Googleマップの場所が違うままだと、せっかく来店する気の人ほど迷います。迷った結果、電話での確認が増えたり、競合に流れたり、クレームにつながることもあります。
一方で、直し方は難しそうに見えても「原因の見立て」と「触る順番」が分かれば、かなり前に進みます。
この記事では、まず状況の確認から入り、次に原因の切り分け、最後に直す手順へ進みます。読むだけで、自社の担当者が何をすればよいかが見える構成にしています。
まず確認したいこと(場所が違うパターン別の見立て)
どの画面で「違う」と感じているか
同じGoogleでも、見ている場所で表示が少し変わります。たとえば「検索結果に出る店舗カード」と「マップ上のピン」では、直すべき対象が違うことがあります。
最初に、次のどれで困っているかを言葉にしておくと迷いが減ります。
- 検索で店名を入れると、別の場所が出る
- マップ上のピンが、少し離れた位置に立っている
- ルート検索で、別の建物や裏口に案内される
- 同じ店名の別店舗が出てしまう
この段階で「何が違うか」を押さえると、次の原因の切り分けが早くなります。
住所は合っているか、ピンだけがズレているか
多いのは「住所は合っているのに、ピンだけズレている」ケースです。
この場合、やることは住所の修正ではなく、地図上の位置を合わせる作業が中心になります。
逆に、住所そのものが旧住所のままなら、先に住所を直します。住所と位置を同時に触ると、あとで確認がやりにくいので、どちらがズレているかを分けて見てください。
旧店舗や同名の店に引っ張られていないか
移転があった業種でよく起きるのが「旧住所の情報が残っていて、そちらに案内される」パターンです。
このとき、単純な修正申請だけだと、表示が揺れたり戻ったりすることがあります。
また、同じような店名が近くにある場合も注意が必要です。お客様は店名だけで判断するので、地図の表示が似ているほど取り違えが起きやすくなります。
お客様が困る導線を先に塞ぐ(暫定対応)
直るまでに時間がかかることもあります。その間、問い合わせや来店の損失を減らすなら、暫定対応を先に入れるのが現実的です。
- サイトの地図やアクセス案内に、目印と写真を足す
- 予約ページや問い合わせページに「来店時の目印」を一行入れる
- 電話が増えているなら、スタッフ用の案内テンプレを用意する
「直るまで待つ」よりも「迷わない材料を足す」ほうが、現場の負担を抑えやすくなります。
よくある原因(情報源を切り分ける考え方)
店舗情報は複数の入口から変わる
Googleマップの店舗情報は、ひとつの場所だけで決まっているわけではありません。
管理者が入力する情報だけでなく、Web上の情報やユーザー投稿など、複数の要素が混ざって反映されます。
そこで鍵になるのが、情報源を切り分ける見方です。
「どの入口が原因か」が見えると、直す場所が決まります。
なお、店舗情報を管理する代表的な窓口がGoogleビジネスプロフィールです。これは、Google上に出る店舗情報を管理するための無料の管理画面です。
よく止まるのは「移転」「重複」「表記ゆれ」
場所違いの相談で多いのは、次の3つです。
- 移転後の情報が混ざっている
- 店舗情報が二重に存在している
- 住所表記の揺れで、別の場所扱いになっている
どれも「作業量が多い」というより、順番を間違えると遠回りになりやすいタイプです。先に症状から当たりを付けましょう。
| 症状 | 起こりやすい原因 | まず確認 | 相談が早い目安 |
|---|---|---|---|
| 住所は合うがピンがズレる | 地図上の位置がずれた | 管理画面の地図ピン | 微妙なズレで来店迷子が多い |
| 旧住所に案内される | 移転前情報が残っている | 旧店舗の情報が残存 | 移転後に戻る現象が出る |
| 同じ店が2つ出る | 重複した店舗情報 | 同名の情報が複数 | 統合や削除が必要そう |
| 店名検索で別場所が出る | 別店舗と混同されている | 表記やカテゴリの一致 | 近隣に似た店名がある |
| ルートだけ変な所に着く | 入口位置がずれている | 入口付近の案内表示 | 配達や予約に影響が出る |
ここまでで判断できること
この表で分かるのは「どこを触ると前に進むか」です。
たとえばピンのズレなら位置修正、旧住所なら移転絡みの対応、重複なら統合作業が視野に入ります。
逆に、原因が混ざっていそうなのに手当たり次第に直すと、反映確認が難しくなります。次の章では、手戻りを減らす順番で、自分でできる直し方をまとめます。
自分で直す手順(触る順番と申請の流れ)
直す前に用意しておくと早いもの
作業そのものは短くても、途中で止まりやすいのが「管理権限」と「根拠の準備」です。
まずは、店舗情報を管理できるアカウントかどうか確認します。管理者として登録する手続きはオーナー確認と呼ばれ、店の管理者だとGoogleに示す作業です。
次に、住所や移転を示せる材料をまとめておくと、申請が通りやすくなります。何を準備し、どの順で触るかは、次で具体的に解説します。
まずは「触る場所」を一つに絞る
店の場所が違うとき、住所もピン位置も同時に直したくなりますが、反映の確認が難しくなります。最初は「住所が違うのか」「ピンだけズレているのか」を決め、触るのは一つに絞ると迷いが減ります。
住所が正しいのにピンだけズレるなら、地図上の位置修正が主役です。旧住所が残っているなら、移転の扱いを含めて進めます。
作業はこの順で進めると手戻りが減る
ここからは、止まりやすい順に並べます。作業と確認をセットで捉えると、担当が変わっても再現しやすくなります。
| 手順 | やること | つまずきやすい点 | 完了の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 管理者か確認する | 権限がなく編集できない | 編集メニューが出る |
| 2 | 住所と店名の一致確認 | 表記ゆれで別扱い | 公式情報と同じ表記 |
| 3 | ピン位置を正位置へ | 建物の裏側に付く | 入口付近に合う |
| 4 | 重複や旧情報を探す | 別リストが残る | 候補が一つに寄る |
| 5 | 反映確認と再発防止 | 端末で見え方が違う | 複数端末で一致 |
この順で進めると、「編集できない」「直したのに戻る」といった典型的なつまずきを先回りできます。次は、手順ごとの見方を補足します。
1 管理者か確認する
管理画面に入れない場合、まずは管理権限の回収が先です。社内の共有メールで登録されていたり、過去の代理店のアカウントのままだったりします。
管理者として編集できる状態へ戻せると、その後の判断が早くなります。
2 住所と店名の一致確認
住所は「公式サイト」「店舗の看板」「各種掲載媒体」で同じ表記にそろえます。番地のハイフン、ビル名の有無など、細部の違いが残ると別の場所として扱われやすくなります。
特に移転直後は、旧住所のページが検索に残りがちです。自社サイトのアクセスページやフッターの住所表記も合わせて見直してください。
3 ピン位置を正位置へ
ピンのズレは、来店だけでなく配送や訪問にも影響します。建物の中心ではなく、入口が分かる位置に寄せると、初めての人が迷いにくくなります。
4 重複や旧情報を探す
同じ店が二つ出る場合、片方を直しても、もう片方が残ってお客様が迷います。店名検索だけでなく、住所で検索して「似た表示」がないかも確認してください。
5 反映確認と再発防止
修正後は、パソコンとスマホの両方で見え方を確認します。別の端末や別の回線でも見ると、反映のズレに気づきやすくなります。
社内の手順として「住所を変えるときはサイトも更新する」など、やることを決めておくと再発しにくくなります。
反映されないときの対処(移転・重複・審査の壁)
反映されない理由は三つに絞れる
直したのに変わらないとき、理由はだいたい次の三つです。
- 根拠が弱く、審査で止まっている
- 店舗情報が重複し、どれが正か揺れている
- 自社の情報とWeb上の情報が食い違っている
この場合は、同じ操作の繰り返しより、根拠と整合を見直したほうが前に進みます。
移転が絡むときは「旧情報の扱い」を先に決める
移転後に旧住所へ案内される場合、旧情報が残っている可能性が高いです。公式サイトに移転のお知らせがない、旧住所のページが残っている、SNSのプロフィールが旧住所のまま、といったズレがあるとマップも揺れやすくなります。
重複が疑わしいときは「候補を集めてから動く」
重複の修正は、見つけた順に触るより、候補を集めてから進めたほうが混乱しにくいです。店名、住所、電話番号で検索し、出てくる候補をメモして「どれが正か」を決めます。
審査で止まるときに用意したい材料
審査で止まりやすいのは、外から見て本当にそこに店があるか判断しにくいときです。次のような材料があると説明が通りやすくなります。
- 店舗の外観と看板が分かる写真
- 公式サイトの店舗ページやアクセスページ
- 移転の告知ページやお知らせ
放置すると起こるリスク(来店機会と信用の損失)
迷子が増えると、現場の負担が増える
場所違いを放置すると、来店が減るだけでなく、電話対応や説明の手間が増えます。忙しいほど小さな負担が積み上がり、スタッフの疲れにつながります。
口コミに残ると回復に時間がかかる
場所が違って迷った体験は口コミに書かれやすく、検討中の人の不安を増やします。口コミ対応だけで挽回しようとせず、迷いそのものを減らすほうが負担が小さくなります。
効果を見える形にする(直った後に追う数字)
「直ったか」と「良くなったか」を分けて見る
場所の修正は、直ったかどうかの確認と、来店や問い合わせが増えたかの確認が別です。直ったかは表示の一致、良くなったかは行動の変化です。
まずは次の三つだけでも追うと、社内で話が揃いやすくなります。
- マップ経由の電話が減ったか増えたか
- ルート案内の利用が増えたか
- 迷った連絡やクレームが減ったか
数字が取れない場合は、現場の体感でも構いません。直った後に「何が減ったか」を一つ言葉にできると、次に直すべき箇所も見えやすくなります。
社内体制と進め方(担当・権限・再発防止)
先に決めたいのは「窓口を一つ」にすること
場所違いの修正は、作業自体より「誰が触れるか」「どこまで責任を持つか」で止まりやすいテーマです。
窓口が複数になると、直したはずなのに戻る、別の人が別の情報を入れる、といった行き違いが起きます。
まずは社内で、次の2つだけ決めると進みます。
- 申請や編集の窓口を一人に寄せる
- 変更が必要なときの連絡ルートを決める(移転、電話変更など)
引き継ぎのために「残す情報」を固定する
担当が変わっても困らないように、最低限のメモを残しておくと安心です。
紙でも社内の共有メモでも構いません。大事なのは「探さなくても出る」状態です。
- 店舗のGoogleマップURL
- 管理に使っているアカウント(個人か共有か)
- 正しい住所表記(ビル名、階数まで)
- 入口の目印(写真があると強い)
- 移転履歴の有無(いつ、どこから)
再発を防ぐコツは「住所変更の連動」を決める
移転や表記変更があると、マップだけ直しても別の場所で旧情報が残りがちです。
次の連動を社内ルールにすると、戻りにくくなります。
- 自社サイトのアクセスページ
- SNSのプロフィール
- 名刺やチラシなどの印刷物
- 取引先に渡す会社情報
「変更があったらここも直す」という範囲が決まっていると、毎回の迷いが減ります。
費用の目安と外注判断(依頼範囲の決め方)
金額は「何をどこまでやるか」で決まる
費用を見積もるときは、作業時間よりも“詰まりどころ”の有無が影響します。
たとえば、ピンのズレだけなら軽く済みやすい一方で、移転や重複が絡むと調査と手順が増えます。
見積もりで確認したいのは、次の3つです。
- 原因の見立てと、触る順番まで入っているか
- 反映確認まで面倒を見てくれるか
- マップ以外(サイトのアクセス案内など)も必要なら範囲に入るか
ここが曖昧だと、途中で追加対応が増えて判断が難しくなります。
| 依頼範囲 | 目安費用 | 向くケース | 期待できる変化 |
|---|---|---|---|
| 状況確認と手順設計 | 低 | 原因が絞れず止まる | 次にやることが決まる |
| ピン位置修正と確認 | 中 | 位置ズレが主な問題 | 来店の迷いが減りやすい |
| 移転絡みの表示整理 | 高 | 旧住所へ案内される | 表示が安定しやすい |
| 重複の調査と対応 | 高 | 同じ店が複数出る | 取り違えが起きにくい |
| サイト側の案内更新 | 中 | アクセス説明が弱い | 電話確認の負担が減る |
外注の判断が早いパターン
社内で進められる場合も多い一方で、次の状態だと外部の手を借りたほうが早く収まりやすいです。
- 管理者が分からず、編集に入れない
- 移転が絡んでいて、旧情報が残っていそう
- 重複が疑わしく、どれが正しいか判断が割れる
- 位置ズレが小さいのに、来店迷子や配達に影響が出ている
- 直したはずなのに、しばらくすると戻る
「自分でやるか外注か」よりも、「止まりどころが何か」を先に押さえると決めやすくなります。
相談で解決できること(状況確認で短縮できる時間)
相談の価値は「原因の見立て」と「順番の確定」
このテーマは、手順の知識よりも、状況に合う打ち手の選び方が難所です。
相談では、次のような“判断が必要な部分”から埋めていけます。
- いま起きている症状が、どの原因に近いか
- 触るべき場所と、触らないほうがよい場所
- どこまで社内で進め、どこから外部を使うか
- 直るまでの暫定対応(迷わない案内の作り方)
- 修正後の確認手順と、再発を減らす運用メモ
「直す」だけで終わらせないために
場所が直っても、来店前に迷う材料が残っていると電話確認が減りません。
相談の場で「アクセス案内は足りているか」「入口の説明は伝わるか」まで一緒に見ておくと、修正の効果が出やすくなります。
まとめ
Googleマップで店の場所が違うときは、手当たり次第に直すより、症状から原因を絞り、触る順番を決めるほうが早く進みます。
住所とピンのどちらがズレているか、移転や重複が絡んでいないかを押さえると、作業がブレにくくなります。
反映されないときは、根拠の不足、重複、Web上の情報の食い違いが重なっていることが多いので、材料をそろえ、候補を集めてから動くのが近道です。
あわせて社内の窓口と引き継ぎメモを決めておくと、担当が変わっても同じ困りごとが起きにくくなります。
内容は分かったのに自社に当てはめた瞬間に止まりやすいので、状況確認からご相談いただけます。
株式会社みやあじよでは、原因の見立てと優先順位をそろえたうえで、必要な修正を進め、再発しにくい運用までつなげます。更新や保守作業などについて何かにお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください。