採用ページに会社の写真を載せたい相談ガイド

2026.02.04

採用ページを作ろうとすると、文章は書けても写真で手が止まりやすいです。社内の協力が必要で、写り込みや権利の不安も出ます。
結論として、写真は「雰囲気づくり」ではなく、求職者の判断材料として設計すると進みます。
ただし顔出しが難しい職種や、情報管理が厳しい現場では、写し方と公開範囲を変える前提で考えます。
この記事では、写真で伝える内容の決め方、撮影対象の優先順位、公開前に起きがちなトラブルの避け方を順にまとめます。

なぜ採用ページに写真が必要か

写真があると応募が増える、という単純な話ではありません。写真の役割は、求職者が「ここで働く自分」を想像しやすくすることです。
採用ページは比較の場です。待遇や条件が近い会社が並ぶと、最後は安心感と納得感で決まりやすくなります。そのとき写真は、文章だけでは伝えにくい情報を補います。

たとえば次のような不安は、写真で薄まりやすいです。

  • どんな人が働いているのか分からない
  • 職場の雰囲気が想像できない
  • 仕事内容がきれいごとに見える

逆に、写真がないと「実態が見えない会社」に見えやすく、応募前に離脱されます。特に中小企業は知名度の差が出やすいので、安心材料を先に置く方が有利です。

ここで大事なのは、盛った写真よりも「普段の延長」に見える写真です。現場の空気が伝わると、入社後のギャップが減り、結果としてミスマッチも減らしやすくなります。

写真で伝える内容を先に決める

撮影を始める前に、写真で何を伝えるかを決めます。ここが曖昧だと、当日は「とりあえず撮る」になり、使える写真が減ります。

決め方はシンプルで、採用ページで伝えたいことを次の三つに分けます。

  • 仕事のリアル 何を、どんな手順で、誰と進めるか
  • 人の温度感 一緒に働く人の表情や距離感
  • 環境の安心感 働く場所、設備、衛生感、整理整頓

この三つのどれを強く見せたいかが決まると、撮影対象も絞れます。たとえば「教育体制を伝えたい」なら、研修の様子や手順書、相談しやすい席配置などが候補です。反対に、ただの集合写真を増やしても、教育が伝わるわけではありません。

もう一つ、写真は単体で置かない方が読み手に優しいです。写真の近くに短い説明文を添え、何を見てほしいのかを言葉で支えます。これだけで「何の写真か分からない」を避けられます。

写真の量で迷うときは、まず「不安を減らす写真」から先に用意します。会社側が見せたい写真より、求職者が知りたい写真を優先すると、結果として応募までの道が短くなります。

何を撮るかの優先順位

最初から完璧な撮影を狙うより、公開に必要な最低ラインを先にそろえる方が進みます。採用ページで使いやすい撮影対象を、優先順に並べます。

写真の役割が見えると、社内の協力も得やすくなります。下の表は「何を撮るか」を決めるための地図として使ってください。

写真の種類伝わること撮影のコツ注意点
外観・入口場所の安心感明るい時間帯社名や車両に注意
仕事風景業務のリアル手元と道具も撮る書類の写り込み
チームの様子距離感と雰囲気会話の自然さ無理な笑顔は避ける
設備・作業環境働きやすさ片付けてから撮影安全表示を隠さない
打ち合わせ進め方の透明性資料は白紙に差替画面の情報に注意
休憩スペース日常の温度感生活感は控えめ私物の写り込み

表の上から撮れれば、採用ページの骨格は作れます。ここまでそろうと、文章で書いた内容を写真で裏付けられます。
追加で撮るなら、仕事内容の流れが分かるカットや、教育の場面など「不安を減らす情報」を優先すると失敗しにくいです。

顔出しが難しい場合の写し方

顔写真が用意できない場合でも、方法はあります。後ろ姿、手元、道具、制服、作業の途中などで「人が働いている感じ」を出せます。
このときは、個人が特定されにくい角度を選び、名札や社員証は外します。背景のホワイトボードや伝票も片付け、余計な情報が写らない状態にしてから撮ります。

写真が古く見えないための考え方

採用ページでよく起きるのが「数年同じ写真」のままになることです。模様替えや制服変更があると、現場の人ほど違和感に気づきます。
最初から全部を揃えるより、更新しやすい単位で撮っておくと運用が楽です。たとえば外観、仕事風景、設備の三種類だけは、毎年どこかのタイミングで撮り直せるようにしておくと、写真が足を引っ張りにくくなります。

体制と進め方(準備から公開まで)

社内で止まりやすいのは、撮影そのものより「誰が決めるか」が曖昧な状態です。先に役割を切ると、撮影日が決まりやすくなります。

最低限そろえたい役割は3つです。

  • 採用側の責任者 採用で伝えたいことを決める
  • 現場の窓口 被写体の調整と当日の段取りを見る
  • 最終承認者 掲載してよい範囲を判断する

兼務でも構いません。大事なのは「当日その場で判断しない」体制にすることです。

公開までの流れを短くする手順

ここからは、手戻りが出にくい順に並べます。

  1. 写真で伝える内容を決める(仕事、人、環境のどれを強くするか)
  2. 撮影対象を絞る(まずは外観・仕事風景・設備など)
  3. 掲載範囲を決める(顔出し、部署名、名札の扱いなど)
  4. 撮影メモを作る(誰を、どこで、何時に撮るか)
  5. 撮影し、写真を選ぶ(使う写真は先に用途を決める)
  6. 掲載し、更新の予定を置く(次に撮り直す時期を決める)

この順で進むと、社内調整の負担が減ります。次の章の費用判断も、早い段階でしやすくなります。

撮影メモに入れると迷いが減る項目

撮影メモは長文にしなくて大丈夫です。最低限、次が書けると当日の判断が早くなります。

  • 何を伝えたい写真か(例:仕事の流れ、相談しやすさ)
  • 撮る場所と時間帯(例:午前は自然光の入る席)
  • 写り込ませないもの(例:書類、ホワイトボード、名札)
  • 服装のルール(例:制服か私服か、色の指定)
  • 使う予定の場所(例:求人詳細の上、社員紹介の横)

ここまで決まると、スマホ撮影でも、外注でも、狙いがブレにくくなります。

費用の目安と外注判断

写真の費用は、撮影時間、撮影場所の数、被写体の人数、修正の量で変わります。金額を先に当てにいくと判断が難しくなるので、まず「どこにお金が出やすいか」を押さえる方が安全です。

費用が膨らみやすいのは、次のパターンです。

  • 1日で撮り切れず、撮影日が増える
  • 部署ごとに別日になり、調整コストが増える
  • 直前に撮影対象が増え、移動と準備が増える
  • 写り込み修正が多く、後工程が長くなる

逆に、最初に「優先する写真」と「今回は撮らない写真」を決めると、見積もりも読みやすくなります。

自社で撮るか、プロに頼むかの決め方

違いだけ先に押さえると、判断が早くなります。

比較項目自社で撮るプロに頼む向くケース
準備段取りを自分たちで組む撮影設計も任せやすい社内が忙しい
品質工夫次第で差が出る光と構図が安定しやすい第一印象を強めたい
社内負担撮影者と調整が必要当日の立会い中心調整役が少ない
スピード撮ってすぐ差し替え可能納品を待って公開更新頻度が高い
コスト感出費は抑えやすい予算は必要採用を強化したい
写り込み対応確認と修正が増えやすい現場で回避しやすい情報管理が厳しい

自社撮影は「更新しやすい」のが強みです。求人の追加や季節の写真差し替えに向きます。
一方で、最初の立ち上げで採用ページ全体の印象を作りたい場合は、プロの方が短い回数で必要な写真がそろいやすいです。

自社撮影でも見栄えが落ちにくい工夫

難しい機材は不要です。見栄えを落としやすい原因だけ避けます。

  • 逆光を避け、顔や手元が暗くならない場所を選ぶ
  • 背景の情報量を減らす(掲示物、段ボール、私物)
  • 同じ場所でも横向きと縦向きを混ぜない
  • 撮影前に机上だけ片付け、写り込みの心配を減らす

この準備をしておくと、写真が「足りないから追加で撮る」状況になりにくく、結果的に費用も抑えやすくなります。

リスクとトラブル回避(権利・写り込み)

写真掲載で不安が出やすいのは、顔が写ることと、背景に情報が映ることです。撮影前のルールづくりで、多くのトラブルは避けられます。

まず押さえたい権利の考え方

肖像権は、顔などで個人が特定される写真の利用を、本人が止められる場合がある考え方です。
著作権は、写真を撮った人や制作した人に利用の決定権が生まれる権利です。

ここでの現実的な対策は、社内で「同意の取り方」と「取り消し時の扱い」を決めておくことです。口頭だけだと、担当が変わったときに説明できず困ります。

公開前に見るチェック表

迷いやすい点だけ、確認項目にします。

チェック項目困りやすい例対応の考え方担当
本人の同意後から載せた覚えがない同意の形を残す採用
退職後の扱い退職者の写真が残る差し替え期限を決める総務
書類の写り込み伝票や顧客名が写る撮影前に片付ける現場
画面の写り込みPCに社内情報が出ている画面を消すか差替現場
来客・取引先第三者が写り込む撮影エリアを区切る現場
素材の利用範囲外注写真を他媒体で使う利用範囲を決めておく採用

この表が埋まると、撮影当日の迷いが減ります。特に「退職後の扱い」と「画面の写り込み」は後から気づきやすいので、先にルール化しておく方が安心です。

顔出しをしない場合の安心材料を増やす

顔を出さない選択は悪くありません。代わりに、仕事の具体が伝わる写真を増やします。
手元、道具、作業の途中、図面や製品の一部、動線が分かる席配置などが候補です。こうした写真は、個人が特定されにくい一方で、働くイメージは伝えやすいです。

効果の見方(KPIと改善の回し方)

写真を増やしたあとは「応募が増えたか」だけで判断しない方が安全です。写真で職場の空気が伝わると、合う人だけが応募し、数は横ばいでも面接が進みやすくなることがあります。

見る順番は、入口から出口までの流れに沿わせます。

  • 採用ページが見られた回数
  • 応募ボタンが押された回数
  • 応募フォームが送信された回数
  • 面接の辞退や途中離脱の数

KPIは、目安となる数字を決めて追いかける考え方です。上の流れから、自社で追えるものを二つだけ選ぶと続きます。最初から細かく追いすぎると、数字を見るだけで疲れてしまいます。

数字が取れない場合の代わりの見方

計測の設定がまだ難しい場合は、面接での聞き取りが役立ちます。
「どのページを見て応募したか」「写真で印象に残った場面はあるか」を一言だけ聞き、メモを残します。件数が少なくても、同じ声が続くなら見直し先が見えてきます。

比べるときに気を付けたいこと

採用は季節や募集状況で揺れます。変更した日を記録し、同じ長さの期間で比べます。求人媒体の出稿がある場合は、その期間もメモしておくと説明がしやすいです。

また、写真を一度に大量に差し替えると原因が追いにくくなります。まずは上部の数枚だけ変え、反応を見て次に進む方が判断が早いです。

写真を足しても動かないときの見直し先

写真が良くても、次のどこかで止まると応募につながりません。

  • 仕事内容が具体でない
  • 募集要項が探しにくい
  • 応募ボタンまでが遠い
  • 応募フォームが長い

写真は、文章と導線の後押しがあって初めて力を発揮します。導線は、採用ページから応募まで迷わず進む道筋のことです。変化が小さい場合は「伝える順番」と「応募までの道」を先に見直すと進みます。

相談で解決できること(迷いを減らす進め方)

写真の話は社内で意見が割れやすいです。明るさや雰囲気の好みもありますし、顔出しや情報管理の線引きも会社ごとに違います。相談では、見た目の話に寄りすぎず「採用で何を伝えるか」を軸にして決めます。

相談で手が動きやすくなる場面

相談が増えやすいのは、次のようなところです。

  • 何を撮れば採用ページとして足りるか決め切れない
  • 顔出しの範囲と同意の取り方に不安がある
  • 自社撮影と外注の境目が分からない
  • 撮った写真をどこに置けば伝わるか迷う
  • 更新の頻度と担当が決まらず、古いままになりそう

こうした迷いは、順番を決めるだけで一気に軽くなります。写真だけに閉じず、ページ全体の流れとセットで考えると、少ない枚数でも伝わり方が変わります。

相談後に社内で共有できる形にする

相談のゴールは、話して終わりではなく、社内で回せる形に落とすことです。次のようなものが残ると、担当が変わっても迷いにくいです。

  • 撮影対象のリストと優先順位
  • 掲載ルール(顔、名札、写り込み、退職後)
  • 撮影当日の段取りメモ
  • 写真を置くページと、添える短文の方向性

ここまで決まると、撮影中の追加判断が減り、公開までが短くなります。更新のタイミングも見え、採用ページが古びにくくなります。

まとめ

採用ページの写真は、枚数よりも「何を伝えるための写真か」を先に決める方が進みます。仕事のリアル、人の温度感、環境の安心感のどれを強めるかが決まると、撮る対象が絞れます。

次に、撮影対象を優先順位で並べ、公開前のルールを決めます。同意の扱いと写り込み対策ができていると、あとから慌てずに済みます。

公開後は、採用ページが見られているか、応募まで進めているかを流れで確認します。応募数だけで判断せず、面接が進むか、辞退が減るかまで見ると、次の手が決めやすくなります。

株式会社みやあじよでは、採用ページで伝える内容の確認から、写真の方針づくり、撮影計画、ページの設計と制作、公開後の更新までまとめて伴走します。採用に関してお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください

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