイントでもあるので、どういうものなのかだけでも知っておいて頂きたい用語です。

弊社ライブラリにてSEOの解説しております。
https://myajo.net/library/seo/

「SNSの利用」はSEOの面で効果が薄いと言われています。

SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の省略形でWebサイトの検索順位に深く関わっています。

何故、このSEOに対しての効果が薄いと言われるのでしょうか?

答えは「外部サイトからの被リンク」という、SEOにおいて必要な要素が関係しています。

GoogleのWebサイト評価システム「Googleクローラー」が重視しているポイントとして
「使いやすく」「質の高い」Webサイトであることがよく言われています。

使いやすさの面では主に
・コンテンツの読みやすさ
・スマホ向けであるかどうか

質の高さの面では
・専門性,権威性,信頼性(E-A-T)
・外部サイトからの被リンク
等が挙げられます。

特に最近では、質の高さの面で挙げたE-A-Tも重要視されているので詳しく解説したこちらの記事もぜひ一度ご覧になってみて下さい。

https://myajo.net/tips/4037/

E-A-Tを意識しているだけでは検索上位にはなかなか届きません。コンテンツの読みやすさやモバイルファーストに対応できているかどうか外部サイトからの被リンクがあるかどうかを含めた、総評を如何にして上げるかがポイントになります。

私はこの記事を書き始めるまで
「外部サイトからの被リンクってことはSNSでURLを含めた投稿を大量にすればSEOになるのでは?」と、思っていました。

しかし、現在SNSからのリンクには「no follow」という属性がつくようになっています。

この「no follow」属性がついているリンクは、残念ながらGoogleクローラーがリンクとして認識できない為、評価の対象にならないのです。

つまり、SNSでURL付きの投稿を大量にしたところでSEO的には直接的な効果が無いということになります。

が、実はここに大きな見落としがあります。

SEOの目的とSNSを利用する目的は同じ

そもそもSEOの目的とは何でしょう?

自社のWebサイトが検索上位に出るようになること?

多くの人にアクセスしてもらい売り上げを伸ばすこと?

自社の取り組みを多くの人に知ってもらうこと?

全て正解です。

SEOに注力することの大目的は「集客」ではないでしょうか?

同様に、SNSを利用して宣伝を行うことも、最終的な目的は「集客」です。

ですので不特定多数のユーザーが利用しているSNSというプラットフォームで広報活動を行うというのは、合理的で効率的な手段であると言えます。

「目的が同じならどっちを使ってもいいじゃん!」
と考える方も居るかもしれません。

確かにここで紹介したように、 目的は同じなのですが、
実は過程において明確な違いが存在します。

それは一体何なのでしょうか?

キーワードは「速さ」です。

SEOを考えることとSNSを利用することの違い

SEOとSNS。あえてこの二つの住み分けをするのであれば
短期的なキャンペーンなどを宣伝する際には
長期的な目で考えるSEOとは相性が悪いSNSでの集客が適している

逆に、看板商品の宣伝や誰もが知っている情報の発信は目新しさが重視されるSNSでは適していない。

ということが言えるでしょう。

では、「SEOを考えること」と「SNSを利用すること」それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、使い方を考えていきましょう。

SNSを利用するメリット・デメリット

・メリット

1.不特定多数のユーザーが利用している為、宣伝効果を見込める

多くのユーザーが利用しているということは、それだけ目につく機会も多く、チャンスがあるということになります。

2.まとめサイト等「外部サイトからの被リンク」の獲得チャンスがある

SEOでは獲得することが難しい「外部サイトからの被リンク」を得られる可能性を秘めています。
しかし、その為には話題になるコンテンツを発信する必要があります

3.話題の拡散性が高い

SNSは、話題の拡散性がとても強いプラットフォームであると言えます。最近で個人的に印象に残っている事例としましては、

キーボード掃除用ゲルに関してのツイートhttps://twitter.com/takigare/status/1128494621493907456
が爆発的に拡散され、一時的に在庫がなくなる事態に発展しました。

このツイートをしているのは元々フォロワー数が多く、影響力がある人ではありますが利用しているユーザー全員が一時的とはいえ、インフルエンサーになる可能性を秘めていると言えます。

インフルエンサーとは

https://myajo.net/tips/2859/

・デメリット

1.SNSの種類によって客層がバラバラなのでターゲットを絞りにくい

FacebookやTwitterなど、SNSには多くの種類があり、利用しているユーザーの層も、傾向があるとはいえ様々です。
必ずしも狙った客層に情報が届くかどうかは分からない為、フォロワーの年齢層や性別などを分析する必要があります。

2.流行り廃りのサイクルが早いので、コンスタントな更新が必要

SNSでは、爆発的な話題の拡散を見込めますが、終息するのも速いです。次々と流行りが生まれ、廃れていく中で継続的な話題性を獲得するのであれば、コンスタントな発信が必要です。必ずしも拡散されるわけではないので、投稿自体が無駄になってしまうこともあるでしょう。

3.話題の拡散性が高い

拡散性の高さはメリットでもありますがそれと同時にデメリットにもなります。間違った情報を発信してしまい、それが拡散されてしまうと、顧客からの信頼は下がりその後に大きな影響を与えることになるでしょう。

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究で、
誤った情報は、真実の6倍の速さで拡散されるという結果が出ております。http://news.mit.edu/2018/study-twitter-false-news-travels-faster-true-stories-0308
発信する側にも細心の注意が必要となるでしょう。

SEOを考えるメリット・デメリット

・メリット

1.検索上位に入ることで継続的な集客効果が望める

検索エンジンの上位に表示されるということは、それだけ多くの人の目につくということです 以下のグラフは2017年にNinjas社が発表した「検索順位がクリック率に与える効果」に関しての研究結果です。

Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study より引用

見やすいよう、表にまとめました

順位(検索結果)クリック率
1位21.12%
2位10.65%
3位7.57%
4位4.66%
5位3.42%
6位2.56%
7位2.69%
8位1.74%
9位1.74%
10位1.64%

検索結果のクリック率は1位が21.12%2位で10.65%と一気に半分ほどになり、10位になると1.64%まで落ちてしまいます

1万人が同じキーワードで検索したとするならば1位で約2000人がアクセスするのに対し10位では100人ほどのアクセスしか見込めないことになります。

検索上位に表示されるメリットは目に見えて大きいので、積極的に狙っていきたいところです。

2.ターゲットの絞り込みが比較的容易

Webサイトにアクセスするということは何らかのワードを検索してきているということになります。
Googleアナリティクスを用いることで、アクセスしてきたユーザーのアクセス経路、年齢層や性別・国籍などの情報を解析することができる為、
広告の打ち出し方も明瞭化され、ターゲットの設定や対策に悩む時間も削減できるでしょう。

3.掛けた労力が完全に無駄にならない

SEO対策にかけたコスト(ブログや動画コンテンツの発信)は徐々に蓄積され「財産」となります。
「財産」そのものが適切なSEOであるとGoogleが判断した場合、検索順位は上がっていくことでしょう。

・デメリット

1.即効性がなく、効果が出るまでに時間がかかる

Webサイトが検索上位に表示されるためには、Googleクローラーという「Webサイトの価値を査定するロボット」の巡回が必要不可欠です。
依頼すればすぐに査定してくれるというわけでもなく、新規のサイトであれば巡回の回数も少ない為、 キャンペーンサイトなどの短期的な運用を目的としたサイトは不向きであると言えます。

2.外部からのリンクが獲得しにくい

SEOにおいて信頼性の高い良質な外部サイトからのリンクはGoogleクローラーからの査定対象となります。
しかしながら、良質なサイトからのリンクを獲得することは困難です。
リンクを買うこともできますが、仮にお金で買ったリンクがGoogleクローラーに悪質であると判断されてしまうと、最悪の場合、検索結果に表示されなくなってしまうこともあります。

検索上位に表示されることを急ぎすぎて、悪質であると判断されてしまっては元も子もありませんので やはり長期的に向き合っていく必要があると言えるでしょう。

3.競争率が高く、検索上位に入ることが難しい

アクセス数が増えることで得られるメリットは大きいです。
それ故に競争率は高く、業種や分野によっては付け入る隙が全く無いと感じられることもあるでしょう。

上記のメリット・デメリットを加味したうえでそれぞれの強みを比較できる表を作成しておきましたので、是非参考にしてください。

 SNSSEO
即効性×
被リンク獲得
ターゲットの設定
持続性×

何故多くの企業がSNSを使うのか

その理由としましては、

最新の情報を手軽に告知できる
ユーザーとのコミュニケーションが取れること
利用しているユーザーが多いこと

が挙げられます。

それぞれの理由にどのような働きがあるのかをデータや実際の例を紹介しながら見ていきましょう。

1.利用しているユーザーが多い

SNSは会員登録をすれば、誰もが利用できるサービスです。年齢層も幅広く、利用者も多いので広告の効果も高くなります。

地方の閑散とした駅よりも、都心部の駅に広告を掲載したほうが効果がありそうな気がしますよね。

人が集まるということだけで得られるメリットは大きいです。
総務省の「情報通信白書」では、各メディアの利用時間と行為者率(利用者率)の経年動向が発表されています。

情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告(総務省)
http://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html

出典:総務省情報通信政策研究所「平成 29 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」をスクリーンショットにて抜粋

図1-1-1-1(利用時間)から読み取れることは

テレビの利用時間は減少傾向にあり、ネットメディアの利用時間は年々増加傾向にあるということです。テレビCM等の効果は徐々に減り、ネット広告等の効果は徐々に上がってきている。という捉え方もできます。

図1-1-1-2(行為者率)から読み取れることは

テレビの行為者率は徐々に下がってきており、平成29年にはネット利用者率とほぼ並んでいるということです。このことから、ネットを利用した宣伝活動は決して意味がないものではない。と考えることもできます。

テレビCMを見る人と同等の人数がネット広告を見る可能性があると考えればわざわざ高額な広告費をかけることのない「ネットでの宣伝」を選ぶのも一つの手段になり得るでしょう。

2.ユーザーとのコミュニケーションが取れる

発信した情報に対してのフィードバックやレビューを簡単に得られることもSNSのメリットと言えます。

ユーザーライクな投稿に特化したTwitterアカウントとして

SHARP公式アカウント
https://twitter.com/SHARP_JP

株式会社タニタ公式アカウント
https://twitter.com/TANITAofficial
が挙げられます。

公式からの告知情報だけでなく、所謂「中の人」の日常風景や、他のユーザーの投稿に対するコメントなども投稿されており、ユーザーとの距離の近さが見て取れます。

企業アカウントはお堅いイメージを持たれがちですが、上記アカウントの様にユーザーライクな投稿を増やすことで、企業に対しての印象がガラッと変わった例も最近では少なくありません。

何気ない投稿が話題になる可能性があることもSNSの強みであると言えます。

しかしながら、SNSの匿名性の高さ故に、良くない一面も散見されます。
匿名性の高さは攻撃性を高めるという研究論文が発表されるほどに、問題視されている部分でもあります。

例えば知らない人から突然攻撃的なコメントが送られてくることもあったりしますので、そういったことを上手く受け流せるようなスキルが求められるタイミングもあるでしょう。


また、SNSでの広報活動が確実に成功するとは限らないのも事実です。
これだけに傾倒してしまっていては、ドツボにハマる可能性もありますので長期的な集客を狙うためのSEOも一緒に考えていく必要がある点も注意です。

3.最新の情報を手軽に投稿できる

「わざわざWebサイトで特設ページを作ったり、更新を依頼するのは…」

と思ってしまうような、小さなキャンペーンや最新情報を手軽に投稿できるのもSNSの利点です。又、日々起こったことなどを投稿するのも良いでしょう。

ユーザーが「このアカウント面白いな」と思うことで「信頼感の獲得」や「知名度アップ」にも繋がっていきます。

しかし目新しい情報が重要視されるSNSにおいては

・流行に乗れる「判断・行動の速さ
・誤った情報を発信していないかという「情報の正確さ

が、求められる部分も多いです。

どういった投稿が評価・拡散されるのかを常に考えながら、コンスタントに発信していける体力が無ければ、効率的な運用をするのは厳しいかと思います。

積極的に目新しい情報を発信出来れば、これまでの顧客の興味を引くだけでなく、潜在顧客や新規顧客が興味を持つきっかけづくりとしても、SNSは集客効果を発揮します。

そして、メリットの部分でも取り上げたようにSNSで話題になれば、人目に付く機会もより一層多くなり外部からの被リンクの獲得や、自社Webサイトのアクセス数アップ等SEOの面においても効果が表れます。

このことから、SNSを利用する事」はSEOに直接的な効果は薄いが間接的な効果は確実にある。ということが言えるでしょう。

まとめ

どちらかを完全に取捨選択してしまうのではなく、
双方の違いを理解して使いこなすことで、確実に結果に繋がっていきます。

長期的にSEOを考えながら、SNSで短期的な流行りを狙っていけばどちらかを単体で運用するよりも顕著に効果が現れます。
しかし、どちらかが苦手なコンテンツや商材を取り扱っている場合は無理をせず、どちらかに傾注することも必要です。

この機会にSNSアカウントの作成をしてみてはいかがでしょうか?

どのSNSが自社の目的に適しているか、お悩みの方にはこちらの記事がオススメです!

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