ホームページを作ったのに問い合わせが来ない。更新はしているのに反応がない。そんな状態が続くと、社内でも次の手が出しにくくなります。
ただ、原因は「見た目が古い」だけとは限りません。見つけてもらい方、読んだ人が判断できる材料、連絡までの道のりのどこかに止まりやすい場面があることが多いです。
この記事では、まず何を確認し、どの順番で直すと迷いが減るかをまとめます。
- どこで止まっているかを見分ける見方
- 直す順番と、社内で決めること
- 相談すると何が前へ進むか
問い合わせが来ない前に確認したい前提
まずは「届いていない」を潰す
問い合わせが来ないとき、最初に疑うべきは「送られていない」ではなく「届いていない」ケースです。フォーム自体が動いていない、通知メールが迷惑メールへ入る、担当の受信設定で弾かれる、といった見落としが起きます。
確認は難しくありません。自社でテスト送信をして、送信完了画面が出るか、自動返信が返るか、担当へ通知が届くかを一度だけ通します。電話番号を載せている場合は、営業時間や折り返しの目安が書かれているかも見直します。相手は「連絡して大丈夫か」をここで判断します。
欲しい問い合わせを言葉にする
次に、「どんな問い合わせが増えたら成功か」を社内で言葉にします。ここが曖昧だと、ページを直しても方向がブレやすくなります。
例えば、次の3つだけ決まると判断が早くなります。
- 誰からの相談がほしいか(地域、業種、規模など)
- 何を頼める会社なのか(対応範囲と得意領域)
- 連絡の前に不安になりやすい点は何か(料金、納期、体制など)
公開直後は検索結果に出るまで時間がかかることもあります。だからこそ、今ある流入で取りこぼしが起きていないかを先に確認する方が安全です。
まず押さえるKPIと現状把握
数字がないと直す順番が決まらない
KPIは、目的に近づいているかを確かめる目印です。アクセス解析は、誰がどのページを見て、どこで離れたかを数字で確かめる仕組みです。コンバージョンは、問い合わせや資料請求など「目的の行動」を指します。
ここで見るのは難しい設定ではなく、次のような「流れのどこが細いか」です。
- サイト全体の訪問数は足りているか
- よく見られているページはどこか
- サービス紹介や料金ページまで読まれているか
- 問い合わせページが見られているか
- 送信まで到達しているか
この流れが分かると、改善の議論が「好み」から「根拠」へ寄ります。
原因の切り分け早見表
まず当てはまる行を探すと、次の一手が絞れます。細かい分析より先に、どの系統の問題かを見分けるための表です。
| 起きている状況 | 原因のあたり | 確認する場所 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| アクセスが少ない | 見つけてもらえていない | 検索や紹介の入口 | 入口になるページを増やす |
| すぐ離脱が多い | 冒頭の説明が合っていない | 最初に見られるページ | 対象と価値を最初に示す |
| 読まれるが無反応 | 不安が消えていない | 料金、実績、よくある質問 | 比較材料と回答を足す |
| 問い合わせページが弱い | 案内や導線が分かりにくい | ボタンと言葉の置き方 | 案内の言葉と位置を統一 |
| 連絡が噛み合わない | 受信設定や対応の運用 | 自動返信、通知先、手順 | 担当と連絡手段を見直す |
例えば「読まれるが無反応」に当たるなら、集客より先に、料金の考え方や選ばれる理由の提示を直した方が近道です。逆に「アクセスが少ない」なら、内容を詰める前に入口を増やす施策から着手します。
集客側の原因 SEOと流入経路
検索で見つけてもらう土台
SEOは、検索で見つけてもらうための工夫です。問い合わせが増えないサイトでは、そもそも「探している人がたどり着くページ」が足りないことがあります。
よくあるのは、トップページに情報が集まりすぎている状態です。初めて来た人は、自分に関係があるかを短時間で判断します。サービス紹介、対応エリア、料金の考え方、実績や事例など、判断に必要なページへ最短で行ける構造が必要です。
もう一つは、検索される言葉とページの主題がズレている状態です。ページの冒頭で「何の会社で、何を解決できるか」がはっきりしないと、検索から来ても読み進められません。
検索以外の入口も見直す
検索だけに頼らず、紹介、名刺交換後の確認、求人媒体からの流入など、入口は複数あります。入口ごとに見られるページが変わるため、アクセス解析で「どこから来て、最初に何を見ているか」を把握すると手が打ちやすくなります。
集客の話は広くなりがちです。次の章からは、アクセスがあるのに問い合わせにつながらないときの「内容」と「導線」の直し方に進みます。
内容側の原因 読まれても選ばれない理由
アクセスはあるのに反応がない場合、読者が「決めきれない」状態になっていることがあります。情報量ではなく、判断材料の出し方や順番のズレです。
読者は「比較の材料」を探している
問い合わせの前に、読者は「自社でも頼めそうか」「費用感は想像できるか」を確かめます。ここに答えるページが薄いと、読むだけで終わりやすくなります。
よくあるのは、サービス紹介が「できることの列挙」になっているケースです。読者が知りたいのは、どこまで任せられるか、どんな進め方か、苦手な領域は何かまで含めた輪郭です。
サービス説明は「頼める理由」を先に出す
会社の沿革より先に、相手の状況から入る方が伝わります。冒頭で次を短く示すだけでも、読み進めやすくなります。
- どんな悩みに向くか
- 何をどこまで対応するか
- 相談から納品までの流れ
担当体制が見えると安心につながります。
料金は「変わる理由」を見せる
料金が出せない事情はよくあります。それでも目安がまったく無いと、検討が止まりやすいです。
金額そのものより、上下しやすい要素を先に書きます。ページ数、原稿の有無、写真撮影の要不要、機能追加の有無などです。読者は自社がどのあたりかを想像できます。
実績や事例は「背景」を添える
実績の一覧だけだと、同業以外には価値が伝わりにくいことがあります。守秘の関係で詳しく出せない場合でも、次の形なら出しやすいです。
- 依頼前の状況や課題
- 工夫したこと、対応したこと
- 納品後の変化(数字が無くてもよい)
読者は自社との共通点を探しています。考え方が見えると「相談してみよう」に近づきます。
導線側の原因 フォームまでの障害
内容が良くても、連絡までの道のりが長いと途中で閉じられやすいです。特にスマホでは、少し迷うだけで画面を閉じやすいです。
入口は複数でも、案内は迷わせない
ページごとに案内の言葉やボタンの位置がバラバラだと、探す手間が増えます。
よく見られるページには、同じ言葉で同じ位置に案内を置きます。「相談する」「見積もり依頼」など表現が混ざると、行動の意味が変わって感じられます。
問い合わせページで不安が強くなる
問い合わせページは、最後に不安が戻る場所でもあります。次の情報があるだけで、送信の心理的な負担が下がります。
- 返信の目安
- 相談の範囲
- 個人情報の扱いの説明
初回の連絡で何を書けばよいかが分かると、相手は動きやすくなります。
フォームは短く、選べる形にする
入力項目が多いと、それだけで先延ばしされがちです。必須の項目は最小限にして、詳しい内容は自由記入で受けます。選択肢を用意できる項目は、選ぶだけにすると負担が減ります。
送信後に「次に何が起きるか」も伝えます。自動返信で受付と返信の目安が届くだけでも、待つ不安が減ります。
直す順番と社内体制の作り方
やることが多く見えるときほど、全部を同時に直すより、詰まりが大きい所から順に潰す方が進みます。直す前に「どこで止まっているか」を決めておくと、社内の会話も短くなります。
迷いを減らすチェック表
下の表は、見落としやすい順に並べています。上から確認すると、直すべき箇所が絞れます。
| チェック項目 | 見る場所 | つまずき例 | 次の対応 |
|---|---|---|---|
| フォームの受信 | テスト送信 | 通知が届かない | 受信先と設定を見直す |
| 冒頭の説明 | 主力ページ上部 | 誰向けか分からない | 対象と価値を最初に書く |
| 料金の目安 | 料金や質問ページ | 費用感が想像できない | 変わる理由を先に示す |
| 実績の説明 | 実績や事例 | 違いが伝わらない | 背景と対応内容を添える |
| 案内の統一 | 各ページ下部 | ボタンが探しづらい | 言葉と位置を揃える |
| 入力の負担 | フォーム項目 | 項目が多い | 必須を減らし選択肢を作る |
「次の対応」は、小さく直せる内容から並べています。まずは上から一つ直し、反応の変化を見ます。
社内体制は「決める人」と「集める人」を分ける
改善が止まりやすいのは、決める人が不在のときです。もう一つは、原稿や写真など素材を集める役割が曖昧なときです。
この2つを分けておくと進みやすくなります。
改善にかかる費用と投資判断
費用は、やる内容より「どこまでを頼むか」で変わります。見積もりを比べるときは、金額よりも成果物の中身が同じかどうかを見ます。
小さく直すか、作り直すかの見分け
小さく直して変わりやすいのは、文章の順番、案内の言葉、フォームの項目、料金の見せ方などです。逆に、ページ構成が今の商材に合っていない、制作当時とサービスが変わっている場合は、作り直しの方が早いことがあります。
外注範囲と費用の考え方
何を頼むかが決まると、見積もりの比較がしやすくなります。
| 頼む範囲 | 向く状況 | 成果物例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 現状診断 | 原因が不明 | 課題と優先順位 | 反映まで含むか確認 |
| 文章の見直し | 読まれるが無反応 | 各ページの原稿 | 社内確認の手順を決める |
| 導線の改善 | 問い合わせまで遠い | 案内位置と言葉 | スマホ表示も対象にする |
| フォーム改修 | 入力で止まる | 項目と通知設定 | 受信テストまで含める |
| ページ追加 | 入口が足りない | サービス別ページ | 更新体制も考える |
見積もりの段階で、文章の提案まで含むかどうかは差が出ます。社内で用意する範囲が決まると、後からの手戻りが減ります。
期待できる効果と時間の目安
改善で一番うれしいのは、社内で「次に何を直すか」が迷いにくくなることです。問い合わせは、その結果として増えやすくなります。
すぐ変わりやすいのは「送信までの不安」と「迷い」
フォームの通知先や自動返信の見直し、入力項目の減らし方、問い合わせページの説明追加は、手を入れた直後から影響が出ます。特に、返信の目安や相談の範囲が書かれていないと、相手は送信を先延ばしにします。
また、よく見られているページの冒頭で「誰の、どんな悩みに向くか」をはっきりさせると、すぐページを閉じる人が減りやすくなります。ここは大がかりな改修より、文章の順番と見せ方で変えられることが多いです。
時間がかかりやすいのは「入口を増やす」取り組み
検索からの流入を増やす施策は、ページを追加してもすぐには反映されません。コラムやサービス別ページを増やすほど、後から効いてきますが、動き始めるまでに時間が必要です。
そのため、早く変化を感じたいときは、入口づくりと並行して「今来ている人が迷わない状態」を先に整えます。先に詰まりを減らしておくと、後から流入が増えたときの取りこぼしも減ります。
効果は「問い合わせ数」だけで見ない
問い合わせだけを見ると、月ごとの波で判断が揺れます。途中の数字も見ながら、手応えが出ているかを確かめます。
- 問い合わせページを見た人が増えたか
- 送信完了まで到達する人が増えたか
- よく見られるページで迷いが減ったか
この変化が出ていれば、次の改善も決めやすくなります。
よくあるリスクとトラブル回避
改善は前に進みますが、進め方を間違えると手戻りが増えます。先に避けたい落とし穴を押さえておきます。
外注先を変える前に「触れる範囲」を確認する
制作会社を変えたいとき、最初に困りやすいのは管理情報の所在です。どこが管理画面で、どこが契約で、誰が触れるかが曖昧なまま動くと、修正が止まってしまいます。
引き継ぎの場面では「何を直すか」より「何に触れるか」を先に確認すると安全です。フォームだけ直したいのに、全体の更新ができない状態だと、改善の選択肢が狭まります。
広告を始める前に、問い合わせ導線だけは見直す
広告を始めるとアクセスは増えます。けれど導線は、各ページから問い合わせまでの道順です。ここが弱いままだと、費用をかけても反応が増えません。
広告を検討しているなら、先に問い合わせページとフォームの負担を減らしておくと無駄が減ります。入口を増やす前に「受け皿」を整えるイメージです。
更新が続かないと、入口が育たない
ページ追加は後から効いてくる反面、更新が止まると積み上がりません。社内で作業が回らないときは、完璧な文章より、公開できる形を増やす方が前へ進みます。
そのためにも、担当者が一人で抱えない体制が必要です。確認の流れが長い場合は、まず公開の基準を決め、後から直す前提で進めます。
問い合わせの質が合わないときは「入口と言葉」をそろえる
問い合わせは増えたのに内容が合わない場合、ページの言葉が広すぎることがあります。対応できない内容まで集めると、現場の負担が増えます。
この場合は、対応範囲と対象を明確にし、ボタンの言葉も合わせます。相手の期待と現場の提供が近づくと、やり取りも進みやすくなります。
相談で解決できることと進め方
「何を直すべきか」は、画面と数字を一緒に見ないと決めきれないことが多いです。相談の価値は、作業を丸投げできることより、判断が早くなる材料がそろうことにあります。
相談でよく進むこと
社内で止まりやすいのは、原因の切り分けと優先順位です。ここが決まると、直す範囲と費用も見えやすくなります。
- どこで止まっているかの確認(集客、内容、導線)
- 直す順番の決定と、やらないことの線引き
- ページの見出しや文章の順番の見直し
- 問い合わせページとフォームの改善
「直したい所はあるが、どれから触るか」で迷う場合ほど、状況を見ながら決める方が早いです。
相談の進め方は「現状確認→優先順位→反映」が基本
初回は、目的と見てほしい相手の確認から始めます。次に、よく見られているページと問い合わせまでの道のりを見て、詰まりを探します。
そのうえで、直す順番を決め、修正案をサイトへ反映します。提案だけで終わると社内で止まりやすいので、反映までの段取りを一緒に決めると進みます。
相談前に用意すると進みやすい情報
分かる範囲で構いません。揃っていない場合でも、今ある情報から切り分けはできます。
| 用意する情報 | 分かる範囲でOK | 理由 |
|---|---|---|
| サイトURL | トップだけでも可 | ページ構成を確認できる |
| 目的 | 問い合わせ増など | 評価の基準が決まる |
| 欲しい相談内容 | 対応範囲のメモ | 言葉と導線を合わせる |
| 困りごと | 箇条書きで可 | 原因の切り分けが早い |
| 現在の運用体制 | 担当者と確認者 | 手戻りを減らせる |
| 改修の希望時期 | 未定でも可 | 優先順位を決めやすい |
この表が埋まると、相談の場で「何をやるか」が決まりやすくなります。
まとめ
ホームページを作ったのに問い合わせが来ないとき、原因は一つに決め打ちできません。けれど、確認の順番を間違えなければ、どこから直すかは決められます。
まずはフォームが届く状態かを確かめ、次にアクセス解析で流れのどこが細いかを見ます。そのうえで、集客、内容、導線のどこに詰まりがあるかを切り分け、直す順番を決めます。
早く変わりやすいのは、問い合わせまでの不安と迷いを減らす改善です。入口を増やす取り組みは後から育ちます。だからこそ、受け皿を先に整え、積み上げを止めない体制にしておくと安心です。
アクセスはあるのに反応がない、料金の出し方で迷う、フォームを直したいなど何かお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください。