ホームページを途中から別の会社に頼みたい相談

2026.02.08

制作が止まったまま数週間が過ぎ、社内の空気だけ重くなることがあります。担当者は催促しづらく、経営側は判断材料がなく、動けないまま時間が過ぎがちです。
結論は、途中から別の制作会社に頼む相談は「いま何が残っていて、何が足りないか」を先に見える形にすると、費用とトラブルを抑えやすいです。
ただし、権利や管理情報が完全に外部で握られている場合は、段取りが変わるため先に確認が必要です。
この記事で分かることは、外注先を変えたくなる原因、引き継ぎ前に見る順番、相談で決める優先順位の3つです。

途中で外注先を変えたくなるよくある状況

外注先を変える決断は、気持ちの問題ではなく「前に進まない理由」が積み上がった結果です。多くの場合、相手が悪いというより、期待していた形が言葉にならないまま制作が走り、途中でズレが広がります。
この状態を放置すると、修正の回数だけ増え、公開が遅れ、社内の説明コストも上がります。

目的が言葉にならないまま制作が走る

「見た目をきれいにしたい」だけで進むと、途中で判断が割れやすいです。問い合わせを増やしたいのか、採用につなげたいのかで、載せる情報も見せる順番も変わるからです。
目的が曖昧なままだと、出来上がったものを見てから意見が増え、やり直しが続きやすいです。

連絡と合意の仕組みがない

制作側からの連絡が少ない、もしくは成果物が突然届くと、社内の承認が回りません。結果として「返事が遅れたのはこちら」という形になり、気まずさが増えていきます。
また、窓口が複数いると、伝えたはずの内容が反映されていない、というズレも起きやすいです。

見積もり範囲があいまいで追加が続く

最初の見積もりが安く見えても、途中で「それは別料金」となるケースがあります。ここで揉めるのは、作業の範囲が言葉で揃っていないことが原因です。
結果として、予算の再承認や社内調整が必要になり、公開がさらに遅れます。

この段階で大事なのは、相手探しではなく、止まった原因を一言で言える状態にすることです。言葉になれば、依頼先を変える場合も、続ける場合も、判断が早まります。
次にやることは、制作物の良し悪しを語る前に、現状を棚卸しして「引き継げるもの」と「作り直すもの」を分けることです。

途中変更でまず見る全体像

途中で依頼先を変えるときは、感覚で進めるほど手戻りが増えます。最初に見るべき全体像は、ざっくり言うと「管理」「制作物」「合意」の3つです。
ここが見えると、相談の場で話が噛み合い、見積もりも比べやすいです。

「管理」は引き継ぎの難しさを左右する

まず「管理」は、サイトを動かす土台です。ドメインはサイトの住所、サーバーはデータの置き場です。CMSは更新をラクにする仕組みで、ログインできないと公開後の運用も止まりやすいです。
この3つがどこにあり、誰が触れるかで、引き継ぎの現実的な手順が決まります。

「制作物」は残せるものだけ残す

次に「制作物」は、途中まで作られた成果物です。構成だけ決まっているのか、ページの形まで作ってあるのか、原稿や写真がそろっているのかで、次の打ち手が変わります。
途中のデータがあっても、目的とズレているなら使わない判断も必要です。残すのは、あくまで目的に近づく材料だけです。

「合意」が弱いと新しい依頼先でも止まる

最後が「合意」です。社内で誰が決めるのか、どこまでを今回の範囲にするのかがあいまいだと、新しい依頼先でも同じ場所で止まりやすいです。
合意が固まっていない場合は、まず「決める人」と「決める順番」を決めるところから始める方が近道です。

迷いやすい確認項目を、先にチェック表にしました。上から埋めるだけで、相談が一気に進みます。

確認項目見たい理由分かることメモ
サイトの目的迷いを減らす優先順位承認者
現在の進捗残せる範囲確認作業の残量成果物場所
管理情報公開後に困る移管の可否ID管理者
原稿と素材手戻り回避不足分担当と期限
契約と支払いトラブル予防解約条件証跡
公開希望時期逆算ができる優先範囲期日

このチェックが埋まると、「何から着手するか」が具体化します。逆に、空欄が多いところが、いま詰まっている原因でもあります。

費用が増える場面と見積もりの見方

増えやすいのは「読み解き」と「合意づくり」

途中から依頼先を変えるとき、費用が増えやすい原因は「作り直し」より「読み解き」と「合意づくり」です。前の制作の意図が分からないと、進捗確認の時間が増えます。社内の目的や優先順位が曖昧な場合も、見積もり前に話を揃える時間が要ります。

増えやすい場面は三つあります。第一に、制作物の棚卸しです。途中のデータがあっても最新版が分からないと使えません。第二に、原稿と素材の不足です。ページの形があっても中身が揃わないと公開が止まります。第三に、管理情報が不明な状態です。住所や置き場が見えないと、公開作業の手間が増えます。

見積もりは「含む作業」をそろえて比べる

見積もりを比べるときは、金額の大小より「何を含むか」を揃える方が判断が早いです。会社ごとに作業名が違うため、行数だけ見ても噛み合いません。費用は、調査、制作、公開、公開後に分けて見えると、追加になりやすい箇所が見つかります。

迷いやすい項目を、見積もり比較の表にまとめました。受け取った見積もりをこの表に当てはめると、抜けやすい作業が見えてきます。

項目含まれやすい作業追加になりやすい例確認メモ
進捗の読み解き現状確認と課題の洗い出し仕様が不明で再設計調査費の有無
原稿と素材原稿整理と不足の洗い出し写真準備が間に合わない社内担当と期限
デザインデータ既存データの流用元データなしで作り直し形式と利用範囲
作り込み範囲ページ数と必要機能入力画面の追加や動きの追加範囲外の定義
公開作業本番反映と動作確認移転やメール設定が必要管理者と手順
公開後の運用更新方法の共有担当交代で引き継ぎが発生保守の窓口

「追加になりやすい例」に当てはまる行が多いほど、最初の見積もりは上がりやすいです。逆に言うと、相談の段階で空欄を減らせば、金額のブレも減ります。いきなり全ページの制作に入らず、まず調査と方針決めだけを依頼し、その後に制作範囲を確定するやり方もあります。

リスクを減らす引き継ぎと権利の確認

困るのは「触れる権限がない」状態

途中変更で困りやすいのは、データそのものより「触れる権限がない」状態です。引き継ぎに時間がかかると、公開も更新も止まります。先に管理情報と成果物の受け取り方針を決めると、余計な消耗が減ります。

まず押さえたいのは、住所と置き場、更新画面です。ドメイン、サーバー、CMSの情報が分かれば、引き継ぎの手順が見えます。次に、制作途中のデータです。画像や原稿だけでなく、デザインの元データがあるかで、やり直し量が変わります。

権利は「利用範囲」を確認する

もう一つは権利です。契約書やメールの取り決めで、納品物の利用範囲が決まっていることがあります。写真や文章を外部から購入している場合も、転用が難しいケースがあります。社内に残っている契約書や請求書、メール履歴を材料に、扱える範囲を確認する流れが安全です。

引き継ぎで揃える情報を、優先度つきでまとめました。優先度が高いものから手当てすると、止まりにくくなります。

情報の種類入手先ない場合の代替優先度
ドメイン管理契約会社の管理画面管理者変更の手続き
サーバー管理サーバー会社の管理画面新規契約して移転
CMSログイン管理画面のID管理者の再発行
デザインデータ制作会社の納品物画像から作り直し
原稿と写真社内共有フォルダ既存資料から再作成
契約と請求社内の経理資料メール履歴を保存

優先度が高いものが空欄のままだと、見積もりがぶれたり、作業が途中で止まったりしやすいです。連絡や引き継ぎが必要な場合は、要件を短くまとめ、受け取りたい物の一覧と期日だけを伝えると行き違いが起こりにくいです。

体制づくりと進め方

窓口と決裁者を先に決める

新しい依頼先に変えても、社内の進め方が曖昧なままだと同じ場所で止まります。やり取りの窓口を一人に寄せ、決裁者も明確にすると、返事待ちの時間が減ります。制作側の担当が優秀でも、社内の合意が回らないと公開まで進みません。

原稿と素材の締め切りを前倒しする

進め方は、目的と優先順位を決め、作る範囲を決め、原稿と素材の担当を割り当て、制作と確認を回す順番が基本です。原稿と素材の締め切りを早めに置くと、公開直前の混乱が減ります。

効果とKPIを決める考え方

成功の目印を決めると判断がぶれにくい

外注先を変える場面では、完成させること自体が目的になりがちです。ただ、サイトは公開してからが本番なので、最初に「何が増えたら成功か」を決めておくと判断がぶれにくいです。KPIは、目的に近づいているかを見る目印です。

目的が問い合わせなら「月の問い合わせ件数」を中心に置きます。採用なら「応募数」や「採用ページの閲覧数」を目印にします。さらに一段手前の目印として、よく見られるページや、入力直前で離脱しているページを把握すると、直す順番が決めやすくなります。

この段階で大事なのは、目印を増やしすぎないことです。社内で毎月追える数字に絞ると、改善が続きます。

相談で決まる依頼範囲と優先順位

相談の場でいちばん価値が出るのは、「何を作るか」より先に「何を残して、何を変えるか」を決められることです。途中から依頼先を変える話は、感情が混ざりやすいぶん、判断材料がそろうと一気に前に進みます。

相談で決めたいのは「直す場所」と「直す順番」

相談では、次の二つが決まると動きやすいです。
一つ目は、いま止まっている原因がどこにあるかです。連絡の行き違いなのか、原稿が固まらないのか、管理情報が分からないのかで、打ち手が変わります。
二つ目は、公開までに必要な作業を「先にやること」と「後でもよいこと」に分けることです。ここが決まると、見積もりも社内の合意も取りやすくなります。

たとえば「まず公開を間に合わせたい」場合は、最小限のページで公開し、あとから肉付けする選択肢があります。逆に「公開しても問い合わせにつながらない」状態が見えているなら、ページ数を増やすより、内容と導線の見直しを先にした方が近道です。
相談の場でこの判断がつくと、「急いでいるのに何を急げばよいか分からない」という空回りが減ります。

「引き継ぎ前提」と「作り直し前提」を切り分ける

途中の制作物が使えるかどうかは、出来の良さより条件で決まります。見ておきたい条件は次のようなものです。

  • 管理情報に触れる状態か(住所と置き場が分かるか)
  • 元のデータが残っているか(見た目だけでなく編集できるか)
  • 目的に合った構成か(載せたい情報の順番がズレていないか)

この条件がそろうと、引き継ぎ前提で進めやすいです。逆に欠けている場合は、部分的に作り直す方が早いことがあります。ここを先に見極めると、「とりあえず全部作り直す」か「とりあえず我慢して続ける」かの二択から抜け出せます。

相談後に残るのは「やることの地図」

良い相談は、話して終わりではなく、社内で共有できる形が残ります。たとえば次のようなものです。

  • どこが詰まりどころかのメモ
  • 公開までの段取りと担当の線引き
  • 依頼範囲の候補と費用の考え方

この「地図」があると、依頼先を変えるかどうかの判断も、変えるならどこまで頼むかも決めやすくなります。

相談前にそろえる情報と次の一手

相談は、完璧な資料をそろえてからでなくても始められます。むしろ途中変更の相談では、未定や不明が混ざるのが普通です。分かる範囲だけでよいので、最低限の材料を用意すると話が早くなります。

まずは「手元にあるもの」を集める

URLはサイトのアドレスのことです。最初に集めたいのは、次の三つです。

  • サイトのURL、または制作中の画面が分かる資料
  • これまでのやり取り(メールやチャットの履歴)
  • 受け取っている成果物(原稿、画像、資料)

この三つがそろうと、何が足りないかが見えやすいです。契約書が見つからない場合も、請求書やメールの文面が手がかりになることがあります。
外注先へ連絡する場合は、責める言い方より「受け取りたい物の一覧」と「希望の期日」だけを短く伝える方が行き違いが起こりにくいです。

社内で決める人と連絡役を一人に寄せる

途中変更は、社内の判断が割れやすいテーマです。相談前に「決める人」と「連絡役」を決めておくと、やり取りの往復が減ります。特に、原稿の確認や素材の手配は社内側の仕事になるため、担当が決まっているだけで公開が近づきます。

次の一手は三択に落とす

最後に、次の一手を三択にしておくと迷いが減ります。

  • いまの外注先のまま、範囲と決め方を変えて進める
  • 外注先を変えて、引き継ぎ前提で進める
  • 一度止めて、目的と構成から作り直す

どれが正解かは状況で変わります。ただ、管理情報が不明なまま制作だけ進めるのは、後から困りやすいので避けたいところです。相談では、この三択のどれが現実的かを、根拠つきで判断できる状態にします。

まとめ

ホームページを途中から別の会社に頼みたい相談は、焦りが強いほど判断が難しくなります。先に「管理」「制作物」「合意」を見える形にし、費用が増えやすい箇所と、引き継ぎのリスクを押さえると、手戻りを減らしやすいです。
そのうえで、相談の場で依頼範囲と優先順位が決まると、公開までの道筋がはっきりします。

株式会社みやあじよでは、制作途中のサイトを一度確認し、引き継ぎで進めるか、作り直した方が早いかを切り分けたうえで、直す順番まで一緒に決めます。
見積もりを比べる前提がそろわない、管理情報の受け取り方が不安、社内の合意が進まない、といった段階でも大丈夫です。ホームページ制作で何かお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください

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