内部SEO対策で流入と問い合わせを増やす

2026.02.22

検索から人は来ているのに、問い合わせが増えない。
一方で、サイトを触ろうにも何から手を付けるか決められず、更新が止まりやすい。こうした状態は珍しくありません。

この記事では、内部SEO対策を「どこを直す話か」「なぜ効くのか」「最初に何を見て決めるか」の順で、判断しやすい形に落とします。
SEOは検索で見つけてもらうための工夫です。内部SEO対策はサイトの中身と構造を整えて、検索にも読者にも伝わる状態を作る作業です。

内部SEO対策とは何を直す話か

直す対象は「見た目」より「伝わり方」

内部SEO対策というと、難しい設定を連想しがちです。
ですが現場で効いてくるのは、読者が迷わず読めて、次の行動まで進めるかどうかです。

見た目のデザインだけを整えても、読者が判断できる材料が足りなければ、ページを閉じられやすくなります。
逆に、伝える順番と根拠がそろうと、営業資料のように読まれ、問い合わせが起きやすくなります。

内部で直す場所は大きく3つ

ここでは、全体像を先にそろえます。やることが増えて見えるのは、地図がないまま作業を始めるからです。

  • ページの役割と導線
    どのページで何を伝え、どこへ案内するかを決めます。
  • 文章と内容
    読者が知りたい順番で、比較や判断ができる材料を置きます。
  • 更新のルールとサイトの整合
    同じ内容が散らばらないようにし、情報のブレを減らします。

この3つは別々ではなく、つながっています。たとえば記事で興味を持っても、サービスページが分かりにくいと相談まで届きません。逆にサービスページが良くても、入口のページが弱いとそもそも見つけてもらえません。

内部SEO対策の効果が出る仕組み

検索に伝わると「候補に残りやすい」

検索サービスは、ページを見つけて内容を理解し、検索語句に合う候補を並べます。
このとき働くクローラーは、検索サービスがページを巡回して内容を読み取る仕組みです。

クローラーは人間のように空気を読めません。
ページのテーマが曖昧だったり、似た内容のページが散らばっていたりすると、何を答えるページかが伝わりにくくなります。

その結果、検索結果に出にくいだけでなく、出てもクリックされづらくなります。タイトルと見出しで内容が想像できないと、比較候補から外されやすいからです。

問い合わせが増えるのは「読者が決められる」から

内部SEO対策の狙いは、検索で見つけてもらうだけではありません。
BtoBの問い合わせは、読者が社内で検討し、比較し、納得して動く流れを通ります。

だから、ページ内に次のような材料があるほど強くなります。

  • この会社に頼むと何が解決できるか
  • どのケースが対象で、どのケースは対象外か
  • 進め方、期間、費用の考え方
  • よくある不安への先回りの説明

これらがそろうと、読者は「検討してよい会社か」を短時間で判断できます。判断が進むほど、問い合わせは自然に増えやすくなります。

現状把握 最初に見るページと数字

直すページを選ぶ順番

内部SEO対策は、全部を一気に直すと迷子になります。
先に「どこを直すと目的に近いか」を決めると、社内でも外注でも進めやすくなります。

おすすめの順番は次の通りです。

  1. 問い合わせにつながるページを決める(サービス、事例、問い合わせ導線など)
  2. 検索から入ってくる入口ページを把握する
  3. 入口からサービスページへ行ける流れを確認する
  4. 迷いが出る場所を見つけ、直す順番を決める

優先順位の考え方を、よくある悩み別にまとめます。

困りごと原因の例直す順番担当の目安
検索流入が少ない題名と中身が噛み合わない入口ページからWeb担当
読まれるが相談が少ない次に読む先が分からない導線の見直しWeb担当+営業
サービスが伝わらない比較材料と根拠が不足サービスページ営業+制作
記事が増えすぎた似た話題が散らばっている統合と整理Web担当
更新が続かない書き方の基準がない更新ルール作り担当者全員

この表で決まるのは、施策の種類ではなく「順番」です。
順番が決まると、やることが多く見えていた状態でも、まず何を片付けるかが見えます。

まず確認したい数字

KPIは成果を測る目印の数字です。いきなり細かい数字を追うより、次の数だけ見れば十分です。

  • 検索から入ってくる上位のページ
    入口が弱いのか、入口はあるが次に進めないのかが分かります。
  • サービスページの閲覧数
    入口からサービスまで届いているかが見えます。
  • 問い合わせページまで進んだ数
    途中で不安が増えて戻っている可能性を推測できます。
  • 検索で使われた言葉
    キーワードは検索窓に入れられる言葉で、ページのテーマと結びつけて考えます。

ここまで確認できれば、次は「ページの役割」と「導線」を整える段階です。入口とゴールを線でつなぐイメージで進めると、修正の迷いが減ります。

構造と導線 ページの役割を分けて迷いを減らす

まず決めたいのは「入口」と「ゴール」の役割

内部SEO対策で成果が出にくいサイトは、ページの役割が混ざっていることが多いです。
記事で集める、サービスで納得してもらう、問い合わせで動いてもらう。役割を分けるだけで、読者の迷いが減ります。

企業向けの商材やサービスの場合(企業同士の取引をBtoBと呼びます)、読む人は社内で検討する前提で情報を集めます。
そのため、入口のページが「知りたい」に答え、ゴールのページが「決める材料」を出している状態が理想です。

入口になりやすいページの例

  • お役立ち記事、用語解説、課題別の解決記事
  • 事例の一覧や、よくある質問

ゴールになりやすいページの例

  • サービス紹介、料金、対応範囲、問い合わせ

読者が迷うのは「次に何を読めばよいか」が見えないとき

入口ページで納得した読者は、次にこう考えます。
「うちのケースも対象か」「頼むと何が変わるか」「どのくらいかかるか」。

ここが見えないと、検索へ戻って他社比較に入ります。
逆に言うと、入口ページからゴールページへ自然に進めるようにすると、相談が増えやすくなります。

導線づくりで効くのは、派手な仕掛けではありません。
次の3つをそろえるだけで、読者は動きやすくなります。

  • 次に読む先を1〜2個に絞る
    選択肢が多いほど、読むのをやめやすくなります。
  • 行き先ごとに役割を分ける
    事例は不安を下げる、料金は想像をつける、サービスは全体像を示す。こう分けると納得が進みます。
  • 入口にも「対象」「次の行動」を短く置く
    最後に一文でよいので、次に何を見れば判断できるかを示します。

似た内容のページが増えたら「まとめる」ほうが強い

更新が続くほど、似た話題のページが増えます。
すると、どのページを見せたいのかがぼやけ、読者も迷います。

やり方はシンプルです。
テーマが近いページは、中心になる1ページにまとめ、他は補助に回します。

  • 中心ページは「結論と全体像」を持たせる
  • 補助ページは「特定の疑問だけ」を深掘りする
  • 入口で迷った読者が、中心ページに戻れるようにする

ここまでそろうと、直す対象が見えます。次は「文章と内容」です。

文章と内容 検索の意図に合わせた書き方

検索の意図は「知りたい」「比べたい」「決めたい」に分かれる

検索している人の気持ちは、だいたいこの3段階です。
同じテーマでも段階が違うと、刺さる情報が変わります。

  • 知りたい:言葉の意味、原因、考え方
  • 比べたい:選び方、違い、向き不向き
  • 決めたい:費用、進め方、リスク、依頼の流れ

入口の記事は「知りたい」を満たしつつ、「比べたい」「決めたい」へ橋をかける役です。
サービスページは「決めたい」を受け止め、行動まで迷わせない役です。

文章で最初に効くのは「対象」と「できること・できないこと」

問い合わせが増えない原因は、説明不足よりも「対象が読めない」ことが多いです。
読者は自社が対象か分からないと、比較を先送りします。

サービスページに置いておきたい材料は次の通りです。

  • どんな会社に向くか
    業種よりも、困りごとや状況で書くと伝わります。
  • 何ができるか
    納品物や進め方が想像できる言葉にします。
  • どこまでやるか、どこから先は別か
    境界があると安心して相談できます。

「全部できます」と書くより、「ここまでなら任せられる」が分かるほうが問い合わせにつながります。

読まれる文章は「順番」で決まる

内容が良くても、順番が悪いと伝わりません。
おすすめの並びはこうです。

  1. 結論(このページで分かること)
  2. 理由(なぜそう言えるか)
  3. 例(よくある場面)
  4. 次にやること(読む先、相談の判断材料)

この順番にすると、読む側の頭の負担が減ります。
社内で共有する資料としても使える文章になり、検討が進みやすくなります。

費用と投資判断 内製と外注の線引き

費用がブレるのは「範囲」と「ゴール」が決まっていないから

内部SEO対策の見積もりが幅広くなるのは、やることの量が見えづらいからです。
金額だけ比べると、あとで「そこは別料金だった」が起きやすくなります。

判断を早くするために、見積もりの前に次だけ決めると進みます。

  • 直したい目的(問い合わせ増、採用など)
  • 優先したいページ(入口とゴールの候補)
  • 今の困りごと(読まれない、読まれるが相談がない等)

これがあると、外注でも内製でも作業が止まりにくくなります。

内製が向く範囲、外注が向く範囲

内製が向きやすいのは、社内の言葉で説明したほうが早い部分です。
たとえば、よくある質問、事例の背景、現場の強みなどです。

外注が向きやすいのは、全体のつながりを整える部分です。
入口からゴールまでの流れ、ページ同士の役割分担、書く順番の設計などは、第三者の視点が入ると判断が進みます。

見積もりを見たときのチェック表

ここからは、見積もりで見落としやすい所だけ表にします。
表のどれかが空欄だと、依頼側も受け側も認識がズレやすくなります。

項目含まれやすい作業見落としやすい点社内の準備
現状確認ページ棚卸し、課題抽出対象ページの範囲優先ページの候補
構成設計役割分け、導線の案修正回数の前提最終決裁者の確認
文章作成原稿作成、整文誰が内容を確認するか素材と根拠の用意
ページ改修反映、表示調整他ページへの影響更新手順の共有
公開後確認動作確認、微調整どこまで追うか見る数字の合意

この表を埋めると、金額だけでなく「何が終われば完了か」が見えるようになります。
次は、担当と進め方を固め、リスクを避けながら改善を続ける段階です。

体制と進め方 担当と決める順番

動き出せない原因は「担当」より「決める順番」

内部SEO対策は、作業そのものより「誰が何を決めるか」が曖昧で止まりやすいです。
とくに中小企業だと、Web担当が兼任で、確認待ちが積み上がりがちです。

先に決める順番はシンプルです。

  • 目的をそろえる(問い合わせを増やす、など)
  • 直す対象を絞る(入口ページとサービスページ)
  • 直す基準を決める(書き方、導線、更新のルール)
  • 進め方を決める(誰が作って、誰が決めるか)

ここまで固まると、作業のスピードが上がりやすく、外注でも手戻りが減ります。

役割分担は「少人数で回る形」が現実的

担当を増やすより、役割を分けて“決裁の流れ”を作るほうが進みます。
目安として、次のように分けると回しやすいです。

役割主な作業決めること目安の頻度
責任者目的と優先順位の決裁範囲、期限、判断基準隔週〜月1
Web担当棚卸し、更新反映書き方と更新ルール週1
営業・現場事例、強み、よくある質問対象外の線引き月1
制作・外注構成案、原稿整形、改修修正案と選択肢の提示作業時

この形にすると、「止まる場所」が減ります。
次は、実際に触るときの落とし穴を押さえます。

リスクとトラブル 触る前に知る落とし穴

変更で起きやすいのは「検索」より「社内の混乱」

内部SEO対策の不安は、検索順位の変動だけではありません。
更新担当が変わる、記事が増える、制作会社が入れ替わる。こうした変化のほうが、サイトが崩れる原因になりやすいです。

よくあるトラブルは次の3つです。

  • 似た内容のページが増えて、どれが正しいか分からない
  • タイトルや見出しだけ直して、内容が追いつかない
  • URLを変えたあと、古いページが開けなくなる

リスクを下げる進め方

怖いのは「大きく一気に変える」ことです。
次の考え方に寄せると、事故が起きにくくなります。

  • 変更は少しずつ、優先ページから
    入口とサービスページだけ先に整えると、成果の変化も追いやすいです。
  • 消す前に、まとめ先を決める
    似た内容は統合し、読む人が迷わない中心ページを作ります。
  • URLを変えるなら、古いURLの行き先を用意する
    古いURLから来た人が迷子にならないよう、新しいページへ自動で案内できる状態にします。
  • 公開後に見る数字を先に決める
    何を見て良し悪しを判断するかが決まると、社内で揉めにくいです。

順位は上下することがあります。そこで慌てて触り直すと、逆に原因が分からなくなります。
見る数字と期間の目安を決めたうえで、落ち着いて直すほうが結果につながりやすいです。

成果とKPIの見方 改善を判断する尺度

「伸びたのに増えない」を分けて考える

検索流入が増えても問い合わせが増えないとき、原因は大きく2つです。
入口が合っていないか、入口は合っているが決められる材料が足りないかです。

だから、成果を見るときは「入口」と「ゴール」を分けて追います。

  • 入口:検索から入ってくるページの動き
  • ゴール:サービスページや問い合わせ導線の動き

目的別に、見る数字と次の打ち手をそろえる

ここからは、判断が早くなるように対応表にします。

目的見る数字起きがちな詰まり次に直す場所
流入を増やす入口ページの検索流入題名と内容が噛み合わないタイトルと見出し
相談を増やす入口→サービスの閲覧次に読む先が分からない導線とリンク
問い合わせを増やすサービス→問い合わせの到達比較材料が足りない料金、事例、FAQ
商談の質を上げる問い合わせ内容の傾向対象外が伝わっていない向く人、向かない人
運用を安定させる更新回数と手戻りルールが人で変わる更新ルールとテンプレ

数字の見方は、細かい分析より「どこで止まっていそうか」を特定するためのものです。
原因が見えたら、直す場所も自然に絞れます。

外注する場合の依頼内容 伝える情報と進め方

外注で失敗しやすいのは「目的」と「範囲」が伝わらないとき

外注を検討する人が増えるほど、依頼内容の書き方が成果を左右します。
制作側に丸投げしたくなる気持ちは自然ですが、最低限の情報がないと、提案も見積もりもブレます。

依頼前に用意しておくと話が早い情報

全部そろっていなくても進みます。
ただ、次があると「最初の打ち合わせで決まる量」が増えます。

  • サイトURLと、直したいページの候補
  • 目的(問い合わせ増、採用など)
  • 相談が増えてほしい相手のイメージ
  • いま困っている状況(例:読まれるが相談が少ない)
  • 社内で決める人、確認する人
  • いつ頃までに変化がほしいか(目安でよい)

外注に頼む範囲を言葉にするコツ

「内部SEO対策をお願いします」だけだと、人によって作業範囲が変わります。
そこで、成果物の形で伝えるとズレが減ります。

  • 直す順番の提案(どのページから触るか)
  • 入口とサービスのつなぎ方(導線の案)
  • 原稿のたたき台(見出しと文章の骨組み)
  • 公開後に見る数字(判断のしかた)

この形で依頼できると、外注先が変わっても引き継ぎが楽になります。

すぐできるチェック 今日から着手する順番

今日やるなら「10ページだけ」で十分

内部SEO対策は、全ページを一度に見直すと止まりやすいです。
まずは影響が大きいページだけに絞ると進みます。

ここからは、手を動かしやすい順に並べます。

  1. 入口ページを10個選ぶ(検索から来るページ)
  2. それぞれに「次に読む先」があるか見る
  3. サービスページで「対象・内容・費用の考え方」が読めるか見る
  4. 似た内容のページがないか探し、中心ページを決める
  5. 更新ルールを1枚にまとめ、担当内で共有する

この順番で進めると、「読む人の迷い」と「作る側の迷い」を同時に減らせます。

小さく直して、反応を見て広げる

入口とサービスがつながるだけで、問い合わせが増えるケースは多いです。
そこで、まずは入口とゴールの線を太くし、次に記事の拡張へ進む流れが合います。

まとめ

内部SEO対策は、サイトの中身と構造を整えて、検索にも読者にも伝わる状態を作る取り組みです。
成果につなげるには、入口ページとサービスページの役割を分け、迷わない導線を用意し、決められる材料をページ内にそろえることが近道です。
費用や体制の不安は、直す範囲と順番が見えたときに小さくなります。まずは影響が大きい10ページから始めると、社内でも外注でも進めやすくなります。

ここまで読んで、自社に当てはめた瞬間に手が止まった場合は、状況の棚卸しから進めるほうが早いことがあります。
株式会社みやあじよでは、目的に合わせて「どこが詰まっているか」「何から直すか」を言葉にし、直す順番を一緒に決める支援をしています。
社内で意見が割れて進まない、記事とサービスの役割が混ざっている、見積もり比較の軸が分からないなど、SEOに関して何かお困りごとございましたら、どうぞ気軽にこちらからご相談ください

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