ホームページに料金を出したくない時の書き方と相談

2026.02.12

料金を出さない方針は、悪い選択ではありません。けれど、数字が見えないせいで「自分たちは対象なのか」「高額にならないか」が判断できず、読まれずに離脱することがあります。離脱は途中でページを閉じることです。
大事なのは、料金そのものより「検討を前に進められる材料」を先に渡すことです。この記事では、料金を伏せたい事情があっても、相談につながる文章の作り方を扱います。

料金を出さないと起きやすい不安と離脱

料金がないページで起きる離脱は、ケチだからではなく不安だから起きます。人は見えないものを避けるので、価格の空白はそのまま不安の空白です。

離脱が増えるときの典型パターン

よく止まるのは、次のような場面です。

  • 自社の規模で頼めるか分からない
  • 予算感がつかず、社内で話を進められない
  • 相談したら営業が強そうで怖い
  • 何が含まれるか分からず、比較できない

この時点で読者が欲しいのは、正確な見積もりではありません。「まず相談してよいか」を決めるための、ざっくりした見通しです。

「料金を出したくない」が誤解される理由

料金が書かれていないと、読者は勝手に理由を補います。たとえば「高いから隠しているのかも」「あとで追加されそう」といった想像です。
ここでの対策は、金額を出すか出さないかの二択ではありません。金額を伏せるなら、その代わりに判断材料を置く。これで誤解は減ります。

相談のハードルは「金額」より「面倒さ」

実際には、読者は「相談する行為」も避けがちです。入力が長い、何を書けばよいか分からない、社内で聞かれて答えられない。こうした面倒さが、料金非公開の不安と重なると離脱が増えます。
だからこそ、料金ページには「短い判断材料」と「相談が楽になる情報」をセットで置く方が親切です。

料金を出さない判断が向くケース・向かないケース

料金の出し方は、商品が同じか、毎回変わるかで考えると決めやすいです。

料金を出さない方が合うケース

  • 依頼内容で作業量の差が大きい
  • 原稿や写真の有無で作業時間が大きく変わる
  • 公開後の更新や改善まで含めたい
  • まず現状を見てから提案してほしい要素が多い

この場合、固定の金額を出すと、あとで説明が増えます。先に「変わる理由」を書いた方が、相談が進みやすいです。

料金を出した方が合うケース

  • 提供物が決まっていて、作業範囲が固い
  • 初回だけの作業で完結しやすい
  • 競合比較の場に置かれやすいサービス
  • 問い合わせ前に社内の承認が必要で、金額が最優先になる

この場合は、料金を伏せることで相談の芽を逃すことがあります。全部を公開しなくても、入口だけでも金額を見せる手はあります。

間を取る出し方

「全部は出せないが、何もないのは怖い」という状態が多いはずです。そんなときは、次のような間を取る出し方が現実的です。

  • 最低ラインだけ書く
  • レンジで書く
  • 代表的な構成を例として示す
  • 変動条件を先に書き、概算の出し方を案内する

次の章で、文章の形まで落とし込みます。

目安を伝える書き方:レンジ・含む範囲・例文

料金を伏せたいときでも、読者が欲しい情報は共通しています。「だいたいの幅」「何が入るか」「何で上下するか」です。ここが揃うと、相談への抵抗が下がります。

料金を出さないときの提示パターン

違いだけ先に押さえると、書き方を選びやすいです。

提示方法向く状況書く内容注意点
レンジ表示要件で差が大きい80〜150万円など幅含む範囲も併記
3プラン例型が多い小・標準・拡張の例例であると明記
下限のみ最低ラインがある50万円から上振れ条件を添える
条件別の加算追加が想定できるページ追加は○万円単価は目安と添える
相談後に概算まず合うか確認質問回答で概算提示回答の流れも書く

誤解を減らすために、先に「含む範囲」を書く

幅や下限を書いても、含む内容が曖昧だと不信感が残ります。読者は「何ページくらいか」「問い合わせフォームは入るのか」「写真や文章は誰が用意するのか」を気にします。
金額の前に、含む範囲を短く書き、その上で「内容により前後する」と添える。これだけで受け取り方が変わります。

そのまま使える例文

文章は長くなくて構いません。言い切りすぎず、曖昧すぎない温度にします。

例文1:レンジで出す
「制作費は内容により前後します。会社のホームページ制作は、80〜150万円のご相談が多いです。含む範囲は、10ページ前後、問い合わせフォーム、基本的なスマホ対応です。」

例文2:下限だけ出す
「制作費は50万円からです。ページ数や原稿準備の状況で増えるため、まずは現状と目的を伺って概算をお伝えします。」

例文3:加算の考え方を書く
「ページ追加、撮影、原稿作成などで費用が増えることがあります。何が必要かを先に確認し、不要なものは外して見積もりを作ります。」

費用が変わる要因:どこで上下しやすいか

ホームページ制作の金額が幅になるのは、よくあることです。幅が出る理由が分かれば、料金を出さない判断もしやすくなり、相談するときも話が早くなります。

金額は「作業量」と「迷いの量」で動く

見積もりは、ページ数や機能といった作業量だけで決まりません。決めることが多いほど確認が増え、やり直しが出やすくなり、結果として作業時間が増えます。
逆に、最初に目的と優先順位が見えていると、同じページ数でも費用が落ち着きやすいです。

ここでは、特に上下しやすい項目をまとめます。

要因増えやすい条件抑える工夫確認の仕方
ページ数・構成新規が多い/構成未定優先ページから決めるページ一覧案で共有
原稿・素材原稿も依頼/素材不足既存資料を集めて渡す担当範囲を先に決める
撮影・動画新規撮影/日程が複数既存写真の活用も検討必要カット数を出す
デザインの作り込み方向が固まらない参考サイトを先に共有好みを3つに絞る
機能の追加予約・会員などが必要まず問合せ中心で開始使う人と流れを書き出す
確認回数・社内調整関係者が多い/承認が長い窓口を一本化する修正回数の目安を決める

「何が増えるか」を先に書くと、料金非公開でも不安が減る

料金を出さない場合でも、「費用が前後する理由」を短く書いておくと、読者は納得しやすくなります。
書き方は難しくありません。たとえば次のように、条件だけを並べます。

  • ページ数と構成(新規ページの多さ)
  • 原稿や写真の準備状況(こちらで用意するか)
  • 撮影や動画の有無
  • 予約など追加機能の有無
  • 確認や修正の回数(社内の承認体制)

この一段があるだけで、「聞かないと分からない」状態から「聞けば決まる」状態に変わります。

早い段階で決めると、見積もりが安定する3つ

見積もりの幅を小さくするなら、最初に次の3つを決めておくのが近道です。

1つ目は目的です。問い合わせを増やすのか、採用を増やすのかで、必要なページも文章も変わります。
2つ目は優先ページです。全部を一度に作らず、反応が出やすいページから作る方法も選べます。
3つ目は原稿の担当です。社内で用意するのか、外部へ任せるのかが決まると、費用の見通しが立ちます。

料金を出さない代わりに出すべき安心材料

料金がないとき、読者は「頼んだらどう進むのか」を知りたがります。ここが見えると、相談の心理的な負担が下がります。

料金の代わりに示したいのは「進め方」「含むもの」「追加の考え方」

最低限、次の3つが書いてあると安心されやすいです。

  • 進め方:相談から公開までの流れ
  • 含むもの:基本料金に入る作業範囲
  • 追加の考え方:増える条件と、事前に確認する姿勢

大げさな説明は不要です。短い文章で、読者の不安に先回りします。

よくある不安に先回りする一文例

たとえば、次のような一文があるだけで誤解が減ります。

  • 「概算は、目的とページ数が分かればお伝えできます」
  • 「追加になりやすい項目は、見積もり前に確認します」
  • 「社内の承認がある場合は、進め方も合わせて提案します」

料金を載せないこと自体よりも、説明がないことが不安の原因になりがちです。

公開後の対応も一言あると親切

制作の相談では「作ったあと、誰が更新するのか」が気になりやすいです。
更新を社内で行うのか、外部に任せるのかで、最初に選ぶ作り方も変わります。料金を伏せるなら、公開後の選択肢を一文で添えると、相談が途切れにくくなります。

相談につなげる導線設計:問い合わせ前に出す情報

導線は、読者が迷わず問い合わせへ進む道筋です。料金が見えない状態で相談を促すなら、問い合わせフォームの手前で「何を書けばいいか」を示します。入力で迷う時間が減り、気軽に送れます。

未定を許容すると、相談が増えやすい

読者は、全部決まってから連絡しようとして止まります。そこで「未定でも大丈夫」と明記し、分かる範囲で書ける形にします。

用意するもの分かる範囲でOK例なぜ必要代替案
サイトURL現行サイト/まだない現状確認が早い画面の画像でも
目的問い合わせを増やしたい優先順位が決まる困りごとだけでも
見てほしい相手法人担当者/求職者文章と導線が変わる今の顧客でOK
必要ページの案会社案内/事業/採用ページ数の目安になる参考サイトURLで
希望時期3か月以内/未定進め方が決まる相談して決めたい
予算感100万円前後/未定範囲の相談ができる上限だけでも

フォームに入れると楽になる項目

フォームの項目は多いほど離脱します。逆に、項目が少なすぎると、返信のやり取りが増えて双方が疲れます。
上の表くらいの情報があると、概算と進め方の提案まで進みやすいです。

入力例を示すなら、短い文章で十分です。

目的:問い合わせを増やしたい
困りごと:料金の書き方が決めきれない
時期:未定(相談して決めたい)

見積もり比較で迷わない見方:同条件にそろえるコツ

見積もりを比べるときに一番困るのは、金額の差そのものではなく「前提が違う」ことです。
同じホームページ制作でも、含まれる作業が違えば金額は変わります。まずは条件をそろえてから比べると、社内の判断も早くなります。

まず見るのは「何が含まれているか」

合計金額より先に、内訳と作業範囲を見ます。デザイン、原稿、写真、公開後のサポートなど、どこまでが料金に入るのかで判断が分かれます。

確認項目見たい場所見落とし例質問例
作業範囲内訳・注記原稿や撮影が別料金どこまで含まれますか
ページ数ページ一覧想定外は追加費用想定ページ数は何ですか
原稿・写真支給条件用意の前提が違う原稿はどちらが担当ですか
修正回数修正条件回数超で追加費用修正は何回までですか
公開後のサポート対応範囲公開後が別契約更新の相談はできますか
別途費用別途一覧月額費が抜ける毎月の費用はありますか

この表の質問をそのまま使うと、同じ条件にそろえやすくなります。最初から完璧にそろえなくても、差が出る場所だけ見えていれば十分です。

安さの裏に「抜け」がないかを見る

安い見積もりが悪いわけではありません。ただ、抜けている作業を後から足すと、結果として高くつくことがあります。
たとえば原稿や写真、ページ追加、修正回数、公開後のサポートが別になっているケースです。比較するときは「何が別なのか」を先に言語化すると、話が早く進みます。

トラブルを避ける注意点:表現・運用・社内ルール

料金を出さない場合に起きやすいトラブルは、金額よりも「受け取り方のズレ」です。文章と運用の両方で、ズレが起きにくい形にしておきます。

表現は「前提」と「例外」を短く添える

レンジや下限を出す場合でも、前提が書かれていないと誤解されます。
前提は短く、例外も短くが基本です。

  • 前提:10ページ前後、問い合わせフォーム込み
  • 例外:原稿作成や撮影は別途になることがあります

目安の数字は、対応範囲と合うものにします。安く見せるためだけの数字にすると、後で説明が増えます。

料金ページは更新できる体制にしておく

価格や提供範囲を見直したのにページが古いままだと、信頼を落としやすいです。
料金を出さない方針でも、目安の文章、含む範囲、相談前に知りたい情報は更新対象です。更新の担当と確認手順を決めておくと安心です。

断りたい相談は、先に線を引く

相談の質を上げたいなら、対象外を早めに伝えるのも一つの方法です。
たとえば「最安だけを優先したい」「短納期だけを優先したい」など、合わない条件があるなら、やんわり書いておくと双方の手間が減ります。

成果の見方:問い合わせの質と数字のチェック

料金を出さないページは、作って終わりではなく、反応を見て微調整する方が成果につながりやすいです。見るべきはアクセス数よりも、相談の中身です。

問い合わせの「数」と「質」を分けて見る

問い合わせが増えても、内容が合わなければ現場が疲れます。次の2つは分けて見ます。

  • 数:問い合わせ件数、相談の回数
  • 質:予算感が合うか、目的が書かれているか

質を見るのは難しそうに感じますが、メールの最初の一文だけでも判断できます。予算や目的が書かれている相談が増えたら、ページの書き方が合っています。

相談が増えないときは「入り口」を疑う

相談が増えない場合、料金の有無より、入口の案内が足りないことが多いです。
目安の出し方、含む範囲、変動条件、問い合わせで書く項目。この4つを見直すと改善が進みます。

ミスマッチが多いときは「目安の出し方」を調整する

反対に、ミスマッチが多いなら、目安の幅が広すぎるか、前提が書けていない可能性があります。
レンジの根拠になる条件を一つ足す、下限だけでなく代表例を出すなど、情報を少し増やすと相談の質が上がりやすいです。

まとめ

料金を出したくないときでも、読者が決めるための材料があれば相談は増やせます。
金額を伏せるなら、目安の出し方、含む範囲、費用が動く条件をセットで書き、問い合わせ前に何を書けばよいかまで示します。

見積もり比較では、合計金額だけを見ず、作業範囲と前提をそろえて比べることが大切です。
公開後は問い合わせの数だけでなく、相談の中身まで見て、表現を少しずつ調整すると成果につながりやすくなります。

株式会社みやあじよでは、料金を載せるかどうかの判断から、料金ページの文章案、見積もり比較の軸づくり、必要ページの優先順位までまとめてご相談いただけます。

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