名刺にQRコードを載せたいと思っても、「どのページに飛ばすべきか」「印刷で失敗しないか」で手が止まりやすいです。QRコードはスマホで読み取れる二次元のマークです。名刺は作り直すとコストもかかるので、勢いだけで進めたくない気持ちも分かります。
結論から言うと、QRコードは「渡した相手に次に何をしてほしいか」を決めてから入れると成果につながりやすいです。すでに問い合わせが安定していて、サイト更新も少ない場合はトップページへのリンクだけでも運用できますが、多くの中小企業では“名刺経由の人”に合わせた入口を用意した方が迷いが減ります。
この記事では、リンク先の選び方、依頼前に決めること、用意する素材をまとめます。
名刺にQRコードを入れると得られる効果
名刺交換の熱が冷める前に案内できる
名刺の情報だけでは、相手があなたの会社を思い出す材料が足りないことがあります。QRコードがあると、会社案内や実績、サービスの説明をその場で渡せます。会話の流れで「あとで見てください」と言えるだけで、次の接点が作りやすくなります。
電話やメール以外の導線を作れる
相手によっては、電話やメールより先に「まずサイトで確認したい」人もいます。導線は、次の行動までの道順のことです。QRコードは、その確認行動を短くできます。結果として、問い合わせの入口が増え、営業側も追いかけが軽くなります。
測れる形にすると改善が回る
アクセス解析は、ページが何回見られたかを数える仕組みです。名刺用の入口を用意しておくと、名刺からの流入がどれくらいあるかが把握しやすくなり、改善の打ち手も決めやすくなります。
リンク先の選び方と作り方
いちばん多い失敗は「飛び先が合っていない」
名刺を受け取った人の多くは、あなたの会社を初めて知った直後です。いきなり商品一覧や難しい会社沿革に飛ぶと、読む前に閉じられがちです。逆に、入口が分かりやすいと「自分に関係があるか」を判断しやすくなります。
ランディングページを作ると迷いが減る
ランディングページは、名刺のQRから来た人専用の入口ページです。載せる情報を絞れるので、読む順番が作りやすく、問い合わせまでの道筋も短くできます。既存サイトの内容が豊富なほど、入口を分けた方が親切です。
| リンク先 | 向く場面 | 注意点 | 用意する内容 |
|---|---|---|---|
| トップページ | 全体をざっと見せたい | 迷いやすい | 見てほしい導線 |
| お問い合わせ | 今すぐ相談が多い | 説明不足になりがち | 相談前の安心材料 |
| 会社案内 | 信頼を先に作りたい | 次の行動が弱い | 強みと実績の要約 |
| 名刺用入口 | 成果を出したい | 作る手間が増える | 1ページの構成案 |
| 予約・来店案内 | 店舗型で予約が目的 | 条件が多いと閉じられやすい | 料金と手順 |
表で迷う場合は、「名刺交換の場で話した内容」と「相手にしてほしい次の行動」を優先して選ぶと決まりやすいです。
依頼前に決めること
まず決めたいのは「目的」と「次の一歩」
依頼側が最初に詰まるのは、作業そのものより判断です。目的が「問い合わせを増やす」なのか「信頼を作る」なのかで、リンク先も名刺の見せ方も変わります。ここが曖昧だと、制作側も提案がぼやけ、後から作り直しになりがちです。
ここまで決まると、「名刺に載せる情報」と「ページで説明する情報」の線引きができ、デザインも早く固まります。
用意する情報と素材
依頼がスムーズになる最低限のセット
制作側が困るのは、素材の不足よりも「最終決定が誰か」が見えない状態です。名刺とWebの両方が絡むので、最初に渡すものをそろえると手戻りが減ります。
- いま使っている名刺のデータ(手元になければPDFでも可)
- 会社ロゴと、色の指定が分かるもの
- QRコードのリンク先候補(2案まで用意すると決めやすい)
- 入口ページに載せたい内容(サービス、実績、会社の強み)
- 問い合わせ先の情報(電話、受付時間、担当窓口など)
「載せたいこと」より「相手が迷う所」を出す
原稿がなくても進められますが、相手が迷う所が分かると構成が作りやすいです。たとえば「料金の目安で止まる」「対応エリアで迷う」など、質問が出る場面だけメモして渡すと、入口ページの内容が決まりやすくなります。
費用の目安と見積もりの見方
費用の差が出るのは「どこまで頼むか」
名刺にQRコードを追加するだけなら、作業は小さく見えます。ところが実際は、次のどちらに寄るかで費用が変わります。
ひとつは「いまの名刺にQRコードを載せるだけ」。もうひとつは「名刺から来た人が迷わない入口まで整える」です。後者は、リンク先ページの調整やスマホでの見え方の確認が入りやすく、やる範囲が広がります。
ここで迷うときは、「名刺を渡した相手に、次に何をしてほしいか」を思い出してください。次の行動がはっきりしているほど、余計な作業が減って見積もりも揺れにくくなります。
見積もりは“作業の抜け”を見つけると比べやすい
金額だけで比べると、あとから追加作業が出て結局高くなることがあります。先に「この作業は含まれていますか」を確認すると、条件がそろい比較が早くなります。
下の表は、見積もりで分かれやすい内訳と、依頼時に聞いておくと安心な観点です。
| 項目 | 含まれがちな作業 | 見落としやすい点 | 確認の聞き方 |
|---|---|---|---|
| QRコード作成 | URLを画像にする | 大きさ違いの用意 | 名刺向けの大きさも出ますか |
| 名刺デザイン調整 | 配置と余白の調整 | 読み取り確認 | 印刷前に読み取り確認しますか |
| 印刷用データ作成 | 印刷会社向けデータ | 印刷条件の確認 | 印刷会社の指定に合わせますか |
| リンク先ページ調整 | 入口ページの修正 | スマホの見やすさ | スマホ表示も確認しますか |
| 公開後の確認 | 実際に開けるか点検 | 共有と保管 | URLとQR画像を共有できますか |
同じ「名刺にQRコードを入れる」でも、どこまで含む見積もりかで中身は変わります。自社でできる所と、任せたい所を分けて考えると、納得感のある依頼になりやすいです。
進め方と社内体制
名刺とサイトを別々に進めると手戻りが起きやすい
名刺は印刷が絡むぶん、やり直しが効きにくいです。一方で、リンク先の内容は後から変えられます。だからこそ「名刺側を固める前に、リンク先を一度完成に近づける」流れが合います。
よくある手戻りは、名刺を先に入稿してから「やっぱり別ページにしたい」となるケースです。リンク先が変わるとQRコードも変わるので、名刺側も修正になります。
社内で決める役割を小さく割ると進む
この作業は、全員が詳しくなる必要はありません。決める人と、確認する人と、進行する人を分けるだけで動きます。
ここからは、迷いが出にくい順に並べます。
- 目的と次の行動を決める(責任者)
- 名刺で話す内容を出す(営業、事務)
- リンク先の構成を固める(Web担当)
- QRコードを作り、名刺に配置する(制作側)
- スマホで見え方と動線を確認する(担当者数名)
- 印刷会社へ発注し、校正を確認する(窓口)
上から順に決めると、後半の作業が軽くなります。社内の確認人数が多いほど、途中で横やりが入りやすいので、最初に承認者を決めておくと安心です。
よくあるリスクとトラブル回避
読み取れない事故は「印刷の見え方」で起きる
QRコードは画面では綺麗でも、紙になると潰れることがあります。原因はだいたい、サイズが小さい、余白が足りない、色の差が弱いのどれかです。名刺は小さい媒体なので、見た目のバランスを優先しすぎると読み取りに影響が出ます。
リンク切れは“更新の習慣”で防ぐ
サイトのページ構成を変えたときにリンクが切れると、名刺は直せません。対策としては、名刺用の入口ページを用意して、そのページの中身だけ更新する運用が現実的です。ページの役割が固定されていると、社内でも判断が揺れません。
読み取った後に迷うと成果が止まる
読み取れたとしても、開いた先が見づらいと離脱されます。特にスマホでは、文字が多いだけで疲れてしまいます。入口は「何の会社か」「何ができるか」「次に何をすればよいか」を短く示す方が前に進みます。
| チェック | 起きやすい問題 | 予防策 | 確認タイミング |
|---|---|---|---|
| サイズ・余白 | 読み取れない | 白地を残して大きめ | デザイン確定前 |
| 色の組み合わせ | 濃淡が弱い | 黒×白など差を付ける | デザイン確定前 |
| 印刷前の読み取り | 印刷で潰れる | 試し刷りで確認 | 発注前 |
| 2台以上で読み取り | 一部端末で開けない | iPhone/Androidで試す | 印刷前 |
| リンク先の見やすさ | 次の行動が分からない | 要点と導線を先に置く | 公開前 |
| フォームの迷惑送信 | 対応が増える | 対策と受信ルールを決める | 公開前 |
このチェックを一度通すだけで、「刷ったのに読めない」「開いたのに動かない」といった痛い失敗が減ります。名刺は配り始めると回収できないので、印刷前の確認だけは丁寧に進めるのが得策です。
効果測定と改善の回し方
まず「名刺から来た人」を分けて見えるようにする
名刺にQRコードを入れても、リンク先がトップページだと、名刺経由の閲覧かどうかが分かりにくくなります。改善を回すなら、名刺用の入口ページに飛ばす設計が向きます。入口ページがあれば、そのページが何回見られたかを見て、名刺が次の接点を作れているか判断しやすくなります。
入口ページを作れない事情がある場合は、名刺専用のURLを決めておき、配布した名刺のQRはそのURLに固定します。後から中身のページを変えたくなったときも、名刺側を作り直さずに済む可能性が上がります。
反応が弱いときは「最初の10秒」を見直す
名刺から来た人は、忙しい移動中や打ち合わせの合間に見ています。最初の10秒で迷うと閉じられます。見直す順番は次の通りです。
- 何の会社かが一目で分かるか
- 自分に関係がある内容か判断できるか
- 次の行動がはっきりしているか
入口ページに載せる情報は多いほど親切、とは限りません。まずは「短い説明」と「次の行動」を前に出し、詳しい説明は下に置く方が前へ進みやすくなります。
問い合わせにつながったかを確かめる小さな工夫
名刺経由の成果は、ページの閲覧数だけでは読みづらいことがあります。問い合わせまでつながったかを確かめたいなら、フォームに「名刺を見た」という選択肢を入れる方法があります。電話が多い会社なら、受付のメモに「名刺経由か」を一言残すだけでも判断材料にできます。
ここまでできると、名刺のQRコードは一度作って終わりではなく、営業の現場とサイト改善をつなぐ道具として回しやすくなります。
依頼先の選び方と伝え方
依頼先は「名刺だけ」か「リンク先まで」かで変わる
依頼先選びでつまずくのは、頼む範囲が曖昧なまま見積もりを集めてしまうことです。名刺だけを整えたいなら、名刺制作や印刷に強い先で進められます。一方、成果まで見たいなら、リンク先ページの作成や改善まで扱える先の方が話が早くなります。
判断の基準はシンプルです。名刺の見た目を整えることが目的なら「名刺中心」。問い合わせにつなげることが目的なら「リンク先中心」で考えると、依頼先が絞れます。
依頼前に伝える内容を短くそろえる
制作側に渡す情報が多すぎても、少なすぎても止まりやすいです。最初は次の材料がそろえば十分です。
- 名刺の現状データ(画像やPDFでも可)
- QRコードのリンク先候補と、迷っている理由
- 名刺を渡す場面(訪問、展示会、紹介など)
- 相手にしてほしい次の行動(問い合わせ、来店、資料請求など)
- 印刷会社が決まっているか、未定か
伝え方のコツは「やってほしい作業」より先に「何を増やしたいか」を短く言うことです。目的が見えると、リンク先の提案や名刺の配置も決めやすくなります。
丸投げの不安を減らす依頼文のひな形
文章が苦手でも、箇条書きのメモで構いません。以下の形に寄せると、やり取りが落ち着きます。
目的:名刺経由の問い合わせを増やしたい
現状:名刺にQRコードがなく、サイト案内が口頭だけ
検討中:リンク先はトップページか、名刺用の入口ページかで迷っている
お願いしたいこと:QRコード作成、名刺への配置、リンク先の案内ページの調整
時期:いつ頃までに必要か(未定でも可)
この情報があると、制作側は「どこまで含めるべきか」を判断しやすく、見積もりの前提もそろいやすくなります。
まとめ
名刺にホームページのQRコードを入れる依頼は、作業より判断が難しいテーマです。最初に「誰に渡し、次に何をしてほしいか」を決めると、リンク先も名刺のレイアウトも迷いが減ります。印刷前に読み取りとスマホ表示を確認し、名刺用の入口を作っておくと、公開後の改善も回しやすくなります。
ここまで読んで、自社に当てはめた瞬間に止まりそうなら、判断材料をそろえる所から相談すると前に進みます。株式会社みやあじよでは、名刺のQRコード追加だけで終わらせず、リンク先の設計と公開後の改善まで見据えて、一緒に進め方を決められます。ホームページ制作に関してなにかお困りごとござしましたら、どうぞこちらお問い合わせフォームより気軽にお問い合わせください。