広告や検索から人を集めても、最後の一枚が弱いと問い合わせにつながりません。反対に、LPを作ろうと見積を取った瞬間、金額の幅が大きくて判断が止まりがちです。
結論として、LP制作の費用は「何を作るか」より「どこまで任せるか」で変わります。
ただし、すでに原稿や写真がそろっていて、構成も決まっている場合は費用を抑えやすいです。
この記事で分かること
- 相場に幅が出る理由と、見積の読みどころ
- 内訳と成果物の範囲、追加費用が出やすい箇所
- 社内で発注判断しやすい比較軸と準備
LP制作の費用が決まりにくい理由
LPは広告や検索から来た人に、1ページで問い合わせまで導く専用ページです。
同じ1ページでも費用がぶれるのは、制作会社が売っているのが「ページ」ではなく「作業の束」だからです。
金額差の正体は、作業範囲の差
最初に押さえたいのはここです。費用の差は、だいたい次のどれかで生まれます。
- 構成を作るか(伝える順番を考える)
- 原稿まで作るか(言い回しを整え、根拠をそろえる)
- 写真や図を用意するか(素材探しや撮影を含むか)
- 公開後の計測まで用意するか(数字が見える状態にするか)
よくある例は、デザインだけ依頼したつもりでも「原稿が固まっていない」「写真がない」「比較材料が足りない」で止まり、結局あとから追加になるケースです。
次にやることは、見積をもらう前に「社内で出せる素材」と「外に出したい作業」を分けてメモにすることです。
“安い見積”が高くなる場面
最初の金額が安く見えても、結果として高くなることがあります。たとえば次のような場面です。
- 修正回数が少なく、途中で増える
- 納品が画像だけで、更新のたびに外注が必要
- 計測の設定がなく、公開後に良し悪しが分からない
ここで覚えておきたいのは、制作費が安いかどうかより「公開後に直せる形かどうか」です。次の章で、見積の内訳を具体的に見ます。
料金の内訳と成果物の範囲
見積を見るときは、金額より先に「何が納品されるか」を確認します。納品物がはっきりすると、社内の稟議でも説明しやすくなります。
代表的な内訳
会社によって呼び方は違いますが、LP制作は概ねこの流れです。
- 目的と見てほしい相手の確認(社内で合わせる)
- 構成案の作成(見出しと順番を決める)
- 原稿の作成または調整(文章を整える)
- デザイン(見た目と読みやすさを作る)
- 実装(ページとして動く形にする)
- 公開前チェック(表示崩れやリンク確認)
「実装」は、デザインをWebページとして動く形にする作業です。ここが含まれるかで見積が変わります。
成果物で見ておきたい3点
最低限、次の3つが見えると安心材料が増えます。
- 構成案があるか(どんな順番で伝えるか)
- 編集できる形で納品されるか(更新のたびに困らないか)
- 計測の準備があるか(公開後に数字で判断できるか)
CVは問い合わせや資料請求など、目的の行動が起きた回数です。
LPはCVを増やす役割を持つため、公開後に数字が追えないと、改善の打ち手が決まりません。
次にやることは、見積の項目名を丸暗記することではなく、「成果物」「修正」「計測」の3点が書かれているかを探すことです。
料金タイプ別の目安と向き不向き
費用の目安は、依頼先と作り込み度で大きく変わります。テンプレートは型が決まったひな形を使う作り方です。フルオーダーはゼロから設計して作るやり方です。
公開されている解説記事では、制作会社のフルオーダーは50万〜100万円以上、テンプレート活用は20万〜50万円、フリーランスは5万〜30万円といったレンジで語られることが多いです。
また、発注データを公開しているサイトでは、平均が55.4万円、中央値が40.0万円という数値も出ています。
ここからは、選びやすいようにタイプ別に見ます。金額だけでなく、向く状況が違います。
| 料金帯の目安 | 向くケース | 含まれやすい内容 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 0〜3万円 | まず試作したい | ツールのひな形中心 | 伝え方の作り込みは難しい |
| 5万〜30万円 | 最小で外注したい | デザインと実装が中心 | 原稿や素材は自社側が多い |
| 20万〜50万円 | 体裁と流れも見たい | 構成の提案が入ることも | 修正回数と範囲を確認 |
| 50万〜100万円超 | 商材理解から任せたい | 原稿支援や改善提案まで | 成果の定義を合わせる |
タイプ選びで迷ったときの考え方
この表は「安い順」ではなく「任せる範囲の違い」として見てください。
社内に時間がなく、原稿や判断まで止まりそうなら、最初から支援範囲が広い方が進みやすいです。逆に、原稿と素材がそろい、構成も固まっているなら、制作範囲を絞って頼めます。
次にやることは、社内で「今回のLPで達成したいこと」を1行で書き、誰が原稿と素材を用意するかだけ決めることです。ここが決まると、見積のブレが減ります。
LP制作の費用が分かる見積の比べ方
LP制作の見積を取ると、金額の幅が大きくて戸惑うことが多いです。
高いのか安いのか以前に、比べる基準が見えないと社内で決め切れません。
先に結論だけ言うと、LP制作の費用は「何を作るか」だけでなく「誰が何を用意するか」と「公開後に見直せる状態まで作るか」で変わります。
逆にここを押さえると、見積の差に理由があるかを短時間で判断できます。
例外として、広告を出さずに資料として置くだけのページなら、費用の考え方は少し変わります。
この記事は「問い合わせや商談につなげたい」前提で、迷いやすい所をほどいていきます。
LP制作の費用が決まりにくい理由
LPは広告や検索から来た人に、問い合わせなど一つの行動を促すための専用ページです。
この性質のせいで、制作費は「見た目の作業量」より「判断材料をそろえる作業量」で変わります。
費用差が生まれる代表例は、次の3つです。
- 伝える中身が固まっているか
- 原稿や写真など素材がそろっているか
- 公開後に数字を見て直せる状態まで含むか
たとえば同じ1ページでも、「文章は社内で完成していて、写真もある」なら制作側の負担は小さくなります。
一方で「何を押すかがまだ決まっていない」「営業の説明が長い」「比較される相手が多い」場合は、ページを作る前の設計に時間がかかります。
もう一つ、見落とされがちなのが「直す前提かどうか」です。
LPは公開がゴールではなく、反応を見て直していくことで成果に近づきます。直す余地を残した作り方にするか、作り切りで終えるかで、工程も費用も変わります。
社内稟議で説明するなら、金額の大小より先に「この見積は、何を誰がやる前提か」を言葉にすると通りやすくなります。
同じ土俵で比べられる状態を作ることが、最初の仕事です。
料金の内訳と成果物の範囲
見積を見るときは、合計金額より「含まれる作業」と「納品されるもの」を先に確認します。
ここがズレていると、安く見えても後から増えますし、運用できない形で終わることがあります。
LP制作でよく出てくる内訳は、ざっくり分けると次の通りです。
- 目的とターゲットのすり合わせ
- 構成の作成(どの順番で伝えるか)
- 原稿づくり(文章の作成や調整)
- 画像の用意や加工
- 見た目の設計(デザイン)
- ページを形にする作業(スマホ対応を含む)
- 公開作業と、問い合わせ先の動作確認
- 計測の準備(後で改善できるようにする)
ここで確認したい成果物は、次のようなものです。
運用まで考えると、作った後に困りにくくなります。
- テキストを自社で直せるか
- 画像やデザインの元データは渡るか
- 問い合わせフォームの設定は誰が持つか
- 公開後にどの数字を見る想定か
KPIは途中経過を測るための目安の数字です。
最初から難しく考えなくても大丈夫で、たとえば「どれくらい見られたか」「どれくらい問い合わせが来たか」のように、意思決定に使える数字を決めるだけで十分です。
見積の中に「公開後にどの数字を見るか」や「直す前提の作り方」が含まれているかどうかで、費用の意味が変わります。
次の章では、よくある料金タイプごとに、何が含まれやすいかを並べます。
料金タイプ別の目安と向き不向き
同じLP制作でも、頼み方にはいくつか型があります。
型が違うと、含まれる作業が違うので金額が変わります。
まずは、よくあるタイプを並べます。金額はあくまで目安で、原稿の有無や確認回数で上下します。
| 料金帯の目安 | 向くケース | 含まれやすい内容 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 10万〜30万円 | 素材と原稿がそろう | デザインとページ作成 | 中身の設計は薄くなりがち |
| 30万〜80万円 | 既存LPの作り直し | 構成見直し+制作 | 原因整理が弱いと伸びない |
| 60万〜150万円 | 新規で作りたい | 構成+原稿調整+制作 | 素材不足で遅れやすい |
| 120万〜300万円 | 競合が強く差別化必要 | 調査+原稿作成+制作 | 社内確認の工数が増える |
この表で迷いが出るのは、だいたい真ん中のゾーンです。
原稿が固まっていないのに安いプランを選ぶと、制作側は判断できず、形だけが先に出来てしまいます。結果として作り直しになりやすいです。
反対に、社内に強い営業資料があり、伝える順番も決まっているなら、高いプランが不要なこともあります。
その場合は「直したい所」と「見たい数字」だけ決めて、最低限の作業に絞る方が納得して進められます。
見積を比べるときのチェック項目
見積を並べたとき、合計金額だけ見ても判断が止まりがちです。
迷いを減らすには、「後から増えやすい所」から先に確認します。
相場の目安として、Web幹事(ユーティル)の発注データでは平均55.4万円、中央値40.0万円という集計があります。調査期間は2022年1月から2023年12月、対象は新規LP制作案件166件です。
ただし、この数字は「何が含まれているか」で前提が変わります。なので、次の表で見積の中身をそろえたうえで比べるのが安全です。
| 確認項目 | 含まれる範囲 | 追加費用の例 | 確認のコツ |
|---|---|---|---|
| 原稿 | 作成/調整/校正 | 修正増で別料金 | 誰が書くか明記 |
| 画像素材 | 支給/購入/加工 | 撮影や図解が追加 | 素材の準備者を決める |
| 修正回数 | 回数と対象範囲 | 回数超過で加算 | どの段階が対象か |
| 納品形式 | 編集できる形か | 更新のたび依頼 | 自社更新の可否確認 |
| 計測の準備 | 送信数の計測など | 後から設定を依頼 | 何を数えるか決める |
| 公開作業 | 反映と動作確認 | サーバ作業が別 | 誰が公開するか決める |
この表で見るのは、細かい専門用語ではありません。
「誰がやる前提か」と「増える条件が書かれているか」だけで、見積の読みやすさが一気に上がります。
次にやることは、見積書に書かれていない項目を探して、1行だけ追記してもらうことです。
同じ条件にそろうと、比較が早くなります。
費用対効果を上げる考え方(公開後の見直しまで)
LP制作は、作る前に頑張りすぎるより、公開後に直せる状態を作る方が成果につながりやすいです。
「公開したら終わり」だと、当たり外れが出ても次の手が打てません。
費用対効果を上げるために、最初に決めたいのは次の2つです。
- 目的の行動を1つに絞る(問い合わせ、資料請求など)
- その行動が何件起きたら合格か、目安を置く
KPIは途中経過を見るための数字です。たとえば「問い合わせ数」や「資料請求数」のように、社内で判断に使える数字を決めるイメージで十分です。
| 目的 | 見る指標 | 計測方法 | まずやること |
|---|---|---|---|
| 問い合わせを増やす | 送信数 | フォーム送信の件数 | 必須項目を減らす |
| 資料請求を増やす | 請求数 | 請求フォームの件数 | 資料の見本を出す |
| 見積依頼を増やす | 依頼数 | 見積フォームの件数 | 料金例を1つ置く |
| 電話相談を増やす | 通話数 | 電話クリック数 | 受付時間を明記する |
| 採用応募を増やす | 応募数 | 応募フォームの件数 | 働き方の不安を先回り |
この表は「成果を数字で見えるようにする」ための最低限の地図です。
数字が見えると、直す優先順位が決めやすくなります。
次にやることは、公開後に見る数字を1つ決めて、最初の1週間だけでも記録することです。
それだけで改善の会話が始まります。
体制と進め方(社内と外注の分担)
LP制作が止まりやすい原因は、技術より社内の分担です。
誰が決めるかが曖昧だと、原稿や修正が長引き、納期も伸びやすくなります。
社内で決めておくと進む3つの役割
- 最終決裁者:何を優先するか決める人
- 現場の責任者:内容の正しさを担保する人
- 進行役:素材回収と期限管理をする人
この3役がそろうと、外注先は作業に集中できます。
逆に、進行役がいないと、制作会社側が確認の交通整理を担うことになり、見積が上がりやすいです。
進め方の基本
- まず目的と対象を1行でそろえる
- 次に、載せたい情報を全部集める
- その後、伝える順番を決めて原稿を固める
- 最後に、見た目とページ化に入る
次にやることは、社内の決裁ルールを一度だけ紙に書くことです。
「誰がいつ確認するか」が見えると、制作が止まりにくいです。
トラブルになりやすい点と回避策
トラブルは、ほとんどが「書かれていないこと」から始まります。
不満が出やすい所だけ先に押さえると、あとが楽です。
追加費用が出やすい場面
外注範囲や素材の有無、公開後のサポート範囲などで費用が変わりやすいことは、クラウドワークスの解説でも触れられています。
見積の段階で「どの条件で増えるか」を書面に残すのが安全です。
代表的な回避策
- 修正回数は「回数」だけでなく「どの段階まで」を決める
- 納品は、自社で更新できる形かを確認する
- 公開作業は、担当と範囲を最初に決める
- 画像素材は、支給か用意かを分ける
クラウドワークスの発注相場ページでも、LP制作は「デザイン・コーディング(長さ3000px程度)で10万円から」など、条件が前提として書かれています。前提が違う見積同士を比べるとズレます。
次にやることは、見積と一緒に「この条件だと増える」を3つだけ書き出してもらうことです。
それだけでトラブルの芽が減ります。
相談前に用意するとスムーズな情報
相談前に情報がそろうと、見積の精度が上がり、社内の手戻りも減ります。
全部完璧でなくても大丈夫です。未定は未定のままで進められます。
| 用意するもの | 例 | 担当 | ないと起きること |
|---|---|---|---|
| 目的 | 問い合わせを増やす | 決裁者 | 評価がぶれる |
| 見てほしい相手 | 初めての担当者 | 営業 | 説明が長くなる |
| 参考ページ | 競合や好みの例 | Web担当 | イメージが割れる |
| 素材 | ロゴ・写真・実績 | 総務 | 制作が止まる |
| 現状の数字 | 月の問い合わせ数 | Web担当 | 改善の判断が難しい |
この表が埋まると、外注先は「どこまで任せるか」を提案しやすくなります。
次にやることは、表の左列だけを社内で埋めて、空欄は空欄のまま持っていくことです。
まとめ
LP制作の費用は、ページの長さより「どこまで任せるか」で変わります。
相場は参考になりますが、発注判断に必要なのは、見積の中身を同じ条件にそろえることです。
見積を比べるときは、合計より先に次を確認すると決めやすいです。
- 原稿と素材は誰が用意する前提か
- 修正回数と範囲が書かれているか
- 公開後に数字を見て直せる形か
制作は、公開した瞬間から見直しが始まります。最初から完璧を狙うより、直せる状態を作った方が成果につながりやすいです。
株式会社みやあじよでは、目的から逆算してLPの設計を行い、デザインと制作、公開後の見直しまで一貫して対応できます。
もし「見積の比べ方が分からない」「どこまで頼むべきか決めきれない」と感じたら、こちらよりご相談ください。