【知ってて損なし!】ECサイトとは?基本知識を分かりやすく解説!

2019.02.18

ECサイトとはなにか?

ECサイトの定義

ECサイトとは【Electronic Commerce】の略で、電子商取引と訳されます。
インターネット上で商品・サービスの売買ができるWebサイト(通販サイト)の通称です。
ネットショッピングはもちろんですが、音楽・動画配信やインターネットバンキングのサービスもECサイトに含まれます。
主にPCやスマホ、タブレットなどのデバイスから取引を行います。

身近なECサイトだと、国内最大規模のオンラインショッピングサイトの【Amazon】や【楽天市場】などがあります。 

ECサイトの取引相手は?

取引相手によって、ECサイトを作る際の媒体(構築方法)も変わります。
今、立ち上げようと考えているECサイトは、どのタイプでしょうか?
大きくは3つ。【B to B】【B to C】【C to C】です。

【B to B】

B to Bは【Business to Business】の略で、企業間の売買取引のことです。つまり、企業が企業に向けて商品やサービスを提供する取引を指します。

BtoB ECサイト 例)

【B to C】

B to C は【Business to Consumers 】の略で、企業から消費者への商品売買のことです。
ECサイトのタイプで最も多いのがこのB to Cで、アパレル、食品、化粧品などの多様な商品が売買されています。

BtoC ECサイト 例)

【C to C】

C to C は【Consumers to Consumers】 の略で、個人間の取引のことです。
つまり、個人が個人に商品を売るビジネスモデルです。
オークション・フリマアプリなどがそれにあたります。

CtoC ECサイト 例)

ECサイトの使用媒体(構築方法)は?

ECサイトを実際立ち上げるにあたり、どの媒体を使えばいいのか?
大きくは2つ。【モール型】【自社サイト型】です。

【モール型】

Web上の大手ショッピングモールサイトに出品するタイプのECサイトです。
楽天市場やAmazonのような1つの場所に様々な店舗が集まった、インターネットにおけるショッピングモールのような形の運営を指します。
決まった金額のテナント料を支払うことで、モール内に店舗を出すことができます。
テナント料や運営の手数料が掛かりますが、ECサイトシステムの開発費等は掛かりません。

モール型ECサイトのメリット

  • モール自体に知名度・集客力があるので知ってもらいやすい
  • お客さまに安心・信頼してもらいやすい(すでにネームバリューやレビューが存在する為)
  • ECサイトの構築が比較的早い

モール型ECサイトのデメリット

  • ショップ自体のブランドの確立
  • 構築が難しい
  • テナント料や手数料など出店コストがかかる
  • 販売規約など、売り方に制限がかかる
  • データをもとにした細かい顧客分

【自社サイト型】

自分でECサイトを構築・運営し、インターネット上で独自のお店を持つタイプのECサイトです。
現在は、自分の運営方針に沿って比較的簡単にECサイトを立ち上げられるようになりました。
一から開発してオリジナルのECサイトを作る「フルスクラッチ」というものや(大規模向け)・パッケージやショッピングカート「ASP」を使って作る(中小規模向け)など、
サイトの立ち上げ方は様々です。

自社サイト型ECサイトのメリット

  • ブランドの確立・構築ができる
  • やり方次第ではコストが抑えられる
  • 自由にサイトデザインができる
  • 販売方法に制限がない

自社サイト型ECサイトのデメリット

  • 知名度がない状態から始めると、集客が難しい
  • セキュリティを気にして構築しなければならない

このように「売り手」と「買い手」の組み合わせに応じ、【モール型】【自社サイト型】両方のECサイトのメリットとデメリットを押さえたうえで、
サイトの方向性を考えて行きましょう。

ECサイトの現状

それぞれの市場の推移を見ることで、EC市場の現状をより正確に把握することが可能です。
ECサイトと言えば、
1997年、今や誰もが知っている大手企業の楽天市場、
1999年にはYahoo!ショッピングがサービスを開始、2000年代に入ると大小さまざまな企業がEC市場に参入してきました。
Amazonについては急速に拡大・成長を続け、2008年には1兆円の取引高を突破します。
2010年以降はスマートフォンの普及が進み、2019年現在まで年々比率が高まっています。
その流れでインターネットの普及が進み、EC市場はますます拡大していくでしょう。

上記にもありました、【B to B】【B to C】【C to C】のEC市場ですが、

【BtoB】EC市場の取引高は約317兆円、EC化率も約30%、3つのタイプの中で最も大きい市場である。
【BtoC】EC市場の取引高は約17兆円、EC化率は約6%と、まだまだ伸びしろがある。
【CtoC】EC市場のリユース(フリマ・オークションなど)市場取引高は約8,400億円、急成長を見せている。

日本のBtoC-EC市場規模の推移


出典:平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)(経済産業省)

いずれも前年を上回る推移となり、今後もEC市場は拡大していくことが確実に見えています。

ECサイトを運営していく為に必要な業務とは?

大きくは2つ。【フロント業務】【バックエンド業務】です 。

【フロント業務】

フロント業務とはその名の通り、事業内容を世間に紹介し、商品の販売促進を行うための業務です。
主にマーケーティング活動が主となり、商品企画・仕入れ・ECサイトのコンセプトからデザインを制作し、プロモーションまでを行います。
ECサイトは実店舗と違い、インターネット上での出店になるので、十分なアクセスがなければ当然商品の購入にも繋がりません。
このようにECサイトを運営する上で重要なのが、いかにアクセス数を増やすのかという所にあります。
その為フロント業務、とりわけプロモーション業務の割合が実店舗経営に比べて大きいという点があります。

【バックエンド業務】

バックエンド業務とは、在庫管理に、商品が売れた後の出荷・配送・アフターサービス(問い合わせ対応)などの事務作業です。
実際に商品の購入者と直接やり取りするのもバックエンド業務の役割です。
決して軽視することのできない業務と言えるでしょう。
仮にECサイトの売上が伸び、1日数百件以上の注文が続くと手作業だけでは負担が大きくなっていきます。
またミスが重なり、ロスが出ることも想定し、バックエンド業務ASPツールの導入やECシステムと基幹システムの連携なども視野に入れておきましょう。
ECサイトの成長とともに、バックエンド業務の効率化もしっかり考えることが大事です。


こうして見ると、ECサイト運営業務は本当に複数の業務や能力が必要であり、難易度も高いことが分かります。
このような業務を全て高いレベルでこなしていくことは難しいでしょう。
その為、ECサイトを運営していくには、必要に応じて外部サービスや企業との連携・アウトソースが欠かせないでしょう。

ECサイトで売り上げを上げるためには?

ECサイトで売上を上げるための、押さえておくべき基本です。

信頼・安心してもらえるサイト

ネットでの買い物は、知らない人から物を買うことがほとんどです。
できるだけ警戒されないよう、身元を証明する情報をわかり易い場所に掲載する。
すべてのページを常時SSL化でセキュリティ面での安全性を示すことなどが大切です。

使いやすいサイト

使いやすいサイトとは、お客様目線で考えて作られたサイトのことです。
オシャレだから、カッコいいからだけでは駄目です。
見た目がわかりやすく、操作しやすい。求める商品が見やすく配置され、簡単に検索ができる。
今やスマホ最適化は当たり前です。
ちゃんと、お客様の目線で考えて、お客様が使いやすいサイトを作ることがとても重要です。

商品は写真・説明が命!

ECサイトでは、現物を手に取らずにネットからの情報だけで購入を決断してもらうことがほとんどです。
その為、商品をしっかりユーザーにイメージしてもらえるように、どんな商品なのかが分かる説明・写真を載せることがとても大切です。

ブログやSNSを効果的に活用しよう

サイトへの集客については、ブログやSNSなどソーシャルメディアを使ったWebマーケティング方法を活用しましょう。
ただ来てください。良いものがあります。だけではなく、しっかりリサーチした上でターゲットの層が反応するコンテンツやブログを作成し、効果的に活用することが大切です。

社内業務の効率化

今ではさまざまなECサイト運営支援システムがあります。
IT技術を活用して受注から出荷までの一連の業務を効率化できるようになってきました。
ある程度コストはかかりますが、そこから他の作業に時間が使えるようになるので、必要に応じて、有効活用していきましょう。

まとめ

今や【なくてはならない】存在になりつつあるECサイトです。
比較的導入の壁が低いことから、個人も含め沢山の企業がECに参入しており、競争は激化状態です。
そんな中で、売り上げを上げて勝ち残っていくことは決して楽ではありません。
いくら、個人でも簡単に作れる!低予算でも大丈夫!と謳っていても運営していくとなると、そう簡単なものでないのです。
まずはしっかりとメリット・デメリット・ターゲット・自社でできる技術・分野などを確認していくことが大切です。
その上でECサイトを作るのか?依頼するのか?を検討しましょう。

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