ネットショップにクレジット決済を入れたい依頼前に決めること

2026.02.03

ネットショップでクレジットカード払いに対応したい。けれど、何から手を付ければよいか分からず止まりやすいです。社内で詳しい人がいないと、依頼先に何を伝えるべきかも不安に感じます。
先に「決める順番」と「渡す情報」をそろえると、見積もりのブレや手戻りが減ります。
すでにECカートの標準機能で決済を追加できる場合は、設定だけで済むこともあります。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 方式の選び方と、向くケース
  • 依頼前に決めておくと進む項目
  • 審査で止まりにくい準備のしかた

クレジット決済導入の全体像と決める順番

クレジット決済の導入は、技術の話より先に「運用が回る形」が決まっているかで結果が変わります。前提がそろっていると作業が早く終わり、余計な修正も出にくくなります。

迷いが出やすいので、まずは次の順に決めてください。

  1. 何を売るか、売り方はどうするか(通常販売、予約、定期など)
  2. お金を受け取った後の流れ(発送、納期、キャンセル対応)
  3. 決済の方式(今のサイトに合わせるか、作りを変えるか)
  4. 公開までの段取り(いつまでに、誰が、何を用意するか)

この順番にする理由はシンプルです。決済だけ先に決めても、返品や配送のルールが固まっていないと、確認が増えやすく、公開後の問い合わせも増えがちです。

方式の選び方:決済代行とECカート

方式は大きく2つに分かれます。

決済代行は、カード会社との手続きをまとめて引き受ける窓口のようなサービスです。
ECカートは、商品ページから購入まで一式がそろった仕組みです。

「いまのネットショップをどれだけ変えられるか」と「運用で守りたいものは何か」で選ぶと迷いが減ります。たとえば、独自の受注管理があり、画面や業務を大きく変えたくないなら、決済代行を追加する選択が合うことがあります。逆に、更新担当が少なく、商品登録から注文管理までを一つの画面に寄せたいなら、ECカート側に寄せる方が運用の負担が軽くなりやすいです。

ここでは違いだけ先に見える形にします。

方式向くケース依頼範囲注意点
ECカート標準決済運用を一つにまとめたい設定と表示調整が中心できることは機能に左右
決済代行を追加既存サイトを活かしたい購入画面の組み込みテスト項目が増えやすい
既存カートへ追加決済だけ増やしたい設定と連携の確認古い機能だと制約が出る
方式を見直す運用も一緒に立て直したい移行とページ修正公開までの段取りが増える

表を見て迷うなら、まず「今のサイトはカートが入っているか」「購入の流れを変えられるか」の2点だけ決めると進みます。ここが決まると、依頼先へ伝える条件がはっきりします。

依頼前に決めること:商品・配送・返品まで

依頼先は、決済の設定だけでなく「安心して買える状態」を作るところまで一緒に考えることが多いです。そこで先に決めておくと、見積もりの抜けが減る項目をまとめます。

  • 商品の種類と販売方法(実物、デジタル、予約、定期)
  • 配送の範囲と納期(発送までの日数、日時指定の有無)
  • 送料の考え方(全国一律、地域別、一定金額以上で無料)
  • 返品・交換・キャンセルの扱い(期限、条件、返金方法)
  • 問い合わせ窓口(メール、電話、受付時間)

この5つは、購入前にお客様が確認したい情報でもあります。特に返品やキャンセルは、あいまいだとトラブルになりやすいので、短くてもよいのでルールを言葉にしてください。
依頼先へ渡すときは、文章の完成度より「方針が決まっているか」を優先した方が進みます。

準備しておく情報と書類:審査で止まりやすい所

クレジット決済は、申し込み後に内容確認が入ることが多いです。ここで止まりやすいのは、会社情報とサイトの表記がそろっていないケースです。依頼前に用意できるものを、漏れが出にくい形にしました。

準備項目用意する人メモ
法人情報住所、代表者名総務・経理サイト表記と合わせる
入金口座口座名義、支店名経理名義の表記ゆれ注意
販売条件の案内送料、納期、支払方法店長・Web担当購入前に見える場所へ
返品返金の案内期限、手順、返金方法店長条件は短くても明確に
個人情報の案内利用目的、問い合わせ先Web担当フォームと内容を合わせる
商品情報価格、在庫、注意事項店長誤解が出ない書き方に

特に止まりやすいのは次の3つです。

  • サイト上の会社名や住所が、書類と違う
  • 返品やキャンセルの条件が書かれていない
  • 商品説明が短すぎて、実態が分かりにくい

ここまでそろうと、依頼先は「どの方式で進めるか」「どこまで作業が必要か」を判断しやすくなります。次は、社内の担当をどう置くかと、依頼先と何を分担するかを見ていきます。

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準備しておく情報と書類(審査で止まりやすい所)

止まりやすいのは「表示」と「運用ルール」

クレジット決済は、導入前に内容の確認が入ります。ここで止まる原因の多くは、書類そのものより「サイト上の表示が足りない」「運用ルールが曖昧」のどちらかです。先に見せ方を整えると、やり取りが短くなりやすいです。

とくに確認されやすいのは、次の二つです。
一つ目は、誰が販売しているかが分かるか。二つ目は、買ったあとに困らない説明がそろっているかです。

依頼前の準備チェック

準備項目用意する人メモ
販売者情報ページ会社名・住所・連絡先総務販売者表示を含む
返品返金ルール期限・条件・送料負担店長例外も先に決める
配送条件送料・日数・地域制限発送担当離島などの扱い
商品ページの説明価格・在庫・注意事項ショップ担当誇張表現を避ける
問い合わせ導線フォーム・電話・メールショップ担当対応時間も記載
入金先の情報口座名義・入金サイクル経理名義の表記ゆれ注意

「販売者情報ページ」は、特定商取引法に基づく表記として、販売者と連絡先を明示するページです。ここが弱いと、審査の差し戻しだけでなく、購入前の不安にもつながります。
また、返品返金の条件は、社内の対応が分かれる所です。先に文章にしておくと、問い合わせ対応がぶれにくいです。

次にやることは、上の表のうち未確定の行を三つだけ拾い、誰が決めるかを決めることです。決める人が見えるだけで、依頼先との打ち合わせが進みます。

体制・進め方:社内担当と外注の分担

窓口を一本にすると進行が止まりにくい

外部へ依頼するときに詰まりやすいのは、作業そのものより、確認待ちが積み上がることです。小さな会社ほど、判断する人が忙しく、返答が遅れてしまいがちです。

進めやすい形は、社内に窓口を一人置き、判断が必要な所だけ社内で決める流れです。窓口が複数いると、依頼先の質問に答えが割れ、実装が止まりやすいです。

社内で持つ役割と、任せやすい役割

社内で持つと安心な役割は次の通りです。

  • 方針を決める人(店長や責任者)
  • 受注から発送までの実務を知る人
  • 返金や入金を扱う人(経理)
  • 問い合わせ対応をする人

依頼先に任せやすいのは、画面調整、決済の設定、公開前のテスト手順の作成です。特にテストは、社内だと抜けやすい所です。手順が紙一枚でも残ると、担当が変わっても回りやすくなります。

次にやることは、社内の窓口に「即答できる範囲」と「持ち帰る範囲」を分けておくことです。打ち合わせ中に持ち帰りが増えすぎると、日程が読みづらくなります。

費用・投資判断:初期費用/月額/手数料の見方

初期だけで比べないと、後で負担が見えにくい

費用を比べるときは、初期費用だけで判断するとズレが出ます。クレジット決済は、月額費用と手数料が積み上がるため、売上が伸びたあとに負担が増える形もあります。

見積もりを見るときは、次の三つを分けて考えると迷いが減ります。
一つ目は「最初にだけ発生する作業」。二つ目は「毎月発生する固定費」。三つ目は「売れた分だけ増える費用」です。

費用の内訳の見方

費用区分発生タイミング何で変わる注意点
初期設定費導入時現行仕様の複雑さ作業範囲を明確に
画面調整費導入時デザイン改修の量修正回数の扱い
月額利用料毎月契約プラン最低利用期間を確認
決済手数料売上ごとカード種別など返金時の扱い
保守サポート毎月対応範囲障害時の連絡経路
追加作業都度機能追加の要否都度見積もりにする

たとえば初期費用が安い見積もりでも、運用で困ったときの対応が別料金だと、結局は月々の負担が増えやすいです。逆に、月額がある程度あっても、サポートが含まれていると社内の手間が減り、担当が少ない会社ほど助かることがあります。

次にやることは、売上の見込みを細かく当てることではなく、「月に何件くらいの注文を処理しているか」と「返金対応が月に何回くらい起きそうか」を思い出すことです。運用の手間が見えると、見積もりの高い安いが判断しやすくなります。

リスク・トラブル:不正利用と決済エラーへの備え

不正利用は運用ルールで抑えやすい

クレジット決済で不安が出やすいのは、不正利用と決済エラーです。どちらも、起きたときの切り分け手順がないと、社内の負担が一気に増えます。

不正利用は、カードを持っていない人が注文を通そうとする状態です。店側でできる対策は、技術より運用寄りのものが中心です。たとえば、高額注文だけ発送前に確認する、配送先の変更依頼は一度止めて確認する、といったルールです。

決済できない連絡が来たときの切り分け

決済エラーは、画面の不具合だけでなく、カード会社側の判定で止まることもあります。お客様から「決済できない」と連絡が来たときは、注文が入っているかを管理画面で確認し、入っていなければ「別のカードや別の支払い方法」を案内できるようにしておくと対応が早まります。

次の章では、公開前後のテストと、問い合わせ対応を軽くする運用の形をまとめます。

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公開前後のチェックと運用(テスト・問い合わせ対応)

テストは「注文が入るか」だけで終わらせない

クレジット決済の導入で、意外と困りやすいのは公開後です。注文が入ったあとに、返金や在庫、メール連絡が噛み合わないと、社内の負担が一気に増えます。
そのため、公開前のテストは「買えるか」よりも「売れたあとに困らないか」を確認する時間にします。

やり方はシンプルです。テスト注文を通し、管理画面の記録、メール、在庫の動きまで一連で見ます。加えて、キャンセルや返金の手順を一度だけでも触っておくと、いざという時に慌てにくいです。

公開前後のチェック項目

チェック項目目的起きがちなミス対応
テスト注文購入完了まで通す注文が記録されない管理画面とメール確認
送料計算合計金額を正す地域別がずれる条件を一覧にして確認
メール通知誤解を減らす送信されない宛先と文面を見直す
在庫の動き売り越しを防ぐ在庫が減らない連携設定を確認
返金の手順対応を早めるやり方が人に依存操作手順を短く残す
問い合わせ導線不安を減らす連絡先が見つからないフッターなどに固定

ここまで揃うと、公開直後の問い合わせが減りやすく、担当者が落ち着いて対応できます。次にやることは、社内の対応メモを一枚だけ作ることです。誰が返金を判断し、誰が連絡し、誰が画面を確認するかが分かる形にします。

効果・KPI:導入後に見る数字と改善の入口

最初の一か月は「混乱を減らす数字」から見る

導入直後は、売上の増減だけを追うと判断が遅れます。最初は、購入途中で止まっていないか、問い合わせが増えていないかを見た方が、改善が早く回ります。
KPIは途中の進み具合を見る数字です。まずは少ない数で、毎週確認できる形にします。

見やすいのは次の三つです。

  • 決済画面まで進んだ数と、購入完了した数
    差が大きいと、購入手続きの途中で止まっています。送料の表示タイミングや入力項目の多さで起きやすいです。
  • 決済できない連絡の件数
    増える時は、特定の端末やブラウザが原因のこともあります。原因の切り分けが進むと、無駄なやり取りが減ります。
  • 支払い方法ごとの利用割合
    クレジット決済が増えているなら、導入の狙いに近づいています。逆に使われない時は、表示位置や案内文が原因のことがあります。

改善の入口は「困りごとの種類」で分ける

同じ「買えない」でも、原因は一つではありません。
入力が面倒で止まるケースと、決済の判定で止まるケースでは、直し方が違います。前者は画面の簡略化や案内の工夫が効きやすく、後者はエラー時の案内と代替手段の用意が効きやすいです。

次にやることは、問い合わせ内容を三種類に分けることです。決済の失敗、送料や納期の確認、返品返金の相談。この三つに分かれると、直す順番が決めやすくなります。

依頼先を選ぶときの見積もり比較(確認する観点)

合計金額より「一式の中身」を見る

見積もりを比べる時、合計金額だけだと判断が難しいです。安く見えても、作業範囲が狭く、あとから追加が出ることがあります。
反対に、少し高くても、テストや公開後の対応まで含まれているなら、社内の負担が軽くなることがあります。

確認項目見積もりの書き方確認する方法見落とし注意
作業範囲設定一式、実装一式含む作業を文章で確認追加作業が別料金
テスト内容動作確認返金やキャンセルも含む購入だけで終わる
公開後の窓口保守、サポート連絡手段と時間を確認土日や夜が空白
審査対応申請サポート必要書類の範囲を確認差し戻し時が別扱い
引き継ぎマニュアル作成手順が残るか確認担当交代で止まる
データの扱い移行、バックアップ残す情報を先に決める受注履歴の扱い

この表の項目が埋まると、見積もりの差が「何が違うからか」まで見えるようになります。次にやることは、依頼先へ渡す情報を一枚にまとめることです。いまのショップの仕組み、月の注文数の目安、返品返金の方針、希望時期が分かるだけで、話が早くなります。

まとめ

ネットショップにクレジット決済を入れる作業は、方式の選択だけでは終わりません。返品返金や問い合わせ対応まで含めて、運用が回る形を先に決めるほど、公開後の混乱が減ります。
進め方は、方式を決め、審査で止まりやすい表示をそろえ、テストで抜けを潰し、公開後は少ない数字で見直す流れです。

方向性は見えているのに、依頼範囲や進め方で止まりやすいテーマです。株式会社みやあじよでは、状況の整理で終わらせず、決済導入に必要なページや画面の修正、公開前テスト、公開後の見直しまでまとめて対応しています。もし、ネットショップに関してなにかお困りごとござしましたら、どうぞこちらお問い合わせフォームより気軽にお問い合わせください

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