コーポレートサイトの相場と費用の見方

2026.02.20

検索すると「相場は◯◯万円」と書かれた記事が多いものの、実際は会社ごとに条件が違うため、そのまま当てはめると迷いが増えがちです。
この内容では、費用が増減する理由をほどき、価格帯ごとの目安と向くケースを示します。まずは自社に近いところを見つけ、次に見積で何を確認するかが分かる流れです。

コーポレートサイトの費用相場が幅広い理由

結論から言うと、相場が広い一番の理由は「同じコーポレートサイトでも、含まれる作業が違う」からです。見た目の制作だけで終わる場合もあれば、内容作りや公開後の運用まで一緒に組み立てる場合もあります。

見た目だけでなく「伝える順番」も作るかで変わる

会社案内の情報がそろっていて、ページ構成も決まっているなら、制作は軽くなります。一方で「何から読ませ、どの順に納得させるか」まで設計に入ると、検討とすり合わせの時間が増えます。
この差が、金額差として出やすいところです。高い安いより、どこまで一緒に考える前提かが先に決まると迷いが減ります。

原稿と写真が「あるかどうか」で作業量が跳ねる

見積で大きく差が出やすいのが原稿と写真です。社内に文章があり、撮影素材もそろっているなら、制作側は組み立てに集中できます。
反対に、情報は頭の中にあるが文章がない、写真が古い、製品説明がばらばらといった状態だと、文章化や取材、撮影の費用が上乗せされます。ここは見た目の良し悪し以前に、制作の前提条件が違います。

検索から見つけてもらう設計を入れるか

SEOは、検索で見つけてもらいやすくする工夫です。これを意識するかどうかで、ページの作り方が変わります。
たとえば「事業紹介を1ページにまとめる」より、「選ばれる理由や実績、導入までの流れ」を分けて見せた方が、探している人の不安が減りやすいです。その分、必要ページが増え、原稿も増えます。

公開後に更新する仕組みや支援を含めるか

CMSは、専門知識がなくてもサイトを更新しやすくする仕組みです。ブログやお知らせを社内で更新したい場合、更新画面の作り込みや運用ルールの設計が必要です。
公開して終わりにせず、月次の更新や改善まで含める契約もあります。ここまで含めると、初期費用と別に運用費が見込まれます。

次にやることは、相場の幅を狭めるために「目的」「必要なページ数の目安」「原稿と写真の準備状況」を先にメモすることです。これだけで見積の読み方が変わります。

価格帯別の相場目安と向くケース

コーポレートサイトの相場は幅があるものの、判断の入口としては大きく4つの価格帯で捉えると考えやすくなります。ここでは、機能の多さより「どこまで一緒に作るか」に注目します。

価格帯できる範囲向く会社注意点
30万〜80万円テンプレ中心の小規模名刺代わりを早く用意内容が薄いと信用を落とす
80万〜200万円設計+独自デザイン問い合わせを増やしたい原稿と写真の質で差が出る
200万〜500万円取材・撮影・導線見直し採用や複数事業を見せたい社内確認の手間が増えやすい
500万円〜大規模・多拠点・多言語グループ全体を統一したい運用体制がないと更新が止まる

30万〜80万円は「急ぎで形にする」帯

名刺代わりの会社概要、最低限の事業紹介、問い合わせ先がそろえば公開まで進めやすい帯です。デザインはテンプレートをベースにすることが多く、短納期になりやすい反面、文章が弱いと「何の会社か分からない」状態になりがちです。
この帯を選ぶなら、ページ数を増やすより、最初の説明文と実績の見せ方に力を入れると安心材料が増えます。

80万〜200万円は「目的に合わせて組み立てる」帯

問い合わせや採用など、達成したい目的がはっきりしている場合に向きます。どのページで何を伝えるかを決め、見た目も会社の雰囲気に合わせて作るため、初期のすり合わせが増えます。
この価格帯は、制作側の作業だけでなく、社内の意思決定がスムーズかどうかで進み方が変わります。

200万〜500万円は「中身作りも含める」帯

原稿がまだ固まっていない、写真が足りない、採用やサービスの説明が複雑といった場合は、取材や撮影を含めて作る方が結果として早く進むことがあります。情報を集め、言葉にし、伝える順番まで整えるためです。
その分、関係者が増えやすく、確認の回数も増えます。社内の担当と決裁者を早めに分けておくと手戻りが減ります。

500万円以上は「運用前提で大きく作る」帯

多拠点や多言語、事業部ごとにページが増える場合は、設計の難易度が上がります。公開後に誰が何を更新するかまで決めないと、情報が古いまま残りやすい帯です。
費用の大半は、ページ数だけでなく、運用のための設計と管理の作業にかかります。

次にやることは、見積を取る前に次の3つを社内でそろえることです。

  • サイトの目的(問い合わせ、採用など)
  • 必要ページの候補(会社案内、事業、実績など)
  • 原稿と写真の現状(ある、足りない、未整理)

見積書の内訳と比較の基準

見積を取り始めると、同じ「コーポレートサイト」でも金額が大きく違って戸惑いやすいです。結論はシンプルで、金額差の多くは「前提条件」と「含まれる作業」の差です。まず条件をそろえ、次に内訳で抜けを探す流れにすると、判断が速くなります。

まず条件をそろえると、比較が現実的になる

見積は、同じ土俵にそろえないと正しく比べられません。最初に次をメモして、各社に同じ内容で伝えるとズレが減ります。

  • 目的(問い合わせ、採用など)
  • 想定ページ数(例:会社案内、事業、実績、採用)
  • 原稿と写真の状況(社内で出せる範囲)
  • お知らせ更新の要否(社内で更新したいか)
  • 公開希望時期(決まっていれば)

ここが曖昧だと、ある会社は「内容作りまで含む前提」、別の会社は「素材は全部そろっている前提」で見積が出ます。金額だけを見ても、差の理由が読めなくなります。

内訳で差が出やすい項目はここ

見積書は、項目名が同じでも中身が違うことがあります。特に差が出やすいところだけ、先に押さえておくと安心です。

項目含まれやすい作業抜けた時の困りごと確認する一言
企画・構成ページ案、導線案方向性が揺れやすい構成案の有無を明記
原稿・取材取材、文章作成社内で原稿が止まる原稿の担当範囲を明記
写真・素材撮影、素材手配見栄えが弱く伝わりにくい写真準備の範囲を明記
デザイン画面設計、デザイン制作ページ追加で増額しやすい対象ページ数を明記
実装・検証スマホ対応、動作確認表示崩れが残りやすい検証範囲を明記
公開後の保守軽微修正、更新支援放置されやすい月額の作業範囲を明記

表を見ながら「この作業は見積に入っているか」を確認し、入っていない場合は別途費用が見込まれる前提で比べると、後からの認識違いが減ります。

「一式」が悪いのではなく、根拠が見えないのが困る

見積に「一式」が多いと不安になりますが、一式自体が問題というより、範囲が読めないことが問題です。
一式でも、次が書面で分かれば比較できます。

  • 対象ページ数(どこまで作るか)
  • 修正回数の目安(デザイン、原稿それぞれ)
  • 納品物(公開して終わりか、元データも渡るか)
  • 公開後の対応(軽微修正が含まれるか)

この4つが見えると、安い見積が「合理的に省いている」だけなのか、「必要な作業が抜けている」見積なのかを判別しやすくなります。

追加費用が出やすい場面を先に塞ぐ

制作中の追加費用は、悪意というより「最初の前提にない作業」が増えた結果として起きやすいです。よくあるのは次のタイプです。

  • 途中でページが増える(採用や実績を増やすなど)
  • 原稿が間に合わず、文章作成を追加する
  • 写真が不足し、撮影や素材購入が増える
  • 社内の承認が増え、修正回数が膨らむ

対策はシンプルで、見積の段階で「増えた場合の単価」や「追加時の進め方」を確認し、曖昧さを減らすことです。増える可能性が高いところだけでも見通しが立つと、社内の承認が取りやすくなります。

効果を測るための成果とKPI

相場を調べる本当の目的は、費用を小さくすることより「目的に合う投資か」を判断できる状態を作ることです。そのために必要なのが、成果を言葉と数字で決めることです。

KPIは目標を数字で確かめる指標です。難しく考えず、サイトの目的に直結する数字を少数選ぶだけで十分です。

目的を「1文」に落とすと、作る内容が決まりやすい

目的が「会社案内を新しくする」だけだと、評価がふわっとします。
たとえば目的が問い合わせなら、「初めての人が不安なく相談できる材料をそろえる」まで言い切ると、必要ページが見えます。

採用が目的なら、「仕事の実態と価値観が伝わり、応募の迷いを減らす」と置くと、社員紹介や働き方のページが必要だと判断しやすくなります。

数字は「量」だけでなく「質」も混ぜる

問い合わせ件数だけを見ると、増えたのに商談につながらないことも起きます。量に加えて、質が分かる数字も混ぜると、次の打ち手が選びやすいです。

  • 問い合わせ目的:問い合わせ件数、資料請求件数、商談につながった件数
  • 採用目的:応募数、説明会予約数、採用ページの閲覧数
  • 信用目的:会社概要の閲覧数、実績ページの閲覧数、指名検索の増減

数字は2〜3個に絞る方が、社内でも管理しやすいです。増やしすぎると、見ているのに動けない状態になりがちです。

公開後に改善できる前提を作る

コーポレートサイトは公開がゴールではなく、公開後の反応を見て直す余地が残ります。
そのため制作の段階で、どのページが見られたか、どこで離れたかを見られる状態にしておくと、改善の話が前に進みます。

次にやることは、目的を1文で書き、KPIを2〜3個だけ決めて、現状の数字が分かる範囲でメモすることです。これがあると、外注先との会話が「見た目の好み」から「成果につながる設計」に寄ります。

体制と進め方 外注でつまずく場面

外注で止まりやすいのは、技術よりも「社内の決め方」と「素材の出し方」です。見積がそろっても、原稿と確認が進まないと、スケジュールも費用感も読みにくくなります。

つまずきやすいのはこの3つ

まず多いのは、決裁者が最後に方向転換して、修正が膨らむケースです。早い段階で「目的」と「誰に何を伝えるか」だけでも合意しておくと、デザインの好みで揺れにくくなります。

次に多いのは、窓口が複数になって意見が割れるケースです。意見は集めても、制作側へ返す窓口を一人にまとめると、判断が前へ進みます。

もう一つは、原稿が後回しになって公開がずれ込むケースです。原稿は、完成形を最初から目指すより、たたき台を早めに用意して直す方が動きやすいです。

進め方は「社内の負担」と「手戻り」で選ぶ

ここでは、よくある進め方を並べます。違いだけ先に押さえると、自社に合う外注の形が見えます。

進め方社内の負担手戻りの起きやすさ向くケース
社内主導高い原稿と写真がそろう
共同で作る低め情報はあるが言葉が不足
伴走で進める低め低め忙しくて原稿が進まない
段階式で拡張小さく出して育てたい

社内の時間が取れないのに社内主導を選ぶと、費用は抑えられても公開が遅れやすいです。反対に、伴走で進めると初期費用は増えやすいものの、公開までの道筋が立ちやすくなります。

社内で最初に決めると進みやすい3役

難しい資料を作る必要はありません。最初に次の3役が見えるだけで、やり取りの摩擦が減ります。

  • 決める人(最終判断を出す)
  • 集める人(原稿や素材を集める)
  • 確認する人(現場の事実確認をする)

最後に一つだけやるなら、関係者の名前をこの3役に当てはめてメモに残すことです。これがあると、外注先もスケジュールを現実的に組みやすくなります。

リスクとトラブル 追加費用を防ぐ方法

トラブルの多くは、途中で誰かが悪いことをするというより、最初に「決めていないこと」が後から表に出る形で起きます。追加費用も同じで、前提にない作業が増えると発生しやすくなります。

追加費用が出やすい論点は「増える」「やり直す」「引き継ぐ」

増えるのは、ページ数や機能です。採用を追加する、実績を増やす、問い合わせフォームを増やすといった変更は、手を動かす量が増えます。

やり直しは、修正回数や方向転換です。デザインの修正だけでなく、原稿の修正も回数が増えると、想定外の工数になります。

引き継ぎは、公開後に誰が管理するかです。管理情報が個人の手元に残ったままだと、担当変更のたびに止まりやすくなります。

書面で見えると安心な範囲の切り分け

見積の金額より先に、範囲が見える状態を作ると揉めにくいです。特に次の5つは、短い一文でも良いので書面で確認できると安心材料になります。

  • 作るページ数と対象ページ
  • デザインと原稿それぞれの修正の考え方
  • 原稿と写真の担当範囲
  • 納品物の範囲(公開作業、元データの扱い)
  • 公開後の対応(軽微修正や更新支援の範囲)

ここが見えると、途中でページが増えた場合の追加費用も説明しやすくなり、社内の承認も取りやすくなります。

依頼前に決め切れないものは「決め方」を先に決める

最初から全部が決まっている会社は多くありません。未定が残るときは、未定を隠すより「何が決まったら着手するか」を決めた方が安全です。
たとえば、事業紹介は先に作って公開し、採用ページは情報がそろった段階で追加するなど、段階的に進める形なら、追加費用の理由も明確になります。

発注先の選び方 制作会社とフリーランスの違い

発注先は、上手い下手というより「必要な役割を埋められるか」で選ぶと失敗が減ります。コーポレートサイト制作は、デザインだけでなく、段取り、原稿、公開後の面倒まで絡むためです。

制作会社が向きやすいケース

制作会社は、複数人で分担しやすく、窓口や進行管理が立つことが多いです。関係者が多い案件、ページ数が多い案件、公開後も改善を回したい案件では、体制の強さが安心材料になります。
一方で、体制がある分、最小構成で素早く作るより、一定の工程が前提になることがあります。

フリーランスが向きやすいケース

フリーランスは、意思決定が速く、柔軟に動けることがあります。ページ数が少なく、社内で原稿や写真が用意できる場合は、進めやすいです。
注意したいのは、対応範囲と連絡手段です。担当が一人のため、病気や繁忙で止まったときのリスクをどう扱うかは、事前に見える化しておくと安心です。

見極めは「提案の出し方」と「範囲の言語化」

良い発注先は、見積だけを出すのではなく、前提条件と進め方を言葉で揃えてくれます。
相談の段階で、次のようなものが出てくるかを見ると、比較がしやすくなります。

  • 目的に対して、どのページを優先するかの考え方
  • 原稿と写真をどう集め、どう形にするかの段取り
  • 追加が出たときの扱い(単価、手順、判断のタイミング)
  • 公開後に誰が何をやるかの設計

最後に一つだけやるなら、同じ条件で2社程度に相談し、見積の数字より「含まれる作業の差」を比べることです。これで相場感が自社向けに寄ってきます。

公開後の運用費と相談前の準備

初期費用だけで考えると、公開後に動けなくなることがあります。コーポレートサイトは、置いておくだけでも小さな費用がかかり、更新や改善をするなら人手も要るためです。

運用費は「置く」「守る」「育てる」で分けると考えやすい

置く費用は、サイトを公開して維持するための費用です。金額は大きくないことが多い一方、継続して発生します。

守る費用は、表示崩れの軽微修正や、安心して使い続けるための点検です。ここを後回しにすると、急な不具合対応が割高になりやすいです。

育てる費用は、ページ追加、内容の更新、導線の見直しなどです。問い合わせや採用を伸ばしたい場合は、ここに予算と時間を残しておくと、公開後に前へ進みます。

相談前に用意すると話が早い情報

相談の段階で完璧にそろっている必要はありません。分かる範囲で、次があると見積の前提が揃いやすくなります。

  • 目的(問い合わせ、採用など)
  • ターゲット(誰に見てほしいか)
  • 現状の困りごと(原稿がまとまらない、導線が弱いなど)
  • 参考にしているサイト(雰囲気でも可)
  • 希望時期(未定でも可)

ここまでそろうと、相場の数字が「自社の条件ではどの帯か」に落ち、比較の迷いが減ります。

まとめ

コーポレートサイトの相場は、金額の幅があるのが普通です。迷いを減らすコツは、相場を当てに行くより先に「含める作業」と「進め方」を揃えることにあります。

見積を比べるときは、ページ数やデザインだけでなく、原稿と写真の担当範囲、修正の考え方、納品物、公開後の対応まで見える化すると判断が早くなります。
また、目的とKPIを少数決めておくと、作るべきページの優先順位が決まり、費用の納得感も上がります。

制作は、社内の決め方で進み方が大きく変わります。窓口、決裁、確認の役割を先に分けるだけでも、手戻りと追加費用の不安が小さくなります。

株式会社みやあじよでは、目的から逆算してサイト全体の設計を行い、デザインと制作、公開後の改善まで一貫して対応できます。

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