ホームページが真っ白/エラーのとき最初にやる切り分け
結論から言うと、最初にやることは「自社だけの問題か」「サイト全体が止まっているか」を分けることです。ここで当たりを付けると、連絡先も作業も迷いにくくなります。
まず、スマホで確認します。社内のWi‑Fiではなく、モバイル回線で開いてください。社内ネットワークの設定が原因だと、社内だけ開けないことがあるからです。次に、別の見るためのアプリ(ChromeやSafariなど)でも開きます。ここまでで「どこでも同じ症状」なら、サイト側のトラブルの可能性が上がります。
次は、トップページだけでなく、別ページも試します。トップだけ真っ白で下層は開く、というときは、トップで使っている仕組みだけが壊れている場合があります。逆に全ページが同じなら、もっと根本側で止まっていることが多いです。
ここで一度、症状別に次の動きを決めます。迷いを減らすための早見表です。
| 見え方 | 起こりやすい原因 | 今すぐできる確認 | 次に連絡する先 |
|---|---|---|---|
| 真っ白で何も出ない | 更新直後の不具合 | 別端末でも同じか | 制作・保守の窓口 |
| 404 Not Found | ページ削除やURL違い | 他ページは開くか | 制作・保守の窓口 |
| 500の表示 | サイト内部のエラー | 管理画面に入れるか | 制作・保守の窓口 |
| 503の表示 | 一時的な高負荷 | 時間を置いて再読込 | サイトの置き場所 |
| 証明書の警告が出る | SSLの期限切れ等 | 警告画面を保存 | 置き場所か制作窓口 |
| サイト自体が見つからない | DNSの向き先のズレ | メールも不通か確認 | ドメイン管理会社 |
ここまでで「どこへ連絡すべきか」がだいたい決まります。次は、原因候補をもう少しだけ絞り込みます。
原因候補を絞る確認手順(自社でできる範囲)
結論は、やみくもに触らず「直近で変えたこと」と「エラーの種類」を先に押さえることです。復旧が早い現場は、ここがぶれません。
まず、直近の変更を思い出します。担当者が複数いる場合は、誰かが更新した可能性もあります。よくあるのは、文章や画像の更新、追加機能の更新、置き場所の契約まわりの変更です。何も触っていないのに急に起きた場合は、置き場所側の障害や契約切れ、期限切れの類が疑わしくなります。
次に、エラー画面をそのまま残します。画面の文言は、復旧の手掛かりです。真っ白で文言が出ないときも、表示が崩れた状態をスクリーンショットで残します。あとで依頼先へ送れるだけで、やり取りが短くなります。
ここで専門用語を最低限だけ押さえます。
ドメインは、ホームページの住所のことです。
サーバーは、ホームページのデータを置いている場所です。
WordPressは、更新するための仕組みで、部品の組み合わせで不具合が出ることがあります。
DNSは、ドメインをサーバーへ案内する住所録のような仕組みです。
SSLは、通信を暗号化する証明書で、期限切れなどで警告が出ます。
この5つのどれが関係していそうかだけ分かると、連絡先と作業の当たりが付きます。
最後に、「一時的な表示の残り」を疑います。別の端末では見える、担当者のPCだけ真っ白、という場合は、古い表示が残っているだけのこともあります。その場合は、別端末での結果を優先して判断します。
次は、復旧を急ぐほどやりがちな「危ない操作」を避けつつ、一次対応の動きを決めます。
リスクを増やさない一次対応と避けたい操作
結論は、復旧のスピードを落とす行動を先に避けることです。焦るほど触りたくなりますが、戻せない操作が混ざると時間が伸びます。
避けたいのは、原因が分からないままの大量更新です。例えば、追加機能を片っ端から更新する、見た目の設定を変え続ける、操作を繰り返して状態を上書きする、といった動きです。こうなると「いつ何をしたか」が追えなくなり、依頼先も判断材料を失います。
代わりにやるのは、状況の固定です。
- いつから起きたか(気づいた時刻でよい)
- どのページで起きるか(トップだけか、全部か)
- どんな表示か(真っ白、数字のエラー、警告画面)
この3つだけでも、復旧の道筋が見えやすくなります。
もう一つ、社内の連絡も短く整えます。「止まっているらしい」ではなく、「何が、どこまで、どの端末で」だけを共有します。情報が揃うと、制作会社や置き場所の窓口へつなぐ判断が早くなります。
この時点で、社内でできる確認はほぼ出そろいました。次は、体制を決めて「誰が誰に連絡するか」を固めます。
体制を決める(連絡先・役割分担・判断の順番)
緊急時に復旧が遅れる原因は、技術よりも「誰が、どこへ、何を伝えるか」が定まらないことです。ここが決まると、作業の着手が早まり、社内の混乱も抑えやすくなります。
連絡先は「制作会社」と「サーバー会社」を分けて考える
担当がはっきりしていない場合は、次の考え方が現実的です。
- エラー文言が出ていて、全ページが止まって見える
まずサーバー会社の障害情報を確認し、該当しそうならサーバー会社へ連絡 - 直前に更新作業をしていて、その直後から真っ白になった
まず制作会社や保守の窓口へ連絡 - どちらにも当てはまらず、判断がつかない
制作会社に「状況の切り分け」から依頼し、必要ならサーバー会社へつないでもらう
社内の書類やメールを探すときは、契約書よりも「請求書」や「更新料金の案内メール」が見つかりやすいです。そこに連絡先が載っていることが多いです。
社内の役割は「窓口」「判断」「作業」で分ける
復旧時は、担当が一人で抱えるほど遅れます。最低限、次の3つが決まれば進みます。
- 窓口
依頼先とのやり取りを一本化する人 - 判断
どこまで費用をかけるか、復旧の優先順位を決める人 - 作業
画面のスクリーンショットを集める、社内の状況を聞き取る人
一人が複数担当でも構いません。役割の名前だけ付けておくと、社内の指示が通りやすくなります。
社内向けの「一言アナウンス」を先に作る
サイトが止まっている間、社内から同じ質問が何度も来ると窓口が詰まります。
短く、次の要素だけ入れた連絡があると落ち着きます。
- いま起きている状態(例:表示不可)
- 影響(例:問い合わせフォームも停止の可能性)
- 次の共有タイミング(例:進捗が出たら社内に共有)
このアナウンスは、復旧スピードに直結します。窓口が作業に集中できるからです。
依頼時に渡す情報と伝え方(復旧が早い依頼の出し方)
復旧の依頼で多い失敗は、症状だけ伝えて、相手が追加質問を繰り返す状態です。
最初の連絡で「状況の絵」が浮かぶようにすると、着手が早まります。
連絡の文章は「事実→影響→直前作業」の順で書く
文章の型はシンプルで十分です。
- いつから
- 何が見えるか(真っ白、エラー文言など)
- どこまで影響しているか(トップだけ、全ページなど)
- 直前の作業(更新、画像差し替えなど)
スクリーンショットがある場合は、添付だけで話が進みます。口頭説明のズレが減るからです。
依頼前にそろえる情報チェック表
漏れが出やすい情報を、短くまとめました。上から埋めるだけで、依頼先が動きやすくなります。
| 項目 | どこで分かる | 例 | 渡す理由 |
|---|---|---|---|
| 対象サイトのアドレス | 名刺や過去メール | 自社サイトのリンク | 確認の起点が揃う |
| 発生した日時 | メモで可 | 1/26 10:15 | 原因の当たりが付く |
| 症状の画面 | スクリーンショット | 白画面/エラー文言 | 説明のズレが減る |
| 影響範囲 | 別端末で確認 | 全ページ/一部のみ | 優先作業が決まる |
| 直前の作業 | 社内の聞き取り | 更新/画像差し替え | 変更点から探せる |
| 連絡先の手がかり | 請求書や契約メール | 制作会社/サーバー | 連絡ルートが固まる |
管理情報の渡し方は「方法だけ先に決める」
復旧の作業では、管理画面などの情報が必要になることがあります。
ただし、メール本文にそのまま書くと、社内外の転送や誤送信でリスクが増えます。
先に決めるのは「渡し方」です。
- 電話で伝える
- 別の連絡手段で共有する
- 依頼先の指定方法に合わせる
この段取りがあると、復旧作業へ入る流れが止まりにくくなります。
費用の考え方(緊急対応で変動しやすい要因)
費用が読みにくいのは、現場に着手する前は「何が原因か」が確定していないからです。
だからこそ、最初から一つの金額で決めようとすると、見積もりが割れやすくなります。
緊急対応で費用が動く代表的な理由
費用が上下しやすいのは、だいたい次の条件が重なるときです。
- 夜間や休日など、対応する時間帯が限られる
- 関係者が多く、連絡や許可待ちが増える
- 症状の情報が少なく、試行が必要になる
- 以前の状態へ戻す判断が決まらず、作業が止まる
裏を返すと、前の表で情報がそろっているだけで、見積もりのブレが小さくなりやすいです。
費用が変わりやすい作業の一覧
依頼時に「どこまで頼むか」を決めやすくするための表です。最初は復旧を優先し、次に原因説明や再発予防を別で考える形が合うこともあります。
| 作業の種類 | 費用が動く要因 | 目安の時間感 | 頼み方のコツ |
|---|---|---|---|
| 初動の状況確認 | 情報不足で調査増 | 30分〜数時間 | 症状と範囲を送る |
| まず表示させる対応 | 影響範囲と原因 | 1時間〜半日 | 復旧優先と伝える |
| 以前の状態へ戻す | 戻せる材料の有無 | 1〜数時間 | 戻す日時を決める |
| 更新作業のやり直し | 作業量と再確認 | 半日〜 | 直前作業を共有 |
| 再発を減らす見直し | 見直す範囲の広さ | 半日〜数日 | 運用の状況も渡す |
社内で迷いが出やすい「費用の決め方」
社内の判断を早めるためには、金額だけでなく「どこまで復旧できたら一旦OKか」を言葉にしておくと進みます。
- まず見える状態に戻す
- 問い合わせが受けられる状態に戻す
- 原因説明と再発を減らす対策まで行う
この3つは、同じ作業に見えて実際は範囲が違います。範囲が決まると、依頼先も提案が出しやすくなります。
復旧後に得たい効果(機会損失を止め、再発を減らす)
ホームページが表示できるようになっても、安心できない場面があります。
「見た目は戻ったのに、問い合わせが届いていない」「一部のページだけ壊れたまま」だと、機会損失が続くからです。
復旧後は、次の2つを短時間で確認すると落ち着きます。
- お客さんが迷わず連絡できる状態か
- 同じトラブルが起きても、次は早く動ける状態か
復旧直後にやる確認(短時間で終わる範囲)
まずは「売上や問い合わせに直結するところ」だけ見ます。
細かい表示の微調整は後回しで構いません。
- トップページと主要ページが開く(スマホとPCで)
- 問い合わせフォームを送ってみる(届くか確認)
- 自動返信メールが来るか、社内通知が届くかを見る
- 電話番号や地図など、連絡手段が押せるか確認する
ここまで通れば、ひとまず「受付が戻った」状態を作りやすいです。次に、原因の説明や再発予防へ進む判断ができます。
復旧したら「何が起きたか」を短く残す
復旧後に同じことが起きたとき、時間がかかるのは「前回の記録がない」ケースです。
難しい文章は不要で、メモで十分です。
- 発生した日付と時間帯
- 何が起きたか(真っ白、エラー文言など)
- 影響範囲(全ページか、一部か)
- 直前にやった作業(更新、画像差し替えなど)
- 誰が、どこへ連絡し、どう直ったか
このメモがあると、次回の初動が速くなり、社内の混乱も減ります。
再発を減らす「最低限の運用」
再発を減らすために、全部を完璧にする必要はありません。
最初は次の3つが決まっているだけで十分です。
- 緊急時の連絡先と連絡順(制作、置き場所、社内窓口)
- 更新のルール(誰が、いつ、何を触るか)
- 期限があるものの管理(更新費、証明書、契約など)
「誰が把握しているか」が曖昧だと、結局また止まります。担当が変わっても回る形にするのが目的です。
外注先の選び方(見積もり比較と依頼範囲の決め方)
緊急対応で外注先を選ぶときは、技術力の比較だけでは決めにくいです。
差が出るのは「着手の速さ」と「説明の分かりやすさ」、そして「どこまで責任を持つか」です。
依頼先の選択肢を比べる
迷ったときは、症状と状況に合わせて「最初に当たる先」を決めると進みます。
| 依頼先 | 向くケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 制作会社 | 更新直後から不具合 | サイト修正が早い | 契約外だと調整が要る |
| サーバー会社 | 全ページがエラー | 障害確認が早い | 中身の修正は別 |
| 保守の窓口 | 連絡先が分からない | 切り分けから任せる | 共有手順を確認する |
| 個人・知人 | 状況メモが欲しい | 相談のハードルが低い | 責任範囲が曖昧になりやすい |
「どこへ連絡するか」が決まるだけで、復旧までの時間が変わります。分からない場合は、切り分けから受ける窓口へ寄せるほうが進みます。
見積もり比較で見ておきたいこと
金額だけで比べると、後から追加費用が出たり、対応が止まったりします。次の項目が書かれているかで判断がしやすくなります。
- 初動で何をするか(状況確認の範囲)
- 対応できる時間帯(夜間や休日の扱い)
- 復旧までを優先するのか、原因説明まで含むのか
- 連絡手段と報告の頻度(電話、メール、チャットなど)
- 直った後に何を残すか(作業内容のメモや再発予防の提案)
「まず表示を戻す」だけの依頼なのか、「再発を減らす」ところまで含めるのかで、見積もりは自然に変わります。
依頼範囲は3段階で考えると決めやすい
緊急時は、依頼範囲を次の順で考えると社内で合意が取りやすいです。
- まず表示を戻す(受付を再開する)
- 原因の説明まで出してもらう(次回の初動を速くする)
- 運用の見直しまで進める(再発を減らす)
この順で「いまはどこまで必要か」を決めて伝えると、依頼先も動きやすくなります。
まとめ
ホームページが真っ白になったり、エラーになったりしたときは、直す前に「状況を切り分ける順番」だけ守るのが近道です。
端末やページの範囲を見て、画面の文言やスクリーンショットを残すと、連絡先と作業が早く決まります。
復旧後は、問い合わせが受けられる状態かを短時間で確認し、起きたことを簡単にメモしておくと次回の初動が速くなります。
そのうえで、依頼範囲を「復旧」「原因説明」「再発予防」のどこまでにするか決めると、費用と動き方のブレが減ります。
事前案内(このあと相談するとき)
このあと相談する場合、分かる範囲で次があるとやり取りが短くなります。未定は未定で構いません。
- サイトのURL
- 発生した日時
- 画面のスクリーンショット
- 直前にした作業(更新など)
- 影響範囲(全ページか一部か)
ご相談はこちら(復旧と再発予防まで)
突然のトラブル時は、社内でできることをやり切ろうとして時間が過ぎてしまいがちです。
自社の状況に当てはめた瞬間に迷いが出るなら、状況を見ながら「どこが原因に近いか」と「先にやる順番」を一緒に決められます。
株式会社みやあじよでは、切り分けの段階から入り、復旧のための作業だけで終わらせず、再発を減らす運用の形までつなげて対応します。どこへ連絡すべきか分からない、直ったように見えるが問い合わせが不安、再発しない運用にしたいが社内で決まらないなど、復旧や保守作業に関してお困りごとございましたら、こちらお問い合わせフォームより気軽にご相談ください。