会社ホームページの作り方で迷わない手順

2026.02.19

会社のホームページを作ろうとすると、何から決めれば良いかで止まりやすいです。見た目の話に入る前に、社内で判断できる材料が足りないことが多いからです。社長は信頼を厚くしたい、営業は問い合わせを増やしたい、総務は採用も気になる。目的が混ざったまま走ると、途中で話が戻りやすくなります。

結論は、作業より先に「目的」と「見せる順番」を決めると迷いが減ります。採用も問い合わせも狙う場合は、入口の導線を分けるだけで作りやすくなります。この記事では、作る順番、必要なページ、原稿の集め方までを、社内で動かせる形に落とします。

会社ホームページを作る前に押さえる全体像

最初に全体像をつかむと、見積もりを見ても話が追えます。会社ホームページは「ページを並べる作業」ではなく、初めての人が不安なく次の行動へ進むための説明書です。

先に決めると手戻りが減る順番

流れはシンプルで、次の順に決めます。

  • 目的を決める(何を増やしたいか)
  • 誰に見てほしいか決める(相手の前提をそろえる)
  • 伝える内容を集める(材料の棚卸し)
  • 伝える順番を決める(迷いを減らす並び)
  • 作り方を選ぶ(自作・テンプレ・外注)
  • 公開後の運用を決める(更新と改善)

この順がそろうと、制作の途中で「何を載せるか」で揉めにくくなります。逆に、作り始めてから目的が揺れると、原稿もデザインも作り直しになりがちです。次は、目的と相手の決め方から進めます。

目的とターゲットを決める

目的が曖昧なままだと、ホームページが「会社案内の置き場」で終わりやすいです。見る人が判断できる材料が散らばり、問い合わせや応募の一歩が出にくくなります。

目的が曖昧だと起きること

例えば「サービスの説明」と「会社の強み」と「採用メッセージ」が同じ熱量で並ぶと、初めての人は読む順番に迷います。迷うと比較が進まず、後回しになりがちです。だからこそ、まず目的は、ひとつ主役を決めます。

よくある主役は次の三つです。

  • 問い合わせを増やす(見込み客の相談を増やす)
  • 採用の応募を増やす(ミスマッチを減らす)
  • 信頼を固める(取引先の不安を減らす)

ターゲットは「動いてほしい相手」で決める

次にターゲットを決めます。ここで言うターゲットは「このホームページで動いてほしい相手」です。既存顧客向けの説明と、新規の検討者向けの説明は、必要な情報の順番が違います。取引相手が法人中心なら、現場担当と決裁者で気にする材料も変わります。

判断を社内で共有するために、KPIという数字を決めておくと便利です。KPIは、目的に近づいているかを見るための目印になる数字です。例えば問い合わせが目的なら「問い合わせ件数」「資料請求数」、採用が目的なら「応募数」「求人ページの閲覧数」などにします。

次にやることは、目的を一文にします。例は「製造業の購買担当からの相談を増やす」のように、相手と行動まで入れる形です。ここまで決まると、載せるべき情報の優先順位が見えます。

必要なページ構成と原稿の集め方

ページ構成は、立派なメニューを増やすほど良いわけではありません。相手が迷わず検討できる順番で、必要十分な材料を置く方が、問い合わせにつながりやすいです。

ページは「役割」で決める

まず中小企業の会社ホームページで、基本になりやすいページをまとめます。

ページ役割入れる情報よくある抜け
トップ何の会社かを短く伝える提供内容、強み、導線誰向けかが曖昧
会社概要安心材料をそろえる所在地、体制、実績の背景数字や根拠が少ない
サービス選ばれる理由を作る対象、流れ、費用目安対象外が書かれていない
実績検討の不安を減らす事例、範囲、成果の前提課題と対応が不明
よくある質問比較の迷いを減らす納期、費用、対応範囲質問が社内向け
お問い合わせ次の一歩を用意する相談内容、連絡手段、流れ入力が多く重い

この表は「最低限そろえたい地図」です。採用を主役にするなら、別に採用ページを立て、仕事内容や一日の流れ、評価の考え方などを厚めにします。

原稿はゼロから書かず、材料を集める

次に悩むのが原稿です。ゼロから書こうとすると止まりやすいので、先に材料を集めます。使いやすい材料は、営業資料、提案書、見積もりの説明文、社内でよく聞かれる質問、採用で使っている説明資料です。すでにある言葉から拾うと、現場の温度が残りやすいです。

集めたら、文章の順番を決めます。例えばサービスページなら「誰の何を解決するか」を最初に置き、その次に「対応範囲」「進め方」「費用の考え方」「よくある不安」と続ける順が、初めての人には読みやすいです。最後に、読んだ人が次に何をすれば良いかを一文で置くと、問い合わせまでつながりやすくなります。

作り方の選択肢:自作・テンプレ・外注

作り方は大きく三つです。迷うのは、何を優先するかが社内でそろっていないときです。費用を抑えたいのか、早く出したいのか、問い合わせや採用の成果まで見たいのかで、向く選択肢が変わります。

テンプレートは、見た目の型が用意されていて、そこに文章や写真を入れて作る方法です。形は整いやすい一方で、書く内容が弱いと「それっぽいけれど決め手がない」状態になりやすいです。外注は、作業を任せるだけでなく、何をどう見せるかの設計まで含めて依頼できますが、社内で決めるべきことがゼロにはなりません。

比較の軸だけ先に押さえると判断が早くなります。

選択肢向く状況注意点目安コスト
自作小さく始めたい原稿と更新が止まりやすい
テンプレ早く形を出したい似た見た目になりやすい低〜中
外注成果まで考えて作りたい社内確認が遅いと詰まる中〜高

ここで決めるコツは「公開後に誰が更新するか」と「原稿を誰が出すか」を先に置くことです。更新の担当が決まらないなら、自作やテンプレは止まりやすくなります。逆に、社内に文章を出せる人がいて、最初は最低限で良いなら、小さく始めて伸ばす選び方も現実的です。

費用とスケジュールの考え方

見積もりを見る前に、費用が何で決まるかを知っておくと安心です。会社ホームページの費用は、ページ数だけでなく「原稿づくりの支援がどれだけ必要か」「写真や図が必要か」「公開後の更新も含めるか」で上下します。

見積もりで揉めやすいのは、作業の範囲が言葉の違いでズレることです。金額の大小より先に、含まれる作業をはっきりさせると比較がしやすくなります。

項目含まれやすい内容追加になりやすい例確認の一言
原稿文章の体裁を整える取材、提案、書き起こし誰が何を書くか
写真支給写真の調整撮影、人物写真の用意撮影は要るか
修正軽微な文言修正構成の作り直し回数と期限
フォーム問い合わせの設置自動返信、項目追加必要な項目は何か
公開後軽い更新の方法説明更新代行、改善対応誰が更新するか
環境公開に必要な設定契約や権限の整理管理者は誰か

スケジュールは、だいたい「原稿が集まるまで」と「社内確認が回るか」で決まります。ページの形を作る作業より、文章と写真が揃うまでの時間のほうが長引きがちです。急ぐ場合は、最初から全部を作るより、優先ページだけ公開して追加するほうが進めやすいこともあります。

検索で見つけてもらう工夫をSEOと呼びますが、ここでも同じで、早く出すほど未完成になりやすいのは内容です。急ぐなら、まず「誰の何を解決する会社か」と「問い合わせまでの導線」を先に固めると、公開後の手直しが軽くなります。

体制と進め方:社内で決める役割分担

制作は、担当が一人でも回せます。ただし、決める人と集める人が曖昧だと、確認が止まりやすいです。外注でも自作でも、社内の役割が見えないと進みません。

最低限、次の役割だけは決めておくと動きます。

  • 最終決定者:方向性と優先順位を決める
  • 窓口担当:連絡をまとめ、依頼内容を一本化する
  • 原稿担当:会社情報とサービス情報を出す
  • 確認担当:法務や表記など、社内ルールを確認する

うまく回る進め方は、確認の回数を減らすことです。例えば、トップとサービスの骨組みを先に一度だけ合意し、その後は文章と写真の確認に寄せると迷いが減ります。反対に、細部の言い回しから詰めると、全体の方向が揺れて決まらなくなります。

もう一つ、地味に効いてくるのは「素材の置き場」です。文章、写真、ロゴ、会社案内の資料を一か所に集めて、最新版がどれか分かる状態にしておくと、やり取りが短くなります。ここまで整うと、外注先への説明もスムーズになり、見積もりの比較もやりやすくなります。

リスクとトラブルを避けるための確認

会社ホームページで揉めやすいのは、見た目より「誰が何を持つか」と「どこまでやるか」です。ここが曖昧だと、公開後に直したいときや、担当が変わったときに困ります。

トラブルが起きやすい場面

代表的なのは次の三つです。

  • 管理情報や契約の名義が社内に残っていない
  • 修正と追加の境目が曖昧で、費用や納期が伸びる
  • 公開後に更新できず、放置に近い状態になる

この三つを先に潰しておくと、外注でも自作でも安心感が増します。

ドメインとサーバーは社内で握る

ドメインはサイトの住所のようなものです。サーバーはサイトのデータを置く場所です。
この二つが外部任せのままだと、制作会社を変えたいときに動きづらくなります。

最低限、社内で押さえるのは次です。

  • 契約の名義が会社になっている
  • 管理者の連絡先が社内のメールアドレスになっている
  • ログイン情報を社内で保管している
  • 誰が管理するか、社内の担当が決まっている

担当が変わっても回る状態にしておくと、更新や追加がスムーズです。

追加費用を防ぎやすい決め方

見積もりの金額差は、作業の範囲差で起きます。金額だけ見て選ぶより、次の二つを言葉でそろえるとズレが減ります。

ひとつ目は、どこまでが「含まれる修正」か。例えば文言の調整は含まれても、ページ構成の作り直しは別になることがあります。
ふたつ目は、何が起きたら「追加扱い」か。写真撮影、原稿の作成支援、ページの増加などは、追加の判断になりやすいです。

社内の確認が遅れると、制作側は次工程に進めません。結果として納期が伸び、やり直しも増えます。窓口を一本化し、まとめて確認する運用が安全です。

公開前にやっておく最終チェック

公開直前に慌てやすいのは、次のような実務の部分です。

  • 会社名、住所、電話番号、営業時間に誤りがない
  • 問い合わせフォームが届くか、返信メールが返るか
  • スマホで見たときに読めるか、押しやすいか
  • 料金や対応範囲の表現が誤解を生まないか
  • 写真や文章に、載せないほうがよい情報が混ざっていないか

これを一度だけ丁寧に確認すると、公開後の不安が減り、社内の信頼も得やすくなります。

公開後の運用で成果へつなげる

ホームページは、公開してからが本番です。ただ、毎週更新のような負担を増やす運用は長続きしません。現実的に続く形で、成果に近い更新だけを残すのがコツです。

更新内容を三つに分けると続きやすい

更新は、種類が混ざるほど止まりやすいです。次の三つに分けると、担当も動きやすくなります。

  • 期限がある更新:お知らせ、休業案内、イベント
  • 積み上がる更新:実績、事例、よくある質問
  • ときどき見直す更新:サービス説明、採用情報、会社概要

積み上がる更新を少しずつ増やすと、問い合わせや応募の材料が厚くなります。反対に、お知らせだけ増えても検討材料は増えません。

運用が止まらないための決め事

無理なく回すなら、最初から次を決めておくのが現実的です。

  • 月に一度、見直す日をカレンダーに入れる
  • その日に見る数字を二つだけ決める
  • 直すページを一つだけ決めて、次回までに反映する

この流れにすると、更新が「やる気」ではなく「手順」で回ります。特に中小企業は、担当の兼務が多いので、作業を増やさない設計が合います。

効果測定とKPIの決め方

数字は増やすためだけに見るものではありません。社内で迷ったときに、どこを直すかを決める材料になります。見る数字を増やしすぎると、見ただけで終わりやすいので、目的ごとに最小限に絞ります。

目的別KPIの例

次の表は、目的別に「見る数字」と「次に触る場所」をまとめた例です。社内での合意を作るときにも使えます。

目的見る数字見る場所次の打ち手
問い合わせを増やすフォーム送信数送信履歴導線と入力項目を見直す
採用応募を増やす応募数応募履歴仕事内容と条件を補足する
比較検討を進めるサービス閲覧数アクセス状況料金目安と範囲を追記する
信頼を固める会社概要の閲覧数アクセス状況体制や対応範囲を明記する
相談の質を上げる回答の手戻り回数対応メモ質問文をフォームに追加

数字を見たら「次の一手」まで決める

例えば、サービスページは見られているのに問い合わせが増えない場合、原因はフォーム以前にあります。検討材料が足りず、決めきれない状態です。このときは、料金の考え方、対応範囲、流れ、よくある不安の説明を増やすほうが前に進みます。

反対に、フォームまで来ているのに送信が少ない場合は、入力項目が多い、必須項目が重い、送信後が不安などが原因になりやすいです。フォームを短くし、送信後の流れを明記すると改善しやすいです。

数字は「責める材料」ではなく、「直す場所を決める材料」です。この扱い方ができると、社内でのやり取りが軽くなり、改善が続きます。

まとめ

会社ホームページの作り方で迷いが出るのは、制作の作業より前の判断が揃っていないことが原因になりがちです。
先に目的とターゲットを決め、必要なページと原稿の材料を集め、作り方の選択肢を現実の体制に合わせて選ぶと、途中で戻りにくくなります。

公開前は、契約や管理情報、作業範囲の確認でトラブルを減らせます。公開後は、更新を続ける仕組みと、見る数字を絞ることで、問い合わせや採用につながる状態を作りやすくなります。

株式会社みやあじよでは、目的から逆算して必要なページと優先順位を決め、原稿づくりの進め方まで含めて、制作と公開後の改善まで対応しています。
社内で意見が割れる、外注の範囲が決まらない、見積もりがよくわからないといった段階でも大丈夫です。リニューアルに関して何かお困りごとございましたら、どうぞ気軽にお問い合わせフォームよりご相談下さい

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