ホームページの納品後に受け取るものと相談

2026.02.05

ホームページを公開したのに、手元に何が残っていれば安心なのか分からないまま終わってしまうことがあります。あとから担当が変わったときに、ログイン情報が見つからず更新が止まるのも珍しくありません。ログイン情報は、管理画面に入るための情報です。

納品直後に「受け取るもの」を一覧で確認しておくと、費用のムダやトラブルを避けやすい状態に近づきます。すでに社内で契約や管理のルールが固まっている会社は、確認項目が少なく済みます。

この記事で分かることは次の3つです。

  • ホームページの納品後に受け取るものの全体像
  • 支払いが続くものと名義の確認方法
  • 迷ったときに、相談で何を前に進められるか

納品後に「受け取るもの」が曖昧だと起きること

受け取るものが曖昧なままだと、公開後の運用が属人化しやすく、費用と責任の境目もぼやけます。公開はゴールではなく、更新や小さな修正が始まる合図だからです。

よくあるのは、次のような場面です。フォームはお問い合わせの入力欄ですが、その通知先が分からず、問い合わせが届いていないことに後から気づく。画像を差し替えたいのに、元の画像がどこにあるか分からない。毎月の請求が来て初めて「この契約、誰が握っているのだろう」と社内がざわつく。

こうした混乱は「受け取るもの」を分類して、保管場所と担当を決めるだけで減らせます。次の章のチェック表を埋めながら、足りないものを洗い出してください。

まず押さえたい納品物の全体像

納品物は「見えているホームページ」だけではありません。更新や修正を続けるための情報まで揃って、社内で回せる状態に近づきます。

ここからは、納品後に手元へ残しておきたいものを、迷いが出やすい順に並べます。埋まっていない欄が見つかったら、その項目だけ制作会社へ確認すれば、やり取りが短く済みます。

分類受け取るもの保管場所確認担当
ページ公開ページ一覧社内共有メモサイト担当
原稿・画像文章と画像の元データ社内共有フォルダ広報
更新用管理画面ログイン情報と権限ログイン情報の保管先情報担当
フォーム送信先と自動返信文受信用メール営業
計測訪問数を確認する設定管理情報の保管先担当者
保守・窓口対応範囲と連絡窓口契約書・メール責任者

この表の目的は、網羅ではなく「次に何を探せばよいか」を早く決めることです。保管場所が決まると、担当交代や緊急対応でも迷いが減ります。

表の中でも見落としがちなものが、原稿と画像です。サイト上の文章はコピーすれば取れそうに見えますが、修正のたびに手間がかかります。最初に素材一式を社内の共有フォルダへ寄せておくと、更新のたびに探し回らずに済みます。

費用が続くものと名義を確認する

納品後に揉めやすいのは、「毎月や毎年お金が出ていくもの」と「名義が誰か」の二つです。どちらも、担当が変わったタイミングで発覚しやすいからです。

ドメインはホームページの住所のようなもので、更新しないと使えなくなることがあります。サーバーはページや画像を置く保管場所で、契約が切れると表示そのものに影響します。どちらも、名義と支払い先が分かる形で管理しておくと安心につながります。

次の表は、支払いが発生しやすい項目をまとめたものです。請求書やカード明細、制作会社からの案内メールを見ながら埋めてください。

項目支払い先名義見直し時期
ドメイン更新登録会社自社/制作会社更新月の前
サーバー利用料サーバ会社自社/制作会社年1回
メール関連提供会社自社/制作会社担当交代時
保守契約制作会社契約者名更新前
追加修正制作会社発注者名都度

名義が制作会社側になっている場合でも、すぐに問題が起きるとは限りません。ただ、外注先を変える可能性があるなら、どこまでを自社名義へ移すかを早めに決めた方が、後の選択肢が広がります。

ここまでで「何がどこにあるか」「費用がどこで発生するか」が見えてきます。次は、更新を誰が担当し、どこまでを外注するかを決めて、運用が止まらない形にします。

体制と引き継ぎを止めないための準備

まず決めるのは「窓口」と「保管場所」

納品物がそろっても、担当が決まっていないと運用が止まりやすくなりがちです。中小企業では、更新が毎週あるわけではない一方で、いざ修正したいときに「誰が、どこへ頼むか」が曖昧になりがちです。

最初に決めたいのは二つです。社内の窓口を一人に寄せること。もう一つは、原稿や画像、ログイン情報、契約書を置く場所を固定することです。これだけで、担当交代や急ぎの修正でも迷いが減ります。

よくある役割分担の例

やることを細かく増やす必要はありません。まずは「よく発生する作業」だけ割り当て、頻度も目安で置いておくと回り始めます。

作業社内担当外部担当目安頻度
お知らせ更新広報なし月1
文章の小修正担当部署制作会社随時
写真の差し替え広報制作会社随時
問い合わせ確認営業なし毎日
請求と期限の確認総務なし月1
不具合の一次確認システム担当制作会社随時

この表が埋まると、運用の「言い出しにくさ」が減ります。社内担当が決まっていれば、外部へ頼むときも判断が早まり、修正の往復も短く済みます。

加えて、引き継ぎメモを一枚だけ作っておくとさらに安心です。内容は、窓口の名前、保管場所のリンク、外部の連絡先、対応範囲のメモの四つで十分です。完璧なマニュアルを目指すより、迷う時間を減らすほうが成果につながる場面が多いです。

リスク・トラブルを減らすチェック

公開後に起きやすいのは「気づきにくい不具合」

公開後のトラブルで厄介なのは、社内が気づきにくいものです。たとえば問い合わせが届いていない、特定の端末だけ表示が崩れる、更新期限が切れて突然見られなくなる、といった種類です。原因の切り分けに時間がかかるため、最初からチェックの習慣を作るほうが楽です。

セキュリティ面では、SSLは通信を暗号化して盗み見を防ぐ仕組みです。見た目は小さな違いでも、会社サイトとしての信頼に関わります。納品時に設定されているか、更新後も維持されているかだけ押さえておくと安心につながります。

最低限のチェック表

毎日やることを増やす必要はありません。月1で確認するものと、更新のたびに確認するものを分けると続けやすいです。

チェック内容困りごと目安対応先
ログイン情報の保管担当交代で更新停止交代時社内
フォーム試験送信問い合わせが届かない月1制作会社
更新後の表示確認レイアウト崩れ更新後社内
期限の一覧を更新ドメイン失効など月1総務
復元用データの確認事故で戻せない半年制作会社
緊急連絡先の共有休日に止まる年1社内

このチェックを回すだけで、起きてから慌てる場面が減ります。特にフォームの試験送信は、社内では気づきにくい不具合を早く見つけられます。送信先が複数ある場合は、誰が確認するかまで決めておくと漏れが減ります。

トラブルが出たときは、責任追及よりも「再発しない形」を先に作るほうが進みます。原因の記録を短く残し、次回の確認に反映するだけで、同じ手戻りを減らせます。

成果を見える化するKPIの決め方

KPIは「目的の達成度を見る数字」

ホームページは、作って終わりだと費用対効果を判断しづらいままです。そこでKPIという、目的の達成度を見るための数字を決めます。数字が一つ決まると、修正の優先順位も付けやすいです。

コーポレートサイトで追いやすいKPIは、次のようなものです。

  • 問い合わせ件数
  • 採用の応募数
  • 資料請求やダウンロード数

数字は増やしすぎないほうが続きます。主役を一つ決め、補助として「どのページが見られたか」「フォームまで到達したか」などを軽く見るだけでも十分です。

数字が増えないときの見直し順

結果が伸びないときは、やることを増やす前に順番を確認します。最初に、問い合わせが確実に届く状態かを確認します。次に、初めての人が内容を理解できる形かを見直します。その上で、見てもらう入口を増やす検討に進みます。

ここまでそろうと、納品後の不安はかなり言語化できます。次は、社内だけで決めにくい部分をどう相談へつなげるか、相談でどこまで前に進められるかを扱います。

相談で解決できる範囲と進め方

納品後に困るのは、「不足がある気はするが、どこまでが自社の問題で、どこからが外部へ頼む話か」が見えにくい点です。社内だけで判断しようとすると、担当ごとの記憶やメールをたどる作業に時間が取られ、更新や改善が後回しになりがちです。

相談で前に進めやすいテーマ

相談の場で扱いやすいのは、運用の土台に関わるところです。たとえば次のようなテーマは、話をまとめやすく、決めたことがそのまま実務に使えます。

  • 受け取れていない納品物の洗い出しと、依頼の順番づけ
  • ドメインやサーバーの名義、支払い先、期限の見える化
  • 更新の担当と、外部へ頼む範囲の線引き
  • フォームが正常に動いているかの確認と、確認担当の決定
  • KPIを一つ決め、当面の改善順を決める

相談は「作業をお願いする前の段取り」を固める時間として使うと、あとが楽です。足りないものが見つかった場合も、当面必要なものから順に集めれば、やり取りが増えにくいです。

相談から着地までの流れ

進め方はシンプルです。最初に、手元にある情報を一覧にします。次に、足りないものを埋めるための連絡先と手順を決めます。そのうえで、更新のルールと、直す順番を短いメモに残します。ここまで決まれば、担当が変わっても運用が止まりにくくなります。

制作会社へ確認するときの伝え方

納品後の確認は、責める言い方より「運用の準備として必要」という伝え方のほうがスムーズです。たとえば次のように書くと、相手も動きやすくなります。

「公開後の運用準備のため、納品時に共有いただく情報を確認しています。可能な範囲で、次の内容をご共有ください。」

  • 管理画面のログイン情報と権限
  • ドメインとサーバーの契約情報
  • 原稿と画像の元データ
  • フォームの送信先と自動返信文
  • 修正依頼の窓口と対応範囲

この文面なら、契約の範囲に照らした確認もしやすく、話がこじれにくいです。社内で「どれが足りないか」を先に言葉にしてから連絡すると、返信も早くなりやすいです。

相談前にそろえる情報

相談は「全部そろってから」ではなく、分かる範囲から進められます。ただ、次が手元にあると話が早く、やり取りも短く済みます。

  • サイトのアドレス
  • いま分かっているログイン情報
  • 毎月や毎年の請求が分かる資料
  • 困っている場面のメモ
  • 社内の窓口担当と関係部署
  • いつまでに何を変えたいかの希望

ここまでそろうと、「何が足りないか」と「誰が決めるべきか」が見えやすくなります。未確定の項目は未確定のままで構いません。大事なのは、次の一手を決められる材料があることです。

まとめ

ホームページの納品後は、見えているページだけでなく、原稿や画像の元データ、ログイン情報、費用が発生する契約、連絡窓口まで含めて受け取るものを確認すると不安が減ります。名義と支払い先が見えれば、外注先を変える場面でも選択肢が残りやすいです。

運用は、完璧なマニュアルよりも、窓口と保管場所、役割分担を決めるほうが回りやすいです。フォームの試験送信など、気づきにくい不具合を先に潰すチェックも、あとで慌てにくくなります。KPIを一つ決めておけば、直す順番の会話がしやすくなります。

株式会社みやあじよが、納品後の状況を一緒に確認し、受け取るものの不足や名義、運用の担当を見える化したうえで、無理なく回る形へ切り替えるところまで対応します。修正作業や保守作業など何かホームページに関してお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください

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