BASEとShopifyの比較で迷わない

2026.02.13

ネットショップ担当になった途端、判断の材料が多すぎて手が止まることがあります。
「今すぐ開けるか」ばかり見て決めると、半年後にやり直しが起きがちです。

結論として、BASEとShopifyは「早く始める」か「伸びた後まで見据える」かで選び方が変わります。
ただし、すでに在庫や受注の仕組みが固まっている会社は、連携の条件で結論が逆になることもあります。

この記事では、次の3つが分かります。

  • 2つの違いを一言で説明できる判断軸
  • 選ぶ前に決めておく要件と、社内で揉めやすい前提
  • 費用を見積もるときに見落としやすい箇所

BASEとShopifyは何が違うのか

迷いを減らすために先に言うと、違いは「自由に作れる幅」と「運用に必要な手間」のバランスです。
どちらが上、という話ではなく、向いている運用の形が違います。

迷いが増えるのは「育った後」を想像できないとき

最初は商品登録ができれば十分でも、売れ始めると対応が増えます。
例えば、同時購入が増える、問い合わせが増える、発送の締め時間を決める、といった日々のルールが必要です。

ここで選び間違いが起きやすいのは、次の3パターンです。

  • 伸ばすつもりなのに、最短で開店できる側だけで決める
  • 小さく試したいのに、作り込みの検討で時間を使い切る
  • 役割分担が決まっていないのに、機能の多さだけで選ぶ

次にやることは、「今やりたいこと」と「半年後に増えそうなこと」を分けて書くことです。

BASEは「まず売る」を早く形にしやすい

BASEは、最初の設定が比較的シンプルで、テンプレート中心で開店まで進めやすいタイプです。
社内に詳しい人がいなくても、商品登録と発送の流れを作れば回ります。

よくある例は、季節商品や限定販売など、まずは小さく始めて反応を見たいケースです。
小さく始められる分、後から「ここも変えたい」が増えたときに、選べる手段が限られる場面があります。

次にやることは、今の店舗で「最短いつ公開したいか」を日付で決めることです。

Shopifyは「伸ばす前提」で設計しやすい

Shopifyは、最初から細かい設計を入れやすく、商品数や運用ルールが増えても作り変えずに伸ばしやすいタイプです。
一方で、最初に決める項目が多く、担当者だけで抱えると迷いが増えます。

よくある例は、ブランドの世界観を崩さずに運用したい、複数の販売チャネルを見据えたい、といったケースです。
作り込みの自由度がある分、決めないと進まない項目も増えます。

次にやることは、半年後に増えそうな業務(商品点数、スタッフ、販促)を3つ書き出すことです。

選ぶ前に決めたい要件と前提

選定でつまずくのは、機能の多さではなく「自社の前提が言葉になっていない」ことです。
先に要件を決めると、比較が楽になり、外注する場合も見積もりのズレが減ります。

まず決めておきたい要件はこの5つ

  • 扱う商品数と、増える見込み
  • バリエーション(色・サイズ等)の有無
  • 配送ルール(複数倉庫、日時指定など)
  • 写真・説明文を誰が用意するか
  • いつまでに、どこまで作るか

上の5つが決まると、「今は簡単で十分」か「最初から設計が必要」かが見えます。
特に最後の「期限と範囲」は、社内で意見が割れやすいので早めに揃える方が安心です。

判断項目BASEが向くShopifyが向く補足
立ち上げすぐ開店したい作り込みたい時間と人手で差
商品数少なめから開始多品目や拡張登録と管理が変わる
デザイン枠内で運用表現を重視外注なら差が出る
追加機能最小限で回す連携や拡張前提将来像で決める
コスト感変動費中心固定費でも設計伸びるほど見え方変

次にやることは、上の表で「自社は右か左か」を各行で丸を付け、3行以上どちらに寄るかを見ることです。

費用の考え方:月額と手数料の見積もり

費用は、安い高いよりも「増え方」を先に押さえる方が判断が早いです。
固定費は毎月かかる費用、変動費は売上や注文数に連動して増える費用です。

見積もりで見落としやすいのは3つ

  • 決済まわりの手数料
  • デザイン調整や追加機能の費用
  • 更新作業にかかる人手のコスト

よくある失敗は、初期費用だけで決めて、運用が回らず更新が止まることです。
逆に、少し手間が増えても運用ルールを作れるなら、後から伸ばしやすい土台が残ります。
外注を検討している場合も、費用の話だけ先に進めず「誰が何を担当するか」をセットで考える方が安全です。

BASEとShopify比較で迷わない選び方

前提:ここでは「国内向けの中小規模のネットショップで、これから新規開店または乗り換え」を想定します。
前提:料金や手数料は更新されるため、最終判断は各サービスの最新表示も確認してください。

ネットショップの見直しは、作業量の割に「結局どっちが合うのか」が決めづらいテーマです。機能や料金表を眺めても、自社の運用に置き換えた瞬間に迷いが増えやすいからです。

先に結論を書くと、BASEとShopifyの違いは「早く始める設計」か「伸ばす設計」かにあります。売上規模が大きい企業でも、運用担当が少ないなら“始めやすさ”を優先した方がうまく回ることがあります。

この記事では、違いの全体像と、選ぶ前に決めたい要件、の順で説明します。費用や集客、運用の話はこのあとで深掘りします。

BASEとShopifyは何が違うのか

違いは「運用の前提」が先に決まっているか

BASEは、ショップを開くまでの手順が短く、最初から必要な機能がそろっているタイプです。月額費用がかからないプランがあるため、固定費を抑えて始めたいときに相性が良いです。

Shopifyは、月額費用が発生するプランを選んで使うタイプです。代わりに、デザインや機能を後から増やしやすく、運用に合わせて仕組みを作り込めます。

「すぐ売る」か「型を作って伸ばす」かで選び方が変わる

立ち上げ直後は、商品登録、決済、配送、問い合わせ対応など、やることが一気に増えます。ここで手が回らないと、更新が止まり、売上以前に運用が崩れがちです。

そのため、初期は「作り込み」より「回ること」を優先した方が安心です。一方で、取扱点数が増える、定期的にキャンペーンを打つ、実店舗と在庫をまとめる、といった運用が前提なら、最初から“伸び方”を想定して選んだ方が手戻りが減ります。

差が出やすいのは「日々の小さな設定」

比較表で目立つのはデザインや機能ですが、現場で効いてくるのは細かな設定です。たとえば「送料を地域や金額で分けたい」「同梱や予約販売をしたい」「返品やキャンセルの案内を分かりやすく出したい」といった場面です。

これらは、できるかどうかより「手間が少なく回るか」で差が出ます。担当が一人で回すなら、設定が簡単な方が更新が続きます。複数人で回すなら、ルール化しやすい方がミスが減ります。

両者の差は「やらないといけない作業量」に出る

同じ商品を売る場合でも、どこまでを標準機能でまかなうか、どこから追加設定や外部サービス連携が必要かで、作業量が変わります。

迷ったときは、機能表より先に「運用で困る場面」を想像すると判断が早くなります。次の章で、そのための要件の決め方を具体化します。

選ぶ前に決めたい要件と前提

まずは「商品」と「運用」の2つを言葉にする

要件は、欲しい機能の一覧ではなく「こう運営したい」という前提条件です。ここがあいまいだと、どのサービスを選んでも後から不満が出ます。

最初に決めたいのは次の2つです。

  • 何を、どれくらいの量で売るか(商品数、色やサイズの多さ)
  • 誰が、毎週どの作業を担当するか(更新、受注、発送、問い合わせ)

この2つが決まると、料金や機能の比較が「自社の総コスト」と「運用の負担」の比較に変わります。

向き不向きを先に見て、判断の軸を作る

判断項目BASEが向くShopifyが向く補足
立ち上げ速度早く開店したい設計から作りたい初期の作業量が変わる
固定費月額を抑えたい月額を許容できる売上で逆転する場合も
デザインテンプレート中心でよい表現を細かく詰めたい外注の範囲で差が出る
商品の複雑さ少なめ・単純種類や条件が多い運用ルールも関係
拡張最低限で回したい連携を増やしたい追加設定が増えやすい
担当体制専任がいない担当を置ける学習コストが変わる

この表で全部を決める必要はありません。自社の状況に近い列がどちらかを見て、迷いが出る行だけ深掘りすると進みます。

伸びた後に困りやすいのは「運用の詰まり」

最初は回っていても、売上や商品数が増えると、更新の手間や確認の工程が増えます。担当が少ないほど、細かな作業が積み重なって遅れやすいです。

この段階で必要になるのは、派手な機能よりも、手間を減らす仕組みとルールです。次の章では、費用を比較するときに見落としやすい項目から押さえます。

ここが埋まると、月額が安いかどうかより「伸びた後に苦しくならないか」を判断しやすくなります。

費用項目変動する要素見積もりに必要な情報注意点
月額費用プラン変更将来の運用量伸びた後も見る
決済手数料注文数と決済方法平均単価と注文数返金時の負担
販売手数料等月の売上月商の想定月ごとに変動
制作・デザイン作る範囲必要ページ数原稿と写真の有無
運用の人手更新頻度週の作業時間属人化を避ける

表を使うコツは、数字を一発で当てようとしないことです。
最初は「今の注文数のまま」と「忙しい月」の2パターンだけ置くと、比較のズレが減ります。

よくある落とし穴は、次の2つです。

  • 月額がないから安心と思い、注文が増えた時の手数料の伸び方を見落とす
  • 月額があるから高いと思い、手数料や運用負担が減る面を見落とす

まずは、先月の注文数と平均単価だけメモして、表の決済欄に当ててみると判断が早くなります。

機能とデザインの自由度:できることの差

結論は、機能の多さではなく「運用で詰まりやすい場面」を基準に比べると失敗しにくい、です。
比較表を全部読むより、困る場面を先に決めた方が、必要な機能が絞れます。

商品登録と在庫の面倒さで差が出る

商品が増えるほど、登録作業の負担が大きくなります。
特に、色やサイズなどのバリエーションが多いと、入力ミスや欠品が起きやすいです。

例えば、アパレルやギフトは「同じ商品でも選択肢が多い」ため、登録の手順が増えます。
この状態で担当が一人だと、更新が遅れやすく、売り時を逃しがちです。

次の一手は、上位10商品のバリエーション数(色・サイズの組み合わせ)を書き出すことです。
ここで重いと感じるなら、運用を助ける設計が向きます。

デザインは見た目より「迷わない順番」

デザインの違いは、かっこよさより「購入まで迷わない流れ」を作れるかに出ます。
同じ商品でも、情報の順番が悪いと不安が残り、カートに進まれません。

よくあるのは、送料や納期、返品の条件が下の方に埋もれていて、購入直前で離脱されるケースです。
店舗側は当たり前でも、初めての人はそこが一番気になります。

まずは、スマホで自社の想定商品ページを眺めて、迷いそうな箇所を3つメモします。
その3つを「上から順に」解消できるかが、デザインの良し悪しの判断材料になります。

店のURLやメールなど、信頼に関わる項目

店のURLや連絡先の出し方などは、細かいようで信頼に直結します。
特に、指名買いではない店ほど「ちゃんとした店か」を短時間で見られます。

ここは、機能というより“運用と表示の作法”の問題です。
無理に凝らず、必要な情報を見つけやすく置けるかを基準に見ると進みます。

次の一手は、購入前に不安になりそうな情報を1枚に書き出すことです。
それがページ上で自然に見える形にできるかを確認します。

効果の出し方:集客とリピーター施策の現実

結論は、どちらを選んでも「集客の型」を作らないと売上は伸びません。
ツールの差より、やる順番と作業量の差が結果に出やすいです。

SEOは検索で見つけてもらう工夫です。
検索で集めたい場合、商品ページだけでなく、比較や不安を解消するページも必要です。

検索で集めたいなら「商品以外のページ」も作る

検索から来る人は、最初から買う気が固まっていないことが多いです。
そのため、商品説明だけでは判断材料が足りず、離脱が増えます。

例えば、ギフトなら「選び方」「納期の考え方」「よくある質問」があるだけで安心が増えます。
同じ商品でも、迷いを減らすページがある店の方が買われやすいです。

まずは、問い合わせで多い質問を3つ書き出し、その答えを1ページにまとめる想定をします。
この形が作れると、検索にも強くなりやすいです。

SNSや広告は「運用量」を確保できるかが先

SNSは日々の投稿で知ってもらう場です。
投稿やキャンペーンは、やる気よりも「続けられる時間」がないと止まります。

例えば、新商品が多い店は投稿素材が溜まりやすいですが、定番中心の店は素材が枯れがちです。
無理に頻度を上げると、現場が疲れて更新が止まります。

次の一手は、週に確保できる時間を30分単位で置くことです。
その時間で回る集客だけに絞ると、運用が続きます。

リピーターは仕組みより「約束」を作る

リピーター施策は、特典を増やすより「次に買う理由」を用意する方が進みます。
割引を連発すると利益が削れやすいので、丁寧さや安心感で選ばれる形も大切です。

例えば、消耗品なら「買い替え時期の目安」を伝えるだけで、再購入が増えることがあります。
ギフトなら「次の行事」に合わせた提案がリピートにつながります。

まずは、リピートを狙う商品を1つ決め、買い直しの目安をメモします。
その情報をページに出せるかが、運用の第一歩です。

体制と運用:日々の作業を回す設計

結論は、運用が回る形に合わせて選ぶと失敗が減ります。
機能が多くても、担当が決まっていないと更新が止まり、売上も止まります。

担当が決まっていないと、どのサービスでも止まる

立ち上げ直後は「とりあえずやる」が通りますが、忙しくなると止まります。
止まる原因は、技術ではなく、担当と手順が曖昧なことが多いです。

ここからは、役割の切り分け例を表にします。
空欄が多いほど、先に体制を決めた方が早く進みます。

役割主な作業社内担当例外注候補
店長売る商品を決める店長・代表要件整理支援
商品担当登録と在庫管理EC担当登録代行
受注発送受注確認と発送物流担当倉庫連携
コンテンツ写真と説明文商品担当撮影・文章作成
集客投稿や広告運用広報運用代行
数字確認週次で振り返る店長改善提案

表のとおり、全部を外に出す必要はありません。
ただ、社内で持つ範囲が決まらないまま制作に入ると、公開後に止まりやすいです。

次の一手は、毎週やる作業を「誰が」「何曜日に」やるかだけ決めることです。
この一行があるだけで、更新が続きやすくなります。

リスクとトラブル:規約、障害、移行で困らないために

結論は、売上より先に止まるリスクをつぶしておくと安心です。
トラブルは派手な不具合より「表記の不足」「移行の段取り不足」で起きがちです。

規約や表記の不足は、公開後に手戻りが出やすい

販売では、返品や配送、問い合わせの案内など、最低限そろえるべき情報があります。
ここが曖昧だと、問い合わせが増えて運用が重くなります。

例えば「いつ届くか」が分かりづらいだけで、購入前に不安になって離脱されます。
トラブルが起きる前に、購入前の安心材料を増やす方が結果的に楽です。

まずは、納期、送料、返品の3つがすぐ見つかるかを確認します。
見つからないなら、ページの順番を変えるだけでも改善します。

乗り換えはURLの扱いで検索流入が落ちやすい

乗り換え時に気を付けたいのは、商品ページやカテゴリのURLです。
URLが変わると、検索から来ていた人が迷子になりやすいです。

リダイレクトは、古いURLから新しいURLへ自動で案内する仕組みです。
これがないと、過去の投稿や検索結果からの流入を取りこぼしやすくなります。

次の一手は、現状でアクセスがあるページを先に一覧にすることです。
移行では、その一覧が守るべき優先順位になります。

アカウント管理は「担当交代」を前提にする

担当が変わる、外注先が変わる、というのは中小企業ではよくあります。
そのとき、ログイン情報や作業手順が残っていないと、更新が止まります。

まずは、どの情報を社内で管理し、どこを共有するかを決めます。
これだけで引き継ぎの不安が減ります。

次の一手は、ログイン管理の担当者を決め、共有のルールを一文で書くことです。
運用の事故が減りやすくなります。

外注する場合の進め方:依頼範囲と見積もり比較

結論は、依頼範囲を言葉にできるほど、見積もりの比較が楽になります。
逆に「何を作るか」だけだと、各社の提案がバラけて判断が難しくなります。

見積もりがぶれるのは、作る範囲と素材が未確定なとき

制作でよくズレるのは、ページ数と登録作業量、写真と文章の準備です。
ここが未確定だと、後から追加費用が出やすくなります。

例えば、商品登録をどこまで支援するかで、作業量が大きく変わります。
同じ「ネットショップ制作」でも、実際の中身が違うため、金額差が出ます。

まずは「公開日」と「公開時に必要なページ」だけ決めておくと進みます。
最初から全部そろえず、段階を分ける方が現場は回ります。

依頼範囲の切り分け例

外注の依頼範囲は、次の切り分けにすると判断しやすいです。

  • どちらを選ぶかの判断軸づくり
  • ページ構成と導線の設計
  • デザインと制作
  • 商品登録や移行の支援
  • 公開後の改善と更新サポート

この切り分けがあると、社内で持つ作業と外に出す作業が見えます。
結果として、制作の途中で止まりにくくなります。

次の一手は、外注に頼みたい作業を上から3つに絞ることです。
依頼範囲が見えると、見積もり比較が現実的になります。

外注しても社内で持つと安定するもの

外注しても社内で持った方が良いのは「商品理解」と「優先順位」です。
写真や文章を外に出しても、何を押したいかが決まらないと、良い形になりにくいです。

まずは、今期いちばん売りたい商品を3つ決めます。
そこが決まると、ページ構成も集客も迷いが減ります。

まとめ

BASEとShopifyの比較は、機能の多さではなく、運用の前提で決めるとブレにくいです。
費用は月額だけで見ず、手数料と外注、人手まで含めた合計で考えると納得しやすくなります。

選定で迷いやすいのは「半年後の姿」が言葉になっていないときです。
商品数、更新頻度、担当体制の3つだけでも先に決めると、比較が一気に進みます。

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