LP制作費用の相場と見積の見方

2026.02.14

広告や検索から人を集めても、最後の一枚が弱いと問い合わせにつながりません。反対に、LPを作ろうと見積を取った瞬間、金額の幅が大きくて判断が止まりがちです。

結論として、LP制作の費用は「何を作るか」より「どこまで任せるか」で変わります。
ただし、すでに原稿や写真がそろっていて、構成も決まっている場合は費用を抑えやすいです。

この記事で分かること

  • 相場に幅が出る理由と、見積の読みどころ
  • 内訳と成果物の範囲、追加費用が出やすい箇所
  • 社内で発注判断しやすい比較軸と準備

LP制作の費用が決まりにくい理由

LPは広告や検索から来た人に、1ページで問い合わせまで導く専用ページです。
同じ1ページでも費用がぶれるのは、制作会社が売っているのが「ページ」ではなく「作業の束」だからです。

金額差の正体は、作業範囲の差

最初に押さえたいのはここです。費用の差は、だいたい次のどれかで生まれます。

  • 構成を作るか(伝える順番を考える)
  • 原稿まで作るか(言い回しを整え、根拠をそろえる)
  • 写真や図を用意するか(素材探しや撮影を含むか)
  • 公開後の計測まで用意するか(数字が見える状態にするか)

よくある例は、デザインだけ依頼したつもりでも「原稿が固まっていない」「写真がない」「比較材料が足りない」で止まり、結局あとから追加になるケースです。
次にやることは、見積をもらう前に「社内で出せる素材」と「外に出したい作業」を分けてメモにすることです。

“安い見積”が高くなる場面

最初の金額が安く見えても、結果として高くなることがあります。たとえば次のような場面です。

  • 修正回数が少なく、途中で増える
  • 納品が画像だけで、更新のたびに外注が必要
  • 計測の設定がなく、公開後に良し悪しが分からない

ここで覚えておきたいのは、制作費が安いかどうかより「公開後に直せる形かどうか」です。次の章で、見積の内訳を具体的に見ます。

料金の内訳と成果物の範囲

見積を見るときは、金額より先に「何が納品されるか」を確認します。納品物がはっきりすると、社内の稟議でも説明しやすくなります。

代表的な内訳

会社によって呼び方は違いますが、LP制作は概ねこの流れです。

  • 目的と見てほしい相手の確認(社内で合わせる)
  • 構成案の作成(見出しと順番を決める)
  • 原稿の作成または調整(文章を整える)
  • デザイン(見た目と読みやすさを作る)
  • 実装(ページとして動く形にする)
  • 公開前チェック(表示崩れやリンク確認)

「実装」は、デザインをWebページとして動く形にする作業です。ここが含まれるかで見積が変わります。

成果物で見ておきたい3点

最低限、次の3つが見えると安心材料が増えます。

  • 構成案があるか(どんな順番で伝えるか)
  • 編集できる形で納品されるか(更新のたびに困らないか)
  • 計測の準備があるか(公開後に数字で判断できるか)

CVは問い合わせや資料請求など、目的の行動が起きた回数です。
LPはCVを増やす役割を持つため、公開後に数字が追えないと、改善の打ち手が決まりません。

次にやることは、見積の項目名を丸暗記することではなく、「成果物」「修正」「計測」の3点が書かれているかを探すことです。

料金タイプ別の目安と向き不向き

費用の目安は、依頼先と作り込み度で大きく変わります。テンプレートは型が決まったひな形を使う作り方です。フルオーダーはゼロから設計して作るやり方です。
公開されている解説記事では、制作会社のフルオーダーは50万〜100万円以上、テンプレート活用は20万〜50万円、フリーランスは5万〜30万円といったレンジで語られることが多いです。
また、発注データを公開しているサイトでは、平均が55.4万円、中央値が40.0万円という数値も出ています。

ここからは、選びやすいようにタイプ別に見ます。金額だけでなく、向く状況が違います。

料金帯の目安向くケース含まれやすい内容注意点
0〜3万円まず試作したいツールのひな形中心伝え方の作り込みは難しい
5万〜30万円最小で外注したいデザインと実装が中心原稿や素材は自社側が多い
20万〜50万円体裁と流れも見たい構成の提案が入ることも修正回数と範囲を確認
50万〜100万円超商材理解から任せたい原稿支援や改善提案まで成果の定義を合わせる

タイプ選びで迷ったときの考え方

この表は「安い順」ではなく「任せる範囲の違い」として見てください。
社内に時間がなく、原稿や判断まで止まりそうなら、最初から支援範囲が広い方が進みやすいです。逆に、原稿と素材がそろい、構成も固まっているなら、制作範囲を絞って頼めます。

次にやることは、社内で「今回のLPで達成したいこと」を1行で書き、誰が原稿と素材を用意するかだけ決めることです。ここが決まると、見積のブレが減ります。

LP制作の費用が分かる見積の比べ方

LP制作の見積を取ると、金額の幅が大きくて戸惑うことが多いです。
高いのか安いのか以前に、比べる基準が見えないと社内で決め切れません。

先に結論だけ言うと、LP制作の費用は「何を作るか」だけでなく「誰が何を用意するか」と「公開後に見直せる状態まで作るか」で変わります。
逆にここを押さえると、見積の差に理由があるかを短時間で判断できます。

例外として、広告を出さずに資料として置くだけのページなら、費用の考え方は少し変わります。
この記事は「問い合わせや商談につなげたい」前提で、迷いやすい所をほどいていきます。

LP制作の費用が決まりにくい理由

LPは広告や検索から来た人に、問い合わせなど一つの行動を促すための専用ページです。
この性質のせいで、制作費は「見た目の作業量」より「判断材料をそろえる作業量」で変わります。

費用差が生まれる代表例は、次の3つです。

  • 伝える中身が固まっているか
  • 原稿や写真など素材がそろっているか
  • 公開後に数字を見て直せる状態まで含むか

たとえば同じ1ページでも、「文章は社内で完成していて、写真もある」なら制作側の負担は小さくなります。
一方で「何を押すかがまだ決まっていない」「営業の説明が長い」「比較される相手が多い」場合は、ページを作る前の設計に時間がかかります。

もう一つ、見落とされがちなのが「直す前提かどうか」です。
LPは公開がゴールではなく、反応を見て直していくことで成果に近づきます。直す余地を残した作り方にするか、作り切りで終えるかで、工程も費用も変わります。

社内稟議で説明するなら、金額の大小より先に「この見積は、何を誰がやる前提か」を言葉にすると通りやすくなります。
同じ土俵で比べられる状態を作ることが、最初の仕事です。

料金の内訳と成果物の範囲

見積を見るときは、合計金額より「含まれる作業」と「納品されるもの」を先に確認します。
ここがズレていると、安く見えても後から増えますし、運用できない形で終わることがあります。

LP制作でよく出てくる内訳は、ざっくり分けると次の通りです。

  • 目的とターゲットのすり合わせ
  • 構成の作成(どの順番で伝えるか)
  • 原稿づくり(文章の作成や調整)
  • 画像の用意や加工
  • 見た目の設計(デザイン)
  • ページを形にする作業(スマホ対応を含む)
  • 公開作業と、問い合わせ先の動作確認
  • 計測の準備(後で改善できるようにする)

ここで確認したい成果物は、次のようなものです。
運用まで考えると、作った後に困りにくくなります。

  • テキストを自社で直せるか
  • 画像やデザインの元データは渡るか
  • 問い合わせフォームの設定は誰が持つか
  • 公開後にどの数字を見る想定か

KPIは途中経過を測るための目安の数字です。
最初から難しく考えなくても大丈夫で、たとえば「どれくらい見られたか」「どれくらい問い合わせが来たか」のように、意思決定に使える数字を決めるだけで十分です。

見積の中に「公開後にどの数字を見るか」や「直す前提の作り方」が含まれているかどうかで、費用の意味が変わります。
次の章では、よくある料金タイプごとに、何が含まれやすいかを並べます。

料金タイプ別の目安と向き不向き

同じLP制作でも、頼み方にはいくつか型があります。
型が違うと、含まれる作業が違うので金額が変わります。

まずは、よくあるタイプを並べます。金額はあくまで目安で、原稿の有無や確認回数で上下します。

料金帯の目安向くケース含まれやすい内容注意点
10万〜30万円素材と原稿がそろうデザインとページ作成中身の設計は薄くなりがち
30万〜80万円既存LPの作り直し構成見直し+制作原因整理が弱いと伸びない
60万〜150万円新規で作りたい構成+原稿調整+制作素材不足で遅れやすい
120万〜300万円競合が強く差別化必要調査+原稿作成+制作社内確認の工数が増える

この表で迷いが出るのは、だいたい真ん中のゾーンです。
原稿が固まっていないのに安いプランを選ぶと、制作側は判断できず、形だけが先に出来てしまいます。結果として作り直しになりやすいです。

反対に、社内に強い営業資料があり、伝える順番も決まっているなら、高いプランが不要なこともあります。
その場合は「直したい所」と「見たい数字」だけ決めて、最低限の作業に絞る方が納得して進められます。

見積を比べるときのチェック項目

見積を並べたとき、合計金額だけ見ても判断が止まりがちです。
迷いを減らすには、「後から増えやすい所」から先に確認します。

相場の目安として、Web幹事(ユーティル)の発注データでは平均55.4万円、中央値40.0万円という集計があります。調査期間は2022年1月から2023年12月、対象は新規LP制作案件166件です。
ただし、この数字は「何が含まれているか」で前提が変わります。なので、次の表で見積の中身をそろえたうえで比べるのが安全です。

確認項目含まれる範囲追加費用の例確認のコツ
原稿作成/調整/校正修正増で別料金誰が書くか明記
画像素材支給/購入/加工撮影や図解が追加素材の準備者を決める
修正回数回数と対象範囲回数超過で加算どの段階が対象か
納品形式編集できる形か更新のたび依頼自社更新の可否確認
計測の準備送信数の計測など後から設定を依頼何を数えるか決める
公開作業反映と動作確認サーバ作業が別誰が公開するか決める

この表で見るのは、細かい専門用語ではありません。
「誰がやる前提か」と「増える条件が書かれているか」だけで、見積の読みやすさが一気に上がります。

次にやることは、見積書に書かれていない項目を探して、1行だけ追記してもらうことです。
同じ条件にそろうと、比較が早くなります。

費用対効果を上げる考え方(公開後の見直しまで)

LP制作は、作る前に頑張りすぎるより、公開後に直せる状態を作る方が成果につながりやすいです。
「公開したら終わり」だと、当たり外れが出ても次の手が打てません。

費用対効果を上げるために、最初に決めたいのは次の2つです。

  • 目的の行動を1つに絞る(問い合わせ、資料請求など)
  • その行動が何件起きたら合格か、目安を置く

KPIは途中経過を見るための数字です。たとえば「問い合わせ数」や「資料請求数」のように、社内で判断に使える数字を決めるイメージで十分です。

目的見る指標計測方法まずやること
問い合わせを増やす送信数フォーム送信の件数必須項目を減らす
資料請求を増やす請求数請求フォームの件数資料の見本を出す
見積依頼を増やす依頼数見積フォームの件数料金例を1つ置く
電話相談を増やす通話数電話クリック数受付時間を明記する
採用応募を増やす応募数応募フォームの件数働き方の不安を先回り

この表は「成果を数字で見えるようにする」ための最低限の地図です。
数字が見えると、直す優先順位が決めやすくなります。

次にやることは、公開後に見る数字を1つ決めて、最初の1週間だけでも記録することです。
それだけで改善の会話が始まります。

体制と進め方(社内と外注の分担)

LP制作が止まりやすい原因は、技術より社内の分担です。
誰が決めるかが曖昧だと、原稿や修正が長引き、納期も伸びやすくなります。

社内で決めておくと進む3つの役割

  • 最終決裁者:何を優先するか決める人
  • 現場の責任者:内容の正しさを担保する人
  • 進行役:素材回収と期限管理をする人

この3役がそろうと、外注先は作業に集中できます。
逆に、進行役がいないと、制作会社側が確認の交通整理を担うことになり、見積が上がりやすいです。

進め方の基本

  • まず目的と対象を1行でそろえる
  • 次に、載せたい情報を全部集める
  • その後、伝える順番を決めて原稿を固める
  • 最後に、見た目とページ化に入る

次にやることは、社内の決裁ルールを一度だけ紙に書くことです。
「誰がいつ確認するか」が見えると、制作が止まりにくいです。

トラブルになりやすい点と回避策

トラブルは、ほとんどが「書かれていないこと」から始まります。
不満が出やすい所だけ先に押さえると、あとが楽です。

追加費用が出やすい場面

外注範囲や素材の有無、公開後のサポート範囲などで費用が変わりやすいことは、クラウドワークスの解説でも触れられています。
見積の段階で「どの条件で増えるか」を書面に残すのが安全です。

代表的な回避策

  • 修正回数は「回数」だけでなく「どの段階まで」を決める
  • 納品は、自社で更新できる形かを確認する
  • 公開作業は、担当と範囲を最初に決める
  • 画像素材は、支給か用意かを分ける

クラウドワークスの発注相場ページでも、LP制作は「デザイン・コーディング(長さ3000px程度)で10万円から」など、条件が前提として書かれています。前提が違う見積同士を比べるとズレます。

次にやることは、見積と一緒に「この条件だと増える」を3つだけ書き出してもらうことです。
それだけでトラブルの芽が減ります。

相談前に用意するとスムーズな情報

相談前に情報がそろうと、見積の精度が上がり、社内の手戻りも減ります。
全部完璧でなくても大丈夫です。未定は未定のままで進められます。

用意するもの担当ないと起きること
目的問い合わせを増やす決裁者評価がぶれる
見てほしい相手初めての担当者営業説明が長くなる
参考ページ競合や好みの例Web担当イメージが割れる
素材ロゴ・写真・実績総務制作が止まる
現状の数字月の問い合わせ数Web担当改善の判断が難しい

この表が埋まると、外注先は「どこまで任せるか」を提案しやすくなります。
次にやることは、表の左列だけを社内で埋めて、空欄は空欄のまま持っていくことです。

まとめ

LP制作の費用は、ページの長さより「どこまで任せるか」で変わります。
相場は参考になりますが、発注判断に必要なのは、見積の中身を同じ条件にそろえることです。

見積を比べるときは、合計より先に次を確認すると決めやすいです。

  • 原稿と素材は誰が用意する前提か
  • 修正回数と範囲が書かれているか
  • 公開後に数字を見て直せる形か

制作は、公開した瞬間から見直しが始まります。最初から完璧を狙うより、直せる状態を作った方が成果につながりやすいです。

株式会社みやあじよでは、目的から逆算してLPの設計を行い、デザインと制作、公開後の見直しまで一貫して対応できます。
もし「見積の比べ方が分からない」「どこまで頼むべきか決めきれない」と感じたら、こちらよりご相談ください

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