ホームページの管理会社が分からない時の調べ方

2026.02.08

ホームページを直したいのに「誰に頼めば動くのか」が分からないと、連絡先探しだけで数日が消えます。さらに、間違った相手に連絡してしまうと、たらい回しで時間も費用も増えがちです。
結論としては、管理先を一気に当てようとせず、役割ごとに手がかりを拾うのが近道です。
サイトが真っ白になるなど緊急度が高いときは、復旧を優先して進めます。
この記事では、最初の切り分け、社内で探す順番、サイト側で拾える手がかりまでを、迷いにくい手順でまとめます。

管理会社が分からない時に最初にやる切り分け

「管理会社が分からない」は、困りごとが混ざって起きます。先に“どこが止まっているか”を分けると、連絡先探しの方向が定まります。

いま止まっているのは「更新」か「表示」か

まずは次のどちらが主かを決めます。

  • 更新できない:管理画面に入れない、担当がいない、反映できない
  • 表示が壊れている:開けない、レイアウトが崩れる、エラーが出る

更新の話なら、サイトを編集する権限と手順の問題が中心です。表示の話なら、サイトの置き場所や設定の不具合が疑われます。

ここで出てくる用語だけ、先に意味をそろえます。
ドメインはホームページの住所のようなものです。
サーバーはホームページのデータを置く保管場所です。
WordPressはブラウザからページを更新できる仕組みの一つです。

連絡先探しと復旧は同時進行でいい

表示トラブルは「原因の切り分け」と「復旧」を同時に進める方が早く収まります。たとえば、社内で請求書を探しつつ、サイトのエラーメッセージを控えるだけでも次の相談が通りやすくなります。
逆に、更新だけが止まっている場合は、急いで触るほど状況が見えにくくなります。ログイン情報の所在や権限の持ち主を押さえてから動く方が安全です。

触ってよい範囲を決める

不安なときは「触ってよいのは自社で用意した文章や画像だけ」と決めてください。設定を変える、機能を追加する、契約を解約する、といった操作は、管理先が判明してからでも遅くありません。
先に範囲を決めておくと、社内の担当が変わっても判断がぶれにくくなります。

社内で探す順番(契約・請求・メール・担当者)

社内の情報は散らばっていても、探す順番さえ固定すれば見つかる確率が上がります。ここでは「見つかりやすい順」に並べます。

  • 契約・発注に関わる書類
  • 請求書、振込履歴、カード明細
  • 過去のメール、社内チャット
  • 共有フォルダのメモ
  • 退職者の引き継ぎ資料、名刺

下の表は、探す場所ごとに「何を見れば手がかりになるか」を短くまとめたものです。

確認場所見るもの見つかる手がかり注意点
契約書・発注書保守や更新の記載会社名、担当者、範囲制作と運用が別のこと
請求書・振込履歴請求元、摘要会社名、連絡先代理店名義の場合あり
メール検索署名、添付担当者、作業内容個人メールの可能性
共有フォルダメモ、台帳ID、ログイン画面の住所古い情報も混在
見積書内訳、保守項目契約先、作業範囲言葉が曖昧なら要注意
名刺・チャット履歴担当名、会社名直通番号、部署担当変更の可能性

ここまでの段階で大事なのは、会社名を特定することより「連絡できる窓口」を見つけることです。担当者名やメール署名が分かれば、会社名が曖昧でもつながることがあります。
一方で、振込先や請求元は“お金の流れ”の情報なので、実作業の担当と一致しない場合もあります。請求元が見つかったら、まずは「サイトの更新や保守の窓口か」を短い文章で確認するだけで次へ進みます。

サイト側で探す手がかり(管理画面・表記・権限)

社内資料が見つからないときでも、サイトそのものにヒントが残っていることがあります。ここでは、触らずに確認できる範囲だけ扱います。

ページの一番下や下層ページの表記を見る

トップページの一番下や、会社案内・プライバシーポリシーの末尾に、制作や運用に触れた表記が入っている場合があります。社名そのものがなくても、連絡先や更新の手がかりが残ることがあります。
また、著作権表記の年が古いままだと、更新が止まっている可能性が高いので、後の相談で状況説明がしやすくなります。

管理画面の入口だけ確認する

サイトによっては、ログイン画面の場所が共通の形になっていることがあります。たとえばWordPressなら、ログイン画面が見つかるだけで「更新はこの仕組みで動いていそうだ」と当たりがつきます。
ただし、むやみにパスワードを試すのは避けてください。ロックがかかる設定もあり、復旧が遠回りになることがあります。

権限が誰の名義かを想像する

更新が止まる原因で多いのは、権限が個人に寄っていることです。代表メールで受け取る設定になっていない、担当者個人のログイン情報でしか入れない、という形だと、退職や異動で詰まります。
この段階では、犯人探しではなく「どの名義に集約するか」を後で決められるように、手がかりを控えておくのが目的です。

ドメインとサーバーの契約先を確認する方法

次の段階は、ドメインとサーバーの契約先をつかむことです。ここが分かると、復旧や移管の相談先が絞れます。

ここが分かると、連絡先探しがぐっと早まります。というのも「管理会社」が指す相手は、一社とは限らないためです。サイトを作った会社、住所を管理している契約先、データを置いている契約先が別々というケースも珍しくありません。

とくに表示トラブルの相談先を探すなら、ドメインとサーバーの契約先を押さえるのが近道です。ドメインは住所のようなもの、サーバーはデータの置き場です。

手がかりを拾ううえで役に立つのが、WHOISとDNSです。WHOISはドメインの登録先を調べる公開情報です。DNSはドメインとサーバーをつなぐ案内板のような設定です。

まずは「契約先を当てる」より「候補を絞る」感覚で進めます。見つけたいのは、問い合わせ先の窓口です。

項目役割契約先の例分からない時の次手
ドメイン住所(アドレス)ドメイン会社WHOISで登録先を確認
サーバーデータの置き場サーバー会社DNSの参照先から推測
サイト制作作業と更新の担当制作会社・担当者見積書やメール署名を探す

次に、具体的な確認手順です。

手順1:ドメインの登録先を確認する

自社サイトのアドレスが分かるなら、まずそのドメイン名を控えます。たとえば
「https://myajo.net」なら「myajo.net」の部分です。
そのうえでWHOIS検索を使うと、登録先の会社名や、登録を代行している事業者が表示されることがあります。情報が非公開にされている場合もありますが、そのときでも「どこ経由で登録されているか」だけ分かるケースがあります。

ここで注意したいのは、登録先が見つかっても、その会社がサイト修正の窓口とは限らない点です。まずは「契約者の確認」や「管理者の連絡先変更」ができるかを聞き、次の段取りにつなげます。

手順2:サーバーの見当を付ける

ドメインの管理画面に入れる場合は、DNSの設定画面を見ます。そこに表示される参照先に、事業者名が含まれていることがあります。
管理画面に入れない場合は、ドメイン側の窓口に連絡し「このドメインが参照している先を教えてほしい」と伝える方が早いです。技術的な説明は要りません。サイトのアドレスと会社名、担当変更の背景だけ伝えれば、案内してもらえることがあります。

手順3:触らずに“判断材料”だけ集める

この段階では、DNSを書き換えるなどの操作は避けてください。いったん動いていても、設定変更で表示が止まることがあります。
集めたいのは次の3つです。

  • サイトのアドレス(表示が壊れているページがあればそのページのアドレスも)
  • いつから、どんな症状か(真っ白、エラー文、表示崩れなど)
  • 社内で分かった手がかり(請求元、担当名、メール署名)

ここまで揃うと、次の相談で状況説明が短く済みます。

費用の見え方(保守費用と作業費、見積もりの見方)

管理会社が分からない状態で一番こじれやすいのが費用です。理由はシンプルで、何が契約に含まれているかが見えないまま「直してほしい」が先に来るためです。
まずは費用を二つに分けて考えると判断が早まります。

  • 毎月の費用:見守りや小さな手入れを含む形が多い
  • 作業ごとの費用:変更内容に応じて都度見積もり

同じ「月額◯円」でも、中身は会社ごとに違います。たとえば、連絡窓口だけの契約もあれば、軽い修正まで含む契約もあります。逆に「軽い修正」と書いてあっても、回数や範囲の上限が決まっていることがあります。

見積もりを受け取ったら、金額だけで判断せず、前提条件が書かれているかを見ます。揉めやすい項目は、だいたい似ています。

項目名の例含まれやすい作業追加になりやすい条件確認の方向
保守見守り、軽い修正上限超、緊急対応月の範囲はどこまで
文言・画像差替差し替え作業量が多い、原稿未確定回数と対象ページ数
問い合わせ欄の修正項目追加、動作確認仕様追加、連絡増完成形を言葉で確認
復旧対応原因調査、戻す作業原因不明、夜間休日上限と連絡手順
データの控え定期保存、復元保管期間の延長何をどこまで残すか
更新代行月次更新、ページ追加素材不足、確認遅れ承認者と締切

表の右端を見て分かる通り、確認すべきことは「何を」「どこまで」「何回まで」です。ここが書かれていない見積もりは、後から追加が出やすく、社内説明もしにくくなります。
もし見積もりの言葉が曖昧なら、金額交渉の前に「対象ページ」「回数」「期限」「想定外が出たときの扱い」を文章でそろえてもらうと、比較がしやすくなります。

放置のリスクとトラブルを短く止める考え方

管理先が分からないまま時間が過ぎると、困りごとが増えやすくなります。とくに影響が出やすいのは、次の三つです。

  • 信用の低下:情報が古い、表示崩れが残る
  • 機会損失:問い合わせが届かない、採用の応募が減る
  • 復旧の難易度:原因が重なり、切り分けが難しくなる

トラブルを短く止めるコツは、原因を推理することではなく、状況を言葉で固定することです。社内で共有できるメモを一つ作るだけで、次の担当者が動きやすくなります。

  • 発生日時と、直前に変えたことの有無
  • どのページで起きるか(ページのアドレス)
  • 表示の状態(画面の写しがあると早い)
  • 連絡した相手と、返答の要点

このメモがあると、相談先が決まった瞬間に着手へ移れます。次は、引き継ぎが止まらない体制の作り方に進みます。

体制の立て直し(引き継ぎ・権限・記録の残し方)

管理会社が分かったあとにやるべきことは、再発を防ぐ仕組みづくりです。
難しい運用を目指すより、担当と情報の置き場を決めるだけでトラブルは減らせます。

連絡が届く先を「代表の窓口」に寄せる

まずは、外部からの連絡が迷子にならない形にします。
よくあるのは、退職者の個人メールに通知が届いていて、誰も気づけない状態です。

  • 連絡窓口を、代表アドレスや共有の担当アドレスにする
  • 外部の会社にも「窓口の変更」を伝える
  • 社内でも「誰が返すか」を決める

ここが決まると、トラブル時に社内が静かになります。連絡の混乱が減り、判断が早くなるためです。

情報を一か所にまとめる

次に、探し物をなくします。
おすすめは、社内で見つけやすい場所に「一覧表」を置くことです。紙でも構いません。

一覧表に入れる候補は、次のような内容です。

  • サイトのアドレス
  • ドメインの契約先と連絡先
  • サーバーの契約先と連絡先
  • 管理画面の入口のアドレス
  • 何を誰が管理しているか(契約、更新、支払い)

ここまでそろうと、担当が変わっても調べ直しが減ります。外部へ相談するときも説明が短く済みます。

緊急時の手順を短く決める

最後に、緊急時の順番を固定します。長い手順書はいりません。
「表示が壊れた」「更新ができない」の二つで分けて、連絡先を決めるだけで十分です。

  • 表示が壊れたとき:症状のメモ → サーバー側の窓口
  • 更新ができないとき:ログイン情報の確認 → 制作側の窓口

社内で「まずどこへ連絡するか」だけでもそろえておくと、初動が速くなります。

成果の見方(更新が回ると何が改善しやすいか)

管理先が分からない状態が続くと、サイトの成果は「良い悪い」以前にブレます。
更新が回り始めると、改善が“続く形”になり、問い合わせや採用への影響も読みやすくなります。

最初に見るのは「問い合わせが届くか」

成果の話をする前に、最低限の確認をします。
問い合わせ欄が止まっていると、反響が減っても原因が見えません。

  • 問い合わせを送って、返信が届くか
  • 自社の担当に通知が届くか
  • 受付の自動返信が不自然でないか

ここが通るだけで、安心して次へ進めます。

次に「信頼につながる情報」を優先して更新する

更新が止まっていると、会社の印象は想像以上に下がります。
だから最初は、集客の工夫よりも、信頼に直結する情報から直す方が堅実です。

  • 会社概要(住所、連絡先、営業時間)
  • サービス内容と対応範囲
  • 実績や事例(古いもののままなら更新)
  • 採用情報(募集が終わっているなら整理)

このあたりが整うと、問い合わせの質も上がりやすくなります。「話が早い問い合わせ」が増えるためです。

数字を見るなら、少数の項目に絞る

数字は増やすほど迷いが増えます。見る項目は少なくて十分です。

  • 問い合わせの件数
  • 採用応募の件数
  • よく見られているページ(上位だけ)

数字が落ちているときも、慌てて施策を増やすより「届いているか」「情報が古くないか」を先に確認すると、打ち手が選びやすくなります。

相談先の選び方(頼む範囲と比較軸)

相談先選びでつまずくのは、「誰が何をできるか」が混ざるからです。
先に頼みたい範囲を一文にすると、相談先が絞れます。

頼みたい範囲を一文にする

例としては、次のような形です。

  • まずは契約先と連絡先を特定したい
  • 表示トラブルを早く収めたい
  • 引き継ぎと運用の形を作り直したい

この一文があるだけで、相手の案内も的確になります。

相談先の違いを先に押さえる

下の表は、相談先ごとの向き不向きをまとめたものです。迷いが出やすいところだけ短くしています。

相談先向く状況頼める範囲注意点
心当たりのある制作会社以前頼んでいた復旧、更新、契約確認担当変更で窓口が別
ドメインの会社住所の管理を変えたい名義確認、連絡先変更サイト修正は別窓口
サーバーの会社表示エラーや停止置き場の状態確認更新作業は別扱い
別の制作会社運用を作り直したい調査、引き継ぎ、改修調査費が出る場合
社内の顧問やIT担当社内情報が散らばる関係者の洗い出し実作業は外注が必要

表の通り、「契約先の窓口」と「サイトを直す窓口」は分かれることがあります。
だから、最初の連絡では「どこが窓口か」を聞く形が安全です。間違っていても、次の案内をもらえることが多いです。

見積もりを比べるときの見方

複数社へ相談するなら、比べる軸をそろえておくと社内で決めやすくなります。

  • 何をどこまでやるか(調査だけ、復旧まで、引き継ぎまで)
  • いつまでにやるか(希望日と、難しい場合の代案)
  • 想定外が出たときの扱い(追加費用が出る条件)

金額だけで比べると、後から認識がずれやすいです。作業範囲が文字で見える形にしてもらうと、納得して決められます。

まとめ

ホームページの管理会社が分からないときは、いきなり一社に当てに行くより、役割ごとに手がかりを拾う方が早いです。
最初に「更新の問題か、表示の問題か」を分け、社内の契約・請求・メールから順に探します。
手がかりが薄い場合でも、ドメインとサーバーの契約先を押さえると、相談先を絞れます。
費用は月ごとの費用と作業ごとの費用に分けて見て、見積もりでは作業範囲と条件をそろえると判断しやすくなります。
最後に、担当と情報の置き場を決めておくと、次に同じことで止まりにくくなります。

株式会社みやあじよでは、契約先や窓口の切り分けから、引き継ぎに必要な情報の洗い出し、運用がスムーズに回る形への切り替えまで一緒に進められます。
「連絡先が分からず止まっている」「見積もりの比べ方が決まらない」「復旧と引き継ぎを同時に進めたい」など何かお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください

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