LP制作の相場と見積の見方

2026.03.23

Last Updated on 4月 6, 2026 by myajo

「30万円の見積が高いのか分からない」「安い会社を選んで失敗したくない」。LPは、商品やサービスを1ページで案内し、問い合わせや資料請求につなげるページです。同じLPでも、誰に向けて、どこまで作り込むかで費用は大きく変わります。特にBtoBでは、比較検討や社内確認を前提にした情報設計が必要になりやすく、見た目だけでは金額を判断しにくくなります。この記事では、相場の幅が出る理由、価格帯ごとに頼める内容、見積書で見たい内訳を順に見ていきます。

LP制作の相場は何で変わるのか

公開されている受発注データや制作会社の案内を見ると、LP制作の相場はテンプレート活用の10万円以下から、戦略設計や公開後の改善まで含む60万円以上まで幅があります。平均額の目安としては40万円前後、案件の多い帯としては30万〜60万円が挙げられています。つまり、まず押さえたいのは「LP制作の相場は一つではない」という前提です。

相場が広い理由は、作業範囲がそろっていないから

同じ「LP制作」でも、原稿は自社で用意するのか、構成から考えるのか、写真や図版まで頼むのかで工数が変わります。30万〜60万円帯では、構成案、原稿整理、オリジナルデザイン、スマホ対応、計測設定まで一貫して入る例が多く、10万円以下のテンプレート型とは中身がかなり違います。金額だけを横並びにしても比べにくいのはこのためです。

平均額だけを見ると判断を誤りやすい

平均40万円という数字は目安にはなりますが、その金額がそのまま自社の正解にはなりません。短期のテスト用LPなら10万〜30万円でも合うことがあります。一方で、広告と連動して商談獲得を狙うLPなら、設計や原稿整理に費用をかけた方が公開後の改善もしやすくなります。見たいのは平均額そのものではなく、その見積に何が含まれているかです。

BtoB中心なら、見た目より説明の順番で差が出る

BtoBのLPは、閲覧した人がその場で決裁するとは限りません。問い合わせや資料請求が成果になりやすく、比較や社内検討を前提に判断材料をそろえる必要があります。CVは問い合わせや資料請求など成果のことです。BtoBではCVの先に商談や受注があるため、派手さよりも「何を、どの順で、どこまで説明するか」が費用に反映されやすくなります。

費用帯ごとに依頼できる内容の違い

相場感をつかむ近道は、金額ごとに頼める範囲を分けて見ることです。公開情報を重ねると、おおまかには次の4つの帯で考えると比較しやすくなります。

価格帯主な依頼先含まれやすい作業向く会社
10万円未満フリーランス中心テンプレ活用、実装中心まず試したい会社
10〜30万円個人〜小規模会社簡易設計、軽い独自デザイン初回制作、予算重視
30〜60万円中小制作会社構成、原稿、デザイン、実装商談獲得を狙う会社
60万円以上中堅〜大手会社改善支援、広告連携、検証継続運用まで見たい会社

10万円未満は、素材がそろっているときに向く帯

この帯は、テンプレートを使って早く公開したいケースと相性が良い価格帯です。原稿や画像を自社で用意できるなら、試験的に出すLPとしては十分なこともあります。ただし、独自性や訴求整理までは入りにくく、あとから修正が増えると総額が想定より上がることがあります。

10〜30万円は、初回外注で選ばれやすい帯

この帯では、見た目をある程度整えつつ、軽い構成調整まで含むケースが見られます。ただ、コピーは発注側が用意する前提になっていたり、スマホ用の画面や計測設定が別料金だったりすることもあります。予算を抑えたいときには有力ですが、どこまで含まれるかの確認が抜けると比べにくくなります。

30〜60万円は、比較しやすい中心帯

この帯は、構成、原稿整理、オリジナルデザイン、実装までをまとめて頼みやすく、多くの企業が検討しやすい価格帯です。BtoBで商談獲得を狙うなら、このあたりから「見た目を作る外注」ではなく「伝える順番を設計する外注」に近づいてきます。安さだけでなく、公開後の改善につなげやすい土台が作れるかも見たいところです。

60万円以上は、作って終わらない帯

この帯では、公開後の改善支援、広告運用との連携、複数案での検証など、制作後まで見据えた支援が入りやすくなります。短期公開より、商談数や受注率まで追いかけたい会社に向く考え方です。見積額は上がりますが、制作と改善を分けて何度も外注し直すより話が早い場合もあります。

見積書で差が出やすい費用内訳

同じ30万円でも、設計に厚く配分する会社と、デザインと実装を中心に組む会社では中身が違います。ワイヤーフレームはページの設計図です。見積書は総額だけでなく、何の作業にいくら配分されているかまで見た方が判断しやすくなります。

項目含まれる作業別料金になりやすいもの確認したいこと
企画設計ターゲット整理、構成案競合調査、取材どこまで考えるか
原稿作成見出し、本文、訴求整理追加取材、修正増原稿支給か代行か
デザインPC・スマホ画面制作画像作成、素材購入スマホ別作成か
実装画面の組み立て、フォームアニメ、計測設定対応範囲はどこか
公開後対応軽微修正、公開支援改善提案、運用支援期間と回数は何回か

「LP制作一式」で終わっていないかを見る

一式見積は分かりやすく見える反面、比較しにくい形でもあります。公開情報では、デザインのみで3万〜20万円程度、コーディングのみで3万〜15万円程度という目安もあり、作業を分けるだけでも金額差が出ます。総額だけを見ず、設計、原稿、デザイン、実装のどこに重心があるかをそろえて比べると、見積の意味が分かりやすくなります。

別料金の線引きを先にそろえる

後から差が出やすいのは、スマホ用の別デザイン、フォーム項目の調整、計測タグの設置、CMS組み込み、公開後の軽微修正あたりです。最初にこの線引きがそろっていないと、安く見えた見積が公開直前に膨らむことがあります。見積比較では、金額より先に「どこまで含むか」を同じ条件にそろえる。これだけでも発注判断はかなりしやすくなります。

安さだけで決めたときのリスク

安さそのものが悪いわけではありません。気をつけたいのは、何が省かれているかが見えないまま契約してしまうことです。公開情報では、10万円以下の帯はテンプレート活用と発注側での素材準備が前提になりやすく、30万〜60万円帯では設計、原稿、オリジナルデザイン、スマホ対応、計測設定まで含む例が多く見られます。総額だけを比べると、この差が抜け落ちます。

BtoB向けのLPは、最初に興味を引き、悩みを言葉にし、解決策を示し、信頼材料を出してから行動につなげる流れが求められます。つまり、見た目を整えるだけでは足りず、読み手が迷わず進める順番まで設計されているかが成果を分けます。安い見積で失敗しやすいのは、デザインの好みより、その順番を組み立てる作業が入っていない時です。

依頼先別の向き不向き

公開されている費用帯と特徴をもとにすると、依頼先ごとの見え方は次のように分かれます。

依頼先費用感向くケース注意点
フリーランス10〜30万円前後早く試したい対応差が出やすい
小規模の格安プラン10万円前後から素材がそろう会社独自性は出にくい
中小制作会社30〜60万円前後構成から任せたい予算確認が必要
大手制作会社60万円以上改善まで見たい費用は上がりやすい

合う依頼先は、会社の大きさだけでは決まりません。原稿や写真がそろっていて、まずは早く出したいなら低価格帯でも合います。一方で、訴求の整理から頼みたい、公開後の改善まで見たいという場合は、中小制作会社以上の帯の方が比べやすくなります。

成果をどう見るか 費用対効果の考え方

LPは公開したら終わりではありません。公開後は、問い合わせ率、滞在時間、クリックされている箇所などを見ながら直していくのが前提です。ページの内容や導線を改善して成果を高める考え方も広く紹介されており、最初の制作費だけで良し悪しを決めると判断を誤りやすくなります。

ここで見ておきたいのがKPIです。KPIは、最終成果に向かう途中の進み具合を見る数字です。LPなら問い合わせ件数だけでなく、フォームまで進んだ人数、入力を完了した人数、商談につながった件数までつないで見ると、どこで詰まっているかが分かりやすくなります。フォームは項目が多いほど離脱しやすいため、入力のしやすさも成果に直結します。

費用対効果を見る時は、問い合わせ数だけで終わらせない方が実態に近づきます。BtoBでは営業連携まで含めて数字を見る考え方が示されており、経営判断でも投資回収の見え方が変わります。問い合わせが増えても受注につながらなければ評価しにくく、逆に少ない件数でも商談の質が高ければ十分に回収できることがあります。

社内体制と準備物で見積精度は変わる

見積の幅は、制作会社の違いだけで広がるわけではありません。ターゲット、顧客が迷う場面、問い合わせ後の流れが曖昧なままだと、設計の工数が読みづらくなり、提案内容にも差が出やすくなります。BtoBの集客では、ターゲットや購買プロセス、見る数字が曖昧なまま進めると失敗しやすいとされており、LP制作でも同じことが起きます。

社内では、窓口を一人決めて、確認する人と最終判断する人を早めにそろえておくと話が進みやすくなります。あわせて、商品資料、営業でよく聞かれる質問、競合と比べた時の違い、過去の提案書やチラシがあれば、原稿の整理が早くなり、見積の精度も上がりやすくなります。これは外注先に丸投げしないためではなく、外注先が考えるべき部分に時間を使いやすくするためです。

失敗しにくい相見積もりの進め方

相見積もりで比べたいのは、総額の安さより条件のそろい方です。修正回数、原稿作成の有無、スマホ対応、フォーム設定、計測設定、公開後の軽微修正まで同じ条件で出してもらうと、見積の差が読みやすくなります。契約範囲を文書で明確にすることや、設計、デザイン、実装、フォーム設定などの内訳を見ることは、公開情報でも比較の軸として挙げられています。

見積を並べた時は、金額だけで決めず、「自社の顧客をどこまで理解して提案しているか」を見てください。悩みの言葉が浅いままなら、公開後に直しが増えやすくなります。逆に、誰に何を伝えるかが最初からはっきりしている提案は、多少高く見えても後戻りが少なく、結果として進めやすいことがよくあります。

相談前に伝えると話が早い情報

まずはこの6つを共有する

発注前に伝えておくと話が進めやすい項目として、目的とゴール、想定する読者、載せたい内容や構成、参考にしたいサイト、予算感、公開希望時期、公開後の運用方針が挙げられています。原稿や写真、ロゴを自社で出せるかどうかも、制作範囲と費用に影響します。LPでは目標を具体的な数字で置くと効果を見やすいため、相談の段階でも「問い合わせ月10件」などの形で共有しておくと、見積の前提がそろいやすくなります。

項目あると早い理由社内の担当
目的と成果目標問い合わせ月10件判断軸がそろう事業責任者
ターゲット製造業の総務部長訴求がぶれにくい営業・広報
提供内容と強み他社との違い3点原稿整理が早い営業
原稿・写真の有無会社案内、導入事例工数が読みやすい広報
予算と公開希望日30万〜50万円、6月公開提案が現実的決裁者
問い合わせ後の流れ資料請求→商談化導線を設計しやすい営業

全部そろっていなくても相談はできます。ただ、情報が足りないまま受け渡すと、制作側が判断に迷い、手戻りが起きやすくなります。商品やサービスの説明、素材の差し替え条件、リンク先、何を計測したいか、誰がいつ素材を出すかまで見えていると、見積の精度が上がり、進行もぶれにくくなります。

まとめ

LPの相場を見るときに大切なのは、最安値を探すことではなく、自社に必要な作業範囲を見極めることです。目的、読者、素材、予算、公開時期が見えているほど、見積は現実に近づきます。金額だけを横に並べるより、どこまで頼む前提かをそろえて比べた方が、発注判断はずっとしやすくなります。

相場を見るときの着地点

いま見ている見積が高いか安いかで迷ったら、「誰に、何を伝え、どこで行動してもらうか」が見積の中に表れているかを見てください。LPは目的やターゲットが定まるほど設計しやすく、商品やサービスの説明が具体的なほど、制作会社との打ち合わせも前に進みやすくなります。価格そのものより、中身の説明が通っているかを見る方が、公開後の後戻りを減らしやすいです。

見積を見ても違いが分かりにくいのは自然なことです。相談の場では、必要な作業範囲の整理、いまの見積の比較軸、作り直すべきか改善から始めるべきか、公開後に追う数字まで一緒に言葉にできます。よくある相談は、「30万円と60万円の差が見えない」「原稿がまだ整っていない」「広告と合わせて考えたい」「今のLPを活かすか作り直すか迷う」といった内容です。商品資料、既存サイトのページ、過去の広告結果、問い合わせ後の流れ、公開希望時期があると話が早いです。LP制作の相場や見積の見方で迷ったときは、株式会社みやあじよまでご相談ください。発注前にそろえたい条件から、状況に合わせて一緒に整えます。

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