Shopify構築費用を見積で迷わないために

2026.02.13

Shopifyでネットショップを作りたいのに、見積を取った途端に金額の幅が大きくて判断が止まることがあります。社内で説明しようとしても「何が違うのか」が言葉にできず、比較ができないまま時間だけが過ぎがちです。

Shopify構築費用は、作る範囲と公開後の運用コストを分けて考えると、見積の理由が見えやすくなります。
ただし、既存サイトからの移行や外部サービスとの連携がある場合、同じ見た目でも費用が上がりやすい点は先に押さえておきましょう。

この記事で分かること

  • 費用がぶれやすい理由と、増えやすい場面
  • 初期費用と月々の費用を、何に分けて見るか
  • 見積の比較で外しやすい項目と、事前準備の考え方

Shopify構築の費用がぶれやすい理由

結論から言うと、Shopifyは「用意された仕組みを使う範囲」と「作り込む範囲」を選べるため、同じネットショップでも作業量が変わります。ここが費用差の出どころです。

どこまでを構築に含めるかで変わる

構築と一口に言っても、会社によって含める範囲が違います。
たとえば「デザインを整える」だけでなく、商品登録の代行、送料や決済の設定、問い合わせの導線づくり、公開前のテストまで含めるかどうかで工数が変わります。

見積を見るときは、金額の前に「どこまでやってくれる前提か」を先に確認すると、比較がぐっとやりやすくなります。

商品点数とページ量が増えるほど作業も増える

商品が10点のショップと、500点のショップでは、必要な作業が別物です。
登録作業だけでなく、カテゴリ分け、検索のしやすさ、商品写真の扱い、特定商取引法や配送ポリシーなどのページ整備も増えます。

「商品を並べたら終わり」ではなく、初めて来た人が迷わず買える情報の並べ方まで見ると、作業量は自然に増えます。

デザインの作り込みとテーマ選定で差が出る

テーマは、サイトの見た目と基本構造を決めるテンプレートです。
既存のテーマを活かして調整するなら比較的早く進みますが、ブランドの世界観に合わせて大きく手を入れるほど、設計と検証が必要です。

見た目の差は分かりやすい一方で、実は「スマホでの見やすさ」「購入までの流れ」「更新しやすさ」をどこまで詰めるかで費用が動きます。

追加機能はアプリの数で積み上がる

アプリは、足りない機能を追加する拡張ツールです。
レビュー表示、定期購入、予約販売、法人向けの見積対応など、欲しい機能を増やすほど選定と設定が増え、月々の費用も増えます。

アプリは小さな金額に見えても、複数入ると固定費になりやすいので、費用の比較では見落とされやすいところです。

公開後の運用まで含めて考えると判断が早い

制作だけを見ていると、公開後に「誰が更新するか」「キャンペーンをどう回すか」が未定のまま残りがちです。結果として、公開直後に止まったり、外注を追加して費用が膨らんだりします。

構築費用を比べるときは、公開後にやることを最低限でも想像しておくと、あとからの手戻りが減ります。

Shopify構築で発生する費用の全体像

費用は大きく、初期費用と月々の費用に分かれます。ここを分けて見られるだけで、見積の読み間違いが減ります。

初期費用は「作るための作業代」

初期費用に入るのは、設計、デザイン調整、各種設定、商品やページの整備、公開前テストといった作業です。
制作会社によっては、写真や原稿の用意まで支援するところもあれば、素材は支給前提のところもあります。

金額が安く見える見積でも、素材準備がほぼ自社作業になっているケースがあるため、作業分担は早めに確認した方が安心です。

月々の費用は「使い続けるための費用」

月々の費用には、固定で発生するものと、売上や注文数に応じて増えるものがあります。
公開後に慌てないために、運用コストの代表例を先に一覧で押さえます。

費用項目主な内容発生タイミング見落としがちな点
Shopify利用料管理画面の利用料毎月プランで差が出る
テーマ見た目の土台初回または更新時有料は買い切りが多い
アプリ機能追加の拡張ツール毎月小額でも積み上がる
決済手数料決済ごとの手数料受注のたび売上が伸びるほど増える
配送関連送料設定や配送連携使う場合外部サービス費が出る
運用・改善更新、分析、改善作業毎月担当工数が想定超

月々の見積で差が出やすいのは、アプリ費用と運用の人手です。最初は無料で始められても、運用が乗ってくると有料プランに切り替える場面があります。

ここまでで「初期を抑えたつもりでも、月々で回収する設計」になっていないかを確認できます。次は、進め方別にどの費用帯になりやすいかを見ます。

Shopify構築費用の相場と見積の軸

Shopifyはネットショップを作り、販売と管理まで行えるサービスです。ところが、いざ外注を検討すると見積の金額差が大きく、社内で判断が止まりがちです。
原因は「高いか安いか」ではなく、含まれている作業の範囲が会社ごとに違うことです。費用の全体像を先に分けて考えると、比較の迷いが一気に減ります。
多言語や海外販売、複数ブランド運用などが前提のケースは、ここで扱う目安より上振れしやすい点だけ押さえてください。

この記事では、次の3つが分かります。

  • 初期費用と月々の費用に何が入るか
  • 見積で差が出る項目と、確認のしかた
  • 外注する範囲をどう決めるか

Shopify構築の費用がぶれやすい理由

Shopifyの構築費用がぶれやすいのは、同じ「ネットショップ制作」でも、店ごとに作り方が違うからです。実店舗にたとえると、箱だけ作るのか、陳列やレジ周りまで作るのか、さらに売り方の運用ルールまで決めるのかで費用が変わります。

ぶれの元は「作る範囲」「つなぐ範囲」「準備の量」

よく差が出るのは次の3つです。

  • 作る範囲:ページ数、デザインの作り込み、商品登録の量
  • つなぐ範囲:配送方法、決済方法、在庫管理のやり方との合わせ方
  • 準備の量:原稿や写真の用意、ルール決め、社内チェック回数

この3つが曖昧なまま見積を取ると、制作側は安全に倒して工数を多めに見たり、逆に最低限で出して後から追加になったりします。結果として、金額だけを並べても比べづらいままです。

見積が安く見えても、後で膨らみやすい場面

「とりあえず公開」を優先すると、後から費用が増えやすい場面があります。たとえば、公開直前になって送料設定が複雑だと分かる、商品データが整っておらず登録作業が増える、運用担当が決まらず修正依頼が長引く、といった形です。
ここで起きるのは、技術の問題というより段取りの問題です。先に決める範囲を少し増やすだけで、追加の相談と手戻りが減ります。

Shopify構築で発生する費用の全体像 初期と月々

費用をつかむコツは、初期費用と月々の費用を分け、さらに「固定でかかるもの」と「売上や施策で増えるもの」を分けることです。月々の支払いは、Shopifyの利用料だけで終わりません。

初期費用に入りやすいもの

初期費用に入りやすいのは、デザイン調整、ページ作成、商品登録の代行、各種設定、公開前のチェックなどです。ここが「どこまで作るか」に直結します。

月々に積み上がりやすいもの

テーマは見た目と基本レイアウトを決める雛形です。アプリは機能を後付けする拡張パーツです。
月々の費用は、利用料に加えて、アプリの利用料や運用の外注費などが積み上がりやすいです。売上が伸びるほど増える費用もあるため、初期費用だけで判断すると後から見直しが増えます。

費用項目主な内容発生タイミング見落としがちな点
Shopify利用料プラン料金毎月規模で見直しが必要
テーマデザインの雛形初期追加調整が別費用
アプリ機能追加毎月月額が積み上がる
決済手数料カード等の手数料注文ごと売上と一緒に増える
サイトアドレス店舗のアドレス毎年更新忘れで停止
運用・改修更新と小さな修正毎月依頼範囲で差が出る

表の中で「毎月」の行が多いほど、公開後にじわじわ負担が増えます。見積を比べるときは、初期費用と月々の費用をセットで見てください。

構築パターン別の費用感 自社対応と外注の違い

費用感をつかむために、進め方をいくつかの型に分けます。金額は目安ですが、どの型に近いかが見えると、見積の妥当性の判断が早まります。

構築パターン初期費用の目安月々の目安向くケース
自社中心で構築0〜30万円数千円〜商品数が少ない
一部だけ外注30〜120万円1〜5万円社内に担当がいる
外注で標準構築100〜300万円3〜10万円早く形にしたい
外注で要件多め250〜600万円5〜20万円運用ルールが複雑
運用まで外注別途見積10万円〜改善まで任せたい

ここで注意したいのは、「自社中心は安い」という単純な話ではないことです。社内で時間を確保できない場合、公開が遅れて機会損失が出たり、後から作り直しになったりします。
逆に外注でも、依頼範囲が曖昧なままだと、仕様変更が続いて費用が増えます。まずは「どこまでを制作に含め、どこからを運用で回すか」を線引きすると、見積の比較が進みます。

見積で差が出る項目とチェック方法

見積の金額差は、作業の範囲と確認回数の差で起きやすいです。金額だけを見ても判断しづらいときは、「何を作るか」「誰が用意するか」「何回まで対応するか」をそろえて読み直すと、差の理由が見えてきます。

たとえば商品登録が「数十点まで」なのか「全件対応」なのかで工数が変わります。アプリも、選定だけか、設定からテストまで含むかで時間が違います。ここがそろわないまま比較すると、安い見積が有利に見えたり、逆に高い見積が過剰に見えたりします。

迷いが出やすい項目だけ、見積のチェック表にしました。

項目含まれやすい範囲追加が出やすい例確認のしかた
商品登録と移行数十点の登録画像や項目が未整備点数と形式を確認
デザイン調整テーマの調整独自レイアウト追加対象ページを確認
アプリの導入入れて動かす複雑な条件設定目的と機能を確認
修正と確認回数数回の修正社内確認が長引く回数と期限を確認
運用の引き継ぎ基本操作の説明マニュアル作成担当者の有無を確認
公開前テスト基本の動作確認例外パターンが多い送料と決済を確認

この表の右側にある確認が取れると、見積の差が「作業の違い」だと分かります。逆に言うと、ここが曖昧だと、後から追加が出やすいです。

次にやることは、見積依頼のメールや資料に「商品点数」「送料のルール」「やりたいことの優先順位」を短く添えることです。条件がそろうと、見積のブレが小さくなり、社内でも話が進みます。

費用対効果の考え方

費用を決めるときは、初期費用の大小だけでなく、公開後にどれだけ売上や利益の上積みを狙うかで考えると判断がつきやすいです。反対に、目標が曖昧なままだと「高いか安いか」しか話せず、社内の合意が取りづらくなります。

ECでは、売上は注文数と客単価が伸びるほど増えます。ただし、送料負担や返品対応、運用の人手も同時に増えることがあります。だから、目標は「売上」だけでなく「粗利」や「運用の負担」も一緒に見た方が安心です。

例として、初期費用が200万円で、月の粗利が20万円増える見込みなら、回収までおよそ10か月です。月の上積みが10万円ならおよそ20か月です。数字は会社ごとに違いますが、こうした見通しがあるだけで、制作範囲を広げるか抑えるかが決めやすいです。

ここで迷うのは、「作り込み」より先に「買われる前提」を整える部分です。商品ページの情報、送料や返品の説明、問い合わせの導線が弱いまま広告を増やしても、期待ほど伸びないことがあります。まずは購入までの流れを短くし、安心材料を置くところから着手すると、費用に対する納得感が出やすいです。

体制と進め方

外注しても、社内で決めることが残ったままだと進行が止まりやすいです。スムーズに進む案件は、依頼範囲だけでなく「社内の役割」も先に決まっています。

最低限、社内で次の3役がいると進みやすいです。

  • 決める人:方針と優先順位を決める
  • 用意する人:商品情報や写真をそろえる
  • 確認する人:公開前に内容をチェックする

スケジュールが延びる原因は、技術より素材待ちのことが多いです。商品情報の表記ゆれ、写真サイズのばらつき、送料の例外ルールなどが後から見つかると、確認が増えて公開が遅れます。

進め方は、次の順で考えるとブレが減ります。

  1. 目的と売りたい商品を決める
  2. 必要なページと商品点数を出す
  3. 送料と返品のルールを決める
  4. デザインの方向を合わせる
  5. 公開後の担当と更新頻度を決める

ここまで決まると、外注でも自社対応でも、見積の前提がそろいます。結果として、やり直しの回数が減りやすいです。

リスクとトラブルの回避策

トラブルの多くは、構築そのものより「権限」「支払い」「引き継ぎ」で起きます。あとから困らないために、最初に決めておきたい線引きがあります。

管理者の権限は自社で持つ

管理画面の管理者は、可能なら自社のメールアドレスで作っておきましょう。外注先が作成していると、担当変更や乗り換えのときに引き継ぎが難しくなります。

テーマやアプリの支払いを誰が持つか決める

有料テーマや有料アプリは、誰の名義で購入し、どの部署の費用で払うかを決めておくと後が楽です。ここが曖昧だと、公開後に「誰が払うのか」で止まります。

追加対応のルールを文章にする

仕様が変わることはよくあります。問題は、どこからが追加かが曖昧なまま進むことです。見積の段階で、変更が出たときの連絡方法と、追加の判断手順だけは文章にしておくと安心です。

引き継ぎの範囲を先に決める

公開後に自社で更新するなら、最低限の操作説明や引き継ぎ資料の有無を確認しておきましょう。更新が止まる原因は「触り方が分からない」より「怖くて触れない」が多いです。担当が安心して触れる状態があると、運用の外注費も抑えやすいです。

相談前にそろえる情報

相談や見積依頼の前に、完璧な資料は要りません。分かる範囲で次があると、見積の前提がそろい、比較がしやすいです。

用意する情報なぜ必要か
商品点数とカテゴリ100点、5カテゴリ登録工数が見える
送料のルール地域別、離島あり設定難度が分かる
決済の希望カード、後払い導入可否が決まる
移行の有無既存ECから移すデータ作業が増える
参考サイト同業で好みの例認識ずれを減らす
公開後の担当店長が週1更新支援範囲が決まる

ここまで揃うと、見積の金額差が「やることの差」だと説明しやすいです。社内の承認を取るときも、予算の理由を言葉にしやすいです。

まとめ

Shopify構築の費用は、初期費用と月々の費用に分けて見ると、見積の理由が見えやすいです。金額の差は、だいたい「作る範囲」「確認回数」「商品データの整い具合」で起きます。

株式会社みやあじよでは、Shopify構築の見積を比べるための軸を作り、依頼範囲と優先順位を一緒に決めます。必要に応じて、制作から公開後の見直しまで対応します。

見積が会社ごとに大きく違って判断できない。アプリ費用がどこまで増えるか読めない。社内で運用担当が決まらず止まっている。そんな状況なら、まず現状を確認しながら進め方からご相談ください。

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