ホームページの文字を直したいのに止まる理由
「誤字を直したい」「表現を変えたい」と思っても、外注の話に進まないのは珍しくありません。多くの場合、つまずく場所は技術ではなく、段取りと判断材料の不足です。
直す範囲が広がりやすい
最初は数か所の修正でも、いざ画面を見返すと気になるところが増えます。すると「どこまで頼むか」が決まらず、見積もりも取りにくくなります。
特に止まりやすいのは次のような場面です。
- 会社概要やサービス説明など、言い回しが全ページに散っている
- 古い情報が混ざっていて、直す場所が複数ある
- 「言い切る表現」に社内の抵抗があり、合意が遅い
この段階では、完璧な原稿を作る必要はありません。まずは「直したいページ」と「直したい理由」が言葉になれば前に進みます。
管理情報が分からず、依頼の不安が大きい
文字修正は軽い作業に見えますが、サイトの入り口が分からないと手が出ません。ログイン情報、更新方法、誰が管理しているかが曖昧だと、外注側も安全に触れないためです。
その結果、「まず調査から」となり、費用が読みにくくなります。料金を知りたいのに見積もりが出ない、という状態が起きます。
料金目安:文字修正はいくらから考えるか
結論から言うと、文字修正は小さくても最低料金が出やすい仕事です。理由は、反映作業そのものよりも「確認」と「事故を防ぐ手順」に時間がかかるためです。
料金が出やすい単位は2つ
見積もりの出し方は主に2通りあります。
- 作業時間ベース:何時間かかるかで計算する
- ページ・作業ベース:1ページ、1作業で固定の料金を置く
どちらが良い悪いではなく、「依頼の出し方」と相性があります。数か所だけなら作業時間ベースが分かりやすく、ページ数が多いならページ・作業ベースの方が予算を組みやすい傾向です。
文字修正の料金目安
以下はよくある修正内容ごとの目安です。実際は、管理画面に入れるか、画像編集が要るか、チェック範囲がどこまでかで上下します。
| 修正内容 | 費用感 | 作業の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 誤字の修正(数か所) | 5千〜2万円 | 30分〜1.5時間 | 最低料金が出やすい |
| 1ページの文章差し替え | 1万〜3万円 | 1〜3時間 | 改行や装飾で崩れ確認 |
| 複数ページまとめて更新 | 3万〜10万円 | 半日〜1.5日 | 承認待ちで長引きやすい |
| 文章の見直しと書き換え | 5万〜20万円 | 1〜5日 | ヒアリング量で変動 |
| 画像内の文字修正(1点) | 5千〜3万円 | 30分〜2時間 | 元データ有無で差が出る |
表の金額だけを見ると幅がありますが、違いはだいたい「手を動かす前の確認」と「直した後の確認」の量です。急ぎの反映、いくつかの環境での表示確認、差し戻し対応が増えるほど上がりやすくなります。
費用が変わる要因:同じ文字修正でも差が出るところ
文字を変えるだけでも、裏側の条件で工数が変わります。見積もりの納得感を上げるには、この違いを先に知っておくと安心です。
仕組みで変わる:WordPressなどの更新環境
WordPressは、ホームページを管理する仕組み(CMS)の一つで、管理画面から更新しやすいことが多い仕組みです。こうした環境なら反映が早い一方、権限設定や追加機能の影響で慎重な確認が必要な場合もあります。
逆に、更新用の管理画面がない作りや独自の作りの場合は、編集箇所の特定に時間がかかることがあります。
中身の置き場所で変わる:テキストか画像か
画面に見えている文字が、実は画像に焼き込まれていることがあります。この場合、文章差し替えではなく画像編集になり、費用が別枠になりやすいです。
バナーや図の中の文字、キャンペーン画像、スタッフ紹介の写真に載せた文字などは要注意です。
検索への影響も見たい場合
SEOは、検索で見つけてもらうための工夫です。タイトルや見出しを大きく変えると、検索からの入口が動くことがあります。検索流入が大事なページは、言い回しだけでなく「何を残すか」も決めた方が安心です。
費用が増えやすい条件のチェック
増えやすい理由が分かると、依頼前に減らせる手間が見えてきます。
| 条件 | 増えやすい理由 | 減らす工夫 | 事前確認 |
|---|---|---|---|
| 直す場所が未特定 | 探す時間が増える | ページのURL(住所)と該当文を送る | 対象ページ一覧 |
| 画像内の文字 | 画像編集が必要 | 元データを探す | PSD等の有無 |
| ログイン不明 | 調査が先に発生 | 管理者を特定 | ID管理表 |
| 社内承認が多い | 差し戻しが増える | 承認者を決める | 決裁フロー |
| 急ぎの公開 | 優先対応が必要 | 期限に余裕を出す | 希望日時 |
ここまで押さえると、「見積もりが高いのか安いのか」ではなく「どの作業が含まれているか」で判断しやすい状態に近づきます。次の章では、どの頼み方が自社に合うかを比べます。
依頼方法の選び方:スポット・保守・まとめ依頼
文字修正の頼み方は、大きく3つに分かれます。違いは「更新の頻度」と「事故を避けるための見守りを付けるか」です。ここが噛み合うと、費用のムダが減りやすく、社内の負担も軽くなります。
まずは「どれくらいの頻度で直すか」を決める
年に数回だけの更新なら、都度依頼で足ります。逆に、商品やサービスの入れ替えが多い、採用情報をこまめに変える、法改正で表記を見直すことがある、といった会社は「頼む回数」そのものが増えます。
この場合、毎回ゼロから説明して見積もりを取り直すより、相談窓口を固定して回した方がスムーズです。
依頼パターンの違い
次の表で、自社に近いパターンを先に決めておくと話が早くなります。
| 依頼パターン | 向く状況 | 費用の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スポット依頼 | 年に数回だけ更新 | 作業ごとに都度 | 急ぎは割高になりやすい |
| 保守契約 | 月1回以上の更新 | 月額で一定 | 含まれる範囲の確認が要る |
| まとめ依頼 | 直したい所が多い | 一括で見積もる | 社内承認が遅いと長引く |
スポット依頼が向くケース
軽微な修正が中心で、直すページも少ないならスポットが合います。依頼側がやることは明確で、「対象ページ」と「差し替える文章」を渡すだけで進みます。
ただし、次の条件があるとスポットでも割高になりやすいです。
- 公開の締切が近い
- 修正箇所が散らばっている
- 直すたびに承認者が変わる
スポットは「短く終わらせるほど安い」傾向なので、依頼前に直す場所をまとめておくと効率が上がります。
保守契約が向くケース
更新が続く会社は、保守にすると依頼のやり取りが短くなります。窓口が固定されることで、説明コストが減るからです。
見るべきは月額の安さではなく、次の2つです。
- 何が含まれるか(文字修正、画像修正、表示確認など)
- 月に何回まで頼めるか、急ぎ対応はどうなるか
「文字は直せるが、画像の差し替えは別」など、範囲の線引きが会社ごとに違います。契約前にここが見えると安心です。
まとめ依頼が向くケース
直したい箇所が多いときは、まとめて依頼すると予算が立てやすくなります。特に「会社概要」「サービス説明」「採用ページ」など、表現が全体に散っているときに合います。
一方で、まとめ依頼で詰まりやすいのが社内承認です。承認待ちが長いと、外注側は作業を止めざるを得ず、スケジュールも伸びます。先に「この人が最終判断」と決めておくだけで進みやすくなります。
見積もりの見方:追加費用を防ぐチェック項目
見積もりは、金額よりも「何が含まれているか」を読むのが先です。安く見えても、後から必要な作業が別料金だと、結局高くなることがあります。
見積もり比較でズレが出やすいところ
同じ「文字修正」でも、外注側が想定している範囲が違うと金額が揃いません。比較するときは、次の条件を同じにすると判断が早くなります。
- 直すページの範囲(URLで指定できるとズレが減ります)
- 修正回数(差し戻しを何回まで含むか)
- 公開後の確認(表示確認、軽微な崩れ直しを含むか)
見積書で見ておきたい項目
この表の「確認の一言」をそのまま使うと、見積もりの前提が揃いやすくなります。
| 項目 | 見方 | 抜けると困ること | 確認の一言 |
|---|---|---|---|
| 対象ページ | URLやページ数 | 範囲外が追加になる | 対象URLはこれで合う? |
| 修正回数 | 何回まで含むか | 差し戻しで増える | 何往復まで含む? |
| 画像内の文字 | 対象に含むか | 別作業で追加になる | 画像の文字も直せる? |
| 表示確認 | どこまで見るか | 崩れに気づきにくい | 確認範囲はどこまで? |
| 公開作業 | 反映日時と方法 | 希望日に出せない | 公開はいつ反映できる? |
| 公開後の微調整 | 期間と範囲 | 直しが都度課金になる | 公開後の直しは含む? |
「一式」表記があっても怖がらなくて良い
見積書に「一式」と書かれていても、すぐに危ないとは限りません。問題は、一式の中身が共有されていない状態です。
中身を押さえるコツは、金額を下げる交渉ではなく、前提をそろえる会話に寄せることです。対象範囲、修正回数、確認範囲が見えると、追加費用の不安はかなり減ります。
次は、文字修正で実際に起きやすいトラブルと、先に避ける考え方をまとめます。
リスクとトラブル:直した後に困りやすい落とし穴
文字を直す作業は小さく見えますが、実務では「直した瞬間に想定外が起きる」場面があります。先に知っておくと、依頼の出し方が変わり、余計な追加作業を減らしやすくなります。
見た目が崩れるのは、文章が長くなったとき
よくあるのは、言い回しを丁寧にした結果、文字数が増えてレイアウトが押されるケースです。パソコンでは問題なくても、スマホで見ると折り返しが増え、ボタンが見えにくくなることがあります。
避け方はシンプルで、公開前に「スマホで主要ページを見て、違和感がある場所だけ直す」流れにします。全部のページを細かく確認すると費用が上がりやすいので、まずは大事なページに絞ります。目安は、トップ、サービス、問い合わせ、採用の4つです。
リンクが外れていないかを確認する
文章だけを変えたつもりでも、編集の過程でリンクが外れることがあります。特に、ボタンの文言や、下線付きの文章を触ると起きやすいです。
公開後に次だけ確認すれば、事故の芽が見つかりやすくなります。
- 問い合わせページへ進めるか
- 電話番号を押すと発信画面が出るか
- 資料がある場合、ダウンロードできるか
共有されている文章を直すと、別ページにも影響する
サイトの作りによっては、同じ文章が複数ページで使われていることがあります。良い方向に働けば一括で直せますが、意図せず他のページまで変わると、社内のチェックが追いつかなくなることがあります。
依頼時点で「この文章は共通で使われているかもしれない」と伝えておくと、作業側も影響範囲を見ながら進めやすくなります。
言葉の変更が、社内外のルールに触れる場合がある
業種によっては、表現のルールがあることがあります。たとえば、効果を言い切る表現や、誤解されやすい言い回しは避けたい場面があります。
外注に任せきりにせず、「この表現は社内で言えない」「数字の根拠がない」などの線引きだけ共有しておくと、差し戻しが減ります。
体制と進め方:社内で用意すると進みやすい情報
文字修正が早く終わる会社は、作業そのものより「渡す材料」がそろっています。ここが揃うと、見積もりも早く出やすく、公開までの流れも短くなります。
先に決めたいのは、窓口と承認者
外注側が困るのは、連絡先が増えて判断がぶれることです。窓口は1人、承認者もできれば1人に寄せます。
「文章は広報、判断は社長、公開は総務」でも構いません。誰が何を決めるかが見えるだけで、作業は進みます。
依頼時に渡すと話が早いもの
完璧に揃えなくても大丈夫ですが、次があるとスケジュールが読みやすくなります。
- 対象ページのURL(分かる範囲で)
- 直したい文章の「現状」と「差し替え後」
- 画像の差し替えがある場合は、元データの有無
- 希望する公開日と、避けたい日時
- 公開後に誰が確認するか(社内の担当)
元データは、画像を編集するためのファイル(PSDなど)です。
文章の指定は、長い説明よりも「該当部分をコピーして貼る」方が誤解が起きにくいです。画面のスクリーンショットに丸を付けるのも役に立ちます。
進め方のひな形
依頼の流れを短くするなら、次の順番が現実的です。
- 対象ページと修正箇所を確定する
- 差し替え文章を用意し、承認者が一度目を通す
- 反映後、公開前に見た目だけ確認する
- 公開後にリンクとフォームを確認する
この順番なら、直す場所を探す時間と、公開後の事故対応を減らしやすくなります。
効果と確認する数字:修正後に見る数字と次の打ち手
文字を直す目的は「見た目を整える」だけではなく、読んだ人が迷わず次の行動に進める状態に近づけることです。ここを意識すると、修正の優先順位も決めやすくなります。
文字修正で変わりやすいのは「不安の量」
文章が分かりにくいサイトは、読者が途中で止まりがちです。逆に、言葉が揃うと「この会社なら任せられそう」という安心が増えます。大きな言い換えよりも、誤解される表現を減らす方が結果につながることも多いです。
見る数字は、まず3つで足ります
細かい分析を始める前に、次の3つだけ見れば判断が早くなります。
- 問い合わせの件数(フォーム送信や電話)
- 問い合わせページまで進んだ人数
- サービスページでの離脱が増えていないか
「問い合わせページまで進む人」が増えたのに件数が変わらない場合、フォームの入力項目が多いなど別の原因が見えてきます。逆に、サービスページの離脱が減れば、言葉の改善が効いた可能性が高いです。
検索から来るページは、変え方に順番を付ける
SEOは、検索で見つけてもらうための工夫です。検索から人が来ているページは、言葉を変えると入口の動きが変わることがあります。そういうページは、次の順で見直すと安全です。
- 誤字と古い情報を先に直す
- 伝わりにくい言い回しを短くする
- 大きな構成変更は最後に回す
検索の変化はすぐに出ないこともあります。短期で結論を出さず、数週間単位で様子を見ながら次の手を打つのが現実的です。
まとめ
ホームページの文字修正は、小さな作業に見えても「確認」と「影響範囲の見極め」で費用が変わります。料金の目安を知ったうえで、次の3つを押さえると依頼が進みやすくなります。
1つ目は、直す範囲をURLで示し、差し替え文章を渡せる状態にすることです。これだけで見積もりの前提がそろい、追加費用の不安が減ります。
2つ目は、頼み方を決めることです。年に数回ならスポット、更新が続くなら保守、直す場所が多いならまとめ依頼が向きます。
3つ目は、公開後の事故を避ける確認を絞ることです。トップ、サービス、問い合わせ、採用など大事なページだけ見れば、手間を増やさずに安心を作れます。
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