検索からの問い合わせを増やしたいのに、何を直せば良いか分からず止まることがあります。外注も考えるけれど、まず社内で触れるところを知りたい、そんな場面で役立つ内容をまとめます。
結論としては、自分でできる範囲は広く、順番さえ決めれば前に進みます。
ただし競合が強い分野や、サイト自体が古くて更新しづらい場合は、土台から見直す方が早いこともあります。
この記事では、現状の見方、直す順番、外注の境目を、問い合わせにつながる目線で説明します。
SEO対策を自分でやる前に知っておきたいこと
SEOは「検索で見つけてもらう準備」
SEOは、検索で見つけてもらうためにページの内容と構造を整える取り組みです。
記事を増やすだけがSEOではなく、サービスページや会社案内など「問い合わせに近いページ」を分かりやすくすることが先に来ます。
理由は単純で、検索で来た人は「この会社は自分の課題を解決できるか」を短時間で判断するからです。
現場でよく見るのは、サービスの説明が社内向けの言葉で、初めて読む人が置いていかれるケースです。
専門用語が並ぶ、対象があいまい、料金や流れが見えない、といった状態だと、記事が読まれても相談まで進みません。
まずは、問い合わせにつながるページを一つ決め、そのページを入口として育ててください。
「ここを育てる」と決めるだけで、作業が散らかりにくくなります。
先に決めるのは「誰の何を解決するか」
自分で進めるときに迷いが出るのは、直す場所ではなく、伝える内容が定まっていないときです。
検索意図は、検索した人が今知りたいことや解決したいことです。
検索意図に合う答えを先に出し、根拠や事例を後ろに置くと、読まれやすくなります。
ありがちな流れは、会社の想いから始めてしまい、相手が知りたいことに届くまでが長い構成です。
法人向けの場合は特に、最初に「何ができて、どんな会社に向くか」を短く伝える方が安心につながります。
ここでやるのは、想定する相談を一つだけ言葉にすることです。
例として「新規の問い合わせを月に数件増やしたい」のように、数字がなくても構いません。
まず現状を把握する:検索と問い合わせの入口を見る
最初は「入口ページ」と「検索語」だけ見る
現状把握でやりがちなのは、数字が多すぎて結局何も決められないことです。
最初は、入口として機能しているページと、そこに人が来る検索語だけ見れば十分です。
入口が分かると、直す順番が自然に決まります。
Google Search Consoleは、検索結果での表示回数やクリックを確認できる無料ツールです。
ここでは「どの検索語で」「どのページが」見られているかを確認します。
同じページでも、検索語が違うと相手の期待が変わるため、先に把握しておくと手戻りが減ります。
Google Analyticsは、サイトに来た人の動きや流入元を見られる計測ツールです。
ここでは、よく見られているページと、問い合わせページまでたどり着けているかを確認します。
問い合わせが増えないとき、入口は増えているのに次のページへ進めていないことがよくあります。
まずは、次の三つをメモに書き出してください。
- 入口になっているページの上位3つ
- そのページに紐づく検索語の上位5つ
- 問い合わせに近いページの一覧
目で見て違和感を探す
数字を見たら、次はページを実際に開いて確認します。
検索語とページ内容がずれていると、表示はされてもクリックされにくく、クリックされても離脱されやすくなります。
ずれは「書き足す」「並べ替える」で直せることが多いので、ここは自社で手を付けやすい部分です。
典型例は、検索語が「費用」「流れ」なのに、ページの上部にその答えが見当たらない状態です。
もう一つは、資料のような文章が続き、結局どう相談すれば良いかが分からない状態です。
ここでの一手は、入口ページの冒頭だけを3行で書き直すことです。
「誰向けか」「何ができるか」「次に何をすれば良いか」を先に置くと、迷いが減ります。
自分で直せること:記事とページの内容
直す順番は「問い合わせに近いページ」から
作業の候補が多いときは、問い合わせに近いページから直す方が成果につながりやすくなります。
記事は入口を増やす役割ですが、受け皿のページが弱いと相談に結びつきません。
まず受け皿を整え、その後で入口を増やす流れの方がムダが出にくいです。
ここからは、社内で着手しやすい順に並べます。
| やること | 狙い | 目安時間 | 着手の順 |
|---|---|---|---|
| 主要ページの冒頭を直す | 何の会社かを3行で伝える | 30〜60分 | 最優先 |
| サービス説明を足す | 対象とできることを明確化 | 1〜2時間 | 早め |
| 導線を分かりやすくする | 迷わず連絡できる状態 | 30分 | 早め |
| よくある質問を足す | 不安を減らす | 1時間 | 中 |
| 既存記事を書き足す | 検索意図とのずれを修正 | 2〜3時間 | 中 |
| 新しい記事を増やす | 入口を増やす | 半日以上 | 後回し |
この表を上から埋めるだけでも、やることの順番が見え、社内の判断が早くなります。
サービスページは「判断材料」を先に置く
問い合わせにつながるページで大事なのは、読者が判断できる材料がそろっていることです。
判断材料がないと、良さそうでも社内で稟議が通らず、比較の段階で落ちやすくなります。
よくあるのは、強みだけ書かれていて、費用の目安や進め方が見えないページです。
もう一つは、対応範囲が広すぎて「結局どこまで頼めるか」が分からないページです。
まず足すなら、サービスページに次の要素を一つ追加してください。
「対象」「提供内容」「進め方」「費用の考え方」のうち、今いちばん不足している一つからで構いません。
自分で直せること:サイトの構造と表示の速さ
内容が良くても、迷子になるサイトは問い合わせが増えにくいです。見た人が迷わない状態を作ると、記事も活きます。
ここでは、専門知識がなくても触りやすい場所に絞ります。
まずは「道案内」を減らす
メニュー名が社内用語だと、初めて来た人は意味を考える時点で疲れてしまいます。
「サービス」「会社案内」「実績」「お問い合わせ」など、迷いにくい言葉へ寄せるだけで改善するケースがあります。
次に見るのはページの下の案内です。読み終えた人が次に動けるよう、関連ページや相談の入口を置きます。
文章を増やす前に案内を一つ追加する。これだけでも流れが途切れにくくなります。
「問い合わせまでの距離」を短くする
スマホで見たときに、問い合わせの入口が見つからないことがあります。
対策は入口を増やすことではなく、目立つ場所を固定することです。全ページ共通で、上部か下部のどちらかに導線を置き、文言もそろえます。
フォームまでの道のりが長いと、途中で迷いが出ます。まずは最短ルートを一本だけ作り、他の導線は控えめにします。
表示が遅いと、内容が読まれない
表示が遅い原因の多くは、画像の容量が大きいことです。大きな画像が続くページほど、読み始めるまで待たされます。
社内でできる範囲は、画像を小さくしてから掲載し直すことです。見た目が変わらないのに軽くなることがあります。
確認は、スマホの通信でページを開き、体感で遅いかを見るだけです。
画像を変えても重い場合は、土台側の調整が必要な合図です。
効果の見方:目標の数字と確認のリズム
数字を開いたのに情報が多くて閉じてしまうことがあります。最初は、見る数字を減らすほうが続きます。
検索で見つけてもらえたか、ページが読まれたか、相談につながったか。この三つだけ追えば判断できます。
週1は「入口の変化」だけを見る
週に一度見るなら、入口が増えたかどうかだけで十分です。入口が増えていれば、次は受け皿のページを直す理由がはっきりします。
入口が動かないなら、検索語とページ内容のずれを疑い、冒頭の3行から直します。
月1は「相談につながった経路」を見る
月に一度は、相談の数と、相談直前に見られたページを確認します。
よく見られているのに相談が少ないページは、判断材料が足りないか、導線が見つけにくい状態です。
次の表は、数字と次の一手をセットにしたものです。迷ったら、この表の通りに手を動かすと止まりにくいです。
| 見る数字 | 分かること | 見る頻度 | 次の打ち手 |
|---|---|---|---|
| 検索からのクリック数 | 見つけてもらえているか | 週1 | 冒頭3行と見出しを見直す |
| 検索での表示回数 | 探される量の変化 | 月1 | 新しいテーマを追加する |
| 入口ページの上位 | 最初に読まれる場所 | 週1 | 次に読む案内を追加する |
| 問い合わせ数 | 相談につながった量 | 月1 | 費用と流れの説明を足す |
| 問い合わせ直前のページ | 決め手になった情報 | 月1 | その情報を前半へ移す |
入口が動き、受け皿が整い、最後に相談へつながります。この順番を意識すると、やることが定まりやすいです。
費用と投資判断:社内対応と外注の切り分け
費用を考えるとき、外に払う金額だけ見てしまいがちです。実際には、社内の時間も同じくらい重い要素です。
月に何時間使えるかが決まると、社内でやる範囲と外に頼む範囲が見えます。
社内でやると進むこと、止まること
社内で進めやすいのは、現場にしか分からない情報を言葉にする作業です。
止まりやすいのは、サイトを触る作業です。表示が崩れそう、どこを触れば良いか分からない、という不安が出やすいからです。
切り分けは「戻しやすさ」で考える
判断が割れたら、失敗しても戻しやすい作業を社内で行い、戻しにくい作業を外へ寄せます。
文章の差し替えは戻しやすいです。ページ全体の見た目や構造を変える作業は戻しにくいです。
次の表は、作業を切り分けるための目安です。
| 作業 | 社内で対応 | 外注が向く | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
| 伝える内容の洗い出し | 向く | 補助 | 現場の具体例が出せる |
| 記事テーマの案出し | 向く | 補助 | 顧客の質問が分かる |
| 文章の見直しと編集 | 状況次第 | 向く | 時間が取れず止まる |
| 導線の見直し | 状況次第 | 向く | どこで迷うか不明 |
| ページの追加や改修 | 難しい | 向く | 表示崩れが怖い |
| 表示の重さの改善 | 難しい | 向く | 画像以外が原因 |
外注を検討するときは、成果物が何かを最初に確認します。記事だけなのか、受け皿のページも直すのかで、成果の出方が変わるためです。
リスクとトラブル:やりがちな失敗と回避
自分で進めるときのリスクは、検索の順位が下がることよりも、時間を使ったのに相談につながらないことです。
原因は、内容の良し悪しではなく「読む人の期待」と「作る側の都合」がかみ合っていないことが多いです。
失敗の多くは「期待のずれ」から起きる
検索で来る人は、今すぐ知りたいことを持っています。
ところがページ側が、会社紹介や背景説明から始まると、答えにたどり着く前に離脱されます。
もう一つは、社内の言葉で書いてしまうことです。
たとえば「対応可能」「柔軟に支援」と書いても、相手は自分が対象か判断でき、次に何をすれば良いかが見えません。
やりがちな失敗と直す方向
失敗は直し方までセットで考えると、手が止まりにくいです。
| 失敗例 | 起きやすいこと | 直す方向 |
|---|---|---|
| 検索語を詰め込みすぎ | 読みにくく信頼が下がる | 自然文へ戻し見出しで補う |
| 冒頭に答えがない | 読む前に離脱されやすい | 最初に結論と対象を置く |
| 受け皿が弱いまま量産 | 記事が増えても相談が増えない | サービスページから直す |
| 古い情報を放置 | 不安が増え比較で負けやすい | 日付と条件を更新する |
| ページを消してしまう | 以前の案内が行き止まり | 代わりのページへ案内する |
最初に直すなら「冒頭に答えがない」を優先してください。ここが変わると、他の改善も効率が上がります。
ページを動かすときの注意
ページのアドレスを変えたり、統合したりすると、以前のリンクから来た人が迷子になりやすいです。
このときは、古いページから新しいページへ自動で案内する設定を使うと混乱を減らせます。その設定を入れると、移動の手間が減ります。
触るのが不安な場合は、まずはページを消さずに「この情報は移動しました」と案内を出す方法でも回避できます。
営業資料や名刺などに載っているリンクがある企業ほど、ここでの手戻りが起きやすいです。
内容面で起きやすいトラブル
他社の文章や写真をそのまま使うと、著作権の問題になりやすいです。
同業のページを参考にするのは良いのですが、構成や言い回しは自社の言葉に置き換え、現場の具体例を足して差を出してください。
また、担当が代わるたびに言い方が変わると、サイト全体の印象がぶれます。
迷いが出やすい言葉は、社内で一度だけ決めておくと更新の手間が減ります。
体制と進め方:続けるための役割分担
一度直して終わりにすると、検索語や問い合わせの動きに追いつけません。
続けるコツは、頑張ることではなく、短い作業で回る形にすることです。
役割は3つに分けると回りやすい
人数が少ない会社でも、役割だけ分けると判断が早くなります。
- 方向を決める人:狙う相談と優先順位を決める
- 書く人:ページや記事の文章を直す
- 確認する人:数字とページを見て次の修正を決める
一人が兼務しても構いません。役割が分かれるだけで、止まる場所が見えます。
週と月のリズムを固定する
週に一度は入口の変化だけ確認し、直すページを一つ選びます。
月に一度は問い合わせまでの流れを見直し、説明不足や導線の迷いを減らします。
大がかりな作業を毎週入れると続きません。
直すのは一度に一つ。代わりに、続けることを優先します。
外注と社内がぶつからない工夫
外注を入れる場合は、社内が持つ情報と外の作業を分けておくと手戻りが減ります。
社内は「よくある相談」「断られる理由」「費用の考え方」など、現場の話を出します。
外は「見せ方」「文章の組み立て」「触りにくい部分の修正」などを担うと進みやすいです。
この切り分けができていると、見積もり比較もしやすくなります。
何を頼むかが決まっている会社ほど、結果が出るまでの道筋がぶれません。
まとめ
自分でできるSEOは、作業の量より順番で成果が変わります。
入口と検索語を把握し、問い合わせに近いページから直し、数字で確かめて小さく回す。これで前に進みます。
一方で、ページの構造が古い、触るのが怖い、社内で判断が割れるといった壁があるときは、途中で止まりやすいです。
その場合は、状況に合わせて「社内でやること」と「外に頼むこと」を切り分けるだけでも、次の一手が見えます。
株式会社みやあじよでは、数字とページの状態を見ながら詰まりどころを見つけ、改善案で終わらせずにサイトへ反映するところまで進めます。
もしSEOに関して何かお困りごとございましたら、どうぞ気軽にお問い合わせフォームよりご相談下さい。