SEO対策を行っている方はE-A-Tという単語を目にしたことがあるでしょうか。
2018年8月のアップデートからGoogleが特に重要視しているE-A-T。そもそもE-A-Tとはなんなのか、どのような対策をしていくといいのかを解説していきます。
まずE-A-Tとは
まずE-A-TとはGoogleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されているWebサイトやページを評価するための基準のひとつです。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の頭文字をとってE-A-Tと呼ばれています。
Google検索品質評価ガイドライン(公式のものは英語のみ)
E-A-Tについては18ページ中ほど3.2のところから書かれています
翻訳
ページの品質評価の最初のステップは、ページの本当の目的を理解することです。ユーザーを助けるつもりがない、憎悪を広めたり、危害をくわえたり、ユーザに誤解を与えたり、欺こうとしているなど、有益な目的がない一部のWebサイトやページは最低の評価を受けます。
その他の有益な目的を持つすべてのページについては、専門性、権威性、信頼性(EAT)があることが非常に重要であるとお考え下さい。
要約すると、悪意のあるページは最低の評価を与え、それ以外のページについては専門性、権威性、信頼性(E-A-T)の要素が満たされているかを重要視するという話です。
専門性のある情報を扱うサイトであり、権威性がある人物や組織が記事を書いたサイトであり、信頼性のある情報を提供しているサイト。このようなE-A-Tの要素を満たすWebサイトやページが、より「高品質なコンテンツ」であると評価されるというわけです。
Googleは、より高品質なコンテンツをユーザーに提供しようとしています。そのため、E-A-Tの要素を満たす高品質なコンテンツを制作することがSEO対策につながるのです。
E-A-Tの要素を満たすコンテンツとは
1.専門性(Expertise)
専門性があるとは、なんらかのジャンルやカテゴリについて特化したWebサイト、ページ、コンテンツであるということです。根拠となるちゃんとした情報を扱うニュースサイト、そこでしか聞けないような専門家が集まるコミュニティサイトなどです。
2.権威性(Authoritativeness)
特定の分野について誰もが認めるWebサイト、ページが権威性があるといえます。たとえば、国が運営する公的機関のWebサイトや学校法人や研究機関のWebサイト。ノーベル賞を受賞した研究者のWebサイトなど、権威がある機関から認められることも権威性につながるとされています。
3.信頼性(Trustworthiness)
専門的な情報を扱い、権威性のある人物や組織がかかわってるWebサイトは信頼性も高くなります。また、情報の引用元や証拠などを載せる、コンテンツの見直しや更新をしっかりと行っているWebサイトなども、信頼性が高いといえます。
例えば、あるレストランについて書かれた2つの記事があったとします。
- どこの誰かもわからない人が書いた記事
- たくさんのレストランをめぐり、いつもわかりやすい説明でお店を紹介している、グルメな人が書いた記事
この2つの記事であれば、
- 多くのお店を知っていて、わかりやすく説明できる「専門性」
- 周囲からもグルメと認められている「権威性」
- 専門性と権威性を持ったその人が書いたという「信頼性」
E-A-Tの要素を満たしている後者の方が、高品質のコンテンツといえます。
特にE-A-Tが重要視されるYMYLとは
Googleのガイドラインでは、あるカテゴリのWebサイトやページについて、特にE-A-Tの評価を厳しく行うとしています。そのカテゴリをYMYL(Your Money or Your Life)と呼んでおり、「資産と人生」にかかわる内容のことを指しています。
大きくは下記の5つです。
- ショッピングサイトや金融取引のページ
- 財産や投資情報のページ
- 医療情報のページ
- 法律情報のページ
- 重大な最新ニュースと公的機関の情報ページ
これらのWebサイトについて、E-A-Tの要素を満たす、特に高品質なコンテンツであることが必要であるとされています。
E-A-Tの要素を満たすサイトを制作するには
具体的にどういった部分に気を付ければ、E-A-Tの要素を満たす高品質なコンテンツになるのでしょうか?
- テーマを統一する
- より詳しく、わかりやすく説明する
- 他では読めないオリジナリティの高い情報を公開する
- 引用元や情報源、証拠の記載を行う
- コンテンツの見直しや更新をしっかりと行う
専門的に統一されたテーマについて詳しいコンテンツをそろえ、継続的にコンテンツを増やしていくことも大切です。「あの情報ならこのサイトを見てみよう」とユーザーに思い出してもらえるような権威性や信頼性を獲得していきましょう。
まとめ
少し難しいE-A-Tですが、価値のあるコンテンツを制作し続け、正しい情報に更新を行っていくことが重要です。
Googleはユーザーにとって価値のあるコンテンツ、高品質のコンテンツを提供するためにアップデートを行っています。せっかく作り上げた価値のあるコンテンツが、正しくユーザーのもとへ届くように、E-A-Tへの対策をおすすめします。